カオルの不定期日記



ブータレ詩人 2008年09月21日(日)

  2008 9/21(sun) 16:00pm
昼過ぎから冷たい雨が降り始めた。


オレがおかしいのだろうか?
今日は雨も降っていてけっこう寒い。
銀行でもらった温度計付きのデジタル時計の数値は24度となっている。
でも電車もファーストフードもうどん屋も
どこもかしこも外よりも「寒い冷房」が。
他のお客様や従業員の皆様は寒くないのだろうか?
オレはサンダルだけれど米軍ジャンバーを着ている。
でも寒い。
いや。とっても寒い。

Tシャツやミニスカートの人もたくさんいる。
多くの人は「湿気がなくて快適だ」と感じているのだろうか?
オレの「温度体感装置」が狂っているのだろうか?
(この場合の「狂っている」は差別用語ではないのかな?)
でも「外の気温が23度ぐらいのときには冷房は不要では」とオレは想う。
とにかくこんな真夏日でもない寒い日に冷房ガンガンの店が
「当店は地球の環境に優しいどーたら」とか張り紙してあると
オレは安物のマシンガンを雨雲に向けて乱射したくなる。


オレがおかしいのだろうか?
駅やファーストフードやコンビニのトイレに
「いつも綺麗にご使用いただきありがとうございます」という張り紙を見ると
なまったるい(カオル造語。生温い+生暖かい)炭酸飲料を飲んだような気分になる。
そういう店に限ってレジの周りに監視カメラがズラリと設置されている。
人を信じているのか疑っているのか。
いっそのこと「万引き死刑。トイレ汚したら電気アンマの刑」とかの方が
ずっとストレートでいい。


「基本的に私は性善説が好きではない。
 たとえばアメリカ。
 日本のように単一民族ではなく
 たくさんの人種が暮らしている。
 真夜中。庭に人影を発見する。不審者だ。
 塀を乗り越えて深夜侵入するのは敵だ。間違いなく悪者だ。
 だからアメリカで暮らす彼らは
 迷わず不審者に銃を向けて『フリーズ! 動くな』と宣告する。
 
 一方日本では『誰だ?』と確認をする。
 『味方かもしれないから』『誰かが道に迷ったかもしれないから』
 どちらが正しいのかわからない。たぶん誰にもわからない。
 どちらでもいいが徹底した方がいいと私は想う。
 私には『張り紙の内容と監視カメラのギャップ』に
 なんとも浅ましい『偽善』のムードを感じる。
 本当に客のトイレの使い方に感謝をしているのならば
 『そんな風にトイレを使うヒトたちが万引きなどする訳がない』から
 監視カメラなど必要がないのではと私は想う。
 しかし。
 必ずエクスキューズがある。
 『私どもの店舗では大切なお客様に万が一のことがあった場合に
  捜査などに協力できるようにカメラを設置しているのです』と。

 〜思想家「レイン・アルカロイド語録より」〜



あと「なんでもチカラをつければいいのかよ」とオレはチカゴロよく想う。
営業力。脳力。達成力。節約力。会話力。
よく噛み締めてみるとピーマン味のグミキャンディーのようだ。
チカゴロ見た中でいちばん気持ち悪かったのが「親力」だ。
「あなたも真の親力を身につけよう」とか書かれていたかな。
「しんりょく」と読むのか「おやぢから」と読むのかどうでもいいが
こういうタイプの文章に遭遇すると
パトカーをピンク色に塗ってコギャル風の装飾を施したい気分になる。
同様に「なんとか術」というコトバもオレを苦しめる。
想像力。暴力。体力。黒魔術。忍法葉隠れの術。などはよいのだけれど。

タバコが嫌いな人にとっての副流煙や
ソムリエや調香師にとっての悪臭や
絶対音感のある音楽家にとっての不協和音と同様に
自称詩人のカオルにとってこういうコトバは害毒である。
だから「喫煙コーナー」のように
「粗悪なコトバの会話や張り紙キャッチコピーはここだけで」とかにして欲しい。
まあ国道のそばで暮らしていて
「排気ガスを吸わないで暮らすのはムリ」だとはわかっているのだが。

んがー。
ひゃぎゅー。
負け犬の遠吠え。

あちょー。
くふふー。
勝ち犬の近吠え。

とにかくオレ様的には街の冷房力に辟易しているし
偽善力的なプチ脅迫系のキャッチコピー的な文章力や
そういうのに踊らされて買い物力の人々様系の会話術や
そういうのをターゲット系の宣伝力や会議術の野郎が大嫌いなんだ。
(念のため。「わざと」だぞ。揶揄だぞ)


「私は激選素材やお客様感謝祭というコトバに遭遇すると
 三半規管が本来の機能を失いその場に崩れ落ちそうになる。
 穿った(うがった)考え方だとは想うのだが
 私は普段の素材はちゃんと選んでなくて
 普段の営業日はあまり感謝をしていないのかなあと考えてしまう。
 以前ファーストフードで『休日半額!』というキャンペーンがあったが
 三半規管が傾いている私には『平日は倍!』と聞こえてしまう。
 
