カオルの不定期日記



退屈詩人 2007年01月21日(日)

  2006 12/29 (fri) 22:00pm
半月が。ちょっとふくらんでる半月が。ハーフムーン。


ベルズも楽しかったし千葉のルックも。
次のライブまで2週間ぐらいある。
退屈だ。
ヒリヒリしていたい。

ああ。
それまでオレは何にココロを燃やして生きていけばいいのだろう。

ああ。
パーカッションのヒトがマラカスを振るとなんだか。
「パー」で「カス」で「ション」が「マラ」で「カス」だ。
そのヒトが女性でマスカラをしていたら。
「パー」で「カス」で「ション」が「マス」の「カラ」で「マラ」が「カス」だ。

「おこと教室」を「おとこ教室」と思い込んだことがある。
薬局の張り紙で「うこん健康法」を「うんこ健康法」だとビビった。
「銀のトレイ」を「銀のトイレ」と間違えてワクワクして損した。

退屈だ。

スタジオでがんばって。
楽屋で緊張して。
ステージで歌舞いて。
客席でふわふわして。
レインと一緒に寝て。
たまにオンナを抱いて。
その繰り返しがいい。

レインも退屈そうなのでマタタビをあげた。
ふとその「マタタビメーカー名」を見ると「スマック」とある。
あ。確かアメリカのギャング映画のスラングで「スマック」は「麻薬」だったな。
ふうむ。シャレか?
「正しい」とも言える。
試しにマタタビをなめてみたが何も感じない。
「ノコギリで木を切った時のカス」のような味がほんのりするだけだ。
量が足りないのだろうか?
レインが約3kg。オレが53kg。だいたい18倍か。
説明書を読んでみよう。

あ。なに?
「ネコが喜ぶ有効成分アルカロイド」が含まれているだと?
アルカロイドとはコカインやモルヒネの塩基配列にあったような気が。
おい。坊主。5000円分ぐらいなめてみろ。
説明書には「ネコ以外に与えないで」とある。
だから「自発的」ならいいみたいだぞ。
政治家的解釈。

「スマップ」はグループだったな。

退屈だ。

「スカッド」はミサイルだったな。

退屈だ。

辞書を。
「アルカロイド」→alkaloid 植物に含まれるアルカリ性の成分。
               コカイン・キニーネ・モルヒネ・ニコチンなど
               数百種があり人間の生理神経に作用する。
             〜日本文芸社 現代カタカナ用語辞典より〜


当たってた。

コカインね。
香港でね。
カードで結晶を砕いて粉にしてラインを引いて。
お札を丸めてストローにして。

あの映画なんだっけな?
間違いなくスタンリーキューブリック監督作品じゃない。

ルービックキューブをもらった。
ガキの頃は「手順」を暗記してどんな状態からでも元に戻せた。
やってみたが完全に忘れている。
アタマにきたから「色のシール」を全部はがしてくれたわ。
ガハハハハ。
真っ黒。
レインも真っ黒。
外は夜で真っ黒。
オレの肺もニコチンで真っ黒。
ニコチン住宅。

退屈だ。

セブンスターをもらった。
眺めてみると「 Seven Stars 」とある。
最後の「s」は発音しなくてよいのか。

スター。
今年はサッカーの中田選手や
野球の新庄選手が引退をしてしまった。
「カラダやいろいろ」あったのだろうけれど寂しい。
ああいうプロフェッショナルでロックなヒトが去るのは寂しい。
オレは「お行儀よくてお上手なヒト」が嫌いだからなあ。

オレは引退しない。
というかまだその「資格」すら得ていないのだ。
まず「予選突破」しなければならない。

今年でバンド初めて25年目だった。

26周目だ。

ブイ〜ン。
 

ナマステ詩人 2007年01月16日(火)

  2006 12/29 (fri) 16:50pm
冷たい風が雲を吹き飛ばしたようで15時ぐらいに半月が見えた。


「本当に冬がくるんだ」と想わせるような冷たい風。
テクテクとモクモクしながらしょぼくれた町を散歩した。
カサカサに乾燥した落ち葉を踏むとクシュっと冬の音がした。

ネパールのヒマラヤ付近の町には風が吹かないらしい。
でも冬は日本よりずっとずっと寒いらしい。
今日飯を喰った「ネパール料理屋」のおばさんが言ってた。

以前から気になっていたのだがその店に行ったのは初めてだ。
オレは基本的に「カレー」というものは
相当にガッツがある状態じゃないと食べられない。
今日はガッツというより「退屈」で「刺激」が欲しかったから。

