カオルの不定期日記



8年目詩人 2009年04月30日(木)

  2009 4/30 (thu) 17:30pm
まだ空は明るい。気持ちのいい風だ。


毎年この時期に必ずオレは「断酒日記」を書いている。
2002年の5/1からずっと酒を飲んでいないので
今年で8年目に突入となる。

あまりデカいコトは言えないけれど
「たぶん。オレは。当分は。
 酔った勢いでの事件は起こさないだろう」
「たぶんオレは。しばらくは。
 あの時は酔っていたからという言い訳をしないですむだろう」と。

酔っても乱れたり暴れたり
豹変したり前後不覚になったりしないで
美味しいお酒をチビチビ飲みながら
仲間や家族と穏やかな時間を過ごし
「そろそろ帰ろうか」みたいなカンジで飲めるヒトが本当にうらやましい。

オレはアルコール依存症という病気だ。
治らない病気だけど進行させない方法はひとつだけある。
それは「絶対に酒を飲まないこと」だ。
8年とか10年やめていると「錯覚する」んだ。
「オレはずっと飲まないで来たから
 そろそろ普通の人のように飲めるかもしれないぞ」と。
「酒を飲む→超楽しい ストレス激減 脳が麻痺してラクチン」
この図式は脳にはインプットされていてその回路は「消滅しない」んだ。
二日酔いのことはすっかり忘れている。
「飲んでダメだった日の方が多い」と考えられずに
「楽しく飲めたこともある」という自己正当化。


この病気を詳しく知りたいヒトや
自分や家族や仲間に「??」だったら下記のHPを読んでみて欲しい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/アルコール依存症 ウィキペディア 基礎知識
http://www.ieji.org/misc/alcoholism.html すごく丁寧に「患者」が書いてる
http://www2.wind.ne.jp/Akagi-kohgen-HP/AL.htm チェックリストなどあり

オレは最初の3年ぐらいは「抗酒剤」というクスリを飲んでいた。
一般的には「ノックビン/シアナマイド」というクスリで
少しでもアルコールを飲むと急性アル中のような症状になり
気持ち悪くて酒を飲めなくなるクスリだ。

オレは試した。
抗酒剤と酒を併用してみた。
確かにビールをコップ半分ぐらいで心臓がバクバクするけれど
2本ぐらいなら気合いで飲める。

でも「罰則で断酒」というのはオレには合わなかった。
それは「怒られるから遅刻しない」という発想と同じだ。
「遅刻したら誰かに迷惑がかかる」にならなければダメだ。
だからオレは田村君と「約束」をした。
それがオレのなによりの「クスリ」だった。

オレは抗酒剤をやめた。
断酒会やAAAも性に合わなくて2度しか行っていない。
(断酒会などは最低6回の出席を奨励している。
 どんなクスリや病院よりも
 「断酒継続率」は断酒会/AAAがいちばん効果がある)

断酒仲間に元黒夢/sads 現在ピズム/ダストンボーンズの
ドラマー満園英二がいる。「断酒会派」だ。
彼の方が半年ぐらい後にやめたぐらいでそんなに断酒歴は変わらない。
アイツも断酒後はしばらく鬱状態になった。

英二とこんなはなしをしたことがある。
「オマエは無人島にひとりだっとしても酒を飲まないのか?」
「飲まない」と英二は即答した。
オレは「たぶん飲まないと想う」と言った。

草gさんの事件を知ったある人が言った。
オレの「アル中全開の惨劇」をリアルタイムで見ていた人だ。
「アレで逮捕されちゃうんだったら
 カオルさんは100回以上逮捕されてますよね」
オレは苦笑いしながら「50回ぐらいじゃないか」と言ったけど
「100でも少なめに言ったんですー」と笑われた。

タバコの副流煙も怖い。
アルコールはいろんなカタチで「いのちや関係」を壊す。
オレは運がよかった。
「死ななかったし殺さなかったから」だ。
でも「酔った勢いでつけた傷」はいまでも背負っている。

酒を飲んでる時は甘い物を食べなかった。
ケーキは敵だった。
でも断酒したら甘いのもが欲しくなった。
酒で補っていた脳の血糖値が下がったのもあるけれど
やはり「そういったモノに依存」する回路のせいだろう。

ウツで寝てばかりの時は
「甘いパン チョコレートばかり」食べていた。
精神的病を抱えるヒトはジャンクな食生活になりがちだ。

でもなぜ「甘いもの」なんだろう。
どうして「豆腐をむさぼりくいてー」とか
「キャベツを丸ごと1個食べたいよー」にならないのだろう?
ケーキなら丸ごと1個食っちゃうくせに。

明智さん。どうしてですか?

