カオルの不定期日記



フラワー詩人 2006年05月31日(水)

  2006 5/30 (tue) 16:00pm
蒸し暑いけれどほどよい風が吹いている。


窓を開けた。
部屋に沈殿していた空気が待ちかねたように
いっせいに外へ飛びだしていった。
レインも「光の当たる場所」に来てゴロンと。

オレの部屋は日当たりがよすぎて暑い。
外の方が涼しそうだったので散歩に行くことにした。
短パン・タバコの焦げ跡のあるTシャツ。
アタマにタオルを巻いてサンダルを履いて。
450円とタバコをポケットに入れた。

リサイクルショップの有線から懐かしい唄が流れていた。
オオサワヨシユキさんの「そしてボクは途方に暮れる」だ。
いい歌詞だ。銀色夏生さんだったかな。80年代前半だ。
「接続詞」ではじまるタイトルなんて他には知らない。
でも聴いているうちに記憶違いかもしれないけれど「声が違う」気がしてきた。
最近は「昔流行った唄」のカバーが多いから。

花屋の前で花にみとれてしまった。
「花」というモノはこんなにビューティフルなモノだったのか。
オレは健気なカンジの花より派手なヤツの方が好きだ。
上品な蛍光色のようなゼラニウム。
夕焼けを絞った滴でこしらえたようなオレンジのガーベラ。
ゼラニウムは260円。ガーベラは750円。
「胡蝶蘭」というのは15000円もする。
黒ネコレインは0円。アメリカンショートヘアーは9万円。

店内に入ってみた。ひんやりとして静かで心地が良い。
「花屋のオンナ」とフラチな御関係になれないものだろうか。
客の少ない時間帯に「準備中」の札を下げ
2階で窓を開けたまま激しく短く抱き合うのだ。
終ったあとオンナは髪を直しながら店を開ける。
オレはのんびり一服したあとアイスティーなんぞをつくり涼みに階下に降りる。
「ほれ。ノド渇いたろ。アールグレイだ」
「ありがと。ねえ。お願いだからなんか着て来てくれない?」

ふむ。「花屋のヒモ」に相応しい「なんか着るもの」とは。
やはり花の鮮やかさを引き立たせるようなものがいいのだろうか。
オレに店番はできるのだろうか。それぐらいはお手伝いしないと。
でもオレは花のことは何も知らない。
「プレゼント用に包んで」とか言われたら2時間ぐらいかかってしまうだろうし。
花言葉でも覚えるか。

2/26 カランコエ 花言葉「アナタを守る」とか。

つーかだな。
そろそろ「ヒモ」という発想をやめろよカオル君。
42歳といったら普通はマンションを買い
お子様を有名学校に入れるために沢山お金を稼ぐ歳だぞ。

それにしても花屋は涼しかった。
そしてとても静かだった。
花が呼吸する清潔な音が聞えるほどに。

260円のガーベラを買おうと思ったが
育てる自信がないので350円のラーメンを食べて家路についた。


おしまい。
 

詩人新曲1行詩 2006年05月29日(月)

  2006 5/28 (sun) 23:45pm
明日は絶対よい天気になって欲しいんだけど。


あらすじ。

「まったく何もしなかった月〜金」が嘘のように
ガンガン飛ばした土曜日と日曜日。
「蛸のからあげ」というのを食べた。
非常に美味いもんだと思った。


書いたぞ。100枚。1行詩。
ワンマンの時に配るプレゼント用カードね。
大半は「過去の1行詩からの抜粋」なんだけど
「新作」や「当たり。もう1枚どうぞ」「匂いつき」なんてのもある。
すげー肩が凝りましたよ。
あー。100枚で足りるかなー。
って悲しいことにいまんとこ「余裕」なんだぜ。
余ったカードはどうしよう。
よし。タバコと引き替えにくれてやるか。
CD買ってくれたらオマケにつけるか。
裏にメンバーのサイン貰うんだぞ。
マジックは持ってこい。

土曜日はプレゼントカード以外に「新曲」も2曲つくった。
ワンマンでやる。その歌詞を近日中にアップする。

ひとつの曲は「しみったれワルツ」というタイトル。
カオルは過去にたぶんシゴトでも
「ザ・失恋ソング」というのを書いたことがない。
前から「失恋したことのないやつはいないだろう」と思っていた。
アイデアもあったし曲のバリエーションも増えるなと。
でもなんか恥ずかしいというか女々しいというかで書けなかった。
チャレンジした。思いきり直球で女々しく仕上がったかな。

もうひとつは「リンダ」。
実を言えばこの曲は「テイク3」になる。
「テイク1・2」はどうしても納得がいかなくて
1回ライブでやっただけで「ボツ」にした。
でも「サビのメロディー」が捨てがたくてがんばってみた。
ちょっと今までの歌詞と「タイプが違う」カンジになったかな。
「週休2日で働くヒト」と「土曜の夜しか働かない売春婦リンダ」のお話。
まあ実際に聴いてもらうしかないんだけどちょっと「脱皮」した気分。

アップを待てないあなたのためにサービス。
「リンダ」の1行目の歌詞とサビの一部を。

 この世でいちばん寂しい時間は 日曜日のサザエさん
 
 オマエをいちばん愛してる
 誰もが順位をつけたがる

お楽しみに。
 

詩人猫になるのか 2006年05月26日(金)

  2006 5/25 (thu) 19:00pm
昨日は強いカミナリと雨が。


不思議な気分だ。
オレ様は「ネコ」になってしまうのではないのだろうか。
にゃぐ。

だってさ。月曜日に日記書いてからさ。
な〜んにもしてないんだよ。
ほとんど布団の中にいる。
昼から夜までは眠ってはいないんだけど
ずっとゴロゴロしている。
レインも「同種」と理解したのか
枕元で一緒にゴロゴロしている。
今までは極寒の夜ぐらいしか布団に来なかったのに。
ふにゃお。

本も新聞も読んでない。
音楽も映画もゲームも。
詩も書いていないしバイトも行ってない。
本当に「なにもしてない」んだ。丸4日間。
ワンマンの準備もあるのによ。
風呂もたまにしか入ってない。

でも「ウツでつらい」とかじゃ全然ないんだ。
だけど「エネルギー充電中!」みたいなのでもない。
喜びもないがトラブルもない。
ただ静かにすべては流れていく。
どちらかと言えばだけれど心地よいかな。
とにかくこんなかんじ「はじめて」のコトだ。

