カオルの不定期日記



名もなきベンチ詩人 2010年06月20日(日)

  2010 6/20 ( sun ) 14:30pm
ムシムし蒸し虫暑い。

やー!

昼は駅前のベンチでiPodを聴いていた。
どこの町のバス停にありそうな名もなきベンチ。
老婦人たちが買い物帰りに世間話をしたり
夜は酔っぱらいや宿無しの寝床になるようなベンチ。

オレはすごくニュートラルな気分で足元のアリを眺めていた。
ガキの頃に見たアリと同じカタチだ。
アスファルトの上のお菓子の屑や虫の死骸を探し
発見すると仲間を呼び巣に運ぶ。
町のコンクリートの地下には女王アリを頂点としたアリの世界があり
その法則やシステムはずいぶん前から確立され
かたくなに伝統を守る部族のようにずいぶん先まで変わらないだろう。

試合にでも行くのだろうか?
楽しそうなユニフォーム姿の少年たち。
1匹のアリが巨人に踏まれて死亡し仲間が巣に運んでいった。
葬儀も哀しみもなく事務的にシステマティックに。
いや。
それは少し乱暴かもしれない。
地下の蟻帝国では優秀なる兵隊の不慮の死を
国をあげて伝統の追悼式が行われているのかもしれない。
「宇宙に生命体はあるか?」と同じ可能性でカオルはそう推測。

レインブラック氏の横車

「蟻の社会で外で活動するのは中年メスの蟻がほとんどらしい。
 若い蟻は女王の世話をする。また地下の管理運営に当たる。
 野外活動は死の危険が地下よりも飛躍的に高い。
 蟻は種の保存の原則に則り
 子を産めず死期も近い中年メスが屋外活動をする。
 女権論者たちは眉をひそめるかもしれないが
 蟻たちはフェムニズムよりも効率性を最も重要視している」

やー。

レインブラックめ。
いつも唐突にあらわれて能書き垂れやがって。
せっかくてーねーに
久しぶりにちゃんとしたぶんしょーを書こうと想ってたのによ。

やー。

あるファンの方がおもしろい文体でメールをくれるので
それをまねっこまんじゅうしよう。

私ハ多分キット
「足跡」ヲ残したいのデしょう
コノ地球ニ生まれて
コノ時代ニ存在シタことヲ
誰カニ記憶シテもらいたいのデしょう
40億年前ニ
宇宙ニ生まれタ地球
40億年後ニハ
消滅シテしまう地球
マダ若き地球ハ
新陳代謝が盛ンデ
我々ハ地球の細胞のヨウニ
生まれてハ消えテ
いまモどこかデいのちハ死ニ
どこかデ新シク誕生シ
トニカク
我々のいのちハ
とても短いノデス

ふむ。
むつかしいな。

オレはこれから映像や録音やいろいろで
「後期カオル」を記録したいと想っている。
理由は自分でもよくわからない。

本日は父の日であるが父はなく
また「学校の課題」以外で
父の日も母の日も誕生日もやらないカオルには特別な日ではなく
明日のライブが愉しみだなあと。

「自分のカラダ」に例えると。
我々は地球で風呂に入って古い細胞を洗い流す。
新しい細胞が生まれそれは消滅するまで続く。
我々が地球なら細胞は生物だ。
人間とはガン細胞のようなものかもしれないな。

そういうことを名もなきベンチで考えて
レインハウスで文章にして
みんなにみせびらかしてニタニタしているのがカオルである。


やー!
 


- Web Diary ResVersion ver 1.09 -