 やはりこれにもエクスキューズがあるのだろう。
 『平素も我々は素材をきちんと選んでおりますが
  この商品はその中でも特に「激」というパワフルなコトバを使用したくなるほど
  ものすごく選んだものなのです。
  我々は平素もお客様に感謝をしておりますが
  今回はその中でも特別に「祭り」とはしゃぎたくなるほど感謝をしているのです』
 彼らは育ちの良いオウムのような声でそう言うのだろう。

 〜思想家「レイン・アルカロイド回顧録より」〜


昔々の中世に
「それでも地球は回っている」と答えて死刑なった人がいるが
精神科に通う依存症の詩人カオルも
「それでもヤツらが狂っている」と答えよう。

いまオレは寒い寒い都会のファーストフードにいる。
外気よりも低温の冷房に耐えながらこの文章を書いている。
隣の若者の集団が「5ゲンがいまいち。4ゲンはいいかんじ」とか言ってて
オレは「おー。楽器に熱心な若者だなあ」と一瞬想ったのだが
「ギターの弦」ではなくて「授業の5限」でなんだかしくじった気分だ。
さらには向かいのおねいさんが
「わたしはMだから」とかすごい発言をするなあと想っていたら
「コーヒーのサイズ」のコトでオレはやっぱりバカなのだろう。
7月のワンマンでも「あわおどり」と聞いて
オレは「風俗嬢の秘技」を思い浮かべたのだが
それは「お祭りの阿波踊り」であった。
ウワサ通りにオレは脳の一部が溶解しているんだなと痛感した。

そういえばオレは「地球に優しい人らしき人」を今日見つけた。
空き缶を拾い熱帯夜も極寒の夜も
冷暖房なしで暮らすホームレスの人だ。
彼らは燃えるゴミの日に捨てられた燃えない衣類を身にまとい
ポリバケツに捨てられた「数時間前までは高級料理であった残飯」を食べている。
ちゃんとした統計をとった訳ではないが
ホームレスの人には「毛髪の不自由な人」が少ない気がする。
「レゲエ」などと差別的なコトバで揶揄されるほど毛髪が豊富だ。
たぶん。
彼らはヘアケアも朝シャンプーも頭皮マッサージもしていない。
オレは雨宿りのついでに
そのホームレスの人のそばに古雑誌をしいて座り込んでみた。
たかだか50cmほど視界が変わっただけなのだが
とても新鮮で気分が落ち着いた。

ほとんどの人がオレたちに目もくれない。
たまにちらりと見る人もいるが「ああ。負け犬ね」という視線だ。
統計を取った訳ではないのだが
そういった「勝ち組」の人は「毛髪の不自由な人」が多い気がした。
そして「手首に水晶玉のようなもの」をたくさんジャラジャラさせている人が多い気がした。

いまオレは
「頼まれてもいないのに
 勝手に密書を運ぶ伝書鳩」のような気分だ。
世が世ならば。
オレはライフルで撃ち落とされるのだろうと想う。


また。
 

ジルター詩人 2008年09月08日(月)

  2008 9/8 (mon) 20:30pm
最近は気まぐれな天気が多い。


最近は気まぐれな天気が多い。
天気予報のヒトも困るのではないか。
電車も止まったり「地球はピンチか?」と想う。

最近の気まぐれな天気に少しオレは困っているのだが
ふと「あ。オレの気まぐれさも誰かを困らせてるのでは」と。
ヒトのフリ見て我がフリ直せ。
雨の降り見て我がフリなおせ。

今日は関内にある「ジルター」という美容室に行って来た。
とてもよい店なのでストーミーマンデーのカズキさんを紹介し同行した。
偶然ドラムのゲンキがいてパーマをかけていた。
オレが「切るの手伝ってやる」と言ったのに猛烈に断られた。
カズキさんがやってる間に
オレも修行中の青年に切ってもらった。
美容室のイスに座るのは20年ぶりだ。
タバコを吸えるので嬉しかった。
しかもなぜか「無料」にしてくれてオレはさらに嬉しかった。

みんなも失恋した時や
気分を変えたい時は髪を切りにジルターに行ってくれ。
「カオルの紹介だ」と言えばコーヒーぐらい出してくれる。

オレは常々「美容室の外から丸見えなカンジ」が大嫌いで
ジルターはそういうのがまったく逆だからよかった。

今日の天気は「ギリギリ夏」なカンジだったから
オレはアロハシャツと短パンと麦わら帽子とサンダルで行った。
あと3ヶ月もするとまた「靴下と長ズボンだ」と想うと淋しい。

いまオレは「黒猫物語を手書きでスケッチブックに」というコトを始めた。
落描き屋さんに挿絵を頼もうと想っている。

バラッドキングは11日にプレス屋に納品すれば
あとは送られてくるのを待つだけだ。
「ジャケットの裏になんとなく入れなくちゃいけない注意書き」を
絵の上に絵と同じような色で入れたからちゃんと読めない。
「無断で使用したりどーたらこーたらはいけません」とかのヤツ。
印刷屋から電話があって「アレだと字が読めませんが」と電話があった。
オレは「それでいいんだよ」と答えた。

今度「ネットカフェの観察」をしようと考えている。
理由はいまは話せない。

今日もオレは生きて暮らした。
なんのためかわからないけれど
悪くない1日だったよ。


ブイーン。
 


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