カオルの不定期日記



ベーコン詩人 2009年09月25日(金)

  2009 9/24 (thu) 21:30pm
16時頃の青空にぼんやりと月が。
まだ彼は(彼女?)は新米で焦ってしまったのだろうか。


オレはカリカリベーコンが好きだ。
もしもオレが死刑囚になって
「最後の食事だ。なんでも好きなものを」と言われたらあまり迷わずに
「カリカリベーコンを。それは自分で焼かせて欲しい」と答えると想う。

今日はカリカリベーコンを作ろうとベーコンを切っていたら
ちょっとしたミスで右手の人差し指を3ミリほど浅く切ってしまった。
左だったらルックで弾くギターに影響があるけど右なら大丈夫だ。
おかげで以前からのレインハウスの懸念であった「狭い台所の整理」ができた。
オレはけっこう「教訓」が好きなんだ。

ブイーン。

〜思想家レインブラック氏の様々な考察〜

「肉や魚などの焦げたニオイは食欲をそそる。
 人類の祖先がまだ竪穴式住居や洞穴で暮らしていた時代。
 祖先たちは『火』を手に入れた。
 その火で肉をあぶる。魚を焼く。
 穴の中はその煙りでいっぱい。換気扇の発明はずっと後のことだ。
 子供達は焼けた香ばしいニオイを嗅ぐと
 最も原始的な欲望のひとつ食欲が刺激される。
 彼らの遺伝子がずっと我々に繋がっているのだろう。
 受け継がれた遺伝子の記憶」

「我々人類は犬やふわふわした毛の動物を生理的の好む傾向がある。
 また蛇やトカゲなど爬虫類を生理的に嫌う傾向がある。
 もちろん例外もいる。
 猫や犬を嫌い爬虫類と暮らすヒトもいる。
 北朝鮮以外ではどんな政府でも支持率が100%にはならないのと同じだ。

 我々人類の祖先は犬などの動物と狩をしたり
 いっしょに暮らしていたのだろう。
 また大型爬虫類などには襲われたりしたのではないか。
 その記憶が遺伝子に刻まれているのではないか」

「我々人類の祖先たちが性行為を繰り返したので
 いのちがずっと繋がっている。
 ヒトは言う。『オトコはエクスタシーに達したら急激に醒めるが
 オンナは達した後も気分がよくゆっくり醒めてゆく』と。

 祖先たちの時代はラブホテルがなかったので
 野原や岩陰で性行為をしていた。
 武器を持っていては性行為が出来ないのでオトコは武器を置く。
 文字通り丸腰で腰を動かす。
 いつどこから敵に襲われてもおかしくない時代で
 武器を放し背中を見せているというのは怖い。
 だからオトコはエクスタシーに達したらすぐに武器を拾い
 辺りを見回す。いつでも戦闘できるように。余韻に浸っているヒマなどない。
 オンナはそんなオトコを見て自分は守られているから安心だと想う。

 そんな記憶が遺伝子に」

後略。

面白いはなしだがレインブラック氏のはなしは長いんだ。
ゆっくり喋ってくれるのでタイプしやすいけれど
ずっと途切れずに喋るのでカオルはニコチン切れになる。

ブイーン。

今日は加藤卓雄と9/27千葉ルックのリハをした。
かなりいい感じだった。
だが前売り状況があまりよくないのが残念だ。
せっかく右手の指の大怪我をおしてまで久々にギターを弾くというのに。

ブイーン。

レインブラックと愛猫レインは「アニマ/アニムス」のような関係で
基本的に氏はレインの影の中で暮らしている。
パイプ煙草とハーブティーを好む。

オレの暮らすレインハウスとはそういう場所だ。


おしまい。
 

メルマガ詩人 2009年09月20日(日)

  2009 9/20 (sun) 8:00am
気持ちのよい秋晴れだ。夕焼けに期待しよう。

もうすぐライブだ。
8/22に荻窪ベルベットサンでやったからちょうど1ヶ月。
それぐらいライブが空いてしまうと2秒ぐらい自分の
レゾンデートル(存在理由)を忘れてしまう。
リハをしたりプールに行ったりするのだが
とにかく早く人前で唄いたいのだ。

