カオルの不定期日記



教えない詩人 2009年10月28日(水)

  2009 10/28 (wed) 20:30pm
暖かい日だった。


チカゴロよく映画を観るのだが
「すごくおもしろい:おもしろい:まあまあ:くだらん:死亡」で
カテゴライズすると「1:4:2:2:1」なカンジだ。
「すごくおもしろい」と「おもしろい」は
たいてい「前に観て保証付き」なモノだ。
はじめてのものは当たり外れが大きい。
「ハズレの映画」を観ていると本当に時間のムダだなと感じる。

今週は初物に手を出して「死亡とくだらん」を3本観た。
その映画を「おもしろかった」というヒトもいるだろうから
題名は教えないぞ。

「音楽と一緒」で「最初の数秒」で
「いいか悪いか」だいたいわかるのだけれど
なんとなく最後まで観てしまう。

ブイーン。

来年のカオルの音楽活動の「プラン」。

基本的には「ピアノ弾き語り」が中心になる。
バンドをやるときは「kaox」でカオルの楽曲をやる。
メンバーは不特定多数。
そして「karasu」だ。
これは「カオル Sakura たねちゃん」がメンバーだ。
もしかするとギタリストを入れるかもしれない。

karasuは「そのメンバーでつくった曲のみ」をやろうと想っている。
つまり「karasuの曲はkarasuのライブでしか聴けない」し
「カオルやkaoxでkarasuの曲をやるコトはない」を目指している。
まずは曲づくりだけれどリズムチームが多忙だから
ゆっくり時間をかけてやろうと想っている。

4月の誕生日頃を目指して「DVD付き絵本」の発売を考えている。
DVDのタイトルは「アパートメントミュージック」にしようかなと。
すべてレインハウスでのレコーディングにしたい。
当然あまり「シャウト」はできない。近所迷惑だから。
だから「シャウトしない曲」が中心になるのだろう。それが自然だ。

理由は簡単で「絵本制作費で予算限界」だから。
「祭りのあと/ハダカのレディのPV」や「レインの動画」も入れようと。
そろそろイタル画伯にも「黒猫物語を幾つか」送らなくちゃだな。

ブイーン。

最近ちょっと楽しい場所を発見した。
オレはそこに8時間ぐらいいたのだけれど
煙草を1本しか吸わなかった。

「名称」を言えば日本人の90%は知っているだろうし
大きめの駅なら必ず2軒ぐらいある場所だ。
場所の使用料は使い方次第だけれど数千円ぐらいだろう。

特に「教えない理由」はないのだけれど
教えないからな。
悶々としてくれ。
「高額の寄付金」をしてくれたヒトには教えてもいいけれど
「その場所」をきいたら「はぁ〜?」と崩れ落ちると想う。

ブイーン。

アシタはワンマンだ。
ものすごくワクワクしている。
本当によい仲間に恵まれている。

もしかすると前世はジョンレノンだったのかもしれないな。

くししし。

また毎週。
 

10/23詩人 2009年10月26日(月)

  2009 10/23 (fri) 17:30pm
すこし空気が乾燥してきた気がする。


チカゴロは「UA」と「桑田圭祐」ばかり聴いている。
桑田さんの「孤独の太陽」という曲は
オレがウツがヒドい時にヘビーローティーションだった。
「心病んで立ち止まるたび」
「また誰かを傷つけそうでこのごろは出逢うのが怖いんだ」
そんなフレーズもメロディーも好きだ。

いまオレにはウツの影はないけれど
やはりよい曲だなあと想う。

UAの歌詞はオレには絶対に書けない歌詞。
素晴らしいシンガーだと想う。

ブイーン。

オレとレインはすこぶるゲンキだけれど
実家がなんだかバタバタしている。
弟の豪邸はチャクチャクとできあがっていくが
白猫モモちゃんが結膜炎になり
14歳14kgのレイちゃんが糖尿病になってしまった。

