カオルの不定期日記



ニュートラル詩人 2008年11月28日(金)

  2008 11/28 (fri) 21:00pm
寒かったけれど空は晴れていた。


昔よく通ってたペットショップに
親切で物知りな店員がいるのを想い出して
レインの「耳ダニ相談」に行った。
まずそのクスリのフタを開けて
1週間ぐらいそのニオイが「当然の状況」をつくれと。
いろいろ教わったのでやってみようと想う。

「黒猫物語」はちょっと中断している。
アイデアはあるんだけれど
集中して仕上げる時間がない。
月末のワンマンとカラスのライブと
クリスマスイブのレコ発の準備なんかでけっこう忙しい。

去年の「ライブ活動休止 日に80歩しか動かない時期」は
体重が56kgぐらいだったけれどいまはジャスト50kg。
オレは身長が164cmだから
「健康優良児指数」みたいなヤツだと55kgぐらいがベストみたいだけど
体感上はいまぐらいがちょうどいい。

オレは眠るのがヘタクソだから
なるべく8時間は眠るようにしている。
夜の1時前には眠るように心がけている。
昼寝などもできるときはする。
一説によると「肉体的な疲れだけ」なら睡眠は3時間で充分らしい。
でも「ストレス 脳の疲労」は7時間ぐらいは必要みたいだ。
オレは「とてもストレスの解消がヘタ」という自覚がある。
だから昔は(7年以上過ぎたから)バーボンを毎晩2本とか飲んでた。
いまは「針金ロボット」がそのかわりになっている。

ブログやメルマガなどで「日々楽しい」と公言しているが
たまに「ああ。明日起きたらまたあのウツのカンジで固まるんじゃないか」
そんなちょっとした恐怖はある。
でも「そん時に考えればいいか」と想うようにしている。

通販は相変わらずマメにやっているのだが
「通帳記帳 金額の確認」とかはぜんぜんやってない。
来た注文をかたっぱしから送ってるだけなんだ。
だからいまなら「カオルものぐさ感謝祭」的に
カネ振り込まなくてもCDは送られてくるぞ。

たぶんオレはバカなんだと想う。

オレはこの「不定期日記」を書く時には
「ガーってとき」か「グシュってとき」が多い。
ハイかロー。
でも今回は「ニュートラル」な気分。

いつもよりおもしろくないのはそのせいだ。


おわり。
 

PV詩人など 2008年11月21日(金)

  2008 11/22 (sat) 16:30pm
キリッと晴れていたけれど空気は冷たかった。


たくさん眠った。
朝は8時頃に起きてぶどうパンと牛乳を飲んで昼間でまた寝た。
ブログに長いコメントを書いてラーメンを食べて16時まで寝ていた。
レインがたまにカオを舐めたりツンツンして起こす。
「ん。ねみーよ。でも最近遊んでなかったからな」
オレは寝転びながらレインとオモチャでたくさん遊んだ。
30分もするとレインは飽きて陽溜まりへ。
レインはヒカリの差し込む場所に合わせて少しずつ移動する。
自分の寝ている場所が「日陰」になると伸びをしてアクビして
4歩ぐらい歩いてまた「日向」の位置に移動する。

いまレインは暗くなり始めた空を
「大好きなキャンディーの缶がもうすぐカラになってしまう」カンジのカオで
夕焼けの方をじっと見つめている。

小室哲哉さんが逮捕されたようだ。
彼は800曲以上の曲を書いたらしいけど
「カオル好みの曲」はほとんどなかった。
みなさんの方がよくご存知なのだろうが
彼が詐欺に加担したか主犯したからしい。
彼の罪にも事件の行く末にも
オレは興味がないがこの時期の拘置所はすごく寒い。

オレがなんか嫌だったのはレコード会社の対応だった。
こういう事件があると「globeの新譜発売自粛」とかになる。
なんでだろう?
小室哲哉は売れた。バカ売れした。
その時にレコード会社も大儲けしたはずだ。
だったら逮捕されたからこそ「globeの新譜発売しろよ」とオレは想う。
その売り上げを「詐欺事件の被害者」へプレゼントしたり
小室さんの裁判費用を助けてあげたり
彼が昔やっていた「覚醒剤撲滅キャンペーン」に寄付したりとか。