モラトリアムですな。自立心ゼロですな。
甘やかされて育ったオトコの成れの果て。

たまに電話をしたりレインと話すけど
非常に短い会話ばかりだ。
ニンゲンのコトバをワスレそうだ。

レインが一緒に寝るようになったので
煙が可哀想で灰皿の位置を変えた。
寝タバコのキケンは大幅に減った。

うーむ。
猫になりそうだから仕方ないけど
非常に面白くない日記だ。
「テーマ」も「示唆」もない。
たぶん「オチ」もない。

ニンゲンである間にチョコレイトを買ってこようか。
ツメも切って風呂に入ろう。
あ。もし「カオルが猫」になったら
やはりレインより後輩になるのだろうか。
そしたら敬語を使わないとか。
あ。オレたぶん「去勢」される。
キンタマなくなって交尾できなくなる。

どんな「柄」の猫になるのだろう。
尻尾は長いほうがいいな。
たぶん「タバコの煙」は嫌がらないと思う。


おしまい。
 

ノロノロ詩人 2006年05月23日(火)

  2006 5/22 (mon) 19:00pm
風が強くて帽子が飛ばされそうになった。


誰かが芳香剤をとりかえたのだろう。
帰りのエレベーターの中は
人工的な「森の香り」で充満していた。
それにしても芳香剤というのはどうしてヘンテコな匂いがするのだろう。

今日の病院はとても混んでいた。
昼食時の牛丼屋のように。
「ウツ病ひとつ。パニック障害ふたつ入ります。
 御注文はお決まりですか?はい。不眠と乖離性人格障害ですね」
あいている席に座って本を読んだ。
名前が呼ばれたときには1時間半近く経過していた。

「調子はどうですか?」
「眠れていますしウツのようなカンジはありません。
 休みたいのに夏に4本ぐらいライブを入れてしまいました。
 いつも言っていることですが慢性的な虚無感・無力感が強いです。
 人生が長すぎて持て余しています。心底死ぬ日が知りたいです」
専門的社交辞令のようなアドバイスを頂いたが
エレベーターの中で「森の香りの芳香剤」の事を考えていたら完全に忘れてしまった。

風が強いので帽子を押えながらうつむいて歩いた。
沢山の「働く人達」の「歩くスピード」を邪魔しないようにノロノロと。
「どこか」へ寄ろうかとも考えたんだけれど
「布団に潜ること」しか思いつかなかった。

部屋に戻ってすぐ素裸になった。
レインがノコノコ枕元にやって来る。
オレの顔のにおいをくんくん嗅いで
タバコ臭い指を甘噛みしたあとゴロンと横になった。
オマエそろそろ1歳じゃないのか。
誕生日なんか覚えてないよな。やっぱ雨降ってたか。
レインを撫でながらそんなことを少し話した。
そしてそのまま3時間ぐらい一緒にまどろんだ。

今日は病院へ行った。
本を一冊読んでこの日記を書いた。
オレには「充分忙しい日」だった。
そんなこと言うとほとんどの人から殴られる気がするけど。

おしまい。
 

披露宴恩師詩人 2006年05月22日(月)

  2006 5/22 (mon) 0:40am
今日は風が気持ちよかったな。


土曜日の結婚式に結局ネクタイはしなかった。
暑かったし結び方を忘れてしまったのだ。
滅多に履かないコーデュロイの靴と
名前はわからないがダボダボのスーツみたいなズボン。
そんでシャツは黒の「コム・サデ」とか「なんとかモード」のヤツ。

ちょっとチンピラっぽいかなあと想ったが
他にマトモな服なんて持ってないし。
でもなぜか「チンピラっぽくってイカス」と
まあ後輩が多かったのでお世辞だろうが
天気が良かったので真に受けることにした。

新郎新婦はとても素敵なカップルで
絶対に別れないとよいなあとマジで想った。

「席順」が配られカルク驚いた。
小学生の頃から苦手な「いちばん前」で
さらに肩書きには「新婦恩師」と書かれている。
まあ敬意を表してくれたのだろうけれど
かなり恥ずかしかった。
その日「恩師」の肩書きを持つものは
2名でそれは柿島伸次くんであった。

司会者のステレオタイプの話方や
「プロフィール紹介」とか非常に怠かったが
なかなか楽しい披露宴だった。

各テーブルの上に「重し」をつけて宙に浮いている風船がある。
それを新郎新婦が「フェンシングの剣」で刺して割るというセレモニーがあった。
大きな風船の中に小さなのが沢山入っていて割れると「わー。きれー」。
でもそれがなかなか割れない。見ててイライラする。
タバコでも先につけときゃ一発なのに。
カオルはそっと「重し」をはずしふたりが割りに来たときに
天井に風船を飛ばし手間を省いてやった。

あとで天井に浮いた風船を回収するヒトが大変だなあと想ったが
そういうバカなことをするヤツらは日々いらっしゃるので
きっと「回収用の道具」とかあるんだろう。

オレもいつか。
純白のスーツに身を包み
ライスシャワーを浴びて。
なんて絶対にしたくない。

はじめは「ロザリオ」を唄おうと想ったのだが
「シャレがきかない」場合「恩師」として最悪なので
ちょっと弱気に「詩人と天使」を一生懸命唄った。
「幸せになっちまえば」とお祝いのコトバを添えて。

おしまい。
 

ネクタイ詩人 2006年05月21日(日)

  2006 5/20 (sat) 13:03pm
なに突然暑くなってんだよ。


猛暑かよ。
梅雨は明けたのか。
「いきなり」すぎるんだよ。
あちーよ。

今日は後輩の結婚式なので
「人生30回目ぐらいのネクタイ」しようと思ってたんだがやめた。
冗談じゃあないよ。

オレはネクタイのちゃんとした結び方を知らない。
たねちゃんは「ネットで検索するとある」と言ってたが
そんなコトまでしたくはないぞ。
箸をちゃんと持てずにこの歳までなんとかやってきたんだ。
ネクタイぐらい結べんでもかまわん。
自己流じゃ。
それかそういうのが得意な女子を
1台部屋に常備すればすむことだ。

中高生の頃カオルは「変なリーゼント」で
「紫のサテンのネクタイ」とかした最悪の記憶がある。
その時がネクタイをしたのがいちばん多かった時期かな。

その後は誰かが死んだり結婚したりの時にした。
自分が結婚したときにも確かしたはずだ。
ライブでもウケを狙って2回ぐらいしたかな。

ネクタイは2本持っている。
ひとつは真っ黒いやつ。
もうひとつは宗教画の「マリア様の横に飛んでる天使」の図柄。
この天使のやつはとても気に入っている。
今日はそれをして行こうと思ったのだよ。

ちょっと待て。
なんだかネクタイしたくなってきた。
うむ。オトコ見せるか。
でもな。
あと出発まで15分。
悩んでみるか。

じゃ。
急いでるから。
 

警告詩人 2006年05月20日(土)