また毎週。
 

夢詩人 2009年04月28日(火)

  2009 4/26 (sun) 23:00pm
とても綺麗な夕焼けだった。風が強かった。


「カオルに質問!」ってヤツで
「カオルさんの夢は?」ってのがあった。
以前にも複数あったのだけれど答えなかった。

実はオレには「かなえられたいいなと想う夢」がある。
ただあまりにも感傷的で傲慢で偽善者的で
バカげているような気がして回答をしなかった。

でもなにがあったわけじゃないけれど突然気が変わった。
「そうだな。もしかしたらオレの代わりにやってくれるヤツがいるかも。
 釣り糸を海に入れなければ魚は絶対に釣れないからな」と。

カオルの「夢」へのステップ。

1 まず「カオルの作品」で喰えるようになりたい。
  文章や唄やロボットやそんな「自分が好きでつくるモノ」で。

2 そしてそれで「大量の金銭」が欲しい。
  オレとレインがずっとその預金や印税だけで
  暮らしていけるぐらいのお金。
 (例えば1億円。2000円のCDが5万枚売れる1億)

3 さらにもっともっともっと欲しい。
  でもカオルは「ふたり分の約1億」を確保したら
  「それ以降の儲け」はすべて「国連など」に寄付をしたい。
  (どういう団体と提携するのが相応しいのかは
   実際にそういう状況になれたときに精査する)

4 そしてそのお金で「奨学金制度みたいなコト」をやりたい。
  世界中にいる「特別な才能があるコドモ達」に贈りたい。
  「お金がないコトが原因でその才能を伸ばす時間を削って
   労働をしたりしているコドモ達」などに
  「奨学金」みたいなカンジで金銭をプレゼントしたい。
  「お金がないから自分も働かなきゃ」という労働をやめて
  学校で勉強したりトレーニングや研究などをして欲しい。
  またそれにかかる道具や必要なモノの購入資金の足しになればいい。

 (実際問題はその「該当者」の選考や詐欺や
  両親が盗んでしまうとかさまざまな懸念もあるが
  それは「もしもそうなったとき」に考える)

5 その「奨学金」は「返却」とかしないでいい。
  途中であきらめたり別で高収入が得られたらストップするけれど
  「いままでの分」とかは「プレゼント」だから返さなくていい。

6 その金銭で特別な才能を伸ばせるコドモがいるかもしれない。
  1本のヒットで街中を喜ばせたり
  すごい発明や発見をしたり。
  素敵な唄や踊りでみんなをいい気分にさせたり。

7 そして。
  その「才能で充分な預貯金」ができたら
  「カオルと同じこと」をやって欲しい。
  オレには「歩合的な金銭」は一切いらない。
  「絵はがき」とかもらえたらば嬉しいけれど。
  「契約書」とかも別にいらない。指切りでいい。


これがカオルの「ばかみたいな夢」だ。

この世界には高級ワインを風呂に入れるようなお金持ちも
高級ワインをつくる道具を運ぶ仕事をしているヒトも
学校へも行けずにゴミの山から
売れそうな物を拾わなくてはならないコドモ達もいる。
学校へ行きたくないとゴミの山に隠れて
ポータブルゲームで遊んでいるコドモ達もいる。
両親からお金を盗られるコドモもいるし
両親からお金を盗むコドモもいる。

なにがいいとか悪いとかわからないが
いずれにしても「カネさえあれば」という「生々しい現実」がある。

オレは常々「この世でいちばん必要なモノはカネじゃないか?」と想っている。
誤解のないように書くけれど「いちばん大切」ではなくて「必要」だ。
水も大地も値段がついている。電気も気の利いたペットにも値段がある。
でも「お金で買えないもの」がある。
「愛」じゃない。ある種の愛は金で買える。
オレは金で買えないものは「才能」ではないかと考えている。
才能を伸ばすためにカネは必要だろうけれど
どんな大金を使ってもイチロー選手の才能は買えない。
どんな高級な絵の具を買って家庭教師をつけても
イタルの絵はイタルにしか描けないしピカソの絵はピカソにしか描けない。

さて。
その生々しい現実を踏まえてカオルの夢が叶うかどうかは
たぶん上記の「ステップ1までさえもとても難しい」と想う。

誰か「使い切れないほどのカネ」がある人がこれを読んでいたら
また知り合いにそういうひとがいたら
「こういう考え方をするバカがいる」と伝えて欲しい。
複数の個人が集まってやることもできる。
また「裕福な会社」がやることもできる。
そりゃあ「本物の高価な陶器や絵画」が欲しいという気持ちもわかる。
でもさ。
なんつーかさ。
「粋」じゃないんだよな。
チカゴロのお大臣お大尽様はさ。

