カオルの不定期日記



青春詩人 2006年01月31日(火)

  2006 1/18(wed) 22:50pm
とても中途半端な天気だったと思う。


オレは人を判断する基準のひとつに
「傷だらけの天使オープニングの牛乳の飲み方をしたかどうか。
探偵物語と同じ火力のライターを持っていたかどうか。」というのがある。
意味がわからないヤングは今すぐTUTAYAへゴー。
「懐かしのテレビドラマシリーズ(ジャパン)」から
「傷だらけの天使」と「探偵物語」を借りて穴があくほど観なさい。
カオルは「傷だらけの天使」のデタラメなぶ厚い生き方みたいなモンに
小学生のクセに感化されいまでも憧れている。
「そんなのは画面の中。現実にはムリだ」と「とっくのとー」に気づいてはいるが
「ウルトラマンの背中のファスナーを見えないフリをする」的に
今度の春で42歳になるというのにまだ追いかけている。
だって「傷天の2話」なんか女子のオッパイ丸出しなんですよ。
平日のゴールデンタイムっすよ。制作スタッフガッツあり過ぎですよ。

同世代の男子と話していて「お。気が合うな」というヤツは
なぜかそいつも「傷だらけの天使が好きだった」って場合が多い気がする。
もちろん統計なんてとってないぞ。
ただの思い過ごしだ。

1970年代から80年代初頭。
世の中がいまよりずっと単純で携帯電話なんてなかった頃。
カオルは「青春時代」を駆け抜けていた。
メールがないから「ラブレター」と「伝言」を活用した。
あの娘の家に電話をする。「パパ」が出た場合は切るしかない。
「てめーこんな夜遅くウチの娘になんの用だ。つーかてめーは誰だ?!」
昔のパパはおっかなかったのでござる。

プレステも当然ないからボクらは喫茶店で
「ピーンボール」か「インベーダーゲーム」をする。
1ゲーム100円は当時の物価からして高すぎたから
「パワー系」のヤツはその辺の路地裏でカツアゲをし
「頭脳系」のヤツは電子ライターで機械を誤作動させたり
5円玉にセロテープを器用に巻いて機械を騙したりした。
たまにタイトスカートをはいた茶髪のウエイトレスのおねーさまに
「あんたらいい加減にしなよ。タバコはいいけどさ。マスターにチクるよ」と。
昔の喫茶店の方々はおっかなかったのでござる。

そろそろ「怠い回想シーン」にケリをつけよう。
オレ達が青春じゃ〜性春じゃーと哮り狂っていたころ
すでに「現代の裏帝国」を構築するのに躍起になってたやつらがいたと。
ベトナム戦争もうやむやにされていたと。
当時の建造物なんかがイマゴロ「ボロ」が出て来てると。
「堀江氏」を売ったのもその頃の「権力者」じゃねーかと。

最近たまに「傷だらけの天使」なんかを観直しているんだけど
「ヒント」が沢山あるのよ。「このままだとひでー世の中になんぞ」って。
それに気づかなかったのがなんだか悔しいのよ。
ただそれだけ。

おしまい。
 

待合室詩人 2006年01月26日(木)

  2006 1/23(mon) 19:00pm
カーペンターズの唄じゃないけど「雨の日と月曜日はいつも憂鬱」だ。


週末は雪が降っていたので丸2日間外へでなかった。
たぶん歩いた距離は「80歩」ぐらいじゃねーかな。
ほとんど部屋の中でゴロゴロ横に。
うむむむ。「決まり文句」だなあ。「ゴロゴロ」以外の修飾詞はあるのか?
デロデロ。ヘニャヘニャ。モソモソ。
まあいい。とにかくずっとムニュムニュ横になってすごしていた。
モバイルもPCも電源を切って。
映画は2本観た。
トムウエイツ主演ジムジャームッシュ監督の「ダウン・バイ・ロー」。
これはもう3年ぐらい前に戦友の「天才リズム君」もらったものでやっと観たぞ。
白黒で「サビ」のない映画。汚い言葉が多いけど「会話」がイカしてる。

