カオルの不定期日記



ルックとヒロ詩人 2009年09月10日(木)

  2009 9/9 20:30pm
朝ほんの少しだけ雨が降っていた。


オレと千葉ルックのヒロシさんが知り合ったのはまだ20世紀の頃。
知り合ったと言っても最初は「紙上」だった。

当時ライブハウスの「合同フリーペーパー まっしぐら」という物があった。
最盛期の頃には20店ぐらいのライブハウスが集まっていた。
ほとんどのライブハウスは「スケジュールと地図や今月の目玉」なカンジ。
でも千葉ルックとオレがブッキングマネージャーをやっていた新横浜ベルズは
「紙面のほとんどがヒロシのコラム カオルのコラム」だった。
(そのいくつかはカオルHP図書館で閲覧できます。
 ちなみに長いコラム「拳の振り上げ方を忘れてしまったバンドマンへ」は
 ベルズのスペースでは足りずにショーボートとクラブ24に
 貴重なスペースをゆずってもらった。「続きはショーボートへ」なカンジで)

自分で言うのもなんだが圧倒的にふたりのコラムが面白い。
他のライブハウスは「宣伝」ばかりでつまらない。
同業者やライブハウスファン/バンドマンからは
「必ずルックとカオルさんのから読む おもしろいから」と言われた。
なんとなくお互いの存在を知った。

また「ライブハウス定例会」みたいなものがあった。
これがオレにとっては実に退屈なものだった。
なんというか「政治化の派閥の懇親会」みたいで。
他店のライブハウス店長からベルズに電話がある。
「今度の定例会どうします?カオルさん行くならオレも行きますけれれど」
「うーん。正直面倒なんだよ。ヒロシさん来るなら行くけど」
「あ。今回は名古屋ELLのしげさんが来るから多分ヒロシさんも」
「そうか。じゃあ行く。ヒロシさんにちゃんと挨拶していないし
 しげさんも久々だからな」

しかしやはりくだらない。
オレとヒロシさんは早々に会場の入り口に避難して
当時はオレも酒のみだったのでふたりで「専門的な愚痴」をぶつぶつと。
いいオトコだなあとオレは想った。

そしてライハウスをオレがやめる時に
150カ所ぐらいに「カオル引退のお知らせファックス」を送った。
「お世話になりました。今後は出演者としてお世話になります」
返事が返ってきたのはショーボート台信 クラブ24大村 ウエスト田村
そしてルックのヒロシさんだけだった。

オレの引退の仕方はヒドくて
「ベルズ無期限出入り禁止/送別会などなし」だった。
でもベルズのオレの可愛いムスメ達が送別会をしてくれた。
台信も大村も田村も来てくれた。
オレはその席で田村に「断酒するからレコーディングの応援を」頼んだ。
それからオレは現在まで酒を1滴も飲んでいない。

ヒロシさんは「音源を聴かないとわからないから送ってください」と。
オレは完成したばかりの「詩人は夜明けにガムを噛む」を送った。
すぐに具体的な日程を出してくれて出演させてもらえることになった。
後に誰かが教えてくれた。
「ヒロシさんの好きなアルバムベスト5にカオルさんのCDが」
「ルックは基本的に弾き語りをやらないんです。
 ロック小屋だからエレピもないからレンタルなんです」

オレはびっくりしたし嬉しかった。
しかしエレピのレンタルは有料だ。
遠方だからと「交通費」もヒロシさんから頂いている。
つまりオレが出演した時点で「赤字」なんだ。
もちろんたくさん客を呼べれば問題ないのだけれど
活動を再開したばかりでいまよりもさらに人気がなかった。
でもヒロシさんは「いいライブしてくれればそれだけでいい」と言ってくれた。

今年も「秋の夜長のしかもファイナル」にオレと加藤卓雄が出る。
千葉ルックというライブハウスはよい意味で「バンドの縦社会」がある。
仲間や先輩のワンマンにはみんなチケットを買っていくし
ぶつかりあいながら飲んだくれながら結束を強くしていく。

そのバンドにとって目標のひとつは「秋の夜長に出演する」だ。
9月に20日ぐらい開催される。
毎回「ふたバンド」なので枠は40ぐらい。
その「ファイナル」を東京の卓雄と横浜のカオルがやる。
地元を愛するバンドはヒロシさんに異議を申し立てる。
ヒロシさんはかるーく言う。
「この日見に来い。なんにも感じなかったらもうルックでなくていいから」と。

今年で3回目だけれど初回は「敵意」さえ感じたが
最終的にはオレも「地元バンドマン達に認められたカンジ」で嬉しかった。
その時に千葉の安井番長がオレを気に入ってくれて
自分たちのバンド名を「ガラクタジェネレーションズ」と決めた。
オレは知らなくて「事後承諾でよろしく」とヒロシさんからメールがあり
自分の曲の歌詞がバンド名になるなんて嬉しすぎるので問題ないと返信した。

今日は卓雄とリハでけっこういい感じだった。
「よいライブしか期待されていないプレッシャー」は今日のリハで消えた。

最後に。
今年の7/4の横須賀の「電話問題」で
クラブチッタの宮本とQ&Aで盛り上がった。
HP日記の「横須賀電話詩人」だったかな。

実はヒロシさんから下記のメールが来ていた。
「事後承諾」で載せる。



From: サイトウnight fuckerヒロシ
Subject:Re: カオルです
Date: 2009年7月7日 0:30:23


どもデス。
ボPだったら、、、な感想デス。

自分はいつも
「ライブハウスはアーティストとお客さんの邪魔をしちゃいけない」
ってスタッフには言っています。
それがボP達の一番の仕事だと思うからです。

ライブハウスって、お客さんもアーティストも気持ち良く開演時間を迎え
終演時間までの時間を音楽で共有する為の場所だと思っています。

電話が何回鳴り続けたのか?
その電話はスタッフの携帯電話だったのか?
会場はライブハウスだったのか?

等々、判らない事もありますが
もしミュージックチャージ料的なモノが若干にせよ発生しているのであれば
「呑み屋」メインであろうが同じ同業者だとボPは思います。
であれば、場を壊した事への謝罪の一言は当然あるべきだと思います。

万が一、チャージ取ってなくても、、、だとも自分なら思いますが
「タダで場所貸してやってんだろ?」
って感じだったら理屈的にはおっしゃる通りなんで
悲しいですが『そういうところ』って認識するのが良いのかと、、、。

ただ、どちらにせよカオルさんは
思ったコト言って良かったと思います。
だって単純に「気になった」「やり辛かった」んですから、、、。
これはどんな形態の店であれ
アーティストが演奏をする事を認めた側の任務であり責任デス。

あとカオルさんは「『なるべく自然体で演じない』が信念」と書きましたが
ボPにはHPでこう書く事で信念は一切曲がっていないと思えました。
人によっては「終わった後でグチグチ書くのはどうなの?」って方も
いるかも知れませんがボPには曲げた事だとは思えません。
「一晩経っても釈然としない」ってのは一晩経ってから出た感情デス。

自分は殴らなかった事も含め笑、カオルの意見を支持します。
押忍!


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9/27のルックのカオルをぜひみてもらいたい。

あちょ。
 


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