そんぐらいしてやってもいいんじゃねーのか?
少なくとも「大ヒット中の小室さんは罪がない」と想うし
「小室さんの曲」はそれで質が変わる訳じゃないし罪もない。
オレは想う。
「いろいろあったかもしんないけどさ。
 いい時期もあったんだからよ。
 こういう時ぐらい助けてやってもいいんじゃネーのか」


話はブイーンと変わる。

オレは新譜バラッドキングを発売した。
全国どこでも買えるようにする方法もあったのだけれど
手続きがオレには煩雑すぎるし手数料も高すぎるし
「販売用バーコード」が絵を邪魔する気がしてやめた。
ちゃんと計算していないけれどいまの時点で100枚近くは売れたのかな。

今回は「ハダカのレディ」と「祭りのあと」をプロモーションビデオにする。
ハダカのレディのバラッドは実はもう完成している。
これはすべてオレのデジカメで撮影した。編集も自分でやった。
近々you tubeにアップする。
これには「3秒ぐらい」しかカオルは登場しない。

「祭りのあと」の「メイキングビデオ完全版」もyou tubeするかもしれない。
「本編よりメイキングの先」ってのがよくわかんないけどいいのだ。
本編はクリスマスイブのワンマンで公開予定。

とても風が強くて鼻水で靴びしょ濡れで砂まみれだったけど楽しかった。
スタッフがふたりしかいない。
監督は撮影機材を持ちせーどーはラジカセや小物を持つので
ピアノとスタンドはオレが持つしかない。
浜辺をエレピとスタンドを持ちながら歩くのはすごく大変だった。
「ミュージシャンだから指を大切に」
「風邪やノドに注意」などと誰もいってくれるような状況じゃなかった。
オレもいつか「ワンシンー撮るたびにイスとコートと温かいコーヒー」を
用意してもらえるようになれたらいい。

オレは「カオルが海の中へ還っていくシーン」を提案したが
すぐにビビってかわりにエレピを流した。回収は監督がした。
その海岸は遠浅でなく潮も引いていて
カオルが流されて「記憶喪失のピアノマン」になる可能性が高いと。

10日前の家宅捜査以来なんだかいろいろあった日々だった。
タクのライブもあったし(あ。報告書書かなきゃだ)撮影もあったし
アンケートと戦ったり病院に行ったりリハしたりとかで。
いつの間にかオレはけっこう「タフ」になっているようだ。

HPのプロフィールも更新しよう。
2008 11月 「大麻取締法違反容疑」で家宅捜査を受けるが無罪。

今夜も早く寝よう。
明日はヒサカタとリハなんだ。Whos whoの曲を練習する。

また。
 

落ち葉詩人 2008年11月19日(水)

  2008 11/18 (tue) 22:22pm
当たり前だがこの時間は外が暗い。


明日は撮影で早朝5:30出発なのに
衣装を選んだり「家宅捜査の残骸」をかたづけたり
「Mさんメールとそれに対してのオレの暴言」など
なんだかココロが晴れないのでなんか書く。

オレは。
「気。気の流れ」みたいなモノはあると想っている。
高台の見晴らしのいいところで
さーっと風が吹いて海が見えたりしたら気持ちいい。
逆に川の流れの具合で落ち葉などが渦を巻いてる淀んだ場所は
なぜか日当りも悪くてあまり気持ちもよくない。

そういうモノを「経験 統計 実践」などで
たとえば「風水」という学問はできたのではないのだろうか?
地球をひとつの生命体と考えて
いわゆるツボのようなポイントもあるのだろう。
そういう「よいカンジのところ」を選んで
鎌倉八幡宮や皇居や京の都はつくられたという話も訊いたことがある。
地球はでっかい磁石みたいなもんだから
やはり地場が安定しているところと不安定なところがあるようで
不安定なところは携帯に突然ノイズが入ったり
気分が物理的に悪くなったり「幽霊スポット」などが多いらしい。

もちろんオレは「自分の感覚」で言ってるだけで証拠も根拠もない。
でも「すべては正常に流れていないと腐る」と想っているし
「呼吸と排出」のバランスがある意味すべてだと想うときもある。
食ったらうんこしてストレスたまったら吐き出して。
「いいとか悪い」じゃなくてそれが「自然」なんだ。

だけどオレは「他人のうんこ」も「自分のうんこ」もあまり触ったり
見たりしたくはない。
でも「肥料」としてそれを利用している方々もいらっしゃる。
果実たちは派手に実を飾り
動物たちに食わせその種を排泄物に混ぜて
自分たちの「領地」を広げようとしている。