今日はオヤジのガンの手術だった。
想定していたなかではわりとよい方の結果だった。
まあ80歳なのでどこまで生きられるかわからないけれど
余生はレイちゃんもオヤジも「好きなことだけ」やって暮らして欲しい。
ポンと500万ぐらい渡したい気持ちはあるのだが
オレは1万円札を500枚持っていない。

もしオヤジの最後の日とライブが重なったらオレはライブに行く。
「死んだもんは死んだままだし
 それより待っているヒトのところへ行くべきだ」と
珍しくオレとオヤジの意見が一致した。

いまオヤジはICU集中治療室にいる。
ずっと2Fで寝ていたのだが退院後は1Fで寝た方がいいので
今日はそこの掃除をしてきた。
けっこう「部品」になりそうなモノを発見した。

ブイーン。

チカゴロはジャズもよく聴いている。
100曲入りのオムニバスがあったのでそれを。
ピアノを中心とした曲ばかりのヤツ。
ジャズはオレには縁遠い音楽だ。
理論もテクニックも瞬発力もないとできない。
でも聴くのは好きだ。
歌詞がないというのもいい。
「コトバ」はよくも悪くもオレを刺激するから。

ブイーン。

最近はよく腹が減るからよく食べる。
主食は豆腐とスパゲッティが多い。
菓子パンも食べるし近所に390円の美味いラーメンも食べる。
でも体重が増えない。
今後のライブに備えてけっこうストレッチをしている。

オレはクビと腰に少し面倒があるから
アシタは朝から病院に行く。
整形外科ってところだ。

また。
 

破落戸詩人 2009年10月25日(日)

  2009 10/22 (thu) 23:30pm
もう今年も2ヶ月ちょっとで終わりだなぁ。


オレはガキの頃から
「カオル君。もっとちゃんとしなさい」と言われてきた。
なんとなく言っている意味はわかるのだが
「ちゃんと」ってなんだろうか?
「きちんと」が変化していったのだろうか?

オレは気に入らないとすぐにブーブー文句を言う。
「カオル君。いちゃもんはやめなさい」
なんとなく言っている意味はわかるのだが
「いちゃもん」ってなんだろうか?
「いちいち文句」が変化したのだろうか?

するとオレはよく女子にちょっかいを出して
「カオル君。そんな人目につく場所でいちゃいちゃしてはダメ」
さっきの「いちゃ」と関係があるのだろうか?

破落戸。
これは「ごろつき」と読む。
辞書にはこう書いてある。
「定職も定まった住居も持たずにあちこちをうろついて、
 弱い者をいじめたり、たかったりするならず者。無頼漢」
ふむ。
なんとなあくオレに相応しい。
好きなコトバなんだ。
ムリヤリだけど「パレード」と「破落戸」は似ているカンジがするから
「ごろつきパレード」みたいな詩が書きたいなと。

ブイーン。

もし「消費期限ギリギリの魔法のランプ」を拾ったら。

「お。こんなところにいかしたランプが捨ててあるぞ。
 ふむ。今日は粗大ゴミの日だったな。
 なんだかこいつをピカールでピカピカにしたくなってきた」
金属を磨くのは好きだ。
小学生の頃は10円玉をチョークで磨いていた。
トイレにあるサンポールでやれば簡単なのだけれど
オレたちはその方法を「邪道」と呼んでいた。

「どんどん綺麗になる。この取っ手のあたりは歯ブラシでヤルか。
 いい感じだ。おし。からぶきしよう」
するとランプから年老いた魔人が。
「ふう。オレはもう引退だったのに。
 カオルがあんまり磨くからさ。
 しかたなく出てきたよ」
「おー。すげー。
 な。魔人。願い3つかなえてくれんだろ。
 じゃあ。金とオンナと新品の魔法のランプをくれ」
「カオル。キミはバカだろ。
 まあいい。結論を言えば願いはひとつだけしかムリだ。
 もうわしは老いぼれで3つもできないんだ」
「なんだよ。ケチ。ジジイ魔人。
 でもひとつならいいんだな。な。な。な」
「ひとつならいい」
「わかった。3分ぐらい待てるか?
 こんなチャンス滅多にないから」
「いいぞ。でもたいていのヤツはカネって言うよ」
「じゃあオレはいわない。たいていのヤツじゃないから」