  2006 5/19 (fri) 20:30pm
夕方「ホンのお詫びです」的に申し訳なさそうに晴れていた。


なんかダルいなと想って熱を計ったら37度ちょっとある。
明日は仲間の結婚式で唄うし
日曜日は数少ないリハーサルなので(2回)
「本格的な風邪」にならなけりゃあいいのだが。

今朝起きてボンヤリとしていた。
なんとなく臭い。
久しぶりにやっちまったかなと布団を見ると
予想どおり「寝タバコ」の跡が。
掛け布団に2ヶ所。敷布団に1ヶ所。
そして根元まで燃え尽きた吸い殻。
シーツは5cmぐらいの円形に焦げていた。

まったく記憶がない。
以前は寝タバコがヒドくて
シーツには幾つも穴があいていた。
防火用の布団にしたり
クスリを飲んだら手の届かないところに
「タバコセット」を出したりしていたのだが。
いつの間にかその習慣はなくなってしまった。

枕元や灰皿周辺には
「本やメモ紙」などが散乱している。
一歩間違えれば。

最近バイオリズムが急下降中だし
きっと「警告」なんだろう。
でも。「なんの警告」なんだ?

お?なに。突然画面上にメッセージが。
また警告か。
「Finderは指示を必要としています」だと。
わかったよ。

オレも指示が欲しいよ。
「今夜はもう寝なさい。タバコはだめよ。アイスにしなさい」とかな。
支持も欲しい。
あまりワンマンの券が売れてねーのだ。

じゃ。
指示してくるから。
 

ダル詩人4 2006年05月18日(木)

  2006 5/18 (thu) 21:45pm
また今日も雨だった。布団を干そうと想ったのに。


月曜日はバイトへ行った。
その夜に日記を書いた。
でもそれから2日間書けなかった。
ちょっと残念だ。

昨日は「事務的な用事」が多かった。
銀行に行ったり区役所に電話をかけたり。
ワンマンの時に配るカードのパウチシートを買いに
ドンキホーテまで行ったり。
夜のドンキホーテは渋谷のセンター街と似ている。
虚ろな少女とジャンクフードと電子音。

「写真立て」の材料も買ったけど
いまのところ「つくる気分」ではない。
7個買ったのであと6個注文は受けられるが
今回は「間に合わない」可能性もある。

肝心のワンマンライブのコトが進まない。
うまく「ポイント」が見つけられないんだ。
いや違うな。もっと正確に言うと
「ポイントを考え抜く時間」を怠惰なカオルが先送りにしているんだ。

今日晴れていたとして
本当にカオルは布団を干しただろうか。

新曲も作りたいと想っているのだが。
まだギターの弦も張り替えていない有り様だ。
どうしてオレはいつも「直前」まで動かないんだろうか。
いっつもそうなんだ。ガキの頃からさ。

オレたぶん来年も確定申告「無収入」にするからさ。
税務署のヤツらには内緒にしておいてくれよ。
な。
〜秘密がひとつ増えるたび ボクらの距離は近くなる

オヤスミ
 

カシャカシャ詩人 2006年05月17日(水)

  2006 5/15 (mon) 19:00pm
「五月晴れ」ではなかったかな。


ひよっと早起きした。
天気もいいので呼ばれてもいないのにバイトに行ってしまった。
オレは「幽霊部員」みたいなもんで「頭数」に入ってないから。
スーパーフレックス。

たまに「プロのミュージシャン」なんかも援軍に来る。
彼らは「皮の手袋」をする。
まあ当然だ。指を怪我したら本業に支障をきたす。
カオルはアマチュアだし
手袋がうざってーから素手だ。

今日はほとんど「部品を紙やすりでカシャカシャ」だったから
指先もツメも指紋もとれるほど削れてしまった。

突然バイトに行ったから弁当の用意はない。
コンビニエンス・ストアーでパンと缶コーヒーを買った。
歩きながら食べ終えてしまったので
ゴミをあるマンションのごみ捨て場に捨てようとした。
そこで奇妙なものを見た。

半透明のコンビニ袋に白いネコの死体が。
ペットボトルなんかと一緒にポンと捨ててあったのだ。
首輪はついていなかった。
触って確かめたわけじゃないからわからないけど
「ぬいぐるみ」かもしれない。
イタズラか「葬式」か。
いずれにしても本当に趣味の悪いトンカチがいるんだなあと想った。

ロマンティックな空想をムリヤリ。
「20年生きたシロは生前からカシャカシャしたコンビニエンスの袋で遊ぶのが大好きでした。
 そして自分の寿命が近づいたのを悟ったシロは飼い主にお願いしたのです。
 『20年ありがとうな。オレはもうすぐ死ぬだろう。
  暗い土の中に埋められるのはイヤだ。オレは最後にカシャカシャやりまくりたい。
 大量のマタタビをコンビニ袋中に入れてくれ。
 オレはそれを舐め窒息するほど暴れたい。若いころのように興奮しそのまま心停止したい。
 オレが死んだのを見届けたら電柱の脇にでも放り投げといてくれればいい。
 近所の野良猫共が最後のお別れに来てくれるはずだから』
 飼い主は哀しみ迷いましたが『シロの遺言』を尊重したのです」

帰り道にその辺りのごみ捨て場を見ながら自転車を漕いでいたのだが
どの電柱付近にも一切のゴミは残ってなかった。
もちろんシロ(仮名)も。
それを処理したゴミ収集人は今夜どんな夢を見るのだろうか。
そしてオレも。


おしまい。
 

キリマンジャロ詩人 2006年05月16日(火)

  2006 5/13 (sat) 21:00pm
冬に女と別れたときの夜のような冷たい雨が降っていた。


雨だったのでやめようかと想ったが
30分ほど悩んだ末白楽までレコードを売りに行った。
保存状態の悪いモノばかりだったので
「高価買い取り」なんぞまったく期待はせずに。
家にあってもどうせ聴くことはまずないし
でも捨てるのは「バチ」が当たりそうな気がして。

査定を頼んでいる間に六角橋の「裏商店街」を歩いた。
素肌にジャンパーという「伊達の薄着」で来てしまったので
暖まりたくてこじんまりとしたラーメン屋に入った。
清潔で無口な料理人。カウンターにはティッシュとコショウ。
メニューも少なくて「これを食べて欲しいから」というカンジで潔く
料理人が勧めてくれた塩ラーメンを食べたらとても美味しかった。

カラダも暖まったので楽しみにしていた
ピーンボールで遊ぼうと想った。
カオルは子供の頃からあのゲームが大好きで
小学校のころデパートの屋上までやりに行った。
そしてゲームセンターができてからは
インベーダーゲームよりもピーンボールばかりやっていた。
得意な機種ならば100円で2時間ぐらい遊べた。