もうひとつは「マグノリア」。
主題歌・挿入歌のエイミーマンはわりとよい。
スーパートランプの曲はなんだかダサかった。
これは観るのは2回目なんだけれど
以前観た時の事をほとんど覚えてなくて
「かなり面白い」という印象だったので叩売られてたから買ったのだが
後半に行くにしたがって「すごく苦しくなった」。
「過去はいつまでも追ってくる」という台詞がカオルを攻めてる(責めてる?)ようで。
観終えたあとしばらく暗闇でうずくまっていた。
2本組みの長い映画だけれど「嘘つきじゃないヒト」なら楽しめるんじゃないかな。

月曜になった。午前中精神科に行く日。
しかしカオルは眠くないのに目を閉じていた。
出発の時間を無視してなんとか「夢(ナイトメアね)」を見たくて布団をかぶっていた。
4時間ぐらいため息をついたりなんとか「夢」にありついたり。
でも「これじゃ絶対ヤバイ。『ズゴーンと落ちる』パターンだ」と
起き上り病院に電話をして午後に予約を入れ直してもらった。

外へ出ると雪の名残りが町のあちこちに。
オレはしょぼくれていたし転びたくなかったのでうつむいて歩いた。
駅の階段をつま先だけで昇ってみた。学校の先生をやっていたときのように。

電車内でも病院の待合室でもずっと「グニャグニャした絵」を描いていた。
突然声を掛けられた。「とても綺麗ですね」。
顔を上げると化粧気のない物腰の柔らかな「昭和初期風美人」が静かに微笑んでいた。
とても色が白く目が二重で切れ長で上村一男のマンガのような。
オレは「ありがとうございます」とかなり小さな声で返事をした。
「この絵はアナタがお描きになったのですか?」
「そうです」とさっきより小さな声でオレは答えた。
「描くところを見させて頂いてもよろしいですか?」と彼女(たぶん女性)が言うので
今度は黙ったまま2cmぐらいオレは静かにうなずいた。
彼女は席を「4つ分」あけたところに座りじっとオレの手元を見つめていた。
彼女はスエットのようなズボンに高価そうな「よそいきのコート」を羽織っていた。
そしてピンク色の子供用のサンダルを履いていた。
彼女はいったいどこが「壊れている」のだろう。

名前が呼ばれたのでオレはカルク会釈をして診察室へ。
彼女はわざわざ立ち上がり深く深く頭を下げた。
危険な戦地へ赴く兵隊の夫への(結婚生活10日)妻のようなお辞儀の仕方だった。
診察が終り席に戻ると彼女の姿はもうどこにも見当たらなかった。

帰りの電車は混んでいて酒臭くて絵を描く気分になれなかった。
ライブドアがどーのとかがさつなオトコ達と携帯電話を操作するオンナ達。
不思議なイントネーションで駅名や電車の遅れを詫びるアナウンス。
オレは虚しくてイラついていた。
目を閉じたら「負けだ」と想ってあらゆるものをにらみつけていた。
中吊り広告もサラリーマンも窓の外のビルディングも。
視線がぶつかると「マトモなヒト」はすっと目をそらす。
たぶん「キチガイ」だと想われたのだろう。正解だよボーイズ。精神科帰りさ。

帰りも階段はつま先立ちで。
知らぬ間に鼻歌を唄っていた。
ゆうべ観た「マグノリア」のメロディーだった。

おしまい。
 

優等生詩人 2006年01月25日(水)

  2006 1/17(wed) 18:00pm
薄汚れた雲が低くぶ厚くて押しつぶされそうで息苦しかった。


神戸の大震災のときオレは温泉にいた。
ちょうど10年前ぐらいの今日だったと思う。
温泉宿でなんとなくテレビを観ていると
どのチャンネルも「臨時ニュース」が流されていた。
朝から風呂に入ってのほほんとしているカオルの状況とあまりに違い
当時は携帯電話なんて持ってなかったので
関西方面の友人達の無事をただひたすら祈っていた。
帰宅してわりとすぐに「援助金集め」のイベントをした。
たいした金額は集まらなかったが少しでも役に立っていたならば嬉しい。

