カオルの不定期日記

■ 接続詩人

2009年06月29日（月）

2009 6/28 (sun) 21:00pm 雨が強く降っていた。いまはやんでいる。 ひとり暮らしをするのは１５年ぶりぐらいだ。 でも悪くない。レインもいるし。 早起きになった。 朝は７時頃に自然に起きて アクビをしてお茶を飲んでタバコを吸う。 そして８時にレインのご飯の用意。 夜はたいてい２４時過ぎには寝てしまう。 エアコンも風呂も換気扇もない。 夜はロウソクだしパソコンやDVD画面の明るさで充分だ。 オレとレインはなんだか地球に優しい暮らしをしている。 オレはこの時期に「オレの体感温度」で 寒すぎるクーラの店や電車は いくら「わたしたちはエコにとりくんでいる」とのーがきたれても １ミリも信用しない。 ７月は忙しくなるから 今月中にすべてを完了させたくて部屋をアレンジしている。 ネットもたらい回しの末なんとか開通。 登場人物。 NTT東日本。OCN。マックセンター。 工事が無事終わった。 「機械も正常に作動しているからこのCDでやれば簡単にネットができる」とNTTの工事マンは言った。 ところができない。 パスワードやIDを間違えないように入力したり オレの知識の範囲内でできるコトはすべてやった。 設定CDのかなり細かい所も読んだしバージョンなども確認した。 半日かけてもまったくダメなので翌朝すぐにNTTに電話した。 ちなみにオレは「音声案内ガイダンス」ってのがすごーく苦手だ。 あの声も嫌だし単語も難しい。また繋がらなかったりすることも多い。 そのガイダンス中にオレは煙草を２万本ぐらい吸う。 NTTに繋がって女性職員と話した。 症状や状況などをすべて話した。 しかし彼女は変なことを言う。 「それはわたくしたちではムリなのでマックの会社へ電話してくれ」と。 オレはマックセンターに電話をした。 かけた部署が違ったらしく３回目にやっと話せた。 「たぶんわたくしたちで設定をご案内すればまずネットは繋がります。 　しかし５千円以上かかってしまうのでOCNに相談したら無料だと思います」 そんでOCNに電話した。 「え？NTTのヒトがマックへ電話しろって？ 　ちょっとそれはおかしいですね。あり得ないです。 　もう１度NTTに問い合わせてそれでもダメだったら連絡ください」 NTTに電話した。フリーダイヤルじゃない。 そこでも会社内をたらい回しにされ 結局そのNTTの機械をチェックに翌日来ると。 来た。NTTの機械に問題はないらしい。 すごくコトバ使いの悪いオトコで敬語的な言い方をしないどころか 「これがウインドウズなら楽勝なんだけどな。 　マックのことはわかんないし。ランケーブルは新品なの？」 「新品です。NTTから送られてくるはずのランケーブルがなかったので 　新品を店で買いました」 「とにかくこの機械に問題はないから」と帰っていった。 OCNに電話した。 詳しいヒトから電話をかけ直すから待っててくれと。 電話が来た。 「いまから設定CDを使わない方法をご案内します」 言う通りにやったらすぐ繋がった。 とにかく設定CDは今回のケースでは「意味なし」だったらしい。 電話の着信履歴と送信履歴がほとんど登録してない数字だけになった。 このネット関係の着信と送信だけでオレは３０回ぐらい電話を使った。 すごく疲れた。 オレが恐怖政治の独裁者だったら NTTのやつらは全員スーパー電気アンマの刑だ。 つーか。 独裁者なら部下にネットやらせるか。 オレは途中でめんどくさくなって 「パソコンでネットはやめよう。 　文章や動画を作るだけにしよう。 　メールなんていい。 　チケット予約もぜんぜん来ないし。 　オレは昭和でいい」と本気で思った。 いまでも２０％ぐらいその想いはある。 でも読者とレインファンがいるから。 オレの駄文やレインの動画を喜んでくれるヒトがいるから。 オレはベジタリアンもデジタリアンも好きじゃないんだ。 うめーじゃないか。肉。 また毎週。

