カオルの不定期日記



レインハウス詩人 2009年11月07日(土)

  2009 11/3 (tue) 8:30am
晴れているが寒い。


レインハウスでレインと暮らすようになってもうすぐ半年だ。

このオンボロアパートには「かえで荘」という
立派な名前があるのだが「表札」みたいなものがない。
そんでオレはレインもいるし
100匹の黒猫も「ソンザイ」するからレインハウスと呼んでいる。

レインハウスには「ないもの」が多い。
まず風呂がない。電子レンジがない。
呼び鈴もないしドアチェーンものぞき穴もない。
ガスの暖房にしようと想ったが元栓が部屋にない。
ストーブも洗濯機も掃除機もドライヤーもない。
湯沸かし器もない。網戸もなかった。
実家を壊す時に何枚か持って行ったらぴったり合うのがあった。
でもカーテンや網戸がない窓もある。
雨戸はあるのだが1度閉めると開けるのがすごく大変だ。
換気扇もなかったのだけれどファンの方がファンを送ってくれた。

昔の6畳だから広い。
居間も4畳ぐらいあるし台所も3畳ぐらいある。
風通しもいい。冬はそれが問題だったりするが
やはり空気は淀んでいてはダメだ。

収納はたくさんあるけれど入れるものがあまりない。
押し入れのふすまを外して
天井にL字型の金具を付けてそこに拾ったカーテンレールを渡して
服を掛けられるようにした。

あまり飾り物はしていない。
壁にはイタルとピカソの絵とマリさんの写真だけ。
まあ詳しくは「ガク様」に訊いてください。

とにかく「欲張りにならなければこれ以上なにもいらない」というカンジだ。

最近は帰りが遅くなることが多くて
食生活が非常によくない。
コンビニでおにぎりを3つ買ってレインハウスにたどり着くまでに食べ終える。
時間がある時は豚汁とキノコの炊き込みご飯で3日ぐらいしのぐのだけれど。

でもオレは実家で鬱々してたときよりも
ずっといまの生活が気に入っている。
実家では蛇口をひねればお湯が出た。
洗濯物を置いておけば翌日には綺麗になっていた。
そういうことが「当たり前」だった。
贅沢三昧だったのだなあと痛感する。

いまオレはこたつに入っている。
オレのあぐらの穴ぼこにレインがピッタリと丸まっている。
レインは1時間ぐらいずっとゴロゴロのどを鳴らしている。
パソコンからはオレの好きな唄だけが流れ続けている。
やっぱりオレは贅沢が好きなんだなあと想う。

レインがいるから「寂しくて意味もなくメールしたりテレビつけたり」がない。
こんなにしあわせでいいのかしらんと想う。

アシタは掃除と整理の日だ。
掃除機はレインが嫌いだからほうきとちり取りと雑巾でヤル。


レインハウスにはないものが多い。
「パンドラの箱の逆」というのかな?
「希望」しかないんだ。


いい夢を。
 


- Web Diary ResVersion ver 1.09 -