カオルの不定期日記



LSD詩人 2008年11月11日(火)

  20000008  11111/111111 (tue) 21:30pm
風が冷たかった。


あらすじ。

オレが20代にがんばっていたバンド「who’s who」のCDを
最近発売したが予想通り売れていない。
まあ金儲けよりも「デジタルへの記録」が目的だったのでいいのだが。

当時のオレたちのマネージャーはナルサワというガッツなオトコ。
現在は「LSD」という音楽事務所の社長で横道坊主とロックに生きている。

本題。

「今日も無事に平和に1日が終わりました」と書きたいのだが
オレは嘘を書くわけにはいかない。
本日のカオルはかなりアクシデントな1日であった。

昼過ぎにスタジオに行こうと家を出た。
いきなり数名の体格のよいオトコたちに囲まれた。
彼らは「警察」と名乗り「家宅捜査令状」のようなものをオレに見せた。
あまりよく書面を読まなかったのだが
「違法なモノをカオルは持ってんじゃねーの?」というカンジの内容だった。
オレは調べられて困るような心当たりがないのでいっしょに部屋に行った。

約1時間ぐらいかけて5人ぐらいのオトコたちが
オレの部屋の隅から隅までワンマンのチケットの袋やレインのトイレの中や
すべての服のポケットや財布やプリンターの裏側など
あらゆるところを捜索した。
オレは万年床から動くことを許されず
いちばん年長者と軽い世間話などをしていた。
「クリスマスイブにライブなんだ。3000円。安いね。
 そういうとこって大麻とか吸うヒトいるでしょ。
 音楽関係者には多いからねー。
 知り合いにそう言うヒトいたら教えて」
というカンジのすご〜く普通の世間話。
レインはビビってずっと部屋のスミで震えていた。

まあ結局「探し物」はなにも見つからなかったようで
多少MDなども整理してくれて服までたたんでくれて
「警察と名乗るオトコたち」は引き上げていった。

その時に携帯電話のアドレスや履歴を調べられたのだが
若い捜査員が一瞬少し声を荒げてオレに質問した。
「このLSDというのは?」

オレは爆笑しそうになったのだが真顔で答えた。
「知り合いのやってる音楽事務所ですよ。
 いま電話してもらってもいいですよ」

純真無垢な読者のために説明をするが
LSDとは強い向精神薬の略称で多くの国では「違法薬物」に指定されている。
そんで電話帳にミーちゃんだハーちゃんだとある中に
いきなり「LSD」とあれば捜査員も「ん?」となるのは当然だ。

ナルサワー。
事務所名変えろよー。
はしゃぎ過ぎだぞー。
オレは「ビートルズの曲名のルーシー スカイ ダイヤモンドの頭文字の略」とかしなくていい弁明に4分ほど貴重な時間を使ったんだぞ。

1枚1分と換算して。
ナルちゃんはWhoswhoのCDを4枚ぐらい買ってくれよな。

では。

また毎週。
 


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