カオルの不定期日記



破落戸詩人 2009年10月25日(日)

  2009 10/22 (thu) 23:30pm
もう今年も2ヶ月ちょっとで終わりだなぁ。


オレはガキの頃から
「カオル君。もっとちゃんとしなさい」と言われてきた。
なんとなく言っている意味はわかるのだが
「ちゃんと」ってなんだろうか?
「きちんと」が変化していったのだろうか?

オレは気に入らないとすぐにブーブー文句を言う。
「カオル君。いちゃもんはやめなさい」
なんとなく言っている意味はわかるのだが
「いちゃもん」ってなんだろうか?
「いちいち文句」が変化したのだろうか?

するとオレはよく女子にちょっかいを出して
「カオル君。そんな人目につく場所でいちゃいちゃしてはダメ」
さっきの「いちゃ」と関係があるのだろうか?

破落戸。
これは「ごろつき」と読む。
辞書にはこう書いてある。
「定職も定まった住居も持たずにあちこちをうろついて、
 弱い者をいじめたり、たかったりするならず者。無頼漢」
ふむ。
なんとなあくオレに相応しい。
好きなコトバなんだ。
ムリヤリだけど「パレード」と「破落戸」は似ているカンジがするから
「ごろつきパレード」みたいな詩が書きたいなと。

ブイーン。

もし「消費期限ギリギリの魔法のランプ」を拾ったら。

「お。こんなところにいかしたランプが捨ててあるぞ。
 ふむ。今日は粗大ゴミの日だったな。
 なんだかこいつをピカールでピカピカにしたくなってきた」
金属を磨くのは好きだ。
小学生の頃は10円玉をチョークで磨いていた。
トイレにあるサンポールでやれば簡単なのだけれど
オレたちはその方法を「邪道」と呼んでいた。

「どんどん綺麗になる。この取っ手のあたりは歯ブラシでヤルか。
 いい感じだ。おし。からぶきしよう」
するとランプから年老いた魔人が。
「ふう。オレはもう引退だったのに。
 カオルがあんまり磨くからさ。
 しかたなく出てきたよ」
「おー。すげー。
 な。魔人。願い3つかなえてくれんだろ。
 じゃあ。金とオンナと新品の魔法のランプをくれ」
「カオル。キミはバカだろ。
 まあいい。結論を言えば願いはひとつだけしかムリだ。
 もうわしは老いぼれで3つもできないんだ」
「なんだよ。ケチ。ジジイ魔人。
 でもひとつならいいんだな。な。な。な」
「ひとつならいい」
「わかった。3分ぐらい待てるか?
 こんなチャンス滅多にないから」
「いいぞ。でもたいていのヤツはカネって言うよ」
「じゃあオレはいわない。たいていのヤツじゃないから」

3分経過。
「魔人さん。決めた」
「なんじゃ?」
「レインとオレを同じ日の同じ時間に
 この万年床で死なせてくれ。できるか?」
「いいよ」
「マジか?年を押すぞ。できるんだな」
「いちおう魔人だからな」
「じゃあ毎日レインと散歩に行こう。
 外じゃあ絶対死なないからな。
 万年床で寝なきゃあ死なないしな。
 オレとレインは永遠に不滅だからな」

めでたしめでたし。
 


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