カオルは常々「オイラはかなりのしあわせものだなあ」と思っている。
カネはねーけどとりあえず衣食住もタバコなんかも「ホドコシ」を頂けるし。
作った唄を聴いてもらえるし恋人だって子分だってガール&ボーイフレンドだっている。
才能あふれるロックな仲間とライブをしたりガク様5歳やネコ達にも遊んでもらえる。
アタマはおかしいけれどカラダは健康だ。
問題というか悩みというかコンプレックスは
その「しあわせ」をヒトに分けてあげられないことである。
だから「カオルの唄や文章が楽しみ」と言われると嬉しいというか安心する。

とにかくカオルが満員電車にも乗らずセクハラもされず
上司の無理難題に悩まされることもなくプラーっと暮らしていられるのは
工事現場やビルディングの中で毎日働いてくれている人達のおかげなのである。
ライブハウスだってカオルを呼んでくれる人がいて
照らしてくれる人がいてヘボな唄をイイ音にしてくれるヒトがいる。
そしてその建物自体を建築した職人さん達がいる。
いつも「屁理屈」ばっかり言ってるので信じてもらえないかもしれないが
カオルは本当に感謝しているのである。
農工商・士・政治家・神様・ニート・ロックンローラー・詩人。
「おかげさまで。本当にいつもありがとうございます」

カオルはあるテレビ番組で
「墓碑銘を掘るとしたら」と訊かれ
「『誰も幸せにできなかったオトコ(ネコ大好き)』がいいです」と答えた。
実際にカオルは「深く関わったヒト」を特に女子をキズつけてばかり。
ワザとやっているわけじゃないしなんとかしたいのだが
いつも肝心なところで「しくじって」しまう。

別にくよくよしている訳じゃないんだ。
ただ「カオルにしか出来ないこと」を発見し貫いて
それを「ちょっとした楽しみ」にしてもらえるヒトが増えればなあと。

なんだか「優等生」みたいでかっちょわるいけど
カオルにだってこんなことを深く考える夜があるのです。

それではまた。
 

タバコ辞めてもいい詩人 2006年01月22日(日)

  2006 1/16 (mon) 23:21pm
明日は寒くてもイイからキリっと晴れて欲しいぞ。


もし我が愛すべき「黒ネコレイン」とテレパシーなどで
「完全な意志の疎通・会話」が出来るようになるのであれば
タバコをやめても悪魔に魂を売ってもいいかなと想う。

レインと暮らし始めて4ヶ月が過ぎた。
ジャンプしている姿は3回見た。
一緒の布団で寝たのは5回ぐらいかな。
昨年末からレインは「ビデオラック」がお気に入りで
カオルは小さなホカホカカーペットをベースに「レイン新アジト」を制作した。
すっかりそこが気に入ったらしく伸び伸びしている。

レインはオモチャにも全然興味を示さない。
ほとんどの猫がイチコロの「マタタビ・鳥の羽・レーザービーム」なども知らん顔。
オレがいると警戒して遊びたいの我慢してるのかなと想って
外出するときに様々な「仕掛け」をしていくのだが遊んだ形跡はない。
ずっと「新アジト」にひきこもっているようだ。

最近は呼ぶと返事をするコトがある。
その時はたぶん「触ってもいいよ」の合図。
アタマやクビをそっと撫でると気持ちよさそうにすぐにゴロゴロノドを鳴らす。
カオルが最もリラックスできる時間のひとつ。
触りながらオレはいつの間にか眠ってしまうこともよくある。

タバコもロックも全然大丈夫みたいで
オレが絵を描いたりビデオを眺めたりしている姿をじっと見つめている。
自分からエサをねだったり甘えるなんてことは1度もない。
たぶん「甘え方」も「遊び方」も知らないのだ。
唯一コンビニの「100円イカ」を食べてると「猫らしく」欲しがるだけだ。

レインはずっと「ヨダレの止らない病気」が治らない。
目やにもヒドいし耳あかも多い。薬を飲ませているのだが効果は上がらない。
だから口の周りや尻尾が「昔のはな垂れ小僧」のようにいつもゴワゴワ。
最近はそれを掃除するコツを覚えたのでずいぶん減ったが
それでもたまに「ツメ全開猫パンチ」を喰らう。

