カオルの不定期日記



シンクタンク詩人 2009年08月28日(金)

  2009 8/27(thu) 14:30pm
天気もいいし風も涼しい。


オレは「その道のプロ」や「現場で長く戦っているヒト」の
話しを聞くのが好きだ。
特に職人さんの話が好きだけれど
風俗嬢でも八百屋でもバスの運転手でも好きだ。

何年か前に関西で電車の大事故があった。
そのあとにライブのお客さんで「電車の運転手」と話した。
酔っていたのでかなり「機密漏洩」なカンジだった。
ここには書けないこともある。
彼が語る。
「JR西日本は東日本と違ってカネがないから
 かなり設備や電車のメンテが甘いんです。
 そんで関西人はせっかちだから
 1分到着予定時刻を過ぎると駅の詰め所に抗議の電話が鳴りまくる。
 だからすごく厳しく指導されるし緊張する。
 でも経費削減でヒトが足りないからみんな疲れてて
 けっこう運転中に居眠りする」

ブイーン。

オレは牛乳を買う時に
多少高くても「63度で30秒殺菌」のヤツを買う。
これも牛乳のヒトに聞いた話。
「牛乳は腐りやすいし下痢もするから殺菌は仕方ないんです。
 でも大手メーカーのように経済効率優先だと120度で2秒殺菌なんです。
 確かに早いんですが栄養分がほとんど破壊されちゃうんです。
 極論を言ってしまえばそんな牛乳はコーラよりマシだろうぐらいなんです。
 まともなメーカーは少ないですけれど
 研究の末に63度で30秒が殺菌できて
 栄養分の破壊も最小限に抑えるやり方だと発見したんです。
 でもこれは時間がかかる。だから少し値段が高いんですよ」

オレは「栄養」というより
そういう「まともなものづくり」をしているヒトに敬意を払って
そのタイプの牛乳を買っている。

ブイーン。

あるシンクタンクのヒトに「統計のマジック」を聞いた。
「カオルさん。ベトナム戦争が終わった頃。
 アメリカ兵の数が激減したし志願者も減ったんです。
 そこで海兵隊がある広告を出したんです。
 
 スラム街での死亡率は30%以上。
 でも海兵隊は3%。だからスラムの若者は海兵隊に入ろうって。
 確かに数字は正しいんです。その通りなんです。
 でもカオルさん。
 スラムは事故や放火や麻薬や銃であふれているんです。
 それに老人もたくさんいます。
 逆に言うと若くて健康な放火も麻薬もない海兵隊が3%も死んでるんです」

なるほど。

ブイーン。

先日あるパチンコ屋の社長と話す機会があった。
10年ぐらい前のスロットはすごかった。
10万ぶっ込んで30万出すみたいな機種ばかりだった。
しかし警察が規制をはじめた。
「あまり出す派手な機械は禁止にする。射幸心を煽るようなのはダメだ。
 スロットやパチンコで多重債務者も増えている。自殺者もいる」

それで「1万ぶっ込んで2万になったらラッキー」みたいな機械ばかりになった。

パチンコ屋の経営者の半数近くが朝鮮や韓国系の人だ。
朝鮮の経営者は儲けのかなりの分を北朝鮮に送る。
その金は人民にはわたらずにボスや軍事費になる。

さて。
その規制が始まった時期は「拉致被害者が表面化」した時期と符合する。
つまり間接的に「北朝鮮への経済性作戦」なのだと。
出ないようにすれば客も減る。店も儲からない。北朝鮮への送金が減る。
そういうことだ。

ちなみに昔のパチンコ屋は現金で玉を買っていたけれど
ある時期から「カード」が主流になった。
そのカードやカードの機械を扱っている会社は
「警察官会の天下りが非常に多い」らしい。

スロットファンの皆様。
また「昔のような台」に戻るとしたら
北朝鮮が優しい国になるとか拉致被害者を全員返すとか
核兵器をぜんぶなくすとかにならないと厳しいらしいですよ。

前回パワーストーンのことを書いた。
もし「金運ギャンブル運の石」に効果があるなら
パチンコ屋はどんどんつぶれるでしょう。
しかしこの不景気な時代にパチンコ屋は増えていますな。
本当に効果のある石なら総理大臣はじめ国民に配布するべきだし
貧乏な国にも送った方がいいと思います。