3分経過。
「魔人さん。決めた」
「なんじゃ?」
「レインとオレを同じ日の同じ時間に
 この万年床で死なせてくれ。できるか?」
「いいよ」
「マジか?年を押すぞ。できるんだな」
「いちおう魔人だからな」
「じゃあ毎日レインと散歩に行こう。
 外じゃあ絶対死なないからな。
 万年床で寝なきゃあ死なないしな。
 オレとレインは永遠に不滅だからな」

めでたしめでたし。
 

パーセント詩人 2009年10月24日(土)

  2009 10/18 (sun) 22:30pm
昨日は雨が降ったりやんだり。


オレは「パーセント %」ってのがよくわからない。
わかるけどわからない。

例えばこういうのはわかる。
「オレさ。カオルのCD売ってきてやるからさ。
 売れたら1枚につき30%くれよ」
「2000円だから600円か。面倒だ。
 はんぶんこ(50%)にしよう。1000円だ」

わかる。

だけど「合格率86%以上」や「ふたりの相性92%!」がわからない。
オレは合格か不合格や陰性か陽性などは
「受かるか落ちるか2分の1」と考えてしまう。

とにかくオレが40年近くずーっと気になっているのは
販売機のジュースの「果汁3%未満」ってヤツだ。
苦手なパーセントに加えて「未満」という曖昧な記載。
「350mlの中に果汁は3%だけ」ならわかる。
なんでろうか?
「未満」てなんだろう。
マジでくるくるぱんだ。
もし2%より少なければ「2%未満」だろうから
「3%には届かないが2%よりは果汁が入ってるよ」ってことか?
さらにだ。
そんなにちょびっとだけ「果汁を入れる意味」がわからない。
「果汁0%! 人工科学技術100% 科学のチカラ アトム!」にしてくれ。

誰か知ってるか?
オレは小学生の時からいろんなヒトに訊いたけど明確な回答はなかった。

昔なにかで読んだのだけれど
「アメリカの海兵隊志願兵募集のポスター」のこと。
ベトナム戦争などで兵隊さんが減っていた。
戦争で怪我をしたり死んでしまったり戦力が減った。
また「ベトナムに飛ばされるのは嫌だ」と志願者も減った。

その頃に日本の「キミも自衛隊に入ろう!」みたいなポスターが街頭に。
青空をバックに自衛隊の制服を着たさわやかな男女が
未来の方を眺めているカンジのヤツ。
それの「米国版」だと想って欲しい。
「アメリカのスラム地区での死亡率はなんと20%以上。
 それに比べて海兵隊は2%。あなたのチカラと勇気を!!」
ともちろん英語で書いてある。

このコピーの意味は「スラムなんかでくすぶってると危ないから
 安全な軍隊に入ってよ」ってことだろう。

確かにスラム地区は危険だし
その数字を鵜呑みにすれば「海兵隊の方が安全だね」ってカンジだ。
でも。
スラムは事件や事故も多い。
酒やクスリや銃のトラブルも。
老人も子供達も病人もいる。
いつ誰がなにをやらかすわからない。
とても剣呑な場所だ。

海兵隊は「若くて健康で体力のある青年だけ」だ。
クスリもアル中も放火も病人もいない。
みんな厳しい訓練をしてカラダも鍛えている。
それなのに2%も「死んじゃうのか?」とオレは想う。
50人にひとりは死ぬし
もしかしたら「死ななかったけど大怪我」もいるかもしれない。



先日ヒマだったので電車の中で数えた。
7人掛けのイスには7人座り
3人掛けのイスには3人座り
ドア付近の手すりなんか寄りかかったり
すべてのつり革を片手で持つとだいたい120人分ぐらいが1車両。
ラッシュ時は「乗車率180% 200%」になる。
どう考えてもオレには「そりゃあ無茶苦茶でっせ。あんまりですわ」だ。
どうして誰も問題にしないのだろう?
市民運動や学生運動に発展しないのだろう?
それとも「ランナーズハイ」のように「苦痛が快感に変わる瞬間」とか。