「回収のできない酔狂な投資」だけれど
カオルは「この夢を叶えてこういうお金の回し方をして
 悪いことはあるのだろうか?」と思い込んでいる。


座って半畳寝て一畳。
飯を食っても2合半。
けっこう好きなコトバだ。
「ヒトは腹が減っていても一度の食事では米を2合半ぐらいで充分だろう。
 どんな偉いヒトでも偉くないヒトでも
 座るスペースは畳半分ぐらいで充分だし
 眠るスペースは畳1枚分もあれば充分ではないか」

オレはこう解釈しているんだ。


痩せすぎず太りすぎず。
欲しがりすぎずに謙虚になりすぎず。
嫌な物は嫌でいい 好きな物は好きと言う。
暑い日には薄着をして 寒い日には厚着をする。
大事な会議に遅刻しそうな日にはタクシーを飛ばし
余裕のある日はひと駅歩く。
なるべく荷物を減らしゆっくり眠る。

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のパクリのようで恐縮だけれど
オレは真剣に「すべてはバランスではないか。ほどほど」と想っている。
仏陀というヒトは「それを中道」と言ったらしいとウワサで聞いた。
オレは仏教徒でもないし「中道」の真意は不勉強なのでよくわからないが
「極端はダメだよ。何事もほどほどに塩梅よくね」と
オレは勝手に解釈している。

お願いだ。
「仕方ない。しょうがない」と言わないでくれ。
たぶん。
「仕方 やり方 仕様」はまだある。

可能性。

希望。

夢。

今夜も世界のどこかで雨が降っている。
地雷を踏んでしまったコドモや動物がいる。

あ。
蛇足を。
どこの世界でもたぶん「幼児虐待をどう思うか?」という質問には
ほとんどのヒトが「いけないことだ。してはいけないことだ」と
答えるのではないかとオレは想っている。
また「動物虐待は?」も同様の回答ではと。
そしてオレは「最大の幼児虐待は戦争だ」と思い込んでいる。

またね。
 

カオルとレインブラック氏の対談詩人 2009年04月20日(月)

  2009 4/19 (sun) 23:40pm
暖かい1日だった。


あらすじ。
新曲作りの気晴らしに
カオルは思想家レインブラック氏を訪ねた。

「こんちくわー。
 いろいろとややこしいことを訊きに来ました」
「カオルか。久しぶりだな。
 オマエはコナコーヒーが好きだったな。
 いま用意させる。
 さて。なんの話だ?」
「えーと。希望とか絶望についてです」
「カオル。時間はあるのか?」
「え。新曲やってるからコーヒ−3杯ぐらい飲んだら帰りますよ」
「あのな。コーヒ−3杯分で語れる話じゃない」
「まあその適当にみつくろってお願いします」
「ったく。
 まずヒトは生まれた瞬間に絶望の状態にある」
「いきなりわかんないです」
「生まれたらば必ず死ななければならない。
 どんなに素敵な人生を過ごせても必ず死ぬ。
 生と死はセットだ。歯磨き粉と歯ブラシのように」
「オレなんか磨き粉なしで歯ブラシする時もあります」
「オマエのその類いのジョークはすべて無視する。
 生まれたら死ぬのかあ。嫌だなあ。それが根源的な絶望だ」
「ちょっとわかる」
「だから少しでも楽しい素敵な人生を過ごしたいと想う。
 それが希望だ」
「なるほど」
「自分の愛するヒトやペットが
 自分の望まないタイミングや死に方で死ぬとヒトは絶望する。
 いつか必ず死ぬとわかっているはずなのに悲しい。
 それは漠然と『どうせ死ぬならこういう風に』と考えていた希望が
 バッサリ絶たれたからだ。希望が絶たれるのを絶望と言う」
「さすがレインブラック。この葉巻をあげます。安物です。
 もうコーヒー飲んじゃったからおかわりを。
 あのさ先生。オレはあんまりテレビとかニュースとか観ないんだけどね。
 なんか世の中がややこしくなって便利になったのか
 不自由になったのかわかんない。
 それに奇妙で不自然なニュースとか温暖化とかさ。
 どう考えてもこの星に希望を見出せないんだ」
「それもまた絶望。
 でもカオルは唄うだろ。こんな時代嫌だって。
 風通しが悪いから風穴を開けたいって。
 それが叶わぬのならせめてレインと静かに暮らしたいって」
「まあそうですけどね。大半の人にはうざってーと言われますけどね。
 でもオレはオレが暮らしやすい世界が好きだから」
「それもまた希望。
 もしそうなったら嬉しい。
 その希望のためにオマエは唄い書きつくる。動く事。それが希望だ」
「じゃあオレは正しいのかな?」
「それはわからない。正しいとか悪いの価値判断は時代によっても
 個人によってもまったく違う。
 ある時代では敵国の兵隊をたくさん殺した兵隊が讃えられた。
 ある時代では敵国のコトバを上手に喋れる商社マンが讃えられる。
 どこかの独裁者もある人は諸悪の根源だと言い 
 ある人はこの国の希望だとも言われる」
「ふむ。
 あの。
 どうやら非喫煙者が勝利したような時代でオレなんか肩身が狭い。
 せめて駅に立ち食いソバみたいに喫煙スタンドとかつくってさ。
 入場料100円で中ではタバコもコーヒーもワンカップも売ってる。
 そういうのがあればいいのに」
「じゃあオマエはその実現に対して全力を尽くすか?」
「いや。こうみえてもけっこう忙しいからそれは無理かな」
「でも喫煙スタンドがあったら嬉しい。
 その実現を公約にして立候補したヤツに投票するか?」
「する。オレの代わりに希望を託す」
「そのコトバを忘れるな」

