カオルの不定期日記



名称未設定詩人2 2009年08月27日(木)

  2009 8/26(水曜日) 19:40pm
この時間になるともう秋のような涼しさだ。


今回の日記は「カオルの覚え書き」みたいなもの。
ここ2年ぐらいでカオルの軸とか美学になってることを書く。
たぶん暑苦しい日記になると思うから涼しい時間に。

ガクとの1泊2日はとても楽しかった。
ただ45歳の中古と小学校3年生の新品とではパワーが違うから
肉体的には疲れたけれどずっと楽しかった。

ガクとオレは基本的に「対等」なんだ。ただの親友。
オレは「コドモならみんな好き」とか「女性には優しく」とか
「お年寄りは大切に」というフェミニズムみたいな感覚があまりない。
コドモでもオンナでも年寄りでも兄妹でも
オレは「波長が合うかどうか」が基準だ。
ただすごく重いものはガクに持たせるより
オレが持った方が「自然」だからそうするし
ジュースをダッシュで買いにいくのはガクの方が早いから。
「波長の合わない人」と長くいるとアタマが疲れてしまうから
そういう人とはあまり一緒にいないようにしている。

ブイーン。

オレはよく日記などで
「世間体ってなんだ?世間がオレたちになにをしてくれた?」と書いている。
オレが「他人の目を気にしないようになった」のはライブでの経験から。
例えば対バンなどがあらかじめわかっているときは
そのバンドのファンがオレを好きになってくれるといいと思って
「そういうカンジの選曲」をしていた時期がある。

しかしそれはオレにとっては無意味だった。
ライブをやる。その日のベストを尽くして唄う。
うまく風に乗れたなと思うライブもあれば
ぜんぜんイメージ通りに唄えなくてしこりが残る夜もある。
でもお客さんはみんな感じ方が「人それぞれ」だった。
同じライブを観てあるヒトは「泣きまくった。素晴らしい」だったり
あるヒトは「今日のカオルさんは声が出ていなかった」だったり
「バンドの時の方がいい」だったり「弾き語りが好き」だったり。

そう。
結局のところ人目なんか気にしてもしょうがないんだ。
自分が唄いたいと思う曲を全力で唄う。
200人お客さんがいてもCDがまったく売れない時もあるし
20人のお客さんがいて10枚売れる時もある。

媚びるのは最悪だ。
やっぱり「やりたいようにやる」しかない。
「結果」はあとでわかる。
それをずっと繰り返していく。
オレは「それに尽きる」と考えている。

ブイーン。

前回の日記でこう書いた。
「容姿端麗な女性達のわがままな相談は叱る」と。
それはそうなんだが付け加えたい。

若くて容姿端麗だと「選択肢」がたくさんある。
オレは「選択肢の多さ」というのはある意味「不幸なのかもしれない」とも思う。
金子マリさんの20代前半の頃の映像を見ると
彼女は「唄い続けるしかない」ように感じる。
唄うために産まれて来たんだとオレは感じる。
選択肢はひとつ。
しあわせだと思う。

容姿端麗で胸がデカいと疑心暗鬼にもなるのではないか?
「このオトコはアタシの中身よりオッパイに興味があるのでは」とか。
オレも少々女性から言い寄られた経験がある。
楽なのはオレは貧乏だから「金目当てで近づくオンナ」がいないことだ。
お金持ってるオトコは「オレの金目当てか?」なんて
疑心暗鬼になったりするんじゃないだろうか?

ブイーン。

いつからか全国的に「カタカナの肩書き」をみんなが欲しがったり
そういうのが「カッコいいものだ」とコマーシャルしてるヤツが増えた。
気がする。
なんとかデザイナー。アドバイザー。コンサルタント。
なんだろう?
オレは「詩人」だ。
コトバが好きだから好きなコトバを集めて
唄にしたり物語を作る。

なんでみんな東京に来るのだろう?
どうして漁師じゃダメなんだろう?
よくわからないのだが「相応しい場所」というのはひとつぐらいしかない。
でもコマーシャルのヒトが「無限の可能性」を煽りすぎてる気がする。
キミはこの学校に入ればなんでもできるんだよ。
英語を喋れると将来得だよ。このカードでポイントを貯めると。
この資格があれば。この化粧品を使うといいよ。
新しい携帯はもう買ったか?便利だぞ。

オレにはかなり騒々しい。
金が貯まったらアイフォンを買って
「iモード未契約」というジョークをやってみたい。
電話なんか電話が出来ればいい。
オレはそう思う。

ブイーン。

パワーストーンというのがある。
オレは宝石には興味がないが
宝石を綺麗にカットしたり磨いたりする職人には興味がある。

石とか鉱物はすごく清楚なイキモノだと思う。
石になにかしらのパワーが宿っていてもおかしくない。
よく腕にブレスレットのようにそういう石を巻いているヒトがいる。
その石が綺麗で好きだから飾るのはいいのだけれど
「ご利益目当て」みたいなカンジのヒトは嫌いだ。
まあ女子高生が「恋が叶う石」とか騒いでるのは楽しいけれど。

そのパワーストーンを職人さん達が精魂込めて
エネルギーを注入しているのか
機械でガーッとやってるは知らないけれど。

オレは基本的にベジタリアンが嫌いだ。
「野菜が好き。肉が合わない」ならいいのだけれど
「いのちが可哀想。クジラは賢い動物だ」とかそういうのは大嫌いだ。
大豆もいのち。
クレソンもいのち。
豚もイルカもいのち。
我々は「他のいのち」を喰わないと生きていけない。
だからあまりご飯を残したり
食べ切れないほど注文したりしてはいけない。

ブイーン。

オレは「わがまま」というのを「我のまま」と解釈している。
我が思う通りにやりたいと。
でも相手がそれを「自分勝手」と思うかもしれない。
相手がそれを「嬉しい」と感じるかもしれない。
オレは「カオルは自分勝手だ」と感じるヒトたちとはいられないし
相手もすごく迷惑するから。

ブイーン。

オレはいわゆる「苦労」とか「不幸」だったことがない。
努力はしたことがあるしいまでもしている。

腹が減ってきた。
何を喰おうか?
よし。そうめんを茹でよう。

オレは日々そうやって暮らしている。
レインと一緒に。

また毎週。
 


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