「その奥にあるもの」をちゃんと見極めるように。

じゃいなら。
 

名称未設定詩人2 2009年08月27日(木)

  2009 8/26(水曜日) 19:40pm
この時間になるともう秋のような涼しさだ。


今回の日記は「カオルの覚え書き」みたいなもの。
ここ2年ぐらいでカオルの軸とか美学になってることを書く。
たぶん暑苦しい日記になると思うから涼しい時間に。

ガクとの1泊2日はとても楽しかった。
ただ45歳の中古と小学校3年生の新品とではパワーが違うから
肉体的には疲れたけれどずっと楽しかった。

ガクとオレは基本的に「対等」なんだ。ただの親友。
オレは「コドモならみんな好き」とか「女性には優しく」とか
「お年寄りは大切に」というフェミニズムみたいな感覚があまりない。
コドモでもオンナでも年寄りでも兄妹でも
オレは「波長が合うかどうか」が基準だ。
ただすごく重いものはガクに持たせるより
オレが持った方が「自然」だからそうするし
ジュースをダッシュで買いにいくのはガクの方が早いから。
「波長の合わない人」と長くいるとアタマが疲れてしまうから
そういう人とはあまり一緒にいないようにしている。

ブイーン。

オレはよく日記などで
「世間体ってなんだ?世間がオレたちになにをしてくれた?」と書いている。
オレが「他人の目を気にしないようになった」のはライブでの経験から。
例えば対バンなどがあらかじめわかっているときは
そのバンドのファンがオレを好きになってくれるといいと思って
「そういうカンジの選曲」をしていた時期がある。

しかしそれはオレにとっては無意味だった。
ライブをやる。その日のベストを尽くして唄う。
うまく風に乗れたなと思うライブもあれば
ぜんぜんイメージ通りに唄えなくてしこりが残る夜もある。
でもお客さんはみんな感じ方が「人それぞれ」だった。
同じライブを観てあるヒトは「泣きまくった。素晴らしい」だったり
あるヒトは「今日のカオルさんは声が出ていなかった」だったり
「バンドの時の方がいい」だったり「弾き語りが好き」だったり。

そう。
結局のところ人目なんか気にしてもしょうがないんだ。
自分が唄いたいと思う曲を全力で唄う。
200人お客さんがいてもCDがまったく売れない時もあるし
20人のお客さんがいて10枚売れる時もある。

媚びるのは最悪だ。
やっぱり「やりたいようにやる」しかない。
「結果」はあとでわかる。
それをずっと繰り返していく。
オレは「それに尽きる」と考えている。

ブイーン。

前回の日記でこう書いた。
「容姿端麗な女性達のわがままな相談は叱る」と。
それはそうなんだが付け加えたい。

若くて容姿端麗だと「選択肢」がたくさんある。
オレは「選択肢の多さ」というのはある意味「不幸なのかもしれない」とも思う。
金子マリさんの20代前半の頃の映像を見ると
彼女は「唄い続けるしかない」ように感じる。
唄うために産まれて来たんだとオレは感じる。
選択肢はひとつ。
しあわせだと思う。

容姿端麗で胸がデカいと疑心暗鬼にもなるのではないか?
「このオトコはアタシの中身よりオッパイに興味があるのでは」とか。
オレも少々女性から言い寄られた経験がある。
楽なのはオレは貧乏だから「金目当てで近づくオンナ」がいないことだ。
お金持ってるオトコは「オレの金目当てか?」なんて
疑心暗鬼になったりするんじゃないだろうか?