とてもよい店だった。
洒落たカンジは全然なく簡素というか質素というか暖房も入ってなかった。
ヒマラヤの写真とネパールと日本の国旗。
音楽はインドの流行歌なんだろう。
穏やかなネパール人のおじさんとおばさんがふたりでやってる。
流暢な英語と片言ではあるが非常に丁寧な日本語を話す。
店名は特にないみたいだ。
そこは「元餃子の店」だったようで以前の店名が綺麗に剥がされていなくて
その上に「ネパール料理の店」とだけ書かれている。

チキンカレーとベジタブルカレー。
ローティー(ネパールのナン)とサラダとヨーグルト。
そしてラッシーを頼み値段は900円だった。
「お時間はありますか?」とおばさんが言う。
オレはヒマだから。夜までに喰えればいい。

包丁で何かを刻む音がする。
手際がいいのかよく切れるのかリズミカルで真剣な音だ。
20分ぐらいすると「焦げるいい匂い」が。
様々な香辛料が食欲中枢を刺激する。
とても美味しいカレーだった。
焼きたてのライ麦で作られたローティーは4枚もあり満腹になる。
おばさんが「ローティーを丸めてカレーをすくう食べ方」を教えてくれた。
「納得のいく食材」が日本では手に入りにくいらしいので
おじさんが定期的にネパールまで買い出しに。
チャックマサラではなくガラムマサラを使用するのだという。
久しぶりに化学調味料の使用されていない料理を食べた気がする。

「今年の仕事は終わりですか?来年はいつまで休みですか?」おばさんが訊いてくる。
返答に困る。無職と言えば無職だしプロと言えばプロだし。
オレは苦笑しながら曖昧に首を振った。
おばさんは話題を変えた。「遠くから来てくれたのですか?」。
オレの家から徒歩10分ぐらいのトコロだ。
常識的に考えれば「すぐ近く」なのだが。
地図的に考えればネパールの方がずっと遠いのだが。
なぜか答えられなかった。
「距離」とは?

(ここでカオルは別の疑問も浮かんだのだが
 長くなりそうなので「疑問のアウトライン」だけを記す。
 「逢う回数・一緒にいる時間」と「絆の深さ」は比例するのか?
 オレはしないと想う。たぶん「密度」の方が重要だ)

カレーが食べられるようになったというのは回復してきているのかもしれない。
散歩の時に腹が減ってる時に何度もその店の前を通った。
しかし入ることはなかった。
入れるようになった。遠い道のりだった。
「また食べにきますよ」
「ナマステ」

オレはネパールのことを何も知らない。
人口も通貨も交通も流行も宗教も言語もモラルも。
風が吹かない町?
おばさんは「海がないから」と言う。
オレは信じた。
地理学者や気象学者がなんというかは知らない。

とにかく。
風の吹かない町からやってきた穏やかなネパール人の夫婦が経営する店の
カレーやローティーはとても美味しかった。
オシャレなウエイターもいない。スポーツ新聞もワイドショーもない。
消費税も領収書もない。暖房も自動ドアも対応マニュアルもない。
そういうシンプルさをオレは好む。

おばさんが綺麗な赤い腕輪をしている。
「そのブレスレットは素敵ですね」
「これですか?色は関係ありません。
 これはガラスです。『結婚をしている』という意味です」
そうか。
ネパールではプラチナの指輪とかではなく
壊れやすい「ガラスの腕輪」がその証しなのか。
ゴールドやシルバーは壊れにくいだろう。
その考えが「ネパール文化」なのかは知らないが
「壊れやすいモノを証しとして身につける」というのは素敵だな。
大事にする。いつも意識する。壊れないように。

「ガラスの腕輪をしているネパールガールを口説いてはいけない」と肝に銘じよう。

ナマステ。
 

詩人のヤリトリ 2007年01月09日(火)

  2006 12/24 (sun) 23:12pm
月が綺麗だった。


あらすじ。
4年半ぶりのベルズは「フーテンの寅さん」のような気分だった。
「いやー。しばらく留守にしてて悪かったね。
 またふらっとどっか行くかもしんないけど今夜は厄介になるよ」
楽しい夜だった。
親友のガク(6歳)が来てくれて嬉しかった。
「なあガク。オレどうだった?ライブ」
「カオルよかったよ。あのさあ。ポケモン図鑑見る?」
「見るよ。見るけどさ。ガクさ。オマエモテるんだって?」
「うん」
「そうか。オマエの必殺技ママから聞いたぞ。恐るべしだな」
以下その「必殺技の詳細」だ。

