カオルの不定期日記



手紙詩人 2008年07月20日(日)

  2008 7/18 (fri) 22:00pm
晴れ。時々雨。


先日ショーボートした時に(ショーボートに出演した時に)
「歌詞カードなどのファイル」を忘れてしまった。
高円寺までとりにいくのは難儀なので
「着払いで宅急便」をお願いした。
でも「着払いじゃない」だったのでありがたかった。

ブッキングマネージャーの台信くん直筆の短い手紙が。
「先日はお疲れ様でした。ファイルお送り致します。
 又、次回のライブを楽しみにしています。
 身体に気を付けてください。 台信」

オレはブログやメルマガで住所を公開して
「エサとかカネくれー」と騒いでいるが
酔狂な方々がたまにいろいろ贈ってくださる。
たいていは「カードや手紙」が入っていて
オレは気に入ったヤツは壁に貼ってある。

手紙というのは嬉しいモノだ。
たまにライブのギャラをもらう時に
封筒に「今夜は楽しいライブをありがとうございました。
    またよろしくお願いします」と書かれていたりすると嬉しくなる。
その「手書きの手紙の内容」というより
「今時そういうコトにわざわざ時間をさくというモチベーションが軸」で
店が運営されているんだなあと感じられるのが嬉しいのだ。

オレの曲に「ラブレター」というのがある。
〜ささやかな願いを 手紙に書いたよ
 宛先は雲の上 前略神様
 いままでの過ちを手紙に書いたよ
 宛先は海の底 水に流すのさ

 揺れ動く世界に 手紙を出そうぜ
 飛び交うんだラブレター 悲しみの大地を愛で埋め尽くせ〜

この曲をつくったのは30歳のときなんだけど
「郵便局が民営化されたらば
 幹部連中がこの曲をCMに使いたいと
 菓子折りやビールケースを持ってオレのドアをノックするに違いない」と
真剣に想っていたのだがぜんぜんあらわれない。

いまからでも遅くはない。
カオル読者の親戚親兄弟恋人奴隷などに「郵便局関係者」がいたら
ぜひ「ラブレター」を推薦して欲しい。

さらに「チェインスモーキグブルース」も「日本たばこ産業」を
2%ぐらい意識してつくった曲なのでこっちもお願いする。

オレは歌詞の「完成形」を清書する時にはパソコンでやるのだが
制作途中の段階ではノートに手書きをする。
たまにコトバがあふれてきてペンを動かすスピードが追いつかずに
とても「悪筆」なのだが
何度も「手書き」をした方が歌詞を覚えられる。

オレは携帯でメールをするのがすごく嫌いだからiモードに加入してない。
でも誰かの電話番号を入力したりする時に名前をひらがなで入れるのだが。
あの「予測変換」という機能が猛烈に嫌いだ。
説明なんかできないけれどスイカに蜂蜜をかけて食べる方がまだマシだ。
例えば「台信の名前入力」で「だい」だけ入れると
だいすき 大学 だいすけ だいたい 大事 だいぶ 大丈夫
ダイエット 代表 代理店 大歓迎 第一 大人気 ダイエー
大統領 大部分 代金 all right(だいじょぶってこと?) 大根
大規模 代行 第三者 大臣 大豆 大胆 大地 台所 ダイレクト
大リーグ 大胆 抱いて 大募集 抱いた 台無し 大好評 ダイアナ。

まだあと50個ぐらいあるけど面倒だからやめる。
もしかしたら「ダイからはじまるコトバを探そう」とかで作詩には
便利かもしれないのだけれど。

ブイーン。
(唐突に話題を変える擬音。
 エイゴではバイザウェイだっけ。
 古い日本語では「閑話休題」だっけか?)

人生とは。
生まれた時に。
「水が満タンのボトル」をもらうようなものじゃないかと。
毎日ボトルから水を飲む。
水は減りそのぶん「空気の領域」が増えていく。
水は「未来」で空気の領域が「過去」だ。
もらったばかりのときは未来がボトルにいっぱいある。
でも飲んでいくと過去が増えていく。
ヒトによってペースは違うけれどその「シクミ」は変わらない。
たまに「ボトルを割られる」コトもあるけれど。

ポリスというバンドに「メッセージ イン ア ボトル」という曲がある。
オレは邦訳をしっかり読んだ記憶も定かではないし
英語を理解する能力も低いので「ぜんぜん違う」かもしれないが
下記のように「その歌詞」を想っている。

〜オレは絶海の孤島でたったひとりで暮らしている
 淋しい 誰か助けて欲しい
 そんな願いを込めて空のボトルに
 「SOS」と書いた手紙を入れて海に流した
 でも誰からもまったく返事が来ない
 だからオレはボートを漕いで海へ出た
 なんと海上はたくさんの手紙入りのボトルだらけだ
 どのボトルにも「SOS」と書かれている
 なんということだ
 世界中のヒトビトはみんな淋しくて救いを求めているんだ〜

念を押すがこれは「カオルの思いこみ ねつ造」の可能性も高い。
「超意訳」かもしれないけど
「海上にSOSのメッセージが入った空のボトルがたくさんプカプカ」というのは
すごい光景だなあと想い
「手紙詩人のオチ」として書きたくなった。

もし。
人間に「会話」という能力がなくて
すべての意思の疎通が「手書きの手紙だけ」だったら
この世はもっと静かでノンビリする気がする。
いいか悪いかはわからないけれど。

ニンゲンは「言語」を手に入れて
文学や歌詞などの素晴らしいものを手に入れたが
同時に悪口や嘘や暴言も抱えることになった。

オラ。バシッ。オタンコ。ナスナス。
トンカチ。オリャー。ボコボコ。

コトバの暴力。

たまにオレは「女子を軽くぶつ」をしてふざけることがある。
「可愛いコ(を) ぶってんだ」と。
あまりウケない。


さよおなら。っぷう。
 


- Web Diary ResVersion ver 1.09 -