■ オール１詩人

2009年06月19日（金）

2009 6/19 (fri) 18:00pm 今日は個人リハをした。 愉快な「中学生バンドチーム」となかよくなった。 「どっか中学生でも出られる所ありませんかね？」 「おお。楽勝だよ。オレに任せろ。 　オマエらはどんな音楽聴いてんの？」 「スッテペンウルフとかボーントービーワイルドを練習してます」 「マジが。そいつは嬉しいな。新品のくせに４０年前のロックを。 　うむ。将来が楽しみだ」 スタジオの申込書に全員が記入するのだが ひとり自分の住所がわからなくて親に電話をしていた。 そんで書いていたのだがぜんぶ平仮名だった。 「なあ。オマエバカだろ」 そうオレが言うとリーダーが「こいつはオール１で社会が２なんですよ」 「それはすごい。次回は社会も１にしろ。 　オマエら何歳だ？そうか。１４歳とか１５か。オレは４５歳だ。 　おいオール１。１５かける３はいくつだ？」 オール１は「暗算すかぁ〜」とか言いながら テーブルに空書で計算をはじめた。長く待った。 「１０５？」 さすがオール１。素敵だ。 時間をかけてさらに間違ってる。 「あのさ。オレはね。１５歳だとオレの３倍だと笑いたかった。 　でももっとおもしろかった。オマエはそのままでいいと思う」 なんだか昔を想い出した。 すべてが輝いていた頃だ。 「なあ。オマエらは雨で制服のブラウスが透けると発情期だろ」 「すいません。オレたち的にはそういう話題はNGなんです」 「そうか。硬派なロックマンなんだな」 「でもオール１だけはそういう話題大好きですよ」 ２１日のライブは「カオル選　オールラブソング特集」にする。 めんどくさい。 曲順を発表してしまおう。 （当日の天候や機嫌などで少々変化するかもしれませんので 　あらかじめご了承ください） １　　詩人と天使 ２　　ハダカのレディのバラッド ３　　シェリー ４　　ジャスミン ５　　リンダ ６　　カンケリ ７　　レインの子守唄 ８　　ジェネレーションズ ９　　祭りのあと〜アトノマツリ １０　不自由の女神 そう言えば先日の雷雨になんとか「タオルで覆った換気扇」は耐えたが タオルがびしょ濡れでしずくが。 大家に「換気扇つけてくれ」といったら 「そういうのは自分でやってくれ」と。 まいったな。 換気扇はつくったことがない。 針金じゃあムリだろうし写真立てもダメだ。 なにせクルクルクルルルと回らなきゃだからな。 アレはどこでお幾ら万円で売っているのだろう。 サイズを測らんと。 まあそんなカンジでのらりくらりとやってますわ。 じゃ。ライブで。

■ 引っ越し詩人

2009年06月15日（月）

2009 6/15 (mon) 19:00pm 雨が振ったりやんだり。 実は６月のはじめから実家を出てアパートを借りた。 しっかりした社会的にも信用がある弟が 実家の敷地内に家を新築することになった。 同じ中学と高校を出たのに雲泥だ。 その工事が７月から年内続く。 オレの部屋の真下の書庫の部分を壊す。 オレの部屋には壁に数カ所ひびが入っている。 築４０年近い床はパチンコ玉が転がる。 レインはその自動で動くのが気に入っているが 工事のひといわく「工事の振動で部屋が損壊することはないでしょうが どこかに影響が出る可能性が高い」と言われた。 また精神科医には「その工事の音にあなたが耐えられるとは思えない。 　猫もたぶん落ち着かないのでは」 そんで区役所などを周り利用できる制度は使って 金をかき集めて不動産屋に「ペット内緒で」を お願いしてなんとか部屋を借りた。 実家から１０００歩ぐらいのところにある。 ちゃんと数えた。 中のリフォームはわりと綺麗だった。 「ザ・昭和」というカンジがけっこう気に入っている。 家賃は４万円台だ。 しかし「ないもの」が多い。 網戸もないしエアコンもない。テレビの線もないし風呂もない。 換気扇のあたりに「板で仮止め」してあった。 オレは「次の入居者が決まるまでの雨風防止」だと思って板を外したら 換気扇はなく正方形の穴があき夜空がよくみえた。 虫も雨もウエルカム状態だ。 それじゃあ困るのでいまはとりあえずタオルを画鋲でとめてある。 引っ越しはひとりで何往復もしながらやった。 網戸のサイズを測ると偶然オレの部屋と近い数値だったので 気合いで入れたらなんとか収まった。 次はレインのベランダ作り。 ベランダと言っても窓から１５cmぐらいの柵があるだけ。 そこに拾って来た廃材を敷いて針金とカラス除けのネットで工夫した。 粗大ゴミの日を狙ってうろついて 台所の水切りとか小さなタンスやカラーボックスを集めた。 ガスコンロは前のヒトが残していったのがある。 布団などはレインのニオイがついたヤツを持って行った。 電球は裸電球。 夜は明るすぎるのでロウソクをともしている。 レインの使ってた砂やご飯茶碗なども用意して １０日ぐらいかけてやっと「レインを迎える準備」ができた。 カゴにレインの好きなオモチャやマタタビを入れた。 しかし肝心のレインが大暴れして入らない。 ３時間かかってやっとカゴに入れた。 カゴのチャックをしたとたんにレインはすごく不安そうな声で泣き出した。 「レイン。我慢してくれ。４年以上住んだあの部屋がいいのはわかってる。 　でもな。しょうがないんだ。大丈夫だ。オレがなるべく側にいるから」 部屋につくとレインは布団の中に潜り込んで出て来ない。 ご飯もあまり食べない。長期戦は覚悟していた。 でも１週間ぐらいたつとご飯も食べてベランダに出たり 床でゴロゴロしたりするようになった。 まだ状況を把握してないみたいだけれど 昨夜とおとといはオレの枕元で前のように眠った。 まだネットに繋げないのでそれまでの間は「実家に出勤」みたいなカンジだ。 朝８時にレインのご飯とトイレ掃除をして タバコを吸ってアクビしたら実家で作業。 夕方には戻りレインの晩ご飯。 夏に備えて扇風機と小さな冷蔵庫を買った。 部屋のドアには部屋番号とレインの絵を描いたものを張った。 昔の６畳なので広く収納も多いし台所もあるので ふたりで暮らすには充分な広さだ。 引っ越す時に「なにが必要か？」と選択をするのだけれど意外と少ない。 最初は本棚を持って行くつもりだったけれど 常に手元に置いておきたい本は 辞書と村上春樹とその他数冊の合計２０冊ぐらいだった。 服も４分の１ぐらいしか持って行かなかった。 靴はもう少し持って行きたいのだけど 靴箱を工作しなきゃなのでいまはサンダルだけだ。 ミチコママに合鍵を渡してライブの時などのレインの世話を頼んだ。 本当になにもないシンプルすぎる部屋だけれど 風通しがとてもいい。 扇風機はまだ１度しか使ってない。 どこかでオレはこういう生活に憧れていたんだと思う。 分相応。 しかし前以上にカネに困るのは必至だが 追い込まれればなんとかするだろう。 家賃を滞納してもレインのご飯は入手しないと。 なんというか。 レインと希望しかない部屋だ。 「パンドラの箱の逆」だな。 さてと。 そろそろ我が家へ帰る時間だ。 レインが腹を減らして待っている。 つづく？