カオルは3杯目のコーヒーをひとくち飲んでこう言った。
「先生。オレはいまの時代がややこしくて不自然で好きじゃない。
 そんでね。いろんなヤツに訊くけれどみんなそう言うんだ。
 昔の方がよかったってね。
 なのにどうしてみんなが望まない方向に時代は変わるんだろう?」
「それはもっと時間がある時にでも。
 どんな新曲をつくっているんだ?」
「いろいろ。いまやってるのは愛しのレインの曲」
「その曲をどんな想いでつくっている?」
「いや。なんというか。適当マシーンなんだけど
 唄っていて自分が穏やかになれるカンジかなあ」
「そうか。その唄が売れたら嬉しいか?」
「嬉しいけどオレ売れたコトないから」
「じゃあその唄が売れなかったら悲しいか?唄に価値はないのか?」
「あんまり関係ないかな。オレが好きで自発的にやってる事だからさ。
 まあレインが喜んだらいちばんだけどアイツはネコだからね。
 コトバがわからないし。でもね。その曲をやっているとね。
 まあオレの勝手な判断だけどレインが静かなんだよ」
「カオル。レインはいつか死ぬぞ。覚悟はできてるのか?」
「そんなもんわかんないよ。いちおうしてるけどさ。
 たぶんレインが死んだらオレは相当にピンチだよ。
 だからさ。今度の唄にはね。
 『オレより先に死なないでよ』って書いた」
「カオル。そろそろコーヒーがなくなるぞ」
「お。もう帰らなくちゃだ。
 またいつか来てもいい?」
「ああ。かまわないよ。
 カオル『またいつか』って希望だよ」

カオルはいつもより背筋を伸ばして帰りました。
空に月を探しました。
帰るトレインが言いました。
「にゃままま」


おしまい。
 

プチ休業詩人 2009年04月18日(土)

  2009 4/18 22:30pm
着る服に困る気温だったからひきこもっていた。


最近つかれている。
まあこれは「覚悟 予測」していたコトなのだけれど。
昨年のレコーディングぐらいから特にココロの調子がよくなってきた。
レコ発もワンマンも大成功した。
ウツのクスリも安定剤もなくなった。

だけどオレの「うつ 依存症」が壊滅したわけじゃなく
この類いの病気は「3歩進んで2歩下がる」だから
例えば「虫歯」とかは「警告」だったりする。
(ユーチューブにアップした「4/5ジェネレーションズ動画」なんだけど
 オレはスタッフやメンバーにきちんと連絡をしなかった。
 それで各方面に迷惑や少々不愉快にさせてしまった。
 すべてカオルの判断ミスで本当に申し訳ないと想っている。
 こういう「しくじり」も「警告」なんだと考えている)

ワンマンの後もFAB展示用の作品作りや
ある「巨大秘密プロジェクト会議」とか
新曲の準備なんかで散漫になっていた。
消費したエネルギーに対して
それを「補充する時間」が足りなかった。

オレはたまに「異常な集中力」になる。
それは10時間ぐらい続いて休まずつくり続ける。
そして途切れたら腹が減りむさぼり喰い眠る。
翌日「すっきり」だったら好調の証拠。

逆に「集中力が散漫 ケアレスミス連発 中途覚醒」とかは
「不調への入り口」だと考えている。

ここが踏ん張り時だ。
とても変な文章になるけれど
「がんばって一生懸命休む時期」なのだろう。
「いましかやれないこと」を最小限にして
エネルギーの補填に「全力を尽くす時期」だと。

