カオルの不定期日記



夜遊び詩人 2010年06月12日(土)

  2010 6/12 ( sat ) 14:00pm
寒いより暑い方が好きだ。


ゆうべはブラボーな夜だった。
マリさんと夜遊びしたからだ。
カオル曲「祭りのあと」のフレーズでいえば

ポケットが空っぽになるまで
夜を買い占めてはしゃいでた
星よりもネオンが好きだった
明日なんてどーでもよかった

ふたりともなんだか「10代後半のあのカンジ」で
オレはノンアルコービールだけれど
マリさんは夕暮れから飲みっぱなしで
「真剣に遊ぶと70年代のヒトの方がすげー」と。
カオルより10年上のマリさんだけれどパワーが違う。

昨日昼頃マリさんの家に。
詩のことをやるのかなと想っていたけれど
マリさんが「今日は討論会」というので。
オレはずっと気になっていた「清志郎さんやジョニールイス&チャー」など
質問攻めにしていた気がする。

これを録音してテレビ局なんかで流したら
たぶん「芸能界がひっくりかえる」ような話もきいたけれど
それは「ふたりの秘密」というコトでオレは拷問されても知らんぷり。

マリさんが冗談で「録音した?」と言ったのだけれど
ふたつの意味でオレは「録音しておけばよかった」と想った。

1 数十年後に「金子マリの伝記映画」などができたら
  とても重要な資料になったかもしれない。

2 21世紀のこの「息苦しいカンジ」に
  「風穴を開ける」ような意見はバンドマンだけではなく
  今を生きているみんなにきいて欲しかった。

カオルのフィルターを通してカオルのコトバに変換すればこうなる。

A 自分がされて嫌なことはヒトにしない。
B 男子たる者「自発的」であれ。
  自分の言動に責任を持ち気高く生きろ。
C 不明瞭なことが嫌い

解釈。

A これは「大学のたった1学年しか違わないのに
  先輩と言う理由だけで発生する上下関係/階級」だ。
 1年生のヒトは3年生に「パシリ」などをさせられたり
 軽くいじめられたりする。

 オレなら「自分が1年のとき嫌だったから後輩にはしない」と考えるのだが
 なぜか「オレらが1年ときやられたから今度はやってやる」となる。
 どうしてだろう?
 まるでそんな法律でもあるように「マイナスのループ」は繰り返され
 それは社会や会社も侵蝕していく。

B どうしてオレのようなチンピラ詩人と
  超一流のシンガーが遊んでくれるのだろう?
  なんとなく「波長」は合うのはわかっていたけれど
  マリさんは「自発的なところ」と言ってくれた。

  自発的と言えばカッコいいが確かに無謀だったと自分でも想う。
  清水の舞台から飛び降りる心境でマリさんにCDを渡した。
  とにかくノックをしなければ扉は開かない。
  いまの高校球児がイチロー選手に憧れているのと同じで
  「試合して下さい/ボクの球を打って下さい」のレベル。

  なかなか「棚からボタモチ」は落ちて来ない。
 まあ21世紀では「ボタモチ程度」じゃ誰も喜ばないかもしれないけど
 オレはノックをして大判小判ざっくざくの気分だ。
自分で決めて行動して7年かかってつかんだ。

C 最近は「微妙」というコトバが象徴的だけれど
  政治にしてもなんか「ムダにややこしくて曖昧なこと」が多い。
  オレもマリさんも「うやむやなカンジ」が大嫌いで
  マリさんはいつも「カオル君。言いたいことをいいなさい」と。

 ネットの「匿名の嫌がらせ」など不明瞭もいいところで
 誰がなんの目的なのかまったくわからないとひたすら怖い。
 「お化け」も「正体」がわかれば「対処」できるのだが。


理屈っぽくなってきた。
よし。
マリさんにはふたりの息子さんがいる。
ノブアキさん(RIZE ドラム/役者)/ケンケン(RIZE ベース)
「金子ノブアキ作 犬のせいかつ」という絵本を読んだ。
彼がが小学校の時に描いた絵本。
文章がロックンロールで発想も素敵で笑いっぱなしだった。

オレも「マリのせいかつ(全5ページ)」を描いたので
文章も「小学生のノブアキさん風」にしよう。


ごほん。
はじめます。

今日は金子マリさんの家に行きました。
いろいろためになることを教えてくれました。
途中でギタリストの森園さんがビートルズを持って登場。
マリさんが「ビートルズを聴く時は首を振る」と言ったので
みんなで首を振りながらビートルズを聴きました。
その時間はなにか親密なカンジで
ボクたちは「前世で負け戦でともに戦った名もなき兵士」のような
奇妙な連帯感がありました。

森園さんが帰った後も討論会をしました。
マリさんはライターをすぐになくしてしまうので大変です。

そのあと「渋谷でタダ酒飲みにいきましょうよ」と誘ったのですが
マリさんは「気乗りがしないからひとりでいってらっしゃい」と言いました。
ボクは「うん。でも。わかりました」と答えました。
「そういう時はオレの顔が潰れるから来てよと言うんだよ」と言うので
ボクは嬉しくなって「オレの顔が潰れるから行きましょう」と言いました。
渋谷の秘密基地では田村部長が生け贄になりました。
みんな楽しそうでした。

そしてマリさんをタクシーまで案内すると
「送ってくんないの?」と言うので
ボクはポケットのコインをかき集めてシモキタへ戻りました。
マリさんはノンアルコービールのあるお店でごちそうしてくれました。
まぐろの揚げたもの。トマトやピーマンがおいしいもの。明太子のご飯。
ボクには「人前でご飯を食べるのが苦手病」があるのですが治りました。

そのあと家でシャワーを借りようと想ったのですが
「この店気になってるから行こう」と音楽の店にいきました。
時間は1:00ぐらいだったと想います。
お店のヒトはマリさんがあらわれてビックリ仰天しました。
だってそのヒトたちは
「30年前のジョニールイス&チャーのライブで
 マリさんが唄っているDVD」に夢中だったからです。

マリさんはお酒を飲みながら
「30年前のチャーさん」に軽くダメ出しをしながら飲んでいました。
それからボクやお店のヒトに
「カウントのとりかた。リズム。音程」などを
一生懸命に教えてくれました。
すごく「よいことをきいたなあ」と想いました。

最後はマリさんが唄ってくれてみんな楽しかったです。

マリさんの家に戻ってシャワーを借りて
マリさんがつくってくれたミートソースのパスタを食べながら
また討論会をしました。
久しぶりに「マトモな年上の人間」と話した気分です。

ボクは言われたことを忘れないうちに
マリさんとバイバイして朝10時からスタジオで練習しました。

少し背が伸びたような気がします。 

おわり」
 


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