ガク 「先生、耳、かして。」
先生 「なぁに」
ガク 「先生だーいすき」(耳元でささやく)
ガク 「そっちの耳もかして」
先生 「いいよ」
ガク 「すっごくだいすき」(耳元でささやく) 
ガク 「ママとマコチャンには内緒だよ。」

ガク。わりーな。バラしちまったよ。
最近「ひとりもん」のカオルとしては素晴らしいアイデアを授かった気分だ。


ベルズの次の日は放心していた。
電話が鳴った。ドラムの湊雅史からだ。
「カオル。今夜高円寺でバクチクのドラムの兄ぃと飲むんだけどさ。
 来ない?」
オレたちバンド仲間では非常に珍しいパターンである。
「ライブやリハのこと」「誰かの連絡先」以外に「私的なこと」はほとんどない。
例えばオレがたねちゃんに電話するときは「ライブかスロットの情報」だけだ。
その中でも湊は「無口で人見知り」のオトコだから。

「高円寺か。うむ。久しぶりだしな。でもな。遠いよ」
「いや。ほら。たまにカオルさ。『いま東京にいるんだ』ってコトあるじゃん。
 だからさ。とりあえず誘ったんだよ」
「ありがとう。嬉しいよ。でも今夜はやめとくよ。わりーな」
「いいんだよ」
「年内はヨコハマでライブないの?」
「ない。年明けにあるけど」
「行けたら行く」
「じゃあまたな」


先日のベルズで共演したイタルからメールが。
大晦日ライブのお誘いだ。断った。

「年越しライブはいけないなあ。
 予定はないんだけど夜更かしがつらいんだ。

 ニキ(カオル注。息子の名前)と一緒に絵を書いたりしたら
 『イタルの絵』はまた『変化・進化・退化』すると想うよ。
 まだ完成じゃない。
 途中だよ。

 オレはイタルが『絵描き』で喰って『その名』を
 『世界空港や街のあちこち』に響かせるべきだと想う。

 イタルは幸か不幸か天才として生まれてしまったのだから
 それは『宿命』なんだと想う。

 メリークリ正月」

「俺は俺が描いた絵を誰が描いたか知っている。こんちくしょうめ。
 いかなる場合も俺は詩人しか信じない。
 こんちくしょうめ。
 最大の賛辞は人生だ。
 その次が存在だ
 三番目が詩人
 最低条件だ。
 天才はその下の下のさらに下の方だ。
 こんちくしょうめ。
 詩人として喰ってくことにした。
 アハハ!
 川で脳味噌洗って乾かしながらの帰り道。
 おチビちゃん、おチビちゃん、お前はお前が描いた絵を誰が描いたか知ってるか?
 知ってるとも、こんちくしょうめ。そいつを俺は知ってるとも。
 コウカフコウカ
 自分の山を登り本当の詩人を探しに行くんだ。それが最大のテーマだ。
 秘密だぞ。
 俺の親友」


ガハハハ。
わりーな。
バラしちまった。
でもな。
それが「カオルと関わる」ということだからさ。
ご存知だろ?

オレはたまに湊のライブを客として観にいく。スカッとするから。
アイツがオレのライブを観にきたことはない。叩きにきたことはあるけど。
「パーマネントバンドやって」と言ったら「即答でノー」だったけど
また「一発モノ」の時は頼もうと想っている。
ムカシふたりで4時間ぐらい飲んだことがある。
でも喋ることがあまりないので3時間は黙って飲んでいた。居心地がよかった。
「カオルさ。この店。オレひとりでも来れる数少ない店なんだよ」

予定はないが次のアルバムもその次のアルバムも
カオルがもしも本などを出版できたら
イタルに「絵」を描いてもらいたい。
イタル以外に描いて欲しいヒトはいない。
たとえピカソやダリが生きていたとしてもだ。

ガクは最近ギターを弾いていないらしい。
「ガク。バンドやろうぜ」「やだ」
「ねえカオル。眉毛あった方がいいよ」と言ってくれたので
オレは剃らないでいようと想った。

イタルには息子がいる。
オレと湊はその予定はない。
ガクはまだコドモだ。

この4人で飲んだらどうなるのだろう。
きっと相当につまらない夜になるんだと想う。
誰かが「鳴らせば」音楽が始まるかもしれないけれど。

今度はいつ逢えるのだろう。


また。
see you again.
 