ふむ。

「気の流れのところに行け」というのは
少し穿った(うがった)見方をすれば
「カオルの現在いる場所はあまり気がよくないよ」ともとらえられる。
もしかしたら「その通り」なのかもしれない。
霊的にも学問的にもオレの寝食している古本屋は「悪い気」なのかもしれない。
でもな。
鼻くそみたいな町だけど
オヤジがひとりで働いてがんばって買った土地なんだ。
40過ぎて「うつダー」とか騒いでる甲斐性のないオレを
黙ってレインとご飯を食べさせてくれてるんだ。
その場所を「世界中の有識者 霊能力者」が「悪い場所」と断言しても
オレはオヤジの肩を持つ。
「親子愛」とかいう気持ちの悪いヤツじゃない。
そういう考え方が「カオルの軸 美学」なんだ。


オレは「黄色い髪型がパワーの象徴」というのはよくわかんないけれど
表現者としての美輪明宏さんを素晴らしいヒトだと想っている。
彼(彼女?)が言ってた。
「たとえそれが本当のことでも
 ヒトが不安になったり落ち込んでしまうような
 予言や霊的な忠告をするのはダメだ」と。
オレもそう思う。

「悪いモンが憑いてる」と言われて嬉しくなるヒトがいるか?
オレがもっと状態が悪くて金があったら「霊的な壷」とか買っちゃうかもだぞ。
Mさんは「その日は急いでいたし場所も狭かったし
 連れも帰りたがっていたからガサツなアンケートになってしまい
 申し訳ない」と謝罪をしてくれた。
でもな。
「霊的なモノが予見できる能力」を持っているのなら
「もう1度整理してカオルという人間のパーソナリティーを認識して
 落ち着いて誤解のない文章を名前を添えて書こう。 
 そしてどんな風に伝えるのがベストか考えてみよう。
 いまこの慌ただしい状態で書きづらいのは
 『霊的な何か』が『いまは書くべきではない』というサインなのかも?」
そう考えられなかったのか?

それと。
Mさんがメールで書いていた「一般的な女性の見地からみればリンダは暗い。
わたしは暗い唄なんか聴くと気が滅入る」というのが困った。
一般的な女性の見地ってなんだろう?
あの日のライブは新譜がはじめてのお客さんに14枚売れた。
なんとなく口頭で「どの曲がよかったか」と訪ねたら
ほとんどの女性客が「リンダ」と答えたよ。
また「ヒトを癒すような唄を唄って欲しい。それがカオル似合う」とも書いてたな。
でもオレは「人様を癒すなんて僭越(えらそう)な考えはない。
 自分が想ったことを自分だけのコトバでひたすら唄うだけで
 それで不愉快とか癒されたとかはお客様に決めて頂く」というスタンスなんだ。
気に入ってくれたヒトはCDを買ってくれるし
気に入らなかったヒトはオレのライブには来ない。
それでいい。

そして。
「ハダカのレディ」「リンダ」を暗い唄と表現するのは自由だ。
いろんな感想があって当然だ。
オレがその2曲を通じて「多少の種明かし」をすれば
「そういう場所でしかストレスを解消できなくて
 そういう場所でしか癒されなくて
 そういう場所でしか働けないヒトもいる」ということなんだ。

当日のアンケートにとてもわかりやすいモノがあった。
「風俗のお仕事にはそう言う意味もあったんだと初めて知りましたが
 わたしは娘がいて娘にはそういう仕事は選んで欲しくない」と。
とてもわかりやすい。

他にも。
「カオルさんの唄はすごくよかったけれど(ピアノも)
 でもわたしはタバコが嫌いだからライブには行きません」
とてもわかりやすい。

そして「名前」は記載されていたよ。

川の流れの淀んだ場所で
腐るまで渦にまかれる落ち葉。
もしかしたら落ち葉は嘆いているかもしれない。
「オレも紅葉で騒がれたら嬉しい。
 そのあとは潔く散ろう。
 でもどうして他の落ち葉は海へ行けて
 オレはこの渦から抜けられないんだろう」

オレは「海へ行ける落ち葉」より
「渦にまかれてる落ち葉」の唄を詩の題材には選ぶだろう。

強さとは。
「自分の弱さを認識すること」だとオレは便宜上そう想っている。

あ。
そういえば。
明日の撮影では
「海の中に入るシーンもあるからタオルとか着替えの用意」と監督に。
マジかよ。
寒いんじゃないのか?
いや。
ものすごく寒いんじゃないのか?