「うつの悪化」はこの「警告」を
「無視して気合いで乗り越えよう」とするとダメだ。
オレの場合は過去に3回「警告無視 ダウン」をした。

HPの「Q&A」に「ウツの克服法は?」と質問があったけれど
いまはそれを「ちゃんと書けるエネルギーがない」ので
上記の文章をその代わりに。


昨日塚本と三輪ちゃんとこーきのバンド「NOWHERE」を観て来た。
オレは「どこにも属さない心境」でライブを観た。
プロデューサーとか友人とかレコーディングの仲間とかじゃなくて
例えば「外国でふらりと立ち寄った酒場で偶然観たバンド」のように。

もちろん「感想」はある。
でも冷たいコトバにきこえるかもしれないが
「すでに終わらせたバンドのコト」で
彼らは「すでに初めているヒトたち」で
オレは「3人にしかわからないことがあるし
    オレのコトバは蛇足だ」と想っているので書かない。

ただライブを観ていてふと気がついたことがある。
当たり前すぎて見逃していた。
「ひとは。絶望しているから。希望を探すのだろう。
 希望に満ちあふれていたら希望などいらないのだろう」
そして「希望と未来は同義語ではないのか?」と。
当たり前だ。
「過去に希望は見出せない」だろう?


ちょっと「訳のわからん話」を。

先日昼寝していたら夢を見た。
ストーリーは簡単だ。
「コドモ達が3人いる。遊園地にいっしょに行こうとオレを誘う。
 お菓子がいるから選んで欲しいと言う。
 周りにはたくさんのお菓子がある。
 適当なものを選んでコドモ達に渡す。
 なかみは厚手の小さなせんべい。
 すると『これじゃない。もっとフワフワしたのがいい』と。
 オレは考える。
 『綿アメか。いやソースせんべいみたいなヤツだろう』
 オレはソースせんべいを渡す。
 コドモ達は喜んでいる。オレも嬉しくなった。目が醒めた」

それだけなんだけどちょっと「ん?」と後で想った。
これは「みんなの夢では当たり前」なのかもしれないけれど
オレには「異例の事」があった。

コドモ達に「質問」されオレは「想像 判断 実行」をしている。
そしてコドモ達の「反応」に「感情が動いた」だ。
不思議だ。
これらのコトはすべて「カオルの脳の中での出来事」だ。
夢の仕組みはわからない。
なにを示唆しているのか意味もまったくわからない。

結論とかそう言うのはなにもない。

あえて言うのならば
「たとえ夢だったとしても
 コドモ達を失望させなくてよかった」と。

今夜はそろそろ眠りましょう。


また毎週。
 

出世払い詩人 2009年04月13日(月)

  2009 4/12 (sun) 23:55pm


誕生日ワンマンから1週間過ぎたが
オレにはずっと前のコト 夢?」のカンジだ。

当日のセットリストや写真などはまた「ライブ報告書」で。

今回ライブをやって再認識したコト。
あれだけリハをして準備をして集中して奔走して
全力で22曲唄って写真詩集なども配って
やっと「数十人ぐらいのヒトの心をちょびっと喜ばせられるのだ」と。

普段のライブだって全力でやっている。
でもあの日は「音楽以外のもてなし」にエネルギーを注いだ。
やっぱり「その場に行かないと。ライブの価値を上げたい」一心で。

写真詩集の制作。
オープニング動画の制作。
95段の階段にくだらないメーッセージや休息所とチョコレイト。
のぼり切ったら観光地などによくある「カオを切り抜いた看板」
アレをつくるのはすごく大変だった。おもしろかったけれど。
等身大の段ボールを補強しながら
それに「カオを切り抜いたバラッドキングとクイーンの絵」を貼る。
写真詩集の裏についている「おまけ」はサクラが当日12時頃から来てくれて
「指紋がつかない効率のいいやり方」なんかを指示して手伝ってくれた。
大量のロボットも物販主任塚本プロデューサーのおかげで
「非売品以外は1体だけ残ってあとは売れた」し。
コインロッカープレゼントを当日の新聞紙でくるんだり
ロッカーに入れる作業は石毛マネージャーがやってくれた。
タネちゃんは2時間のリハだけでオレの「やりたいこと」を理解してくれた。
こーじや清藤も「専門的雑務」にすごくエネルギーを使ってくれた。
またボスの田村やクレストのスタッフもすごくよくしてくれた。
ミラクールの動画や写真も素晴らしい。

オレは本当に「動員」が不安だった。
写真詩集を配るというコトが決定した時点で「赤字」は決定だが
上記のメンバーに「才能に見合うギャラ」を払いたかった。
(ところが基本的にみんなノーギャラのつもりだったらしい)
オレの「歳の数ぐらいの動員」だとそれはできない。
でも。
当日は99人のヒトが集まってくれて
みんなに少々のプレゼントができた。
個人的には「100じゃなくて99人」というのが気に入っている。