風のウワサで訊いたのだが
塚本晃がオレの「不自由の女神」を全国で唄っているらしい。
そしてまた評判がいいらしいのだ。
さらに「まだCDになってないカオルの曲なんだけど」というMC付きで。

塚本よ。
新譜「バスルーム」に入っているぞ。
まあこれで関西ツアーも愉しみが増えた。ありがとう。

関西ツアーだけれど詳細はまだ発表できないが
11/10名古屋ELL (決定)
11/11京都 夜想  (決定)
11/12江坂 (ほぼ決定) のカンジだ。

せっかく関西に行くのでリクエストを募集しよう。
ひとり3曲まで。持ち時間はそんなに多くなさそうなので
ぜんぶのリクエストに応えられるかわからない。

9/22のベルズでは新曲をやる。
「Love is Strange」という洋風のタイトルだ。

サビの一節を。

「恋という字は 変という字に
 そっくりだな こころの揺れ方も
 つらぬいてみたり 失してみたり
 胸を焦がしたり 恋はストレンジャー

 この世じゃ叶わぬ恋もあるだろう
 性懲りもなく恋に落ちていく」

9/27の千葉ルックではギターを数曲弾く。
ギターでしか出来ない曲をやる。

10月のストーミーのワンマンは残席20ぐらい。
ベーシストの身長はオレより長い。
ドラマーの髪はオレより長い。
ギタリストの足はオレより長い。
ストーミーは「これぞヨコハマ」なカンジで食い物もうまい。

11月のツアーは車移動なのだが
車中で針金ロボットを作りたいので
針金や部品を募集している。
針金は東急ハンズや(どこかの売り場でオレの弟が主任やってる)
ゆざわやなんかで売っている。
オレは「自遊自在」という針金が好きだ。
あまり太すぎるのはダメ。
色はなんでもいいけどメタリックや白や黒や
ハッキリした色が好きだ。シルバーやゴールドも。

HPの美術館に針金ロボットの写真があるので
「こんなカンジの!」と受注生産をやってもいいかなと。
部品は金属系がいい。壊れたアクセサリーとか歯車とかなんでもいい。

先日渋谷のクレストに行ったんだ。
誕生日ワンマンのときに物販塚本晃のおかげで
ほぼ完売。残った3体をクレストの店長が買ってくれた。
それがドリンクカウンターに飾ってある。
一瞬「お。かっこいいな」と想い
2秒後に「オレが作ったヤツだ。けっこういいじゃないか」と想った。
そしてガクの夏休みの工作の宿題で一緒に作った。
それがなかなか楽しかったんだ。

ブイーン。

インターネットを申し込んだ時に
ビッグカメラでしか使えない商品券をもらった。
それで小さなキーボードを買った。
スタンドは祭りのあとのPVでオレが蹴飛ばしたヤツ。
少し斜めになっているが震度4ぐらいまでは耐えられると想う(推定)
震度5だとダメだと想うが
その前にアパートが倒壊する可能性が高いから。(推定)

じゃ。

また毎週。
 

ヌードライター詩人 2009年09月13日(日)

  2009 13:00pm (sun)
女心と秋の空。


ゆうべ縁日に行った。
射的で「エッチな写真の偽物ジッポライター」をとった。
弾は6発あったがオレは3発目で落とせたので
残りは熱くなってるとなりのガキにプレゼントした。
これからライブの時はこのライターを使おうと想ってる。

「縁日のライター」には少々苦い想い出がある。
小学校3〜4年生ぐらいだったと想う。
友達と近所のお祭りに行って射的をした。
コカコーラの図柄のライターが欲しくてがんばった。
命中して倒れてやったぞと想ったけど
倒れただけじゃダメで後に落ちないともらえないと言われがっくし。
しかし粘ってコカコーラのライターをとった。
友達もすごくはしゃいでオレは気分が高揚していた。

縁日のにぎやかな喧噪と発電機で光る電球の下では
そのライターは純金よりも魅惑的でオレは宝物が増えたと喜んでいた。

家に帰って家族に自慢げに見せた。
ミチコママは「よかったわね」なカンジだったが
オヤジが渋いカオをする。
「子供にライターは相応しくない。
 だからそれはオレが預かる」と。
オレは弁舌をふるって暴れて泣いたが没収された。
悔しいから「誓約書」のようなものを要求した。
「このライターはカオルが未成年じゃなくなったら返却する」と書かせた。

