カオルの不定期日記



電子郵便不愉快詩人 2009年04月04日(土)

  2009 4/2 (thu) 20:15pm
なんとなく陽が暮れるのが遅くなった気がする。


オレのHPには「お問い合わせコーナー」がある。
多くは「ライブの時間やチケット」「ライブの私的な感想」など。
ライブの前後は「嬉しいファンレター」なんかもくる。
たまに「相談やお願い」「自作の詩や物語を読んで」というのもある。
オレはできるかぎりそれらに答えるようにしている。
もちろん「アドレス未記入」だとそれはできないけれど。
そう。
「投稿フォーム」は「無記名 アドレス記入欄空白」でも投稿できる。

さて。
下記のメールが来た。
4回読んだのだけれど文章がオレにとっては難しすぎてよくわからない。
またこれを送って来た目的もわからないし文章の「論旨」がオレにはわからない。
叱咤激励?皮肉?応援?
とにかくいったい「誰がなんのために 誰かのブログをコピペして
 無記名で自分の文章はなにもなく送って来たのか?」がさっぱりわからない。

今回の日記の「カオルの論旨」。
「あなたが誰だかわからないけれどこの文章の内容がわからない。
 またお問い合わせのカンジもしないしアドレスもないので返信もできない。
 だからこの場で発表するしか防衛手段がない。
 そしてこの類いの文章は苦手なので今後はご遠慮いただきたい」だ。

もしオレが「謝罪」をすることがあるとすれば
1 間違えてオレに送ってしまった
2 この文章書いた女性文筆家本人が送って来た

このケースだけだ。
では「そのメール」を。(改行など文章は原文のママ。カオルはいじってない)
文末の「URL」もメールに添付されたものをコピー&ペーストした。

kaoru/お問い合わせ
■お名前  ■Email
■内容
「働かない人間は、弁が立つ」。何故自分は働かないのか立派な理屈を持っているのだ。  そのストーリー性が確立されているほどに、他者は「可哀想に」と、金を出す。もしくは、「仕方がない」と金を出す。そして誰もそこから抜け出れず数十年が経つ。これはまるで詐欺商法のスパイラルだ。  そこから脱出する方法は、“理屈を聞かない”こと。聞いたが最後、そのスパイラルに巻き込まれる。  これは、私の職場でもよく見かける光景だ。芸能界にはマネージャーというのがいる。  本来は仕事を取ってきたり営業したり、タレントを売ることで利益を上げねばならない職業だが、よくあるパターンとして「君では売れないんだよ。君が悪いんだよ。君に魅力がないんだ。etc・・・」と1時間でも「営業できない理由」を喋る輩がいる。しかし、そういうのに限って、企画書の一枚でも書いたのを見たことがない・・・。 そして、その理屈を聞いて「仕方がない」と給料を払い続ける経営者がいる。  今の時代、本当に働きたくても仕事がない場合だってある。そういう青年が、家では寡黙に家事を手伝っているのを目撃したことがある。彼の周りでは誰も彼を責める人はいなかった。  要は、働くか働かないか、ではなく、働かないことを正当化するかしないか、のようだ。  仕事しない人間がそこに安住しようとした時、共通して磨き上げているのは正当化するテクニックだ。狡猾な人間ほど家族も含めた組織全員が反論できないまでの、緻密な理論を練り上げる。  その労力と時間を本来の仕事に回せば、正当な収入を得られるのに・・・と私なんかは思う。 ちなみに私はそういう輩と議論はいっさいしない。彼らの技術を磨く練習台になってたまるかと思う。  働かないことを正当化する人間に対して、金を払う人間がいる限り、 それは結局、正当化への報酬となって本人に届く。本人が正当化をやめる理由は、そこにはない。  昔から言われている言葉がある。「何を言うかではなく、何をするかで人を判断しなければいけない」  聞くから分からなくなるのだ。じっと見れば分かることだってある。 http://news.goo.ne.jp/article/nbonline/business/nbonline-116513-01.html


すごくめんどくさいな。
この文章は本当にオレには難しい。
まず「、」の位置のリズムが悪すぎる。
誰が書いたのか知らんけれど(女性の小説家のようだが)
「誰が誰に何を伝えようとしているのか」がわからない。
彼女が「働かないことを狡猾に綿密に正当化する輩」に対して
「綿密な達弁で高圧的に主張」しているのはわかるが
これを書くことで彼女の嫌がっている「ちなみに私はそういう輩と
 議論はいっさいしない。彼らの技術を磨く練習台になってたまるか」状態の
「火種になる」とオレは想うのだが。