レインはうまれた時期から推測すると
昨年夏の「台風ガンガン」の頃はチビノラネコであった。外で雨風をしのいでいたのだ。
ご飯も皿の上から直接食べず「他の猫に捕られないように」
安全な場所へ持っていって食べるクセがある。
カオルのかみ砕いた100円イカだけはやっと直接手の上で食べるようになった。
レインをくれたボランティア団体の人の話によると
相当警戒心の強い猫でヒトがそばにいる時は絶対にエサを食べなかったらしい。
譲り受けた直後は背中やアタマがカサブタだらけで
かなり厳しい暮らしをしていたんじゃないのかなあと。

なあレイン。なんでも「要求」していいんだぞ。
もし寂しかったら甘えてもいいんだぞ。
本棚に登っても机の脚でツメを研いでもいいんだぞ。
外を見たかったら窓を開けてやるぞ。
この部屋にはオレとお前しかいないんだ。
いじめたりエサを盗るヤツはいないんだぞ。
スライム転がして遊んでもいいぞ。
病気はつらくないのか?恐い夢とか大丈夫か?
もしかしてトラウマとか鬱とかじゃねーだろーな。
それともホントは「外」でスリリングに暮らしたいのか?
とにかく遠慮はいらないぞ。

たまにそんなことを言ってみるのだが
もちろん答えは返ってこない。
ドリトル先生や「海辺のカフカ」のナカタ爺さんのように話せたらな。
とにかくオレはレインが「何を思っているのか」を本当に知りたいのだ。
もしオレのコトが嫌いで邪魔ならオレは去るぞ。
「希望の場所」をちゃんと見つけてからな。
オレはそんなタイプの「別れ」をけっこう経験してるからヘッチャラなんだぜ。

おしまい。
 

ジェネレーションズ詩人 2006年01月19日(木)

  2006 1/16(mon)14:08pm
今日はどこにも行きたくないから雨降ってもいいよ。


カオルにとっていちばん「嬉しいコト」のひとつは
「自分の曲を他のシンガーが唄ってくれるコト」だ。
実際それを目撃するのはかなり照れ臭いんだけれど
とても誇らしく「唄っててよかった」と心底想う。

先日「香音」というバンドが「ジェネレーションズ」を唄ってくれた。
しかも「解散ライブ」の「最後の曲」としてでだ。
さらにカオルもピアノ&唄で派手な紹介付きでステージに呼んでもらった。
バイオリンの半澤にはカオルCDで弾いてもらっている。
バンマスのダイスケはギャンブル仲間でもあり元「カオル塾」生徒。
「この唄とこの人がいなかったら音楽辞めていたかもしれない」
そうダイスケは紹介してくれた。
痒かったぞ。

「ジェネレーションズ」のメロディーは「ある日突然」うまれた。
「これは絶対にいい曲になる」と確信があった。
だからこそ「詩」を書くのが苦しかった。
「目線のブレたコトバなんかじゃ曲が絶対に死ぬ」ことがわかっていたから。

その頃のオレはヒドい時期だった。
オープニングから働いていたライブハウスを辞めて
「ステージに立つ側」にもう一度なろうと決意したがなんのプランもなかった。
そして「アルコール依存のピーク・末期」の頃だった。
夜中販売中止になる酒の自動販売機が復活する午前5時。
30分も前からコインを握りしめて販売機の灯が点くのを待っている。
5時になる。しかし迷う。「またくり返しだぞ」
ウロウロする。でもヤッパリ買ってしまう。一口飲んだ瞬間に後悔する。
その自己嫌悪が苦しくて結局飲み干してしまう。
「沢山買わないように1本分の小銭」しか持っていかないのだが結局「お代わり」。
「ずっと酔ってるから二日酔にならない」という最低の日々。
食事もタマゴ入りの立ち食いそばを食べるのが精一杯だった。
自分が「腐っていく」のを自覚しながらも辞められなかった。
それでも「この曲だけは仕上げなくてはいけない」という
「使命感のようなもの」だけはあった。