うー。
風邪薬を先に飲んでおこう。


寝る。
スミオヤ。
 

M詩人 2008年11月18日(火)

  2008 11/17(mon) 18:00pm
「どちらかに決めろ」と言われたら「いい天気」だったかな。


19日にプロモーションビデオの撮影がある。
監督から「カオルさんエレピありますか?」と訊かれ
「ぶっ壊れてるのと使えるヤツとふたつもってます」と答えた。
監督は「音は必要ないから壊れてるヤツを白くペイントしてください」

オレは白いペンキを買ってきてベランダで塗り始めた。
なんだか楽しくてタイトルは忘れたけれど昔よく口ずさんだ唄を口笛しながら。
が。
好事魔多し。
それが「使える方に塗ってた」というの気がついた時にはすでに遅く
電子頭脳や「水分厳禁」な場所も場所も白ペンキべとべとに。
アメリカ人とかだったら両手を広げて
ペンキのカンを蹴飛ばしながら「oh my GOD!」とか言うのだろうが
オレは「わたしの神様」は持ってないので
白けた薄笑いをレインといっしょに。

オフイシャルHPに長い長い長い長すぎるメールが2通来た。

2通とも同じヒト。
「自称ダイアリーで痛烈に批判された、アンケートの書き主、Mさん」だ。
今回も匿名でメールアドレスもなし。
返信もできない。
だからこの場を借りるしかない。
「HPには載せないで」とのことだったが「200分の7行だけ」抜粋。
文章の前半は「謝罪」で中盤は「誤解を解きます」になり
終盤は結局「それでもこれだけは伝えたい」的なカンジだった。

以下Mメール抜粋。

「うそだと思ってどこか「気」の流れの良いところに行ってみて下さい」

「Kaoruさん見てたら、弱さゆえに才能があるにも関わらず、
 もがき苦しむ場所に行ってしまった人。そしてそれ故に潜在意識
(本人の「意識」としては自覚できない、本質の奥深い場所とでもいいますか)が、「早く助けて」と叫んでいる、そんな印象を感じました。強くなること・・・あえて言うならば「自分を大切にすること」でしょうか。
分かるときがくるまで分からないし、分かろうとすれば必ず分かると思います」

頭痛が痛い。
煮えくりがはらわたかえる。

前回は「返信形式」でやんわり「撤退通告」したつもりだが
通じていないようなので今回はストレートに言おう。直球ど真ん中。

Mへ。

「オレはよ。
 冗談でも本気でも『悪いモンが憑いてるからお伊勢さん行って!』
 とかいう『コトバのチャンネル センス 美意識』があるヤツとは
 まったく交流をしたくないから2度とめんどくせーご意見申し上げんなよ」
なんだよ。
うざったらしーからほっといてくれって言ってんだよ。
オレは冬眠の支度をする熊さんの次の次ぐらいに忙しいから
「新興宗教勧誘的戯事」に相手してる時間が面倒なんだよ。
頼む。
もう許してくれ。
キミはキミの惑星でキミと波長の合う人間とエアロビクスでも踊っていてくれ。

彼女は(20代後半OLだそうだ)「ジャンジュネ 泥棒日記」とか読んだら
きっと吐いちゃうんだろうな。
アレンギンズバーグもウイリアムバロウズも知らないんだろうな。
彼女(M)いわく。
「だからこそ「光」も歌える歌手が語る「闇」は説得力を持つように思えます。サザンオールスターズみたいに。てな感じです。
先輩、色々とすみませんでした!」だそうだ。
オレも桑田さんの「孤独の太陽」は大好きだよ。
でもオマエは嫌いだ。
それにオマエの先輩じゃない。
ただのアカの他人だ。

オレの新曲の最後の1行は
「明日で世界が終わるとしてもオレは名もなき花の種をまこう」だよ。

とにかく。
オレは「だまされたと想って」とか「嘘だと想ってやってみて」って表現が
戦争とカラオケの次に大大大嫌いなんだよ。
ヒトの潜在意識や「気」とかそういうのが見えるなら
OLなどやめてインチキ霊媒師とかやった方が儲かるんじゃねーのか?
だいたい。
〜本人の「意識」としては自覚できない、本質の奥深い場所〜
これなに?
「無意識」ってこと?
イド?エス?超自我?
ユング/フロイト/プルースト?

オレはよ。
Mの言葉を「分かろうとする気がゼロ」だから絶対にわからないだろう。
だから「分かる時」はオレには来ない。
「自分を大切にする」ためにはこのような「下劣 愚劣 ヘーこいてプー」のメールを暴言でぶっ壊すしかない。
マシンガンが合法なら7万発ぐらい連射したい気分だ。

Mよ。頼むからもうオレに何も言わないでくれ。
オレは勝手に「もがき苦しむ場所でもがもが」してるからよ。
自分で自分の弱みを握りしめてなんとか楽しくやってくからよ。
こんなバカなオトコを相手にしないでくれ。
これでもずいぶん断酒以来いろいろがよくなったんだ。
でもな。
Mのようなオタンコ文章読んでるとまた沈んじゃうんだよ。
な。
頼む。
オレを助けたいなら「ずーーーーっと放っておいてくれ」だ。
それよりイラクとか行って地雷撤去とかしてこい。
きっと痩せるぞ。

オレの愛する黒猫のレインがいればそこが「いい気の奔流」なんだ。
そう言えば夏ぐらいにオレを密告したヤツから
「樹齢3000年の杉の木の写真」が送られてきたな。
「とても生命力のある樹だそうです」と。
「その場所はとてもよい気が流れている」と。
オレは「それを照らす40億年ぐらい輝き続ける太陽の方が好きだ」と答えた。
そういう「ブランド」が大嫌いなんだ。

ヒトは。
闇が怖いから光を求めるのだろう。
絶望しているから希望を探すのだろう。
ひとりじゃやれないこともあるけれど
「ひとりでやりたいこと」もあるのだろう。

カオルには「悪いものが憑いてる」だと?
そんなの自覚あるよ。
ガキの頃にさ。
「アリの巣にコーラ流し込み」とかしたからよ。
自分が生き延びるためにたくさんの「いのち」を食い散らかしたしよ。
オンナもたくさん泣かせた。
水子だってたくさんいるかもだしよ。
タバコをポイ捨てして微生物を焼き殺したりもしたしよ。
ミミズに小便もかけたしな。

オレは。
善と悪。
裏と表。
神と悪魔。
天国と地獄。
そういう「2元論的な考え」が大嫌いなんだ。

オセロのチップは好きだよ。
あれは「黒と白」だからな。
裏でも表でもなく黒と白。

リンダ。
「裏通りのリンダが カラダを売るのは土曜日の夜だけ
 他の日はひとりで 本を読みながら静かに死ぬのを待ってる」
でもリンダは「またダマされるかも」と想っても
つい「自分のメスを刺激するオトコ」に惚れてしまうんだろう。
そして「今度こそ運命のヒト」と想うのだろう。
オレはヒトのそういうタイプの「愚かさ」は好きなんだ。

Mよ。
もうメールとかすんなよ。
どうしてもまだ何か言い足りない事があるのなら
「虹の理論 中沢新一(新潮文庫)」を熟読してからにしてくれ。
そしてもし本当に「よい気の場所」があるのなら。
「そこまでの旅費と滞在費と食費(5人分5泊)」を現金で送れ。
本当は100人分と言いたいところだが
OLだから5人分にまけとく。
オレの周りには星の数ほどもがき苦しんでいるヤツらがいるんだ。
たぶん「カオルの傷の50倍ぐらい」の。

オレは。
いちばん底の方で暮らしているから
水面を見上げてあぶくを吐くんだよ。
光に照らされてそれは希望とそっくりのカタチだよ。

卑怯な手だがこの文章はこう締めくくる。
「Mさん。もっと想像力を働かせて物事を様々な角度から見てください。
 ドーナツの穴は空白ですか?「空白という存在」ですか?
 分かるときがくるまで分からないし、
 分かろうとすれば必ず分かると思います」

おわりじゃー。
 

イノセント詩人 2008年11月16日(日)

  2008 11/15 深夜。
そんなに寒くはなかった。


もし。
こんな風に脅されたら
オレは1秒も迷わずに「デイライトです」と答えるだろう。

「カオル。3秒以内に塚本晃の楽曲でいちばん好きなヤツを答えないと
 オマエの衣類や帽子のすべてにアンパンマンのアップリケをつけるぞ」

オレは塚本晃の作品の中で特別にデイライトが好きだ。
2004年の冬ぐらいにそれについて日記を書いた気もする。
その時期は精神の波が激しくて
丸3日ぐらいこの曲だけをエンドレスリピートしていた。
唄のはじめの詩がすごくすきなんだ。
「とるに足らない悪意と嘘
 むせ返るような善意の渦 気が狂いそうだ」