だから。
本当にみんなありがとう。
頭を下げている姿を見せられないのが残念だが
カオルはいま深くおじぎをしている。
ペコリ。

それでだ。
ライブの感想や「部屋に飾られたロボットの写真」とか
写真詩集のコトやライブのコトなどをHPに送ってくれないか?
匿名でもいい。
「カオルをカタル」とかで自慢したいんだ。

打ち上げは静かだった。
オレと塚本とサクラとこーじ。
それとスタッフが数名。
ライブの話題はなく世間話をダラダラ。
オレは柿のタネを喰いながらニタニタしていた。
「やり終えた実感 達成感」などはまだなかった。
ここがどこでいまがなにで自分が誰かよくわからなかった。
帰りは大量の花束を抱えて田村ボスに車で送ってもらった。

あ。
打ち上げのカネ誰も払ってねー。
つーか。
「オレが払うから好きなだけ飲め」とかカオルが言った気がする。
んー。
「出世払い」というヤツで。

いいですよね。明智さん。

くふふ。
 

スパイ坊主詩人 2009年04月04日(土)

  2009 4/4 ( sat ) 21:00pm
陽が暮れてから雨が降り出した。


今日は渋谷に「最後の仕掛け制作」をやりにいった。
今日は職務質問をされなかった。

どんなモノを制作したかは来場者のお楽しみで
詳細は書かないけれど「デジカメなどを用意しろ」ってカンジの大作だ。
「カオルってばこんなばかばかしいモノを
 一銭にもならないのにー」ってカンジの大作だ。
ライブ終演後は「燃える粗大ゴミ」になる。

「入り待ち部隊」へ。
カオル入り 13時頃
塚本入り  14時頃
サクラ   15時頃
たねけん  15時頃
(天候や機嫌によって入り時間は変わるかもしれません)

20曲ぐらい唄うので会場にはイスを用意する。

これを書いて明日の荷造りをして
風呂に入ったらレインと「ふたりで誕生会」をやる。

カオル「なあ。オレが生まれたのって何時頃だ?」
ミチコ「えーと。4月5日だよ」
カオル「知ってる。オレが知りたいのは時間だ」
ミチコ「そんな昔のことは覚えてないけど夜じゃなかった」
カオル「そうか。表向きは満月の夜に生まれたことにしてある」
ミチコ「あんたの先祖はね。明智光秀のね」
カオル「お。かっこいい」
ミチコ「光秀に13人の優秀な部下がいてね」
カオル「おお。明日自慢しよう」
ミチコ「その下から2番目のヒトの弟のね」
カオル「雲行きが怪しくなって来た」
ミチコ「その弟さんはお坊さんで主に諜報をしてたの」
カオル「明智とはかんけーねーのか。
    つまりスパイの坊主の血を引いてるわけだ」

まあいい。

さて。
人知は尽くした。
天命をまとう。

せめて。
晴れて欲しい。
欲張り過ぎですかね。明智さん。

また明日。
 

電子郵便不愉快詩人 2009年04月04日(土)

  2009 4/2 (thu) 20:15pm
なんとなく陽が暮れるのが遅くなった気がする。


オレのHPには「お問い合わせコーナー」がある。
多くは「ライブの時間やチケット」「ライブの私的な感想」など。
ライブの前後は「嬉しいファンレター」なんかもくる。
たまに「相談やお願い」「自作の詩や物語を読んで」というのもある。
オレはできるかぎりそれらに答えるようにしている。
もちろん「アドレス未記入」だとそれはできないけれど。
そう。
「投稿フォーム」は「無記名 アドレス記入欄空白」でも投稿できる。

さて。
下記のメールが来た。
4回読んだのだけれど文章がオレにとっては難しすぎてよくわからない。
またこれを送って来た目的もわからないし文章の「論旨」がオレにはわからない。
叱咤激励?皮肉?応援?
とにかくいったい「誰がなんのために 誰かのブログをコピペして
 無記名で自分の文章はなにもなく送って来たのか?」がさっぱりわからない。

今回の日記の「カオルの論旨」。
「あなたが誰だかわからないけれどこの文章の内容がわからない。
 またお問い合わせのカンジもしないしアドレスもないので返信もできない。
 だからこの場で発表するしか防衛手段がない。
 そしてこの類いの文章は苦手なので今後はご遠慮いただきたい」だ。

