カオルの不定期日記



マウスピース詩人 2008年03月28日(金)

  2008 3/26 (wed) 23:30pm
風が強くて気持ちがよかった



オレのマウスピースが完成した。
5000円もする高級品だ。
プラスティックなので踏んだり
熱い飲み物などに注意するようにと言われた。

マウスピースをして想ったこと。

1 マウスピースをしてタバコを吸うとピースがマズく感じる。
2 普段ものすごいチカラで歯ぎしっていたのだなあ。
3 キスが不便?
4 ひとりごとの滑舌が悪くなる。
5 ガムを噛むのが大変。

くふふ。

「日に1度は糸ようじを」と言われて帰りに買った。
50本入り 285円。(ブルー)
他に480円ぐらいのがあった。(緑)

いちばん安かったせいかすぐに糸が切れてしまう。
こういうのをケチってはダメなのだろうな。

歯医者には米軍ジャンパー(背中にイタルの書き下ろしの絵)
野球帽 ジーパンで行った。
受付のおねいさんに「お仕事は忙しいですか?」と言われ
なんと答えていいのかわからなくて苦笑した。

個人的には今月はとても忙しかった。
ライブが3本ありその打ち合わせや準備や
曲を作ったり練習をしたりヒトをはげましたり。
しかし「世間的な尺度」で考えたら絶対にカオルは忙しくない。
しかもカネになってないので「仕事」と呼んでいいのかわからない。
オレの知ってる忙しいヒトは
平日の15時に無精髭と米軍払い下げのジャンバーで歯医者には行かない。
忙しいヒトは歯医者の待合室のBGMにあわせて口笛を吹いたりしない。

オレが「毎日ヒトのクチの中を見て嫌になりませんか?」と訊いたら
看護婦さんと歯科医の助川先生が苦笑した。

歯をブイーンとされながら
「オレはもうすぐ44歳なんだな。
 44年も生きてきたのに4週間分ぐらいの記憶しかない。
 いや44時間分ぐらいかもしれない。
 やはり『いま』と『ちょっと先』のことを中心にやるしかないな。
 もう『あらゆる後悔』はやめよう。ほとんど忘れてるし。
 そしてなるべくレインといっしょにいる時間を増やしたい」と想った。

古い記憶。
友人のアパートでカルピスを飲みながら人生ゲームをしている。
あっちゃん。なおちゃん。ひとしくん。
オレの瞳がビデオカメラになり
その「風景を脳に記憶」させている。
ほとんどのことは忘れてしまったが
なぜか「目に焼き付いた場面」だ。

かっぱえびせんをかじるあっちゃん。
サイコロルーレットの「4」が嫌いなひとしくん。
「銀行係兼任」のなおちゃん。

しかし。
その「場面」を想いだすと「少年カオルのスガタ」も映っている。
おかしいじゃないか。
オレが「カメラマン」としてフィルムを回していたのなら
絶対に「カオル自身のスガタ」は映っていないはずだ。

記憶のねつ造?

その時代オレはおばあちゃんの言うコトを守り
「抜けた下の乳歯」を屋根に投げた。
かわらにぶつかる前歯の音をオレは記憶している。

そして生え変わった新しい歯は
あんまり「永久」ではなかった。

ピース。
 


- Web Diary ResVersion ver 1.09 -