CITY詩人 2007年01月05日(金)

  2006 12/17(sun) 0:20pm
雪でも降りゃあいい。汚れた地図を白く塗り替えろ。


オレの日記が「即日アップ」されないのには理由がある。

1 カオルは初歩的な誤字脱字が多いので
  なるべく「一晩寝かせて読み返す」ようにしている。
  その時に内容を削ったり加えたくなって
 「さっきの訂正。コレがバージョン1.3」ってカンジで何度もスタッフに送るから。

2 カオルは「ある精神状態」の時には「勢いにまかせて」書く。最速の指先で。
  それは望ましいコトでもあるのだが「過剰で過激な発言」がある場合も多い。
  「誤解を生む可能性」「ファンや仲間を巻き込む」などの表現が強すぎると
  スタッフから「この部分の再考を」と原稿が送り返されてくる。
  冷静になって読み返す。なるほど。「自主的」に直す。
  そして「コトバで人を殺すことは可能」というコトを実感する。
  
そんなやりとりがあるので「オッケーテイク」が出来るのに時間差が出るのだ。
しかしカオルはオタンコナスである。
学習能力があまりないし
「最初から自主規制しながら書いたら筆がビビる」のでそれはしない。
「自主規制」と「優しさ」は違う。
ある意味「暴言」の方が潔いんだ。
しかしそのコトバを「優しい」と感じるか「ヒドい」と感じるかは
「受け手」が個人的に判断するからとても難しいのだけれども。

そんなこんなで「本日の日記」がアップされるのはいつになるのか。
年を越すかもな。

明けてたら。おめでとう。
暮れてたら。よいお年を。

上記の「2行」のような「字数合わせ」にカオルは異常に執着する。
ただの「個人的趣向・自己満足」だ。

カオルはこの3日間ずっと金子マリさんの新譜を聴いている。
その4曲目の「CITY」という曲が非常に気に入ってもう30回以上は聴いた。
作詞作曲したのは「向井秀徳」さんという方でライブにもゲスト出演していた。
カオルの「詩人と天使」と似たフレーズがあるのだが。
「まだまだワルツの途中」ね。
「CITY」では「いまダンスの途中/まだダンスの途中」とリフレインされるのだが。
「意味合い」が。違う。いや。「角度」だな。
「向井さんの視線の方が若くてリアル」なのである。
とにかくカオルが21世紀になって「惚れた曲ベスト3」である。

いまスタッフからメールが来た。
「夢日記9が添付されていません」
これも「アップが遅い原因」である。

SLY & THE FAMILY STONEの「Family Affair 」と「Runnin' Away」。
ビートルズの「アクロス ザ ユニバース」と「ヘルタースケルター」。
キリンジの「エイリアン」。
そして金子マリさんのが唄う向井さんの「CITY」。
これらの曲はカオルが「どんな状態」でも「脳をほぐしてくれる」のだ。

カオルは「日記・エチュード・夢日記」などを年内に書き散らし
来年は「曲作り」などをしてみたいと考えている。
確信のようなものはないのだが「今年1年で蓄えられた」気がするのだ。
あとは「作り出す」しかないんだ。

また「CITY」をプレイバックしている。
久しぶりに新譜で「アナログで隙間がありまともな生楽器の音」を聴いたんだ。
大西さんのベースを聴いているだけでも楽しい。それ以上でも以下でもない音符。
歌詞は「ラップ調」なんだけどこれは「リズム&ブルース」だ。
徹底的にファンキーなんだ。マリさんは「リズムに身を委ね泳いでいる」んだ。
こういう「跳ねたリズム」を演奏するには高度な技術とセンスが必要。
やっぱ「バンド」なんだな。

「そう簡単には終わらない夜」
かっちょよいフレーズだな。

泥酔してひとりじゃ寂しくてまっすぐ歩けなかった頃を想いだすよ。
とにかく「夜」が好きだったからな。
ほらさ。「なんかありそう」じゃんか。いいコトがさ。
ネオンの灯りの中だとたいていのモノが綺麗に見えるしさ。
夜にしがみついてさ。
帰れないんだよ。
「魔法がとける」のが嫌だからずっと飲んじゃうんだよ。
朝になると「薄汚れたところ」が照らし出されるだろ?
だから飲むんだよ。倒れるか眠りこけるまで。