もしオレが「謝罪」をすることがあるとすれば
1 間違えてオレに送ってしまった
2 この文章書いた女性文筆家本人が送って来た

このケースだけだ。
では「そのメール」を。(改行など文章は原文のママ。カオルはいじってない)
文末の「URL」もメールに添付されたものをコピー&ペーストした。

kaoru/お問い合わせ
■お名前  ■Email
■内容
「働かない人間は、弁が立つ」。何故自分は働かないのか立派な理屈を持っているのだ。  そのストーリー性が確立されているほどに、他者は「可哀想に」と、金を出す。もしくは、「仕方がない」と金を出す。そして誰もそこから抜け出れず数十年が経つ。これはまるで詐欺商法のスパイラルだ。  そこから脱出する方法は、“理屈を聞かない”こと。聞いたが最後、そのスパイラルに巻き込まれる。  これは、私の職場でもよく見かける光景だ。芸能界にはマネージャーというのがいる。  本来は仕事を取ってきたり営業したり、タレントを売ることで利益を上げねばならない職業だが、よくあるパターンとして「君では売れないんだよ。君が悪いんだよ。君に魅力がないんだ。etc・・・」と1時間でも「営業できない理由」を喋る輩がいる。しかし、そういうのに限って、企画書の一枚でも書いたのを見たことがない・・・。 そして、その理屈を聞いて「仕方がない」と給料を払い続ける経営者がいる。  今の時代、本当に働きたくても仕事がない場合だってある。そういう青年が、家では寡黙に家事を手伝っているのを目撃したことがある。彼の周りでは誰も彼を責める人はいなかった。  要は、働くか働かないか、ではなく、働かないことを正当化するかしないか、のようだ。  仕事しない人間がそこに安住しようとした時、共通して磨き上げているのは正当化するテクニックだ。狡猾な人間ほど家族も含めた組織全員が反論できないまでの、緻密な理論を練り上げる。  その労力と時間を本来の仕事に回せば、正当な収入を得られるのに・・・と私なんかは思う。 ちなみに私はそういう輩と議論はいっさいしない。彼らの技術を磨く練習台になってたまるかと思う。  働かないことを正当化する人間に対して、金を払う人間がいる限り、 それは結局、正当化への報酬となって本人に届く。本人が正当化をやめる理由は、そこにはない。  昔から言われている言葉がある。「何を言うかではなく、何をするかで人を判断しなければいけない」  聞くから分からなくなるのだ。じっと見れば分かることだってある。 http://news.goo.ne.jp/article/nbonline/business/nbonline-116513-01.html


すごくめんどくさいな。
この文章は本当にオレには難しい。
まず「、」の位置のリズムが悪すぎる。
誰が書いたのか知らんけれど(女性の小説家のようだが)
「誰が誰に何を伝えようとしているのか」がわからない。
彼女が「働かないことを狡猾に綿密に正当化する輩」に対して
「綿密な達弁で高圧的に主張」しているのはわかるが
これを書くことで彼女の嫌がっている「ちなみに私はそういう輩と
 議論はいっさいしない。彼らの技術を磨く練習台になってたまるか」状態の
「火種になる」とオレは想うのだが。

「働く」ってよくわからん。
オレの収入はライブのギャラとCDやロボットなんかの売り上げだ。
以前は作詩の仕事をしていてものすごく金を持っていたけど
ぜんぶ酒とタクシー代とホテル代に消えて残りは病院代になった。
その頃の印税がいまでもたまに振り込まれるけれどタバコ代ぐらいだ。
あとはライブ会場に設置している募金箱。
それと作詩塾や「音楽的雑務」やたまーにトモダチの塗装屋でバイトだ。
お客さんからレインのオヤツやタバコや募金があるのですごく助かっている。

オレは「1年に1枚CDをリリース。年内に1000枚完売」が目標だ。
贅沢をしなければそれでレインとふたりで暮らせる。
アル中のオヤジがいる家から脱出できる。
100万枚という数字は「宝くじ以上の奇跡」に想えるが
「年間1000枚。せめて500枚」は「がんばれば届きそう」なカンジだ。
また「黒猫物語などの文章やコラム」がお金になるといいと想って書いている。
非常にゆっくりなペースだけれどHPに「挿し絵入り黒猫物語」もやっている。
でもそれらが「どうやったら金になるのか?」は上記の「目標」を含めて
世界中のバンドマンや絵描きや小説家が苦しんでいることだろう。

辞書を調べたわけじゃないが
「労働の対価として収入を得る」が「はたらくこと 仕事」なら
現在のオレの活動は「あまり金になってない」から「はたらいてねー」かもしれない。
だけど「考えていること 想像していること 唄うこと 書くこと」が
「数年後に適正な金銭に変わる」となれば「はたらいてる」とも言える。