ねーだろ。

副流煙もカラダに悪いけれど
満員電車も精神衛生上とてもよくない。
知らないヒトや好ましくないニオイのヒトと
無理矢理カラダをくっつけてるとオレはストレスがパンパンになる。
イヤホンの音も嫌だし胸元の大きくあいた女子もストレスだ。

「満員電車撲滅キャンペーン」をしたいのだが「打開策」がオレにはない。
前に「山手線繋げちゃえばいいじゃんか」と提案したのだが
「降りられないです。。。。」と即却下された。
そうか。
「電車サイドの改善」を求めるからダメなんだな。
「会社」だ。
会社が「ベリースーパーフレックス制度」にすれば。
そうだな。
「会社に到着してから8時間が労働の義務。
 朝6時に来たヒトは14時に帰っていい」
「昼休みは『貯めることができる制度』にします。
 喰わず休まず働いたヒトは1時間早く帰れます。
 またそれを8回やったら休みを1日あげます」

どうだろう。
ダメだろう。
なぜだろう。

せめてシャレでいいから「満員電車がんばった手当月2000円」とか。

あ。
エリートめ。
鼻で笑いやがったな。

ばっかんべー。

ちょー。
 

果報は寝て待て詩人 2009年10月14日(水)

  2009 11/14 (wed) 19:00pm
陽が暮れるのがはやくなった。


たぶんオレはカラオケよりも「待つこと」が苦手だ。
行列にならんだり何かの「結果/回答」をじっと待つのが苦手だ。

オレはいま5つの案件の「結果/回答」を待っている。
期日がくればわかるものもあるし
いつまで待てばいいのかわからないものもある。
とにかくその5つは
オレが「考えたり急かしたり要求してもムダ」なタイプのことだ。
だからオレは「5つの案件に対して想定できることはすべて想定して
 特に自分がいちばん望まない回答を想定してただじっと待つ」しかない。

その待つ時間はイライラというより
「悶々と途方に暮れている」というカンジだ。
気がまぎれるように掃除をしたり映画を見たり
針金ロボットをつくったりしているのだが
ふと「考えてもムダなそれら」のことを考えていたりする。

オレはこういうときに友人に「相談 愚痴」は言わない。
まず「誰かに愚痴を吐き出せばスッキリする」というオトコではない。
むしろ「愚痴ったこと」に後ろめたさを感じてしまう。
また「相談」もしない。
友人はなにかしらのアドバイスや励ましをくれるだろうが
オレは「自分で決めたい」といつも考えている。
たとえば占い師でも誰かの助言でも
それが「ダメだった」ときに「それのせいにする」からだ。
自分で決めれば誰かのせいにすることはない。

こういう状態の時に「女性に相談や愚痴」というのは
依存症のカオルにとって危険だ。
同情だか愛情だかわけがわからなくなって
よけいにぐちゃぐちゃになってしまうパターンがほとんどだ。

でもいちばん危険なものはやはり「酒やクスリなど」だろう。
待ってる間に酔って酔いつぶれて気を紛らわせば楽になる。
だけどオレはアルコール依存症だから飲んではいけない。
オレは何年もかけて「オレと酒は無関係なもの」と想えるようになった。
ブラジルのイタリア大使館の大使のムスメが
「買ったばかりのアクセサリーをなくした」ことが
オレとはまったく無関係なように。

まるでラブレターの返事を待つ女子高生のようだ。
ポストを開ける。
ピザ屋のチラシと電気料金の領収書しか入ってない。
でもオレは乙女ではない。
桃色吐息ではなくタバコ臭いため息を。

ブイイーン。
ブブブブブイーン。

オレには夢がある。
それはどんなカタチでもいいから
「カオルのライブに300人はほぼ確実に集まる」になりたい。
そして客の呼べないオレをずっと応援してくて来たライブハウスを
ぜんぶまわってささやかな恩返しをしたい。