「善意とか悪意」というのは限りなく「主観」の問題で数値化は不可能。
オレはよく「風」に例える。
「風は吹く。ただ吹く。
 その風を心地よいと感じるヒトもいるし
 前髪が乱れて嫌だと感じるヒトもいる」と。


オレはライブで「アンケート」というのをやっている。
MCでは「オマエらの居所を知りたいだけなんじゃ」とか言っているが
やっぱり「感想」などでほめられると嬉しい。

さて。
今夜お客さんに書いて頂いたアンケートの中に
カオルが「100%むかついたアンケート」があった。
塚本の言葉を借りれば「むせ返るような善意」というのがピッタリの。
名前や連絡先などは「記載なし」だ。

「今日カオルさんをはじめて知った者です。
 カオルさんの『気』がとても気になったので、
 どーしてもメッセージ申し上げます。

 カオルさん、心の傷いやして下さい。
 それは少しだけトビラを開けて、少しだけ強くなること。
 お伊勢さん、行ってみて!
 少し悪いものがとりついているのを感じました。
 でも、それは強くなることで消えますよ。楽になれますヨ!

 ダークな世界がかっこいい、というような、
 昔から抱いている、幻想をすててください。
 人は明るいところ、美しいところ、明るい未来、
 可能性を感じる『夢』にあつまるものです」(すべて原文のママ)

なんだろう?
この「想像力のカケラもない虫酸の走る善意」のカンジは。
オレは読んで丸めてゴミ箱にすてたのを引っ張り出してきた。
腹の虫がおさまらない。

仮称「無記名さん」へ。
「アンケートありがとうございます。
 わたしの身を案じてくださるようなので
 何度も読み返してみましたが
 わたくしの脳みそではさっぱりわからない文章が多すぎます。
 あの。
 『強くなること』ってどういうことでしょうか?
 ケンカにはめっぽう弱くて勝ったことはありません。
 辛抱弱いし我慢弱いけどそんな自分がけっこう好きです。
 ねえ。『強くなる』ってなんですか?

 また『心のトビラを少し開けて』というのは何cmぐらいでしょうか?
 わたしはブログに自宅の住所や携帯番号や家宅捜査なども公にして
 身辺の仲間には『トビラ開け過ぎぢゃね?』とかも言われております。
 しかしココロのある部分には『高すぎる壁』で
 門をセメントで固めてあったりもします。

 そして『楽なれますヨ』とありますが
 わたしはすでに『すげーラクチンな日々』を過ごしています。
 心の傷は少々残っていますがずいぶん『かさぶた』になっています。
 唄ったりレインと遊んだり仲間と話したりしていると
 『傷の存在』自体をわすれてしまうことがあります。

 わたくしは『お伊勢さん』を知りませんが
 神社や神様だったらまったく興味がありません。
 もしそれが妖艶でたおやかな女性だったらぜひ紹介してください。

 それとわたしは『ダークな世界がかっこいい』と想ったことはありません。
 暗闇は怖いです。
 ただ影というのは『光があってはじめて影という存在』になります。
 暗闇の中には影はありません。
 また光がある場所にはからならず影があります。
 わたしはその『陽のあたらない場所』には興味があります。
 ヒトの心の『影の領域』も好きです。
 そしてわたしは娼婦やリンダを美しいと想います。
 美しいと感じて『まだ誰も書いてない』と想ったので作品にしました。
 わたしはモナリザの絵を美しいと感じたことはありません。
 ミロのヴィーナスを美しいと感じたことはありません。
 『バキューム』とあだ名されるほど麻薬を吸引しながら
 ステージでギターを弾いていてたキースリチャードの音色が好きです。
 でもその音色より彼のピックに刻まれた『I’m innocent(オレは純真)』
 というコトバの方に『美的なもの』を感じました。
 『朝のまぶしすぎる明るさ』にさらされて苦しいと想うこともありますが
 日溜まりでレインと昼寝をすることが素晴らしいと想うこともあります。
 
 わたしは『幻想』が好きです。
 そして『幻想とは夢と同義語だ』とも想う時もあります。

 たった十数行の文章でお会いしたこともない方に失礼かとも想いましたが
 冒頭で『今日はじめてカオルを知った者』とありましたし
 『名前の記載なし』だったので『チャラ』ということで。