ブイーン。

いつからか全国的に「カタカナの肩書き」をみんなが欲しがったり
そういうのが「カッコいいものだ」とコマーシャルしてるヤツが増えた。
気がする。
なんとかデザイナー。アドバイザー。コンサルタント。
なんだろう?
オレは「詩人」だ。
コトバが好きだから好きなコトバを集めて
唄にしたり物語を作る。

なんでみんな東京に来るのだろう?
どうして漁師じゃダメなんだろう?
よくわからないのだが「相応しい場所」というのはひとつぐらいしかない。
でもコマーシャルのヒトが「無限の可能性」を煽りすぎてる気がする。
キミはこの学校に入ればなんでもできるんだよ。
英語を喋れると将来得だよ。このカードでポイントを貯めると。
この資格があれば。この化粧品を使うといいよ。
新しい携帯はもう買ったか?便利だぞ。

オレにはかなり騒々しい。
金が貯まったらアイフォンを買って
「iモード未契約」というジョークをやってみたい。
電話なんか電話が出来ればいい。
オレはそう思う。

ブイーン。

パワーストーンというのがある。
オレは宝石には興味がないが
宝石を綺麗にカットしたり磨いたりする職人には興味がある。

石とか鉱物はすごく清楚なイキモノだと思う。
石になにかしらのパワーが宿っていてもおかしくない。
よく腕にブレスレットのようにそういう石を巻いているヒトがいる。
その石が綺麗で好きだから飾るのはいいのだけれど
「ご利益目当て」みたいなカンジのヒトは嫌いだ。
まあ女子高生が「恋が叶う石」とか騒いでるのは楽しいけれど。

そのパワーストーンを職人さん達が精魂込めて
エネルギーを注入しているのか
機械でガーッとやってるは知らないけれど。

オレは基本的にベジタリアンが嫌いだ。
「野菜が好き。肉が合わない」ならいいのだけれど
「いのちが可哀想。クジラは賢い動物だ」とかそういうのは大嫌いだ。
大豆もいのち。
クレソンもいのち。
豚もイルカもいのち。
我々は「他のいのち」を喰わないと生きていけない。
だからあまりご飯を残したり
食べ切れないほど注文したりしてはいけない。

ブイーン。

オレは「わがまま」というのを「我のまま」と解釈している。
我が思う通りにやりたいと。
でも相手がそれを「自分勝手」と思うかもしれない。
相手がそれを「嬉しい」と感じるかもしれない。
オレは「カオルは自分勝手だ」と感じるヒトたちとはいられないし
相手もすごく迷惑するから。

ブイーン。

オレはいわゆる「苦労」とか「不幸」だったことがない。
努力はしたことがあるしいまでもしている。

腹が減ってきた。
何を喰おうか?
よし。そうめんを茹でよう。

オレは日々そうやって暮らしている。
レインと一緒に。

また毎週。
 

名称未設定詩人 2009年08月23日(日)

  2009 8/22 (sat) 23:50pm
冴えない空だった。


なんか「ひと区切り」ついたカンジだ。

7月には横須賀/千葉/高円寺/大和のライブをやった。
そのリハや準備などで忙しかった。
絵本の会議なども8月まで続いた。
マリさんとのライブが終わり荻窪でライブを昨日やった。
今日マリさんのライブに行った。

なんだか現実感がないと言うか
7月から今日までが「1日間」な感覚だ。
帰りの電車で「オレは今疲れているんだ」と思った。
透明人間のような気分だった。

駅前のマクドナルドでビッグマックを食べた。
タバコを吸っているとサクラから電話が来た。
家に帰るとレインがにゃまままましていた。
気分はなんだかずっと軽くなった。

マリさんに「チンピラ詩人カオル(金子マリ公認)」をもらいにいったのだが
マリさんはあまりそういうのが好きじゃないらしくて
「詩人は夜にガムカオルってどう?」と言われた。
語呂もいいのだがサインする時に長い。
だからそれは却下させてもらうことにした。

たまに30歳後半の女友達から電話がある。
「結婚したいけどいい人がいない。紹介してくれ。
 またしくじった。わたしはバカで不幸だ」とかほざく。
オレは叱る。
「オマエ(達)はみな容姿端麗だ。その時点でしあわせだ。
 いいか。そういう選択肢自体なっかたコトにして
 暮らしている女の子もたくさんいるんだぞ」と。

しあわせとはなにか?
ひとそれぞれ違うだろうが「誰かに決めてもらうもの」じゃなくて
「自分で感じること」だとオレは思う。
オレはしあわせだ。
死ぬまでずっとしあわせだろう。