だけど「その方法」がわからない。
「ただ唄い続けること」しか思い浮かばない。

ブブブブイーン。

「果報は寝て待て」ということばがある。
オレもそうしたいのだけれど
隣人のいびきがかなりの爆音で
昼間は演歌が騒音で
電話や老夫婦が大声で
あまり長く寝ていられないのだ。

時計を見る。
書きはじめてからまだ30分ぐらいしかたっていない。
まるで「仕事中の時計」のようだ。
ぜんぜん針が進まない。

音楽家である以上「こういう状況を唄に」とも想っているのだが
いいコトバやメロディーが浮かばない。

正直に言って「けっこうつらい」けれど
「読者諸君にできるコトはなにもない」んだ。
これを読んでくれただけで充分だ。

サンキュー。

また毎週。
 

こたつ詩人 2009年10月13日(火)

  2009 10/13 (tue) 22:15pm
天気のことはわすれてしまったが雨でも雪でもなかった。


悪友Aに誘われた合法ギャンブルで
オレにとってはちょっとした大金のあぶく銭が入ったので
いきおいでエアコンとこたつを買った。
取り付けは設備屋の悪友Bがやってくれる。
あまったお金は「次回絵本募金」に入れた。
だから次回の募金者名簿には「カオル(本人)」と載せる。

どうしてもレインに
「猫はこたつで丸くなる体験」をさせてやりたかった。
レインはこたつを知らないんだ。

でもエアコンは電気代がかかるから
氷点下ぐらいのときしか使わないようにと。

ブ。
ブイーン。

実はいまアタマがこんがらがってる。
メルマガみたいなミスがちょいと多い。
スケジュールを間違えていたり。
くだらないことで口論になったり。
不意に猛烈に寂しくなったり。

晴れの日ばかりじゃない。

ブイイーン。

最近はiPodをよく使っている。
もらったのは2年前の誕生日だったけど
パソコンのCDの読み取るトコロがぶっこわれたり
「さまざまなバンドマンたちが
 真剣に考えた『曲順』をぐちゃぐちゃにするのはどうか?」と。

でも便利だ。
特にセッションの曲などがメールで送られてきた時は便利だ。
はじめはそんな風に使った。
そして自分のCDを入れた。
シャッフルすると意外な曲順でおもしろかった。
あまり聴きたくない曲は外した。

そうか。
昔のジュークボックスみたいなもんだと想えばいいのか。
若いリーゼントがストレイキャッツをかけ
ヒッピーがボブマリーをかけ黒人の兵隊がマービンゲイをかける。

そう考えたら霧が晴れてどんどん好きな曲をiPodに。
「1000曲入る」って機種で
そんなにいらないなと想ってたけど
すでに700ぐらい入った。好きな曲だけ。

電車に乗る時にはたいてい持って行く。
好きな曲ばかりだから気分がいい。

最近はまた映画も観ている。
古いヤツから見直している。
昔は飲んだくれて観ていたから覚えてなかったり
タイトルは覚えてるけど内容は忘れていたり。
新作はほとんどみない。「はずれ」を引くのが嫌だし
「世界中が泣いた!!」ってカンジのコピーの映画は
「なぜかオレだけが泣けなかった」というパターンが多くて。

この10日ぐらいはギャング映画ばかり見ている。
たぶん150人ぐらい撃ち殺されているからテレビが気のせいか赤い。

4時間以上ある「ワンス・アポンナタイム・イン アメリカ」は
確かに主人公がギャングだけれど
オレがTUTAYAの店長だったら「ヒューマンドラマ」の棚へ。
最初に撃ち殺される少年ギャングは
「スタンドバイミー」の「バーン役」と同じだろうか?
すごく知りたい。口調がそっくりなんだ。

オレが映画を見ているときレインは必ずヒザの上にのってくる。
映画にはあまり興味がないみたいだけれど
「動物の鳴き声」がするとキョロキョロする。

それをこたつでやるのがささやかな夢で
うまくいけば今週中に叶う。

ミニシネマ レインとこたつで 機関銃

バキューン。
 

5人の歌詞詩人 2009年10月11日(日)