でもその店にはもうピーンボールがなかった。
しょうがない。時代の流れだ。面積をとり売り上げの低いものは消えていく。
そう。ヤツらのセンスで街は塗りつぶされていくのだ。
もしかするとオレはもう一生ピーンボールに
触れる機会はないのかなと考えたらちょっとせつなくなった。

歩き回っているうちにまた寒くなってきたので
「アミーゴ」というジャズ喫茶に入った。
古い大きなスピーカーからは暖い音でジャズが流れている。
酸っぱいコーヒーが飲みたかったがどれがそうかわからないので
ママに訊ねると「キリマンジャロ」だといわれたのでそれを頼んだ。
靴下が濡れていたので乾かしながらゆっくりと飲んだ。
葉巻を吸いながら「6/9」の曲順を考えようとしたのだけれど
寒くて脳がエンストしたらしくて全然アイデアが浮かばなかった。
もう1杯「ストロング」というのを頼んだのだけれど脳のエンジンはかからなかった。

店を出てもまだ雨は降っていた。
レコードの売上金額は予想以上に少なくて
ラーメンとコーヒーと交通費で完全な赤字だった。
でもレコードを売り払ったお金でジャズ喫茶でコーヒーを飲むというのは
「供養」みたいな気分でココロは穏やかになった。

オレはレコードを処分できたし
東横線もアミーゴもラーメン屋も儲かった。
オールウインだ。

こういう「ささやかな日」はそうあるもんじゃない。

おしまい。
 

コーヒー詩人 2006年05月15日(月)

  2006 5/12 (fri) 23:40pm
どちらかに賭けろといわれれば仕方なく「晴れ」にというカンジの天気だった。


カオルが居候をしている実家では誰もコーヒーを飲まない。
一度小さいインスタントコーヒーを「カオル用」に買ったのだが
実家には「24時間ポット」がない。
正確に言うと「お湯の沸くポット」はあるのだが
なぜか夜には電源が抜かれておりお湯は冷えている。
居候であるカオルはそのシステムに文句を言える立場にない。
しかしお湯が沸くのを待ってるほど気が長くない。

そのインスタントコーヒーは水で薄めて飲んだ。

だからカオルがコーヒーを飲むのは
駅前のマクドナルドやカクレガだけである。
以前ネコ6匹と女子1名と暮らしていたころは
いつも大量にコーヒーメーカーで常備していたのだが。

今日はコーヒーが飲みたくなったので
夕食後マクドナルドへ行った。
美味しいコーヒーではないのだが
100円で何杯でも飲めるので重宝している。

夜9時を過ぎるとマクドナルドは
「ヒマつぶしのティーンエイジガール」が集まってくる。
みんなサンダルを「カランコ。カキッ」と引きずって歩いている。
歩き方も変だしカオルはその音が大嫌いだ。
あくまでもカオルの偏見なんだけれど
いままでに「サンダルを引きずり歩く女子」で
綺麗なヒトを見たことがない。キュートな人も。

そして必ずといっていいほど
彼女達は携帯電話で着メロ合戦をはじめる。
まるでそういう「キマリ」でもあるように。
椅子の上であぐらをかいている女子もいれば
パンにバターを塗るように化粧をしている子もいる。
もちろん「美味しそう」とは想わない。
ただの「比喩」だしカオルはパンにはバターを塗らないのだ。

店内のBGMはいわゆる「J-pop」というヤツだ。
どれも同じようなメロディーに聞える。哀しくなってくる。
1曲だけ「着メロ合戦」のノイズをくぐり抜けて
カオルのココロに響いた唄があった。
タイトルはわからないが井上陽水さんの声だ。
集中してなんとか歌詞を聴き取ろうとした。
それはかなりムズカシイ作業だった。
カオルのお粗末な「ヒアリング」では自信がないのだが
陽水さんはこんなフレーズを唄っていたと想う。

「街の景色は若すぎる」

いい詩だな。と想った。
そしてそういう「フレーズ」を書けなかった自分を恥じた。

それにしてもマクドナルドのコーヒーは
なぜあんなに薄いというか味が無いのだろう。
そんなに文句を言うのなら
駅前にあるもうひとつの文化施設「ドトール」へ行けばいいのだが
あそこは「お代わり自由」じゃないから。

明日「タチバナレコード」へ古いレコードを売りにいくついでに
「白楽」のジャズ喫茶「アミーゴ」へいってみよう。
とても美味しいコーヒーが飲めるし
センスのいい音楽がほどよいボリュームでかかっているし
着メロ合戦やサンダルを引きずるような下品な人はいないし。
よし。「ストロング」をマグカップで貰おう。
そして葉巻だな。
たまには「マトモ」なコトをしよう。
そうだ。その通りには「ピーンボールマシーン」を
設置してある店がまだあったな。やってみよう。
楽しみだ。

レコードが売れたら写真立ての部品を買おう。
注文もあったし5個ぐらいならつくってみたい気分なんだ。

おしまい。
 

テレビ詩人 2006年05月14日(日)

  2006 5/11 (thu) 21:30pm
雨の音がしていた。目撃はしていない。


タバコはやめないぞ。
7月からまた値上げになるらしいが。
でもその「たばこ税」を
偉いお役人様達が我々プロレタリアートのために
有効に使って下さるからな。

んなわきゃねーだろ。

今日は夕方のニュースを眺めてみたのだが
なんだか「ややこしくてストレスで理不尽な事件」が多すぎる。
知的障害者の少女がセクハラされてた事件で「被告の教師」は無罪。
理由は「セクハラされた場所・時期などが不明瞭」だと。
あたりめーだろ。そういうのを「覚えてられないタイプ」の少女なんだから。
その娘の描いた絵は凄まじかったぞ。
メガネをかけたオトコ(その教師)の「凶暴な下半身」がヘタだけどリアルに描かれてた。

朝のラッシュ時に京浜東北線が止ったらしい。
原因はよくわからなかったけど
なぜか「ラッシュ時ばっか止る」気がするな。
湿気の多いプラットホーム。携帯電話で「連絡」をする人々。
ストレスメーターレッドゾーンだ。
今夜はみんなクタクタだろう。

オレは苛ついてきたし「激安撃ウマの店」みたいな
最悪のコーナーになったのでテレビの電源を切った。

ああ。気分が重いな。
やっぱりテレビなんか観なきゃよかったよ。

「カオルをカタル」を再度じっくり読んだ。
それに投稿してくれたseNaさんというヒトが
講談社F文庫という所から小説を出版したらしい。
タイトルは「こおりの瞼」だったと想う。
たぶん本名で書かれているはず。
本当によかったね。