風呂もクーラーもない部屋だけれど
レインがいるし風通しもいい。
こういった文章を読んでくれるヒトたちがいる。
唄いたい唄がありそれをやらせてくれる店があり
それを聴きに来てくれるヒトビトがいる。
社会的地位も名誉も預金もないけれど
満員電車に乗らなくてすむし嫌なことをしないでなんとか暮らせる。
タバコやレインのオヤツをもらえたり。

どっからどーみても「しあわせな勝ち組」だ。

しあわせとはなにか?
「比較」ではないだろう。
「右手のないヒトと左手のないヒト どっちが不幸?」なんて無意味だ。
逆に言えば「どうしてわたしは爆弾におびえながら暮らさなきゃならないのか」
「どうしてわたしたちは2日に1度しか食事できないのか」
「どうしてわたしの胸はちいさいのか」
「どうしてわたしの胸は大きいのか」
「どうしてわたしは難病なのか」

無意味だ。

オレたちの国は戦争をしてたくさんの兵士が死んだ。
沖縄では地上戦でたくさんの人が死んだ。
原子爆弾や関東大震災や阪神大震災や台風でたくさんの人が死んだ。

でもそこでも「たまたま運よく」生き延びたヒトがいた。
いいか。
オレたちは「ラッキなー遺伝子の子孫」なんだ。
すでに「おおいなるなにかに選ばれた存在」なんだ。

だから。
ぐたぐた言わずにオマエのスピードで
素敵なものを探しながら歩いて行け。
「なんの努力もしないでプロ野球選手」になったヒトがいないのと同じで
「なんの努力もしないでしあわせ」ってのは虫がよすぎる。
ラッキーな遺伝子の子孫は先祖の努力であり
オレたちは「たまたま」産まれた。

今後は自力で全力でしあわせになれ。
死ぬのは怖い。
死なれるのも悲しい。
死んだ後どうなるか?
誰もいままで正解を出していない。
オレよりも何億倍も優秀なヒトビトが考え抜いてもわからない。
オレたち凡人がたまに考えたってわからない。
考えたってわからないのだから考える時間は無駄だ。
野良猫の写真を撮っている方がずっと有益だ。

なんか「カオル暑苦しいぞの巻」だな。

オレの家の地域に横浜市長選挙の看板がある。
名前は忘れたがスローガンが「責任とロマンを」だった。
オレはイカしてると思った。
責任とロマン。

プロフィールを読んだら小中高校がオレと同じだった。
歳は45歳。
なんとかなかよくなって市長にならせて
オレが裏で牛耳って「黒幕」になろうか。

「な。いいアイデアだろ。オレ高校の先輩だしロックだし。
 オレは意外とシンパが多い。アングラの世界にも強い。
 なんといってもオレにはロマンがある。オレはロマン担当で
 オマエは責任担当でとりあえずやってみよう。
 場合によってはまた鎖国しよう。
 いいんだよ。適当マシーンで。
 敵を欺くにはまず味方からって言うだろ。
 え?どういう意味かって?それはな。んー。
 市長になったら伝授するから全力で市長になれ」

オレはそいつに投票するんだ。

この横浜市長黒幕作戦は笑えたろ。
しあわせだったな。
オレも書いててしあわせだった。

オマエらはすでにしあわせだってことに気づいてないんだよ。

アシタはたっぷり眠る。

また毎週。
 

金子マリさん詩人 2009年08月21日(金)

  2009 8/20 (thu) 19:30pm
今日は久しぶりに夏らしい天気だったのでプールに行った。


オレと「金子マリさん」のことを話そう。
存在は10代の頃から知っていたがライブはちゃんと見たことがなかった。
でも「とても気になるシンガー」だった。

オレがライブハウスに勤めている頃に
マリさんが「ストーミーマンデーで月イチでライブしてる」と知った。
ある日なんの予備知識も持たずにライブに行った。
ベースの大西真さんが知り合いだったので招待してもらった。

ズブロッカを頼みひとくち飲む。
アルコールが胃にぽっと火を灯す。
ライムを絞って指先を舐めてもうひとくち。
脳やココロが少し楽になる。
残りを飲み干してもう一杯頼む。

