カオルの不定期日記



落ち葉詩人 2008年11月19日(水)

  2008 11/18 (tue) 22:22pm
当たり前だがこの時間は外が暗い。


明日は撮影で早朝5:30出発なのに
衣装を選んだり「家宅捜査の残骸」をかたづけたり
「Mさんメールとそれに対してのオレの暴言」など
なんだかココロが晴れないのでなんか書く。

オレは。
「気。気の流れ」みたいなモノはあると想っている。
高台の見晴らしのいいところで
さーっと風が吹いて海が見えたりしたら気持ちいい。
逆に川の流れの具合で落ち葉などが渦を巻いてる淀んだ場所は
なぜか日当りも悪くてあまり気持ちもよくない。

そういうモノを「経験 統計 実践」などで
たとえば「風水」という学問はできたのではないのだろうか?
地球をひとつの生命体と考えて
いわゆるツボのようなポイントもあるのだろう。
そういう「よいカンジのところ」を選んで
鎌倉八幡宮や皇居や京の都はつくられたという話も訊いたことがある。
地球はでっかい磁石みたいなもんだから
やはり地場が安定しているところと不安定なところがあるようで
不安定なところは携帯に突然ノイズが入ったり
気分が物理的に悪くなったり「幽霊スポット」などが多いらしい。

もちろんオレは「自分の感覚」で言ってるだけで証拠も根拠もない。
でも「すべては正常に流れていないと腐る」と想っているし
「呼吸と排出」のバランスがある意味すべてだと想うときもある。
食ったらうんこしてストレスたまったら吐き出して。
「いいとか悪い」じゃなくてそれが「自然」なんだ。

だけどオレは「他人のうんこ」も「自分のうんこ」もあまり触ったり
見たりしたくはない。
でも「肥料」としてそれを利用している方々もいらっしゃる。
果実たちは派手に実を飾り
動物たちに食わせその種を排泄物に混ぜて
自分たちの「領地」を広げようとしている。

ふむ。

「気の流れのところに行け」というのは
少し穿った(うがった)見方をすれば
「カオルの現在いる場所はあまり気がよくないよ」ともとらえられる。
もしかしたら「その通り」なのかもしれない。
霊的にも学問的にもオレの寝食している古本屋は「悪い気」なのかもしれない。
でもな。
鼻くそみたいな町だけど
オヤジがひとりで働いてがんばって買った土地なんだ。
40過ぎて「うつダー」とか騒いでる甲斐性のないオレを
黙ってレインとご飯を食べさせてくれてるんだ。
その場所を「世界中の有識者 霊能力者」が「悪い場所」と断言しても
オレはオヤジの肩を持つ。
「親子愛」とかいう気持ちの悪いヤツじゃない。
そういう考え方が「カオルの軸 美学」なんだ。


オレは「黄色い髪型がパワーの象徴」というのはよくわかんないけれど
表現者としての美輪明宏さんを素晴らしいヒトだと想っている。
彼(彼女?)が言ってた。
「たとえそれが本当のことでも
 ヒトが不安になったり落ち込んでしまうような
 予言や霊的な忠告をするのはダメだ」と。
オレもそう思う。

「悪いモンが憑いてる」と言われて嬉しくなるヒトがいるか?
オレがもっと状態が悪くて金があったら「霊的な壷」とか買っちゃうかもだぞ。
Mさんは「その日は急いでいたし場所も狭かったし
 連れも帰りたがっていたからガサツなアンケートになってしまい
 申し訳ない」と謝罪をしてくれた。
でもな。
「霊的なモノが予見できる能力」を持っているのなら
「もう1度整理してカオルという人間のパーソナリティーを認識して
 落ち着いて誤解のない文章を名前を添えて書こう。 
 そしてどんな風に伝えるのがベストか考えてみよう。
 いまこの慌ただしい状態で書きづらいのは
 『霊的な何か』が『いまは書くべきではない』というサインなのかも?」
そう考えられなかったのか?

それと。
Mさんがメールで書いていた「一般的な女性の見地からみればリンダは暗い。
わたしは暗い唄なんか聴くと気が滅入る」というのが困った。
一般的な女性の見地ってなんだろう?
あの日のライブは新譜がはじめてのお客さんに14枚売れた。
なんとなく口頭で「どの曲がよかったか」と訪ねたら
ほとんどの女性客が「リンダ」と答えたよ。
また「ヒトを癒すような唄を唄って欲しい。それがカオル似合う」とも書いてたな。
でもオレは「人様を癒すなんて僭越(えらそう)な考えはない。
 自分が想ったことを自分だけのコトバでひたすら唄うだけで
 それで不愉快とか癒されたとかはお客様に決めて頂く」というスタンスなんだ。
気に入ってくれたヒトはCDを買ってくれるし
気に入らなかったヒトはオレのライブには来ない。
それでいい。

そして。
「ハダカのレディ」「リンダ」を暗い唄と表現するのは自由だ。
いろんな感想があって当然だ。
オレがその2曲を通じて「多少の種明かし」をすれば
「そういう場所でしかストレスを解消できなくて
 そういう場所でしか癒されなくて
 そういう場所でしか働けないヒトもいる」ということなんだ。

当日のアンケートにとてもわかりやすいモノがあった。
「風俗のお仕事にはそう言う意味もあったんだと初めて知りましたが
 わたしは娘がいて娘にはそういう仕事は選んで欲しくない」と。
とてもわかりやすい。

他にも。
「カオルさんの唄はすごくよかったけれど(ピアノも)
 でもわたしはタバコが嫌いだからライブには行きません」
とてもわかりやすい。

そして「名前」は記載されていたよ。

川の流れの淀んだ場所で
腐るまで渦にまかれる落ち葉。
もしかしたら落ち葉は嘆いているかもしれない。
「オレも紅葉で騒がれたら嬉しい。
 そのあとは潔く散ろう。
 でもどうして他の落ち葉は海へ行けて
 オレはこの渦から抜けられないんだろう」

オレは「海へ行ける落ち葉」より
「渦にまかれてる落ち葉」の唄を詩の題材には選ぶだろう。

強さとは。
「自分の弱さを認識すること」だとオレは便宜上そう想っている。

あ。
そういえば。
明日の撮影では
「海の中に入るシーンもあるからタオルとか着替えの用意」と監督に。
マジかよ。
寒いんじゃないのか?
いや。
ものすごく寒いんじゃないのか?

うー。
風邪薬を先に飲んでおこう。


寝る。
スミオヤ。
 


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