 そして『カオルに質問。HPで答えます』という欄に
 『愛してる!』と書かれていましたが答え様がないのでご容赦ください。

 もし本当にわたしの『気や心の傷』を案じてくださるのなら
 今後一切『こんなカンジの文章』をわたしに見せないでください。
 
 2008 11/15 カオル」


ふう。

こういう類いの「むせ返るような善意」を
鼻で笑って破り捨てることが「強くなる」ことなのだろうかね。

明智さん。
迷宮入りですわ。

では。

また毎週。
 

夢々詩人 2008年11月14日(金)

  2008 11/13 (thu) 23:00pm
雨も雪も降っていなかったと想う。


井上陽水さんの大ヒット曲に「夢の中へ」という曲がある。

こんなカンジの歌詞。

「探しものは何ですか? 見つけにくいものですか?
 カバンの中も 机の中も 探したけれど見つからないのに
 まだまだ探す気ですか? それより僕と踊りませんか?
 夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか?
 〜以下省略」

オレは昨日知ったのだが
この歌詞は「家宅捜査」のことを揶揄(やゆ)した唄らしい。
もちろんご本人から直接きいた訳ではなく
音楽業界の「風のウワサ」として知ったので
陽水さんは「は?ぜんぜんちげーよ」かもしれないが。

しかしすごいセンスだと想う。
2番はもっと「うむむな詩」があるのだけれど
全文を載せてしまうのは失礼だし
「2番知りたい」と陽水さんの曲が売れたらオレも嬉しい。
オレは「誰かひとりだけオマエが想う素晴らしい詩人を
    言わないと靴に蜂蜜を入れる」とか脅されたら
迷わずに「井上陽水さんです」と答える。

陽水さんの詩集「ラインダンス(たぶん絶版)」によると
(すごい詩集なんだぞ。でも見つけにくいものなんだぞ)
年表に昭和51年9/10に大麻取締法違反で逮捕とある。
そして2年後に「white」というアルバムを出した。
以下は完全なカオルの主観。勝手な解釈。
収録曲の「青い闇の警告」の歌詞はどうしても「留置所内」のイメージがする。
そして「white」というのは
かなりシュールな歌詞なのだけれど
オレにはどうしても「潔白」というイメージが。

〜ミルクを飲んでも同じでしょうか?
 甘いミルクを飲んでも白いだけです〜「井上陽水white」より抜粋。
〜この町のみんなが臆病になり
 秘密を持つ事は禁じられている〜「井上陽水 迷走する町」より抜粋。

カオルの「適当マシーン解釈」だったら
井上陽水さんほんとうにごめんなさい。

先日の日記に「カオル家宅捜査事件」を書いた。
「誰かがカオルを告発」した。
裁判所はそれを受理して「捜査令状」を発布した。
「1%でも疑い」があれば許可は出る。
極論を言えば「あいつ悪い事やってるの見たよ」だけで許可が出る。
それが「適当マシーン」でも。
よく考えるとすごく恐ろしいことだ。

オレは普通の人に比べれば「叩けばほこりの出るからだ」かもしれない。
でも「誇り」だってある。
オレには「売るべき仲間」もいないし
「オレを売るような仲間」もいない。
「探しもの」は見つからなかった。
オレは「むしろ徹底的に探してくれ」と捜査員に頼んだ。
「尿検査もしてくれ」と頼んだ。
最初は頭ごなしだった捜査員もだんだん柔和になった。
「いやー。ガサ入れしても出ない場合もけっこうあるんだよ。
 いま強化中でさ。慶応の学生もオレたちの仕事なんだよ」とか。

ないものは出ない。
知らないものは知らない。
誰かが「バーゲンセール」にオレを売り飛ばしたのだろうが
オンボロの中古品カオルを警察は買わなかった。
捜査令状を見たときはビックリしたけれど
結果的に「カオルは絶対に無実だと警察が証明してくれた」のでイエスだ。

オレは推測した。
誰かがカオルを告発した。
なぜ?
1 告発すると自分に利益があるから
2 オレが困るのを見ると嬉しいから 恨み

逆に言えば「オレが酒をやめた頃から カオルの音楽活動に
協力してくれたり支えてくれたヒトたち」は100%ない。
得や利益になるどころか自分が怪我をする恐れだってある。
だから「カオルの音楽仲間」はあり得ない。