ライブが始まる。
想像以上に強烈だった。
泣いたと思う。

それからタイミングがあった時によく観に行った。

オレは酒をやめてライブハウスをやめた。
そして「詩人は夜明けにガムを噛む」を発売した。
恐る恐るマリさんに「聞いてください」と渡した。

2005年の秋。
サンバカのゲストにマリさんを呼んだ。
マリさんはシンガーなので演奏はしない。
だからオレと柿島とパーカッションを入れてやった。
オレは猛練習をしたのに大きなミスを何度もした。
(柿島もバーカッションもちゃんとした演奏だった)
マリさんからステージ上で「ちゃんと唄聞いてね」と言われた。
そのことよりもマリさんの「唄を台無しにした」ことが大ショックだった。
マリさんはその日アンコールでキャロルキングの唄を日本語にして
「大丈夫よ。わたしたちは友達なんだから」と唄ってくれたが気持ちは晴れない。

オレはいつか「マリさんにかかせてしまった恥」の借りを返したいと思った。

そして今年「バラッドキング」を渡した。
オレは勢いで「マリさんの下北沢のイベントに出してください。客呼びます」と。

昔のライブハウスには「ノルマ」とかなかった。
(出演者が演奏させてもらうために店に払う保証金のこと。
 現在はそれが主流で逆言えば「金払えば誰でもやれる」ってこと)
「いい演奏をするかたくさん客を呼ぶ」バンドしか出られなかった。
マリさんのイベントには基本的に「マリさんクラス」のヒトしか出ない。
だからオレは「客を呼ぶしかない」だった。それが「スジ」だ。
こっちから頼み込んで出してもらい
ライブはまだまだのオレは「客を集めること」しかできなかった。

もちろん練習もした。
メルマガも出し客を集めた。
予約で40人以上。
でもそれは「当然のカオルのスジ」だ。
(マリさんがせっかく誉めてくれたのにオレは「スジです」と答えた)

リハの時にマリさんに「ラブレターを」と頼んだ。
岩田さんのアコギを借りてマリさんに曲を覚えてもらった。
すごいスピードでマリさんは曲を覚え
コーラスのパートをいくつもやってくれた。
ここでも「シンガーのレベルの差」を思い知った。
どれも素晴らしかったのだけどマリさんは「自分が納得したい」から
その曲だけをリハでやった。

オレの本番がはじまった。
マリさんは客席でずっと観ていてくれた。
ラブレターの時にマリさんを呼び込むと
「あんたカオルちゃんだっけ?」と言った。
これはマリさん特有のジョークなのだが
「いぜんやったカオルじゃない」という意味だ。
ライブの後に「カオルちゃんもいいたい事やっと言えるようになったね」と。
でもリハの時は野球帽だったので「衣装が違う」という意味かもしれない。

マリさんと楽屋でふたりで色々話したのだがそれは内緒。
でも「人生とはひまつぶし」という「互いの持論」が同じで
おれは嬉しかったことだけは書いておく。(自慢??)

終演後にマリさんから「このイベント年3回ぐらい出てよ。
 次は1月。リハをしよう」と言われた。
嬉しくてオレは3cmぐらいジャンプしたかもしれない。

そしてその夜にマリさんからメールが来た。
「今夜はあなたの『生きる誠実性』を証明できた素晴らしい
 サタデイナイとだったのではないだろうか。マリ」
生きる誠実性ってのがオレには実はよくわからないのだけど嬉しかった。

そんでリハをやるのはわかったけど
オレがマリさんの曲を覚えるのか
それともオレの曲にマリさんがもっと参加してくれるのかがわからない。
その両方かもしれない。
だからオレは「どの曲やるんですか?オレの曲ですか?
 マリさんのヤツだったら先に言ってくれれば練習しときます」とメールした。

返信が来たのだがよくわからない。
「いま、蘇生治癒してますうた。待ってて〓」
マリねーさん。
何度考えてもわからないのでひたすら待ちます。

マリさんとのあれこれは「2005年の日記」にも書いてあるので。

22日のストーミーに行ってくる。
狙いは「お墨付きをもらいに」だ。
こんなことを考えている。
これから「カオルの表記」を「チンピラ詩人カオル(金子マリ公認)」としたいから。

とにかくチャーミングなコドモのような素敵な女性だ。
唄い続けながらふたりのオトコを産み育てた。
役者でありRISEのリズムチームでもある。
すごいなあ。

カオル。
精進いたします。
悲願に至るその日まで。
彼岸に至るその日まで。
ヒマをつぶしながら。

あちょー。
 

ぼんやりガム詩人 2009年08月10日(月)