  2009 11/11 0:10am
レインがまだ見張りをしているから窓を閉められなくて寒い。


ブイーン。

オレが「歌詞を書くこと」に
もっとも影響をうけたシンガーソングライターは5人。

井上陽水。
桑田圭祐。
佐野元春。
忌野清志郎。
TENSAWのセーボー。

オレが勝手にその5人から学んだのは
「内容がいいのは当然ですべてはリズムである」ということだ。
唄い方のリズムもそうだし「コトバのビート」かな。
作詞作曲をするバンドマンたちは経験があると思うが
「なんで仮唄のデタラメ英語ではカッコよかったのに
 ニホンゴの歌詞にしたらカッコ悪くなったのだろうか?」

これは単純に「英語と日本語の特性の違い」が大きい。
例えば。
「ドレミ」という3つの音符に対して
ニホンゴは「き み と」や「も し も」となる。
しかし英語だと「I Love you」や「close your eyes」になる。
日本語には「子音で終わるコトバ」が非常に少ない。
英語は多い。
「ドーレーミー」を上記のコトバのせて唄えばすぐわかる。
英語の方がビートがあるし情報量も多い。
ニホンゴは「ひとつの音符にひとつの文字しか基本的にのらない。

この「母音と子音の壁」に挑んだのは桑田さんだ。
彼の歌詞は聞き取りにくいというヒトもいるが
桑田さんは「リズム 英語のビート」を意識している。
「you may not」みたいなカンジで「有名な」と工夫をしている。
それ以外にも「ひとつの音符にふたつ以上のる文字」を選んでいる。
「しょう が ない」とか。発音は「show the night」というカンジ。
「シュラバナバ ジャスト フォー ユー」と聴こえる名曲も
歌詞カードには「修羅場 穴場 女子 浮遊」」と書いてある。
ちょっと危険で魅惑的なディスコのイメージだ。
そんな工夫が随所にみられる。
いわゆる「歌詞カード」を読んでも「ふーん」というカンジの曲も
「唄うのを聴くと納得」だ。
そう。「歌詞」は読むものではなくて聴くものだから。
個人的にはぜんぶ「1冊の週刊誌から着想を得た」という
「孤独の太陽」というソロアルバムが好きだ。
1曲目の「漫画ドリーム」でオレの言ってることがわかると想う。


陽水さんは「メロディーと同時に生まれたコトバ」を大切にするらしい。
「銀座へ〜」がクチとメロディーにハマったら
なにがなんでも「銀座ヘ〜」しかないそうだ。
陽水さんは本当に「コトバを美しく組み合わせる天才」だ。
「カブトムシ壊れた」という「コドモの視線」にショックを受けた。
コドモは「殺してしまった」というより「壊れた」と想う。
「傷つくほど愛したりしないから」「金属のメタルで」
「わたしは泣いたことがない」など数文字で殺すやり方。
オレは「もう詩なんか書けない。コトバなんてもうない」と
作詞家時代によく困り果てていたのだけれど
陽水さんの曲を聴くと「まだこんなフレーズがあるんだ」と何度も驚いた。
「九段」というアルバムの「ビルの最上階」をぜひ聴いて欲しい。
自分が詩人と名乗ることが恥ずかしくなる。


清志郎さんは「韻を踏む」のが素晴らしい。
デイドリームビリバーの「そんで彼女はクイーン」にはまいった。
誰かに訊いた話だけれど「どう唄ったらその歌詞がいちばん聴こえやすいか」を
いろんな唄い方をして「ピッタリのリズム」を徹底的に探すらしい。
清志郎さんは過激な歌詞が多い。(オレは過激だとは想わないが)
オレは勝手に「歌詞を唄うことの覚悟」を学んだ。
また過激な印象が強いけれど繊細な歌詞も多い。
ただ清志郎さんはあまりにも個性が強いので
普通の人が唄うと「ありゃ?」になったりする。
カバーをするには勇気がいる。


佐野元春さんのライブを18歳の時に観た。
「情けない週末」という曲を聴いて
「サビがぜんぶ単語だけで構成されている」ことに驚いた。
佐野さんは「アレンギンズバーグなどビート系詩人」に影響を受け
実験的な作品も多いけれどとにかく「単語の選択」が斬新だった。
ポップで新しくて儚いわくわくするコトバを選ぶ。
個人的には「カフェボヘミア」というアルバムが好きだ。
素敵な詩人だと想う。