オレは「その日」が来るのを待っていた。
時が流れるに連れてそのライターへの執着は減ったが
没収された悔しさみたいなのは靴の中の小石のようにずっと心にあった。
そして18歳の誕生日にその誓約書をオヤジに見せて返却を要請した。
オヤジは「どこにしまったか忘れた」で結局返してもらえなかった。
そんなに立派な屋敷ではないのだが古本が10万冊ぐらいあるし
「物を捨てないタイプの両親」なので捜索はほぼ不可能。

そんなことがあったのでゆうべのエッチなライターはすごく嬉しかった。
プレイボーイ紙の表紙を飾るようなヌードガールが笑っている。
印刷ではなくてもちろんシールだけれど。
中身を本物のジッポと換えれば実用できる。
みんなに自慢するつもりだ。
「このライターは射的で落としたんだぜ。
 しかも3発目にキメたんだ」と。

ものすごく下品なライターだ。
たぶんちゃんとした店では売ってないだろう。
ハワイとかの観光地ではあるかもしれないが
あれは「夜店のバッタもん」じゃないとダメなんだ。

雨がぱらついていた夜だったけれど
オレの心はスッキリと晴れていた。


おわり。
 

ルックとヒロ詩人 2009年09月10日(木)

  2009 9/9 20:30pm
朝ほんの少しだけ雨が降っていた。


オレと千葉ルックのヒロシさんが知り合ったのはまだ20世紀の頃。
知り合ったと言っても最初は「紙上」だった。

当時ライブハウスの「合同フリーペーパー まっしぐら」という物があった。
最盛期の頃には20店ぐらいのライブハウスが集まっていた。
ほとんどのライブハウスは「スケジュールと地図や今月の目玉」なカンジ。
でも千葉ルックとオレがブッキングマネージャーをやっていた新横浜ベルズは
「紙面のほとんどがヒロシのコラム カオルのコラム」だった。
(そのいくつかはカオルHP図書館で閲覧できます。
 ちなみに長いコラム「拳の振り上げ方を忘れてしまったバンドマンへ」は
 ベルズのスペースでは足りずにショーボートとクラブ24に
 貴重なスペースをゆずってもらった。「続きはショーボートへ」なカンジで)

自分で言うのもなんだが圧倒的にふたりのコラムが面白い。
他のライブハウスは「宣伝」ばかりでつまらない。
同業者やライブハウスファン/バンドマンからは
「必ずルックとカオルさんのから読む おもしろいから」と言われた。
なんとなくお互いの存在を知った。

また「ライブハウス定例会」みたいなものがあった。
これがオレにとっては実に退屈なものだった。
なんというか「政治化の派閥の懇親会」みたいで。
他店のライブハウス店長からベルズに電話がある。
「今度の定例会どうします?カオルさん行くならオレも行きますけれれど」
「うーん。正直面倒なんだよ。ヒロシさん来るなら行くけど」
「あ。今回は名古屋ELLのしげさんが来るから多分ヒロシさんも」
「そうか。じゃあ行く。ヒロシさんにちゃんと挨拶していないし
 しげさんも久々だからな」

しかしやはりくだらない。
オレとヒロシさんは早々に会場の入り口に避難して
当時はオレも酒のみだったのでふたりで「専門的な愚痴」をぶつぶつと。
いいオトコだなあとオレは想った。

そしてライハウスをオレがやめる時に
150カ所ぐらいに「カオル引退のお知らせファックス」を送った。
「お世話になりました。今後は出演者としてお世話になります」
返事が返ってきたのはショーボート台信 クラブ24大村 ウエスト田村
そしてルックのヒロシさんだけだった。

オレの引退の仕方はヒドくて
「ベルズ無期限出入り禁止/送別会などなし」だった。
でもベルズのオレの可愛いムスメ達が送別会をしてくれた。
台信も大村も田村も来てくれた。
オレはその席で田村に「断酒するからレコーディングの応援を」頼んだ。
それからオレは現在まで酒を1滴も飲んでいない。

ヒロシさんは「音源を聴かないとわからないから送ってください」と。
オレは完成したばかりの「詩人は夜明けにガムを噛む」を送った。
すぐに具体的な日程を出してくれて出演させてもらえることになった。
後に誰かが教えてくれた。
「ヒロシさんの好きなアルバムベスト5にカオルさんのCDが」
「ルックは基本的に弾き語りをやらないんです。
 ロック小屋だからエレピもないからレンタルなんです」

オレはびっくりしたし嬉しかった。
しかしエレピのレンタルは有料だ。
遠方だからと「交通費」もヒロシさんから頂いている。
つまりオレが出演した時点で「赤字」なんだ。
もちろんたくさん客を呼べれば問題ないのだけれど
活動を再開したばかりでいまよりもさらに人気がなかった。
でもヒロシさんは「いいライブしてくれればそれだけでいい」と言ってくれた。

今年も「秋の夜長のしかもファイナル」にオレと加藤卓雄が出る。
千葉ルックというライブハウスはよい意味で「バンドの縦社会」がある。
仲間や先輩のワンマンにはみんなチケットを買っていくし
ぶつかりあいながら飲んだくれながら結束を強くしていく。

そのバンドにとって目標のひとつは「秋の夜長に出演する」だ。
9月に20日ぐらい開催される。
毎回「ふたバンド」なので枠は40ぐらい。
その「ファイナル」を東京の卓雄と横浜のカオルがやる。
地元を愛するバンドはヒロシさんに異議を申し立てる。
ヒロシさんはかるーく言う。
「この日見に来い。なんにも感じなかったらもうルックでなくていいから」と。

今年で3回目だけれど初回は「敵意」さえ感じたが
最終的にはオレも「地元バンドマン達に認められたカンジ」で嬉しかった。
その時に千葉の安井番長がオレを気に入ってくれて
自分たちのバンド名を「ガラクタジェネレーションズ」と決めた。
オレは知らなくて「事後承諾でよろしく」とヒロシさんからメールがあり
自分の曲の歌詞がバンド名になるなんて嬉しすぎるので問題ないと返信した。

今日は卓雄とリハでけっこういい感じだった。
「よいライブしか期待されていないプレッシャー」は今日のリハで消えた。

最後に。
今年の7/4の横須賀の「電話問題」で
クラブチッタの宮本とQ&Aで盛り上がった。
HP日記の「横須賀電話詩人」だったかな。

実はヒロシさんから下記のメールが来ていた。
「事後承諾」で載せる。



From: サイトウnight fuckerヒロシ
Subject:Re: カオルです
Date: 2009年7月7日 0:30:23


どもデス。
ボPだったら、、、な感想デス。

自分はいつも
「ライブハウスはアーティストとお客さんの邪魔をしちゃいけない」
ってスタッフには言っています。
それがボP達の一番の仕事だと思うからです。

ライブハウスって、お客さんもアーティストも気持ち良く開演時間を迎え
終演時間までの時間を音楽で共有する為の場所だと思っています。

電話が何回鳴り続けたのか?
その電話はスタッフの携帯電話だったのか?
会場はライブハウスだったのか?

等々、判らない事もありますが
もしミュージックチャージ料的なモノが若干にせよ発生しているのであれば
「呑み屋」メインであろうが同じ同業者だとボPは思います。
であれば、場を壊した事への謝罪の一言は当然あるべきだと思います。

万が一、チャージ取ってなくても、、、だとも自分なら思いますが
「タダで場所貸してやってんだろ?」
って感じだったら理屈的にはおっしゃる通りなんで
悲しいですが『そういうところ』って認識するのが良いのかと、、、。

ただ、どちらにせよカオルさんは
思ったコト言って良かったと思います。
だって単純に「気になった」「やり辛かった」んですから、、、。
これはどんな形態の店であれ
アーティストが演奏をする事を認めた側の任務であり責任デス。

あとカオルさんは「『なるべく自然体で演じない』が信念」と書きましたが
ボPにはHPでこう書く事で信念は一切曲がっていないと思えました。
人によっては「終わった後でグチグチ書くのはどうなの?」って方も
いるかも知れませんがボPには曲げた事だとは思えません。
「一晩経っても釈然としない」ってのは一晩経ってから出た感情デス。

自分は殴らなかった事も含め笑、カオルの意見を支持します。
押忍!


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9/27のルックのカオルをぜひみてもらいたい。

あちょ。
 


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