たぶんこういうオレの文章が彼女の言う「狡猾で綿密な自己正当化」なのだろうけれど。

種をまく。
芽を出す。
それが実になって売り物になるまで
お百姓さんは一生懸命世話をして育てるのだろう。
運がよければそれを「誰かが買い取ってくれる」のだろうし
運が悪ければ「ウチはこの野菜いらないから」になるのだろう。
豊作の年もあれば悪天候で不作の年もある。
でも彼らもオレも「動いている」のだ。
「働く」と似ている漢字だ。
動くこと。

しかし。
こんな難解なメールをを4回も読んで
それに対して日記を書くなんてすごく時間の無駄だ。
1回読んでゴミ箱に入れちゃえばよかった。
その時間で「歌詞やメロディーのシッポ」ぐらい捕まえられたかもしれない。
でも。
オレはこういう「暴力的な行為」を「うやむや」にはできない。
匿名のあなたがカオルの池に石を投げた。
オレの水面に波紋が広がった。
だからオレの心は揺れている。
その波紋の模様はオレが「最も嫌いなカタチ」だ。

あなたの「目的」が「嫌がらせ」ならそれは達成できた。
オレはとても不愉快な気分だから。
しかし。
匿名で。
連絡先もなしに。
ワンマンの3日前の忙しい時期に。
「誰かが書いた文章をそのままコピペ」ってのは。
あんまりじゃねーか?
せめて「自分のコトバ」でさ。

こういうメールや「お問い合わせ」が増えたら
「投稿フォーム ブログのコメント欄」とか閉鎖しちゃう。

オレはめんどうくさいコトと
「楽しくない労働」がカラオケの次に嫌いなんだ。

誰だか知らんけれどもう放っておいてくれ。
コピペの文章にあるように
「ちなみに私はそういう輩と議論はいっさいしない。
 彼らの技術を磨く練習台になってたまるか」らしいからさ。
な。
謝罪も訂正も説明もいらんから。


「アリとキリギリス」って寓話があったな。
ガキの頃授業で「だからアリのように地道に働くこと」って結論した先生がいてよ。
オレはすごく気分が悪かった。
「オレはアリ的な生き方が好きだ」
「わたしはキリギリス的な生き方が嫌いだ」
「ボクはキリギリス的な生き方はアリだと想う」
「アタシはアリ的なのはなしかも」
いろんな意見があっていい。
どれを選んでもいい。
ただ「先生が結論」ってのはオレは嫌いだ。

すごく疲れた。

働く気が失せたぞー。

くふふ。

また毎週。
 

メルマガ風詩人 2009年04月01日(水)

  2009 4/1(wed) 15:00pm
すごく寒い。温暖化なんて嘘じゃないか?


さまよえる子羊のみなさまハロー。
オレはあと85時間ぐらいで45歳だ。
喫煙歴に平均本数をかけると438000本の煙草を吸ったことになる。
なんとか100万本を達成したい。

さて。
4/5にカオルはワンマンライブをやる。
渋谷o-crest 「ヒッピーバースデー」だ。
チケットは4500円だが「写真詩集とドリンク付き」だ。
写真詩集には書下しの短編が3つはいっている。
これの制作過程でたくさんの紙を使った。
それを捨てるのはもったいないので
猫や帽子の形に切り抜いて写真詩集の最後のページに貼付ける。
300枚も切り抜いたぜ。

さらに当日チケットの半券で抽選をして
「45名様にコインロッカープレゼント」をする。
かんちがいするなよ。
コインロッカーをプレゼントするんじゃないぞ。
その中に「カオルのレアアイテム」を当日の新聞にくるんで
その鍵を渡すんだ。
鍵のプレゼンテーターはプロデューサーの塚本晃だ。

中身の例。
・キャッツアイの指輪
・衣装
・オリジナルジッポ
・ロボット
・無条件幸福やカラスの登場DVD
・帽子(未洗濯)
・魔法の石

など。

それにぜんぶ違う文面の手紙を手書きした。

会場のクレストは階段を95段昇らなければならない。
道中退屈しないようにあれこれ小細工を考えている。
疲れるけれど充実した日々だ。

いまは毎日リハをして
夜中にコツコツと「4/5用映像」を作っている。
レインは遊べないので不服そうだけれど
「レイン。たぶん当日はレインのお土産沢山あるぞ」となだめている。

7月ぐらいまでライブの予定はあるのだけれど
オレは「この日が最後かも」のつもりで全力を尽くす。

今日は4月T日。
エイプリルフールだ。
オレはこの文章の中で「ひとつしか嘘をついていない」だ。

プレゼントなんぞオレがやるから
手ぶらで遊びに来てくれ。

あちょー。
 


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