オレさ。マリさんのライブでヒトのコップと間違えてさ。
暗いから。「酒の味」だったんだよ。すぐにカラのコップに吐き出したけどさ。
でもその「3秒」ぐらいの間にさ。
「飲んだらもっと楽しくなるぜ」って脳が覚えてるんだよ。
オレは自分の脳に意地をはったんだ。たましいが勝ったぜ。

ライブにはCharさんもゲストに。
タバコを吸いながらマリさんが呼び込む。
いきなりCharさんが喋る。
「あのさ。文句言っていい?」
「なによ?」
「この街も変わったよね。なんでも海外のマネしなくてもさ。
 このライブハウス禁煙なんだよ」
「え。そうだと知ってたらここではやらなかったのに。(「素直」なコトバだ)
 まあステージ上は『治外法権』ということで」

酒を飲むのも飲まないのも自由だ。
未成年じゃなきゃタバコも吸える。
嗜好品だ。好みの問題だ。
煙りが嫌いな人は多いだろう。
どんな音楽が流行ろうと知ったこっちゃない。
ただ「ノンアルコール・禁煙」のスタジオで作られた音楽をオレは好まない。
個人的な趣向だ。
「味方」は非常に少ないが。

オレは。
「アルコールなし」でこの街でやっていこうと想っている。
2002 4/27に渋谷で泥酔してから飲んでない。
意味なんかないよ。
理屈もない。
美学もない。
ただの「約束」だよ。

じゃ。
グッバイ。
 

詩人の背中 2007年01月01日(月)

  2006 12/14(thu) 20:00pm
雨が降っている。明日は長い散歩に行く予定なのでやむとよいのだが。


今日は化学繊維のタオルで背中をごしごし丹念に洗いました。
え。カオル君は普段は背中とか洗ってないの?
そうなのです。
年に数回のコトです。

まずシャワーを頭から浴びます。
ボディーソープを手に取りカオや耳に塗りたくります。
そしてお尻やチンチンを丁寧に洗います。
それらの作業はすべて素手でやります。
まだ洗剤の威力がありそうならその残りで「手の届く範囲の背中」や足を。
カオルは「鼻と耳の穴」には執着するのですが背中にはなぜかあまり興味がないのです。

オトコの背中は意外と汚い。

なぜ今日は背中までごしごし洗ったのかというと
それは「儀式」のようなモノなのです。
これから「年末のライブ」に頭を切り替えようと。
ずっと着っぱなしだった服も洗濯しました。
ヒゲも全部そりました。
すね毛も足の指の毛も剃りました。
鼻毛も可能な限りすべてひっこぬきました。
吸引したゴミが鼻毛にまとわりつかないので鼻クソにならず肺に直行です。

オトコの肺はやっぱり汚い。

明日晴れたなら駅を2つ歩いてドコモショップに行って
料金プランの変更をしたいのです。
明細を見ると「無料通話分があと4000円」なカンジでもっと適切のがあるはずだと。
チカゴロはほとんど電話をかけないしあまり着信もありません。
だから「いっそのコト解約して携帯電話のない暮らし」を考えたのですが
「目覚まし時計」という重要な役割を携帯電話がしているので。
あ。別に解約しても「目覚ましにだけ」使えばいいのか。
ドコモのおねいさんに相談してみよう。

さっきシャワーでごしごしの時に
なぜか2年前の「スマトラ島沖地震」のコトを考えていました。
10万人を越すヒトが津波で死にました。
そのヒトたちに「なんらかの共通点」があったのでしょうか?
全員B型とかベジタリアンとか数学が嫌いとか信者とか患者とか嘘つきとか。
そして「ヒト以外はカウントされてない」だろうけれど
多くの小動物や微生物や草花もいのちをなくしたのでしょう。
みんな生まれ変われたのでしょうか?
天国へ行けたのでしょうか?
それとも「ただ無に帰した」のでしょうか?
その「答え」を言い切れるヒトというのはたぶん「愚か者」だと想います。

さて。
少し早いですがカオルはストレッチをして
睡眠薬を飲んで眠ることにしましょう。
明日はドコモショップへ行くのです。
「天変地異・事故・テロ」はあまり考慮してません。
「明日も生きている」コトを前提に眠るのです。

もし「明日カオル君死ぬよ」というコトが決定なら。
背中なんか洗うもんですか。


おしまい。
 


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