  2009 8/9(sun)
今日は地震があった。


チカゴロはガムをよく噛む。
歯科医のすすめもあってくちゃくちゃやってる。
オレはクロレッツとかキシリッシュぐらいの粒だと
3個ぐらいじゃないと噛んでる気がしない。
そのかわりに3時間ぐらいはずっと噛んでいる。
なにかに集中しているときなどにオレは歯ぎしりをするから。

好きなガムは「歯磨きガム」というJRのニューデイズで売ってるヤツ。
名前の通り歯茎のマッサージや歯にいい成分が入ってるらしい。
固さも普通のガムより固い。
この板ガムだと2枚でいい。

風邪はあいかわらず苦戦している。
オレは平熱が35度の前半だから
37度あるとずいぶんぼんやりなカンジだ。

ずっと続いている微熱のせいだと想うけれど
なんというか脳や心が「薄い皮膜」に覆われているようで
「現実味」がなくて「長い夢の中」のようだ。
例えば豆腐を食べる。
冷たくて豆腐とカツオブシと醤油の味がする。
でもなんだか「他人が食べている」ような感覚。
トモダチに「カオル君はもう死んでるんだよ。気づいてないみたいだけど」と
言われたら「そっかぁ。納得だぁ」ってな気分。

あと昼間猛烈に眠くなるときが増えた。
お医者さんに「多少眠気を感じるかもしれません」と風邪薬を処方されたが
それは一般的なヤツで何度も飲んだことがあるけれど眠くなったことはない。
だいたい睡眠薬を4種類飲まなきゃ眠れないのに。
ウワサの芸能人達の真逆だ。
まったく覚醒じゃなくてずっとぼんやり。

食事はちゃんと食べている。
ガムも噛んでいる。
サプリメントも飲んでいる。
ただの風邪にしては長い。
それともやはり「歳」なのだろうか。

ガキの頃にタケちゃんというトモダチがいた。
タケちゃんは「平素と違う出来事」をすべて「ショッカー団」のせいにしていた。
タケちゃん。
このオレのカンジはショッカーですかね。

特にオチはないのだが
ガムを噛んだまま寝てしまい髪の毛が大変になったことを付け加えてグッナイ。

あちょー。
 

原爆など詩人 2009年08月08日(土)

  2009 8/6 (thu) 22:30pm
少し夏らしくなって来たな。


オレも小中高校とさまざまな科目を勉強させられた。
科学化学物理は興味が持てなかった。
でもさらにピンと来なかったのが社会歴史日本史みたいなヤツだ。
いまでも地図を見て北海道以外の県はわからないし(だいたい北海道は県じゃない)
衆議院と参議院の違いもわからない。
三権分立や国民の義務とかもわからない。

そんなオレのことだから間違いも多いと思うが書く。

1945年の8月に長崎と広島に原子爆弾が落とされた。
その2発で10万人以上のいのちが「破壊」された。
「殺す」なんてレベルじゃない。
犬やネコも勘定すればもっと多くのいのちが破壊された。

忌野清志郎さんの唄にこんなカンジの唄がある。
「Long time ago この国に原子爆弾が落とされた
 美男も美女も焼けただれて死んでいった。
 それなのにどうしてこの国は原子力をやっているんだろう」

まず原子力発電をやっている電力会社が反応した。
そして関連企業やなかよしの会社もビビって
「この唄は放送禁止」となった。
オレの曖昧な記憶によればレコード会社も「発売自粛」をして
後に「自主制作版」として発表されたんじゃないだろうか。