最初の一行目を書くのに1ヶ月近くかかった。
どのアイデアも全然悪くないのだが「これしかない」じゃなきゃダメだった。
ジグゾーパズルの最後のピースがスポッと入るカンジじゃなきゃイヤだった。
そしてなにより「リアルで情けない飾りのないコトバ」しかダメだった。

その「一行」がうまれたのは「仲間」のおかげだった。
数人の同世代の同業者が「それぞれ」に「ズタズタ」だった。
詳しくは書けない。それはオレにだけ打ち明けてくれた「秘密」だから。
オレは認めた。
「オレは無力だ。何もしてやれない。自分のこともコントロールできないくせに」
認めた瞬間に「コトバ・想い」が「明確なカタチ」になってあふれてきた。
書きながら猛烈に「興奮」したのを覚えている。

「時々すべてが無意味に思える
 それでもボクらは唄をつくる」

「ジェネレーションズ」が完成し初披露ライブの約一月後オレは酒を辞めた。
全然苦しくなかった。むしろ「晴れやか」な気分だった。
船に乗ることを決めた。酔うなら「船酔い」の方がよかった。
「たどり着く場所」もどこでもよかった。
ただオレは「イカリをあげて出港」したかったのだ。

オレはいまもその船の上にいる。
目的地なんか全然見えてこない。
「地図」も「羅針盤」もないしエンジンだって「オンボロ」だ。
天候や風向きですぐ「沈没」しそうになるけれどなんとかやっている。

その船の倉庫には
「カオルが今まで飲み干したボトル」がぎっしりと積まれている。
オレはその1本1本に「コトバ」を書き殴った紙を入れ海に投げ込んでいる。
そして「倉庫の空きビン」がなくなったら「呪いがとける」気がしている。

メッセージ・イン・ザ・ボトル。
誰かに拾われることを祈りながら。

みんな。
本当にありがとう。
愛しているよ。

カオル。
 

超つまんない日記詩人 2006年01月18日(水)

  2006 1/14 (sat) am7:32
どうやら雨が降っているようだ。


早起きしたんじゃなくて昨日から起きてるの。
最近変な睡眠のリズムになっちゃってる。
ちょっと極端に言うと「24時間起きてて12時間眠る」ってかんじ。
でもそういう「変なペースが確立された」という訳でもなく
日に2時間ぐらいの「うたた寝」を4回ぐらいすることも多い。
そういえば「悪夢」さえも見ていない。忘れているだけかもしれないが。
ヒマでヒモだからこその怠惰な日々。
嗚呼デラシネのシエスタの無能のオトコ。(山田晃士風に)

9/11のワンマンライブが終わってから自覚があるのだが
近頃のカオルは「闘争心と好奇心」がかなり減っている。
けっこうつらいこともあったりしたのだが
ココロに薄くてゴワゴワした膜が張り付いているようでベリークールだ。
ビンボーだけれど病気やケガとも無縁だし恋人やガールフレンドもいるし
ライブだけは愉しくやれているので「カオル君は幸せ者だよ」のはずなのだが
なんだか苦笑いしかしてないような気がする。

村上春樹さんの新刊を読んだ。
数ページ読んで「これも素晴らしいなあ」と想うのだがなぜかそれ以上読んでいない。
カオルはプロフィールなどに「セックス・ドラクエ・ロックンロール」と書くほど
ロールプレイングゲームの名作ドラゴンクエストを愛し没頭していた。
最新作を2年ほど前に買って「大きなイベントでも終ったらやり狂おう」と楽しみにしていた。
昨年末のワンマンが終ってからチビチビやり始めたのだがそんなに燃えない。
ゲームの質は向上しているしストーリーも操作性も「プロの仕事」で素晴らしいのだが
カオルはその世界に入り込むことができずに「クリア」せずに投げ出してしまいそうだ。

ウォーキングはおろか日課であったストレッチもいつの間にかやらなくなってしまった。
先日突然「アイススケート」をやってみようと30年ぶりにチャレンジした。
ただリンクをