カオルの不定期日記



無条件幸福詩人 2008年05月22日(木)

  2008 5/21 (wed) 21:50pm
そろそろサンダルの季節だな


6/11に「無条件幸福」というイベントを
渋谷O-WESTでやるコトになった。
メンバーは千綿偉功と大森洋平とカオル。

あらすじ。
2007年の冬。いまはなき「CLUB24 ファイナルイベント」の楽屋。
「音楽業界への専門的グチ」や「自分のダメさ加減」や
「社会適応力のなさ」についてそれぞれにモゴモガと喋っていた。
楽しかった。
いや。とても楽しかった。

誰かが言った。
「またこの3人でやりたい。社交辞令で終わらせたくない。
 この『楽しい雰囲気』は得難い。だからライブをしよう」と。
オレは言った。
「じゃあ梅雨明けぐらいに。
 そうだな。渋谷辺りだとお客さんも来やすそうだ。
 どっかいい場所ないかな?」
千綿が軽く言った。
「じゃあ渋谷のo-westでやりましょうよ。
 今日はブッキングの田村さんもいるから相談しましょうよ」と。
オレが重く言った。
「千綿よ。オレは人気がない。
 がんばってもせいぜい20人ぐらいしか呼べない。
 ウエストは確かに素晴らしいライブハウスだが
 結果的に『千綿の動員をアテにする』コトになるんだぞ。
 嫌なコトバだけど『千綿にメリット』はないんだぞ」
洋平が笑った。
「オレもそんなに呼べませんよ。でもウエストでやれたらいいなあ」
千綿が熱く言った。
「ねえカオルさん。そういうメリットとか損得抜きにやりましょうよ。
 楽しいなと想えるコトをやりましょうよ」
オレは言った。たぶん笑っていたと想う。
「ウエストでやろうなんてオレのクチからは絶対に言えないコトバだ。
 よし。やろう。千綿はオトコだ。楽しいコトをやろう」

その日のライブが終わって関内の駅まで3人は歩いて帰った。
誰もマネージャーとか車とかない。
自分の荷物は自分で持ち自分で切符を買って電車に乗った。

オレは「3人が30分ずつやって終わり」みたいな
「通常のライブ」じゃないコトをやりたいと想った。
アイデアをメールで回していたのだがオレは「直接逢って話すべきだ」と
「2/14バレンタインデー」に渋谷のウエスト事務所に招集をかけた。

「オレは今日まだチョコレートもらってない」と言うと
洋平も千綿も「もらってない」とのコトでなんか可笑しかった。

タイトルはオレが考えた。
「無条件幸福」 
唄える唄があり 唄える場所があり それを聴いてくれるお客さんがいる。
 それは無条件にしあわせなことなんじゃないか。
個人的には「千綿や洋平の呼んでくれたたくさんのヒトの前で唄えるなんて
 オレにとってはまさしく無条件幸福だ」という意味合いもある。

「ノベルティーグッズ」をつくりたいとオレは言った。
千綿が「わら半紙がいい」とブツブツ言ってたから
事務所にあった「コピー用紙なんかを包む茶紙」をびりびり切って
スタッフに朱肉と筆ペンを借りた。
「千綿。試しにこれにタイトルを描いてみてくれ」
千綿の顔が「書道家」の顔になった。
素晴らしいモノができた。
「やっぱりこんな時代だからこそ直接逢うって大事ですね」と。
「血判状にしよう」とみんなでサインを書き「指紋」を押した。
オレは人差し指。
千綿は中指。洋平は小指。
それを「ちらし」にして
当日来てくれたお客さんには「ホンモノの指紋」を押してプレゼントしようと。

その「原本」はココで見られる。
(下の「2008 6/11 O-west」の文字はカオルが描いた。
 すごくヘタでちびっと恥ずかしい)

「当日の企画」はいろんな案が出ていて現在調整中。
プロジェクターでリハーサルのシーンを流したらどうか?
お客さんから「質問」を募集し「回答コーナー」をつくろうか?
「修学旅行で上京中の○○中学の生徒を招待」はどうか?
お互いの曲をカバーして共演するのはどうか?
ステージを喫茶店風にして「唄ってないヤツはそこで待機」とかどうか?

どれぐらい実現できるかわからない。
でもオレたちは「ベストを尽くそう」と想っている。
この日記をアップすることで
「カオルは自分のハードルを上げてしまった」コトになる。
大変だが楽しい。

これは「カオルの個人的意見」だが
「iPod ダウンロード ユーチューブ」などの出現によって
「ライブの価値」が以前よりも「ガクンと落ちてる」気がする。
だからこそ「生のライブを観ることの価値」を
「再確認してもらえるようなイベント」にしたいと想ってる。

オレたちの役目は唄うコトだ。
リズムがないと唄えない。
お客さんの「道玄坂を昇る足音」「笑顔」「涙の落ちる音」。
そういう「リズム」がないと唄えない。

「誰にも聴いてもらえない唄」ほど悲しいものはない。

待ってるぞ。

じゃあ。
「カレンダーにしるし」をつけとくように。
 


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