オレには「わからないこと」が多い。
どうして唯一の被爆国なのに
「戦争に使う金を国際貢献とか称して払うのか」だ。

「アメリカさん。アンタのおっしゃってることよくわかりますわ。
 だけどね。オレたちあの爆弾でたくさん殺されたんですわ。
 特攻隊とか言ってまだ若いガキを片道分の燃料しか入れないで
 アメリカさんの巨大な戦艦に突っ込ませて殺したんですわ。
 中国や朝鮮韓国でもヒドいことやりました。
 あっしらはもうこりごりなんです。ヤルのもやられるのも。
 だからミサイルや地雷を買ったりするためにカネは出せんのですわ。
 申し訳ございませんがイラク戦争の支援は出来ません。
 戦争をやってるヤツはみんな狂ってます。
 また狂ってないと出来ないのが戦争です。
 イラクのコドモ達はろくに喰えないでガリガリですわ。
 あっしにもおんなじぐらいの孫がいるもんでね。
 そういう飢えたチビのメシ代や治療費なら喜んで出しますけど。
 でもこの国もいぜんよりもだいぶ景気が悪くなりましてね。
 正直他の国に援助してる場合じゃないんですわ」

こんな風に言ったらダメなのか?

従軍慰安婦もそうだ。
「お国のために」と志願した女性もいるだろうが
ほとんどは「強制連行の韓国朝鮮の女性」だ。
毎晩ストレスの溜まった兵士の性欲を沈めるために
彼女達は性器がずたずたに血を流しても「慰安」する。
その時に兵士達は「軍票」という「後に換金できる紙」を置いていく。
彼女達は必死でそれを溜める。
しかし。
戦争が終わったらその軍票は「無効」だ。
ただの紙くずになってしまう。

どうしてその事実をこの国は認めて謝らないんだろう。
裁判になってるのかもしれないが
長引けば原告達もみな死んで時間切れになる。
たぶん彼女達は賠償金が欲しいんじゃない。
認めて謝罪。「なかったこと」にされるのが屈辱なんだとオレは思う。

戦争の「どっちが先に殴った」とかどうでもいいんだ。
「あの時は国中が狂っていた。
 狂っていたとはいえ申し訳ないことをした。
 今後我が国は戦争に加担しないし核廃絶を訴えていく」

現在の天皇ご夫妻が言っている。
「日本人として忘れてはいけないのは沖縄戦の日。
 長崎と広島の原爆の日。そして終戦記念日」

彼らは立場上「おおやけになにかを言えない」けれど
琉球王国時代からの沖縄史を研究して
毎年のように暴漢やブーイングの中を
花をたむけに行くふたりはオレにはとても清らかに思える。

念のために言っておくが
オレは右翼でも天皇信者でも国粋主義者でもない。
左翼でも共産主義でも無政府主義でもない。
ただのチンピラ詩人だ。


政治家の喋ってるコトバがオレの脳みそだと理解できない。
難しいと言うか曖昧と言うか具体的なコトバが少ない。

「国民にも痛みを」とか誰か総理大臣とかが言ったらしい。
その時点でオレはわからない。
まず「自分たちの血」を流して欲しい。
さまざまな贈収賄事件やムダな公共事業や年金やエイズなんかで
私腹を肥やしたヤツらが確実にいる。
法律のことはわかんないけどこの場合こそ「超法規的措置」をとれよと。
まず「グレーなら処罰」だ。
事件関わったヤツも見て見ぬ振りをしたヤツも
まず儲けた分は当然返すとしてさらに罰金として
財産の70%を返還だ。明細つけて。
当人が死んでたら孫子の代までさかのぼりけじめを付ける。
ある官僚がなんらかのトリックで2億儲けた。
それは返還してさらに70%の財産没収だ。
オレの適当マシーン計算によると
その「2億プラスα」で10人分ぐらいの年金が助かるのではないかと。

それと国会へはチャリかバスか電車で行け。
我が国は二酸化炭素を減らすんだろ。
大丈夫だよ。オマエが暗殺されてもかわりはいくらでもいる。


6月は区役所によく通った。
とても親切にしてくれた職員にオレは「バラッドキング」をプレゼントしようと。
でも笑顔で断られた。
「ごめんなさい。公務員はこういうものをもらってはいけないの。
 でも気持ちは嬉しいからジャケットだけ見せてください」

現場の職員はみんなそうなのかはわからない。
レアケースだったのかもしれない。
多額の現金だったらもらったのかもしれない。
わからない。

でもオレは嬉しかった。
断ったときの女性職員のカオが誇らしげだったからだ。

たぶん。
オレの都合のいい憶測だけれど。
彼女も戦争嫌いだと思う。


おしまい。
 


- Web Diary ResVersion ver 1.09 -