TENSAWのセーボーはすべてに影響を受けた。
彼を見てロックをはじめたといっても過言ではない。
最近再結成したらしいがまだ観に行ってない。
セーボーはリズムが抜群だった。
何を唄ってるのかなんか桑田さん以上にわからない。
でもたまに爆音の中から聴こえる「単語」が
不良少年を煽り立てるようなロックなコトバで
オレがいまのガキだったら「マジヤバい」を1000回ぐらい言ってただろう。
これは不確かな記憶だけれど(無論「不確かなメロディー」をもじりました)
清志郎さんがラジオで
「ヨコハマでカッコいいバンドといったらTENSAWだろ」と喋っていたような。


歌詞を書くのは本当に難しい。
「詩」を書くよりずっと難しい。

オレは基本的に「メロディー先行型」で
詩にメロディーをつけることはほとんどない。
理由はある。
ふたつの曲がある。
ひとつは「メロディーはいいけど 詩がイマイチ」。
もうひとつは「詩は素晴らしいけど メロディーがよくない」
このどちらかを買わなければならないとしたら
オレは迷わずに「メロディーがいい方」を選ぶ。
わかりやすく言ってしまえば「洋楽」だ。
英語の苦手なオレには歌詞はわからない。

だからこそ「歌詞」は重要なんだ。

また毎週。
 

ブラックレインなど詩人 2009年10月03日(土)

  2009 10/3(sat) 21:00pm
満月が美しかったので眺めながら散歩した。
「夕焼けの唄」じゃないけれど本当に不思議だ。


映画「ブラックレイン」をレインと観た。
レインは途中で飽きて眠ってしまった。
これを最初に観たのが20年ぐらい前。
「ブラックレイン/黒い雨」とは「原爆の死の灰」のことだったんだな。

撮影当時すでに松田優作はガンだった。
すごい演技だ。

飛行機内のシーンがあるけれど
当時はまだ機内でタバコが吸えたんだな。
いまはどこへ行ってもスモーカーは煙たがられる。
問題は。
タバコの煙りが「なにひとつ役に立たないしろもの」ということだ。
リサイクルにもならないし。
部屋は汚れるし身体に悪い。
火事の原因だったりもする。
オレもウツの時は寝タバコがヒドくてほとんどのTシャツが穴だらけ。

なんかないのかなぁ。
アルツハイマーの予防にいいとか。
花粉症が治るとか。
アトピーにいいとか。

ふむう。

神奈川県の秦野市は煙草の葉っぱの名産地で
いまでも「煙草祭り」というのをやっているらしい。
マツエ君から聞いた。
「そりゃあおもしろそうだ。
 きき煙草とかあるんだろうな?」
「いや特にそう言うのは」
「じゃあ長さ2mぐらいの煙草を神輿代わりに街をわっしょいして
 最後に火をつけてひとくち吸えば寿命が10年延びるとかか?」
「あの。普通に縁日があるだけです」
「マツエ。オレのチェインスモーキングブルースを祭りのテーマソングにする。
 オマエは親善大使としてがんばるんだぞ。
 見事テーマソングになったら褒美をとらせよう。
 しかしダメだったら」
「根性焼きですか?」
「電気アンマだ」

JTはテレビでCMがやれないので困っているらしい。
以前は「壮快メンソール。さわやかさを演出」していたが
もうそういのはやめて「毒だぜベイビー」みたいにしよう。
時代を逆手に取って開き直ろう。
「ああそうですよ。毒ですよ。百害あって一利無しですわ。
 ガンになっても文句言わんといてください。
 あんさんたちゃあ承知で覚悟で吸ってるんでしょうから」
オレが親善大使になる。
「長い平和。ロングピース。タール21mg。
 タフなオトコは軽いヤツが嫌い。ピース」
「役者」はもう決めてある。
松田優作だ。


なんとなくおしまい。
 


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