■ 親知らず詩人

2009年06月11日（木）

2009 6/11(thu) 18:30pm なんだか蒸し暑い。 　 ４月のワンマンが終わってから 近所にある「デンタルK」という歯医者にずっと通っている。 とても丁寧で親切で技術もいい。 　 ワンマンが終わった疲労で歯が痛くなった。 前の歯科医の「手抜き工事」が原因らしく いちどかぶせてあるものをすべて撤去して 膿みを掃除して根っこの治療をする。 来週でやっと完成する。 　 オレは「歯石が付着しやすい体質」らしくて さらにはコーヒーガブガブ煙草ぷかぷかなのですぐ汚れるから それを綺麗にしてもらったり。 　 アーンド。 親知らずが虫歯になりかけていると。 「この歯があってプラスになることはありません。 　噛み合う歯もないし磨きにくいし食べ物のかすが挟まりやすい」 そんで抜いてもらった。 確かに野菜などがよく歯に挟まっていたのがなくなってよかった。 傷も順調に治っている。 以前ブログかなんかで「親知らず欲しいぞ係」を募集したら 酔狂なやつらが２名申し込んで来た。 左右あるから片方ずつ渡せばいいのだがなんとなくもうちょっと持っていたい。 もしかしたらなんかの部品にするかもしれない。 　 まったく何の役にも立たずに オレの口の中に４５年間居候をしていた親知らず。 なんとなく「オレと似ているなあ」と同情したりする。 そうか。 オレは「この星の親知らず」なのか。 なんの役にも立たずに副流煙をまき散らし 自分の好きなことしかやらずに。 そうか。 オレはいつか神様に「治療」と称され この星から抜かれてしまうのだろう。 　 神様。 全身麻酔でお願いします。 　 いや。 親知らずは大抵「左右ペア」だ。 もうひとつは？ レインか？ いや。 レインはブログでみんなを喜ばせているし すでに奥歯がないから違うだろう。 　 そうか。 最愛の妻か。 いや。 その可能性はゼロだ。 だってオレは未婚だからな。 　 んー。 勝手に暴走しておるなカオル君。 　 じゃあオレは親知らずじゃなくて 「神様知らず」ってことで。 そのままオレの存在に気づかないでいてくださいね。 　 なに敬語っぽい「くださいね」の語尾なんだよ。 　 じゃあ。 歯を磨いて来るから。 　 シュッゴシゴシ。 　 バイナラ。 　 ぷー。