「嫌がらせ 恨み」に関しては「特に女性の該当者」が多すぎて困る。
絞り込めない。
しかし。
何事にもヒントがある。
捜査令状の「捜査をすべき場所」には「カオルの部屋限定」と書かれていた。
その場所も間取りも正確に記されていた。
オレの家は古本屋とその倉庫なども入れるとぜんぶで10部屋ぐらいある。
つまり「その間取りを実際に見たコトのある人間」しか
オレの部屋を「ピンポイント」で指摘する事はできない。
ブログに「カオルとレインは古本屋の2Fに居候」とよくオレは書くが
2Fにだって5部屋はある。「適当マシーン」じゃムリだ。

そうすると該当者は激減する。
多く見積もって約ひとりから3人ぐらいだと想う。

「LSD詩人の日付」を見ると無茶苦茶な年月日になっているので
なんだか「アレは夢の中へだったのかなあ」という気分になっている。
だいたい「どっちが夢で現実の証明」とかできないし
もしかしたらオレは「生きている」と思い込んでいるだけかもしれない。
だいたい「現実」ってなんだ?
とかいうのはデカルトとかハイデッカーが「哲学」している。

それにしても。
夢の中へ。
行ってみたいと想いませんか?
とは。
すごい歌詞だ。
美しく危うい。

明日はライブだ。
夢見心地で唄うんだ。
もちろんノンアルコールだ。

〜許し合う事は 簡単な事じゃない
 ゆっくり静かに変わればいいさ〜「カオル曲 sweet revolution」より抜粋。

またね。
 

LSD詩人 2008年11月11日(火)

  20000008  11111/111111 (tue) 21:30pm
風が冷たかった。


あらすじ。

オレが20代にがんばっていたバンド「who’s who」のCDを
最近発売したが予想通り売れていない。
まあ金儲けよりも「デジタルへの記録」が目的だったのでいいのだが。

当時のオレたちのマネージャーはナルサワというガッツなオトコ。
現在は「LSD」という音楽事務所の社長で横道坊主とロックに生きている。

本題。

「今日も無事に平和に1日が終わりました」と書きたいのだが
オレは嘘を書くわけにはいかない。
本日のカオルはかなりアクシデントな1日であった。

昼過ぎにスタジオに行こうと家を出た。
いきなり数名の体格のよいオトコたちに囲まれた。
彼らは「警察」と名乗り「家宅捜査令状」のようなものをオレに見せた。
あまりよく書面を読まなかったのだが
「違法なモノをカオルは持ってんじゃねーの?」というカンジの内容だった。
オレは調べられて困るような心当たりがないのでいっしょに部屋に行った。

約1時間ぐらいかけて5人ぐらいのオトコたちが
オレの部屋の隅から隅までワンマンのチケットの袋やレインのトイレの中や
すべての服のポケットや財布やプリンターの裏側など
あらゆるところを捜索した。
オレは万年床から動くことを許されず
いちばん年長者と軽い世間話などをしていた。
「クリスマスイブにライブなんだ。3000円。安いね。
 そういうとこって大麻とか吸うヒトいるでしょ。
 音楽関係者には多いからねー。
 知り合いにそう言うヒトいたら教えて」
というカンジのすご〜く普通の世間話。
レインはビビってずっと部屋のスミで震えていた。

まあ結局「探し物」はなにも見つからなかったようで
多少MDなども整理してくれて服までたたんでくれて
「警察と名乗るオトコたち」は引き上げていった。

その時に携帯電話のアドレスや履歴を調べられたのだが
若い捜査員が一瞬少し声を荒げてオレに質問した。
「このLSDというのは?」

オレは爆笑しそうになったのだが真顔で答えた。
「知り合いのやってる音楽事務所ですよ。
 いま電話してもらってもいいですよ」

純真無垢な読者のために説明をするが
LSDとは強い向精神薬の略称で多くの国では「違法薬物」に指定されている。
そんで電話帳にミーちゃんだハーちゃんだとある中に
いきなり「LSD」とあれば捜査員も「ん?」となるのは当然だ。

ナルサワー。
事務所名変えろよー。
はしゃぎ過ぎだぞー。
オレは「ビートルズの曲名のルーシー スカイ ダイヤモンドの頭文字の略」とかしなくていい弁明に4分ほど貴重な時間を使ったんだぞ。

1枚1分と換算して。
ナルちゃんはWhoswhoのCDを4枚ぐらい買ってくれよな。

では。

また毎週。
 


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