ダメだ。疲れている。
長い昼寝もしたんだけど「ライブの恐い夢」見たしな。
バイトしたからリフレッシュされると想ってたんだけど
やっぱり「エネルギー」は有限なんだな。

ゴメン。今日はもう寝る。
レインも机の下でずっと書き終わるのを待ってるし。
ちょっとだけど遊ぼうな。

じゃあ。
明日こそ。
そこら中が「穏やかな一日」でありますように。

スミオヤ。
 

遊離詩人 2006年05月13日(土)

  2006 5/10 (wed) 21:50pm
たいしたことのない天気なんだが「陸橋」の上から見るとなかなかの「空模様」だった。


すべての信号を無視してファクトリーへ向う。
ノロノロと蛇行しながら車道を走っているので
バスの運転手がわたしを「五月蝿」のように思っているのがわかる。
まあ実際に似たようなモノではあるのだけれど。

「タイムカード」にわたしの到着時刻が記録される。
その機械はなんの比喩も出来ないぐらい機械的にカードに印字する。
ウイーン。ギガガイン。ギリュッ。ガシュン。
わたしたちは次にタイムカードを押すまで「マシーン」になるので
その「通過儀礼」として「しゃーねーな」と思う。
しかしわたしの中の「行儀の悪い遺伝子」は怒っている。
なぜか。
それは「鍵」と「タイムカード」の存在が
その数だけわたしたちから「信頼」を奪い去ってしまったからだ。

わたしは様々な部品を並べる。
それにはしっかりとわたしの「指紋」が残っているはずだ。
もしそれが「凶器」として使用された場合「尋問」を受ける可能性はあるのだろうか。

工場長のデスクトップには愛犬の壁紙が。
それを見るとわたしは愛猫黒ネコレインを想いだす。
そして彼女がわたしの部屋の中で「鈴のボール」で遊んでいる音が聞える。
幻聴ではない。想像力と少し似ているが「遊離」と言った方がいいのだろうか。

いまわたしは数時間前に意識を意識的に「遊離」させこれを書いている。
いまレインはわたしの汗臭い布団の上に寝そべって毛繕いをしている。
いまわたしはブドウジュースを飲んでいる。
昼食時に入れて頂いた麦茶はいささか「薄すぎた」から。
わたしは黒ネコレインの写真を黒い財布に入れてあるのだが工場長には見せていない。
工場長の愛犬サミーは「フリスビー」がとても上手らしい。
わたしたちは3時のブザーが鳴ると麦茶を飲みながらそういう話をする。
わたしは休憩中は髪をほどき頭に巻いていたタオルをとりタバコを吸う。
わたしは「座れる」ので休憩が大好きだ。
だから「ずっと休憩していたい」と想うのだがそれはわたしが「怠け者」の証。

部品の梱包中わたしは紙で指先を切ってしまった。
梱包用紙にたらっと赤い血が垂れる。血が赤いなんて忘れていた。
パートのおばさんが絆創膏を貼ってくれたので血は止り作業を続けた。
わたしはそのお礼に明日ケースが割れて売り物にならないわたしのCDを渡す。
そのおばさんは今日わたしが「とても青い顔」をしていたらしく
背中をさすってくれて「ムリをしないでね」と言ってくれた。
汗でべっとりのTシャツの背中を。
わたしは恥ずかしかったのであまり大きな声は出せなかったのだが
なんとか微笑み「大丈夫です。ありがとう」と答えた。

わたしはいま雨が雨戸に当たる音を左の耳で聴いている。
明日もバイトに行くつもりなので降らないで欲しいと想うが
わたしには天気をコントロールする資格がない。
天気をコントロールする資格があるのは少年野球チームの監督さんだけだ。

いまわたしはトイレにいき睡眠薬を飲んできた。
最近追加されたあるクスリは飲んだあと
次の日の昼頃まで口の中が苦いという副作用がある。
だから麦茶が薄いのはそのせいだと想う。

もうそろそろ寝ないと「明日もたねーな」と
ささやかに「警告ランプ」が点滅しているのだが
なぜか指先が動いてしまう。
そして何よりも書くことが楽しいのだ。

携帯電話の目覚ましをセットしなければ。
まあどうせその前にレインが鈴のボールを転がす音で目が覚めてしまうと思うが。

明日もわたしはマシーンになり想像力を貯め込む。
あさっては休みだから掃除をしながらやはり想像力を貯め込む。
そして「祭りの準備の日」がきたら一気に噴出させる。

今回のワンマンはこんなカンジの「ヤリカタ」でやってみようと想っている。


おしまい。
 

ファクトリー詩人 2006年05月12日(金)

  2006 5/9 (tue) 20:45pm
朝方あまりグチを言わない天使がぽそっとつぶやいたような雨が降っていた。


カオルがリハビリと援軍をかねてバイトをしている工場は
排気ガス臭いしけた川沿いの小さな町工場地区にある。
景気が悪くなってから大半の中小企業はつぶれたらしく
ゴーストタウンのように静かだ。
それらの「看板」はすっかり錆びていたり
「文字」の一部が抜け落ちていたりする。

「川沿いモークース」

もともとは「モータース」だったのだろう。
昼休みには暴走族上がりのにいちゃんが
作業服姿でキャッチボールなんぞをしていたのだろう。
パートのおばさん達は「笑っていいとも」を観ながら
テレビ芸人のギャグに愛想笑いなんぞをしていたのだろう。

倉庫のダイヤルキーの暗証番号を教えてもらった。
その4桁は昔愛していたヒトの電話番号と同じで
彼女はイマゴロ何をしているのだろうかと4分ほど想像してみた。
工場内でのカオルはひたすら「マシーン」になることを要求されるので
「文学的想像力」を仕事中に使用したのはその4分だけだった。

今日は小さな体育館みたいなの倉庫の中で
コンピューター関係の部品を聴覚障害者のY子さんと900個組み立てた。
彼女は元美容師だという。そのせいか手先がものすごく器用だ。
900個のウチ700個ぐらいは彼女が組み立てたと思う。
カオルはセーターもたためないほど
リンゴの皮をむけないほど不器用だから。

夜7時まで残業したのでカオルはヘトヘトだ。
世の中の大半の人は職種の差はあれ
毎日こんな風に働いているんだなと思うと情けなくもある。
でもオレは昔から「同じところへ通い同じことをする」コトが出来ないのだ。
セーターもたためないし箸もちゃんと持てないし。

そんな「ヘトヘト」の人達の「娯楽」になるようなものをつくりたい。
太宰治のコトバを借りれば「しょせん芸術は市民への奉仕」なのだから。
そんな思いでカオルは今夜の日記を書いてみました。

じゃ。
また明日も「マシーン」になるので。
おやすみなさい。
 

風のウワサ集め詩人 2006年05月10日(水)

  2006 5/8 (mon) 19:00pm
霧雨じゃ 濡れて歩こう 宵の街


病院の帰りに「風のウワサ」を集めに渋谷まで行った。
横浜で乗り換えるのがめんどくさかったし
なんとなく歩きたかったので馬車道まで。
空は大型連休明けの「働く人々」のため息を代弁しているように曇っていた。

結局一睡も出来なかった。
いや。30分ほどまどろんだかな。
でも意識は妙に覚醒していた。

電車は空いていた。
そして隠居した運転手が「趣味」で運転しているカンジの
のんびりとした揺れ方だった。

「風のウワサ集め」はなかなかの収穫だった。
ワンマンライブの準備が楽しみになるほどに。
ウワサのひとつひとつがカオルの怠惰な脳を刺激した。

動き出す時期が来たようだ。
エンジンの調子は万全じゃないけれど
とりあえずキーを回す。
ゆっくりとアクセルを踏み込んでみる。
ふむ。そんなに悪くないじゃないか。
ギアをローに入れて発進させる。
目的地はわかっている。6月9日だ。

帰り道は霧雨が降っていた。
オレの幾分ヒートアップした脳を冷やすように。

家に帰ってすぐメルマガを書いた。
レインと少しだけ遊んだ。
熱めのシャワーを浴びてヒゲを剃った。
明日はバイトだ。コキ使われに行く。
これを書き終えたらクスリを飲んで
猛烈に眠るのだ。
レイン起すなよ。
途中で目を醒ましたくないんだ。
起きたら「出し抜けに朝」ってカンジがいいんだ。


おしまい。
 

眠れない詩人2 2006年05月09日(火)

  2006 5/8(mon) 4:00am
新聞屋のバイクの音が聞える。配達ごくろうさま。


予想通り眠れない。クスリなくなっちゃったから。
レインも起きている。遊んで欲しいらしくニャーとなくが
いつも「オレがパソコンの前にイル時は遊べないんだ」と伝えてあるので
じっとこっちを見ながら作業が終わるのを待っているようだ。

ゴールデンウイーク中にボクシング以外にもテレビを観たのを思いだした。
まったく眠れなかった朝方。4時だったか5時だったか。
12chの音楽番組。いろんな音楽のヒトのプローモーションビデオを垂れ流してるやつ。
1バンド1分ぐらいか3分ぐらいか。
ちゃんと計ったわけじゃないのでわからないけれど
「マツウラアヤ」とかカオルでも知ってる有名な人ほど「持ち時間」が長かったような。
(時間単位で番組枠を買っているのかな?)
最初はあまりにもしょぼすぎてけっこう面白かったんだけどだんだん哀しくなってきた。

理由1。
カオルの美意識では「売れっこねー・かっちょわりー」というバンドばかり。
でもそれに「売れる」と「投資」する人がいる。
そして実際に「採算」がとれたり儲けたりするバンドもあるのだろう。
つーことは「お。いい」と「買う人」がいるのだ。そのダサダサミュージックを。

理由2。
とカオルはブー垂れているのだが。
そのダサい番組にもカオルの音楽は流れていないという事実。

カオルは日々心底思っている。
「ジェネレーションズや誰ハロや詩人と天使なんかを
 日本のすべての人に聴いて貰えるチャンス・機会が欲しい」と。
ダメならダメでいいんだ。ピンと来ない人ばっかりならそれは仕方ない。趣味の問題だ。
ただ「カオル?誰それ?」つーのが猛烈に気に入らんのよ。

機会が欲しい。マスメディアから発信されるチャンスが欲しい。
でもその「機会」を手に入れるのも多分「金の話」になるんだろ。
アマチュア・無職のカオルにはそれはムリだ。

その番組を見て思った。
「間違いなくジェネレーションズは名曲だ。
 わりーけどよ。その辺の雑魚とは格が違うんだよ」と。
ハッタリでも思い上がりでもない。
一度その番組を見てみりゃわかる。
「裏DVDR盗賊盤」と見比べて欲しい。

 〜くいしばって出番を待ってるさ

いつの間にかレインは寝所に戻ったみたいだ。
多分オレが殺気立ってて遊ぶ雰囲気じゃないからだ。
わりーなレイン。
がんばるからさ。こんな「ひがみ」でイラつかないようにさ。
あきらめねーで唄うからさ。
もし「まぐれ当たり」でもして儲けたら缶詰めグレードアップしてやるから。

もうすぐ夜明けだ。
ガムでも噛むか。


とりあえずオヤスミ。
 

七夕気分詩人 2006年05月08日(月)

  2006 5/7(sun) 23:30pm
今はもう雨はやんでいる。


結局ゴールデンウイークはどこにも出かけなかった。
ほとんど何もせずただ飯を食い排泄をくり返していた。
「ただ飯を食い」は「只飯(無料)」の意味でもある。ロハ。

日付は忘れたがある晩クスリを飲んだのにまったく眠れず一晩中悶々の夜があった。
本を読んでも何をしてもダメだった。「眠る」ことしか考えられなかった。
タバコの吸い過ぎで口の中が変な感じ。
アタマの中に「疲労」という文字が印刷されているような。
寝不足で脳みそがヒリヒリするので夕方前にその夜の分のクスリを飲んだ。
変な時間に寝たり起きたりくり返したのでリズムがグチャグチャ。

というワケで今夜はクスリがない。
グチャグチャの間に一夜分フライングしちゃったの。
「すげーヤバイ」というのが今の気持ちである。
明日は病院なので今夜さえしのげればなのだが。

一度テレビをつけたらボクシングをやっていた。
関西弁の「カメダ選手」という坊主の試合。
「おー。おもろいやっちゃのー。ええオトコじゃのー」と
カオルは発音の悪い関西弁でそう思った。
次は世界タイトルらしいがその試合は観てみたいと思った。

大掃除をしたいとずっと思っているのだがなかなか出来ない。
セーターをたたむことにチャレンジしたのだが
あまりにも難しくてほころびていたコトもあり面倒くさくて
「あなたに似合いそうだから」とミチコママにあげた。
しかしガキの頃からの付合いだから嘘はすぐバレて
「アンタたためなかったんでしょ」となんとなく叱られた気分。

最近パソコンの調子があまりよくない。
20世紀終了直前に叩売られていた i-book。
香水についていたバーコードやナイトメアのフィギアなんぞを貼ってあるからか。
ほとんどの人には「古すぎ」と言われる。
ぶっ壊れたらどうしよう。
日記が書けない。
bbsの書き込みも出来ない。
あー困った。
よし。
今年の七夕のお願いは
「新品のPCもらえますように」に決まりだな。
ちょうどあと2ヶ月だな。
うむ。
諸君。
貯金の使い道・ボーナスの有効活用が見えたな。
みんなで相談してな。

実はとっくにシステムは出来ているのだが。
なんか勇気がなくてやれなかったのだが。
もしかするとカオルHPに「ジゴロボックス」という
極悪のアイコンが設置されるかもしれないぞ。
クリックするか?
ガハハハハ。

さらばじゃー。
 

コインランドリー詩人 2006年05月07日(日)

  2006 5/4(thu) 21:00pm
ナイスな天気だ。こういう光を待っていたんだ。


「目的地」にたどり着くまでは
いろんな道順や角の曲がり方があるのだが
オレはなるべく「光に照らされている道」を選んで歩いた。
今日は路地裏にある「小さな景色」が沢山目に飛び込んできた。
そしてその幾つかはオレの渇いた心をそっと揺らしたんだよ。

10年以上前に暮らしていた川沿いの町。
そこでオレは同棲をし結婚をし離婚をし
また別のガールフレンドと暮らした。
大好きだったネコのそりたが死んだ町。
酒を飲み過ぎて何度も吐いた路地裏。
そのすぐとなりにある酒屋は相変わらず
カバのようなオヤジが無愛想な顔をして酒を売っていた。
オレは何百本もそこで酒を買ったのに一度も話をした記憶がないな。
すっかり変わってしまったモノもあるし
今となっては「元はどうだったのか」を忘れてしまった場所も。

あ。にいちゃん達。そこの食堂はやめたほうがいいぞ。
チャーハンが夏の江の島海岸のように油っぽいんだぞ。

オレはこの小さな町で10年も暮らしていたんだな。

当時から「オンボロ」だったコインランドリーは
さらに古ぼけて時代から取り残されながらも
まだ誰かの洗濯物を洗ったり乾かしたりしている。
ウイ〜ン。ガタガタン。

新品のシューズが「通り雨」でびしょびしょに濡れたことがある。
オレはそれが我慢できなくて乾燥機に靴を放り込んで
何ヶ月も前のコミック雑誌を読みながら乾くのを待っていた。
乾くころには雨はすっかり上がっていて
オレは水溜まりをよけながらアパートに帰った。
そのコインランドリーからアパートまでの距離は
カオルのノロマなステップでも3分だ。

暮らしていたアパートは取り壊されバカでかいマンションになっている。
その路地に沢山吐いたオレのゲロもすっかり洗い流されているだろう。
だんだんと日が暮れてきた。
「あれはすべてマボロシだったんだよ。カオル君」と言われれば
あっさり頷いてしまいそうな日の暮れ方だった。


おしまい。
 

眠れない詩人 2006年05月05日(金)

  2006 5/3 (wed) 0:50pm
夜中に日記を書くなんて久しぶりのことだ。


3時間近く前に睡眠薬を飲んだのに全然眠くならない。
どちらかと言えば平穏な一日だったのになぜだかとても不安だ。
少し息苦しいし動悸も早い。
5年前ならこんなときの解決はすべて「酒」だった。

最近は内容がイマイチでも日記を毎日書いている。
どれくらい続けられるかわからないけれど
ワンマンの準備で忙殺される頃まではがんばろうと思っている。

それにしても静かだ。
起きているのは世界中で自分だけのような気がする。
絶対にそんなコトはないのだけれど。

書いていたら少しだけれど落ち着いてきた。
それにしても寒いなあ。
書き終わったら風呂入るか。
でも薬飲んじゃったしな。
溺死は死んでもイヤだから。

そういえば「写真立ての注文」がきていたな。
去年の8月以来すっかり情熱をなくして作ってないな。
材料はまだあったけかな。

カオルの家にはレイン以外に2匹のネコがいる。
茶色のデブネコれいちゃん8kgと白に黒ブチのモモ4kg。
裏DVDRの「サイレントブルース」に入っているネコの声はこの2匹。
モモとれいちゃんはいつも抱き合って眠っている。
レインと対面させると逃げてしまう。
しかたない。またたびもってネコ達をたたき起こし集会でもするか。

すまん。やっぱり風呂に入ってきたよ。
タバコを吸いながら温まってきた。
また寒くならないうちに布団に潜ろう。
それともアイスクリームでも買いに行くか。

いや。やはり横になろう。
そして羊でも数えようか。
いや。女の子の方がいいかな。
今までキスした女の子。
いや。15歳から吸い続けているタバコの本数を数えよう。
28年×365日×20本。
よしこれを暗算しながら眠ってみよう。
いや。20本じゃ少ないかな。まあいい。
目的は「正確な本数」じゃなくて眠ることにあるのだから。


スミオヤ。
 

カレー詩人 2006年05月04日(木)

  2006 5/3( wed) 23:25pm
いかにも「5月」というカンジの晴れだった。


「カオルが今まで吸ったタバコの数」を暗算途中で眠ったのだが
2時間おきに嫌な夢を見て目を醒ました。
そうやって昼過ぎまでダラダラ眠っていた。
オレは眠る前に必ず灰皿を空にして眠る。
そして目醒めた時に必ず1本吸う。
今日は5本だった。
5回嫌な夢を見たことになる。
そのうちの幾つかはあまりにもリアルでまだ覚えている。

久しぶりにカレーを食べた。
どちらかと言えば好きな食べ物なんだけど
なぜか「かなりガッツのある状態」じゃないと食べられない。
今日はそんな状態じゃなかったんだけれど
気合いを入れるカンジでバクバク食べた。
汗を沢山かいて水をガブガブ飲んだのが気持ちよかった。

今夜は筆が進まないなあ。
カレーとの因果関係はあるのだろうか。

来週は2日ぐらいM社長のところにバイトに行く。
自転車に乗って弁当をもって。
雨が降らないとよいのだが。
誰か詳しい人がいたら5/9・10の天気を教えてくれ。

bbsになんとなく連載してる「カオル辞書」が全然進んでいない。
チャレンジはしているのだが「ユーモア」が不足しているようだ。
まあ気長にやるしかないだろう。

そうだ。誕生日の時に香水をもらった。
その中に「アラブ首長国連邦」の「オイル状」のがあった。
とてもいい匂い。カオルが探し続けている「キラーJの香り」にかなり近い。
(HP「図書館」にある「誰ハロサブストーリー」参照)
小瓶をもらったのだが大瓶はないらしい。多分国内で入手不可。
誰か大瓶買ってくれよ。

アラブ首長国連邦にカツカレーはあるのだろうか。

おしまい。
 

詩人の情報源 2006年05月03日(水)

  2006 5/2(tue) 10:30am
カミナリだ。雨も降っている。そして寒い。


昨日はすげー暑かったのにこの温度差はなんじゃ。
この時期ってこんなに「気候の変化」激しかったけ?
例年の記憶がないのでわからんが
そこら中がチビチビと狂いはじめている気がする。

オレの部屋にはテレビ受像機はあるのだが
「線」を繋げていないのでテレビは観られない。
プレステ2とビデオだけ。
なんの不自由もない。

だからテレビと関わるのは食堂のワイドショーか
夕食時にミチコママが観ている19時のNHKのニュースぐらいだ。
そのあとの「視点論点」という番組や
動物のドキュメンタリーなんかはわりと好きだ。

新聞もオヤジが2紙とっているのだがほとんどよまない。
雑誌は読まない。5年ぐらい前作詩の仕事をしている時期に
「女子高生のカンジの詩書いてちょ」で
恥ずかしながら資料として「オリーブ」を買ったのと
スロットマシーンに猛烈にハマってた時その関係の雑誌が最後だ。

電車の中吊り広告はブツブツ言いながらもけっこうじっくり読む。
カオルの情報源はもっぱら「風のウワサ」と中吊り広告だ。

沖縄の基地再編成が決まったらしい。
じっくりと新聞を読んでみたのだが
戦後の「密約」などもありかなりややこしい問題だ。
基地の街はうるさいし危ないし兵隊さんがらみの犯罪もある。
でも「街の経済」に米軍がかなり貢献もしている。
もし沖縄からアメリカ軍が撤退したら他の国からやられてしまうかもしれない。
自衛隊なんか他の国の軍隊に比べてヨワッチイから守りきれないだろう。
新しい移転先の漁師さんの話によると海沿いに基地が出来たら
海流の流れが変わりほとんどの生物が死んじゃうらしい。
それに戦闘機に使用する「なんかの薬品」がすげー猛毒でヤバイらしい。

カオルは沖縄の綺麗な海が大好きだから汚れないほうがいいんだけど
たぶんそんな「ロマンティックなレベル」では解決できないほど複雑な問題なんだろうな。

ゴールデンウイーク中に人の多いところに遊びに行くヒトは気をつけて。
そこら中狂っているから。

じゃ。
 

詩人は風に憧れる 2006年05月02日(火)

  2006 5/1(mon) 21:00pm
久しぶりに月を見た。そのまま映画のセットに使えそうなよいカタチの三日月。


風が強くて気持ちがいい。
窓を開けているんだ。
夕方ぐらいに少しだけ涙を流したんだけど
そのせいか久しぶりにスッキリしたいい気分。

昨日のライブは少々緊張した。
最近の中ではよく喋った方だ。
「みんなはセックス好きじゃないの?」
はじめてのお客さんがCDを買ってくれた。
本当に嬉しい。汗水流して働いたカネで買ってくれたんだぜ。
タバコやリンスや豪勢なチョコレートケーキの差し入れも。
それに不精ヒゲの評判も良かった。
ゴールデンウイーク辺りに全部剃ってまた伸ばせば
6月9日渋谷7th floorでのワンマンライブにはいい感じになるはず。

酒を辞めて本日で5年目に突入だ。
あんまり評価されないのが残念だが
カオルにはとっては数少ない「自信」になっている。
全盛期は日にバーボン1本は飲んでいた。
一杯飲むたびに誰かをキズつけ
ボトルが空になるたびに自己嫌悪になっていた。
そのころの「作詩印税バブル」は酒屋と医者を儲けさせただけだった。
本当にヒドイ飲み方をしていた。ネコにさえ八つ当たりをした。
後期は睡眠薬や安定剤をツマミにワインをがぶ飲みしていた。
幻覚を見た。銃声も聞いた。もちろん幻聴。
辞めてなければ廃人になっていたかたぶん肝硬変で死んでいた。
そう医者に断言された。「酒とケンカして勝った奴はいない」と。

現在は酒を飲むと気持ちが悪くなる抗酒剤も飲んでいない。
たまに苦しい時もあるが「あいつ飲んだらしいぞ」と言われるのがシャクで飲んでいない。

ゴールデンウイークの予定は何も決めていない。
掃除をしたいなと思ってはいる。
でもちょっと疲れているのでとりあえず休む。
そしたらまた「祭り」の準備だ。

なんだか今日は開き直っている。
それはなんとなく「闘争心」と似ている。
デタラメでイイじゃんかと。
勝手に愛す。きままにキズつける。
それがイヤなら去ればいい。
オレに首輪をつけるな。
優しいやつなんて思わないでくれ。
ただの気紛れだ。

風は吹く。
ある人は「髪形が乱れる」と嘆き
ある人は「気持ちがいい」と言う。
風は「ただ」吹いているだけだ。
風に首輪をつけるなんて愚かなことだ。


おしまい。
 

グラサン詩人 2006年05月01日(月)

  2006 4/30 (sun) 13:15pm
こんなに晴れているのだから今日は濡れなくてすむだろう。


最も大切なヒトのひとりからメールが来ていた。
「超高熱でピンチ」らしい。
今日はライブなのだけれど時間をひねりだせば
ゼリーぐらい買っていってやれないことはない。
とりあえず電話をしてみた。

本日もカオルは朝から憂鬱で
「靴の中の小石のようなトラブル」も幾つかあり
(都会で暮らしヒトとある程度深く関わる場合「不可避」なトラブル。
 気になるが立ち止まり靴を脱いでとりだすには少々めんどくさいコト。)
ああライブってカンジじゃねーなと。
シャワーを浴びてのそのそしながらメールチェックをするとそんなメールが。

「ひとり暮らしだから少し不安になった。だからメールをした。
 申し訳ない。伝染るとよくないので御足労の必要なし」とのこと。
短い電話を切ったあとなぜだかココロが少し軽くなっていた。

他には久しぶりに「カオルをカタル」が来ていた。
とても素敵な文章で嬉しくなった。
そう。bbsでもほざいたのだが最近カオルはまた語られたい。
甘ったれで寂しがり屋のクセに孤独癖のあるカオルは
あのコーナーとそれを書いてくれたヒトが大好きなのだ。
だからさ。また募集するから。悪口でもイイからさ。
いっつも日記読ましてやってんだろ。な。

今日はサングラスをして出かける。
ヒゲも剃ってないしけっこう悪人面なのだが
見掛け倒しなんですよ。本当は弱虫なんです。
オシャレのためにサングラスをするのではなく
他人と目を合わせないようにするためなんです。

そういえば昔の若者はサングラスを「グラサン」と言っていたな。

じゃ。行ってまいります。
 


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