「働く」ってよくわからん。
オレの収入はライブのギャラとCDやロボットなんかの売り上げだ。
以前は作詩の仕事をしていてものすごく金を持っていたけど
ぜんぶ酒とタクシー代とホテル代に消えて残りは病院代になった。
その頃の印税がいまでもたまに振り込まれるけれどタバコ代ぐらいだ。
あとはライブ会場に設置している募金箱。
それと作詩塾や「音楽的雑務」やたまーにトモダチの塗装屋でバイトだ。
お客さんからレインのオヤツやタバコや募金があるのですごく助かっている。

オレは「1年に1枚CDをリリース。年内に1000枚完売」が目標だ。
贅沢をしなければそれでレインとふたりで暮らせる。
アル中のオヤジがいる家から脱出できる。
100万枚という数字は「宝くじ以上の奇跡」に想えるが
「年間1000枚。せめて500枚」は「がんばれば届きそう」なカンジだ。
また「黒猫物語などの文章やコラム」がお金になるといいと想って書いている。
非常にゆっくりなペースだけれどHPに「挿し絵入り黒猫物語」もやっている。
でもそれらが「どうやったら金になるのか?」は上記の「目標」を含めて
世界中のバンドマンや絵描きや小説家が苦しんでいることだろう。

辞書を調べたわけじゃないが
「労働の対価として収入を得る」が「はたらくこと 仕事」なら
現在のオレの活動は「あまり金になってない」から「はたらいてねー」かもしれない。
だけど「考えていること 想像していること 唄うこと 書くこと」が
「数年後に適正な金銭に変わる」となれば「はたらいてる」とも言える。

たぶんこういうオレの文章が彼女の言う「狡猾で綿密な自己正当化」なのだろうけれど。

種をまく。
芽を出す。
それが実になって売り物になるまで
お百姓さんは一生懸命世話をして育てるのだろう。
運がよければそれを「誰かが買い取ってくれる」のだろうし
運が悪ければ「ウチはこの野菜いらないから」になるのだろう。
豊作の年もあれば悪天候で不作の年もある。
でも彼らもオレも「動いている」のだ。
「働く」と似ている漢字だ。
動くこと。

しかし。
こんな難解なメールをを4回も読んで
それに対して日記を書くなんてすごく時間の無駄だ。
1回読んでゴミ箱に入れちゃえばよかった。
その時間で「歌詞やメロディーのシッポ」ぐらい捕まえられたかもしれない。
でも。
オレはこういう「暴力的な行為」を「うやむや」にはできない。
匿名のあなたがカオルの池に石を投げた。
オレの水面に波紋が広がった。
だからオレの心は揺れている。
その波紋の模様はオレが「最も嫌いなカタチ」だ。

あなたの「目的」が「嫌がらせ」ならそれは達成できた。
オレはとても不愉快な気分だから。
しかし。
匿名で。
連絡先もなしに。
ワンマンの3日前の忙しい時期に。
「誰かが書いた文章をそのままコピペ」ってのは。
あんまりじゃねーか?
せめて「自分のコトバ」でさ。

こういうメールや「お問い合わせ」が増えたら
「投稿フォーム ブログのコメント欄」とか閉鎖しちゃう。

オレはめんどうくさいコトと
「楽しくない労働」がカラオケの次に嫌いなんだ。

誰だか知らんけれどもう放っておいてくれ。
コピペの文章にあるように
「ちなみに私はそういう輩と議論はいっさいしない。
 彼らの技術を磨く練習台になってたまるか」らしいからさ。
な。
謝罪も訂正も説明もいらんから。


「アリとキリギリス」って寓話があったな。
ガキの頃授業で「だからアリのように地道に働くこと」って結論した先生がいてよ。
オレはすごく気分が悪かった。
「オレはアリ的な生き方が好きだ」
「わたしはキリギリス的な生き方が嫌いだ」
「ボクはキリギリス的な生き方はアリだと想う」
「アタシはアリ的なのはなしかも」
いろんな意見があっていい。
どれを選んでもいい。
ただ「先生が結論」ってのはオレは嫌いだ。

すごく疲れた。

働く気が失せたぞー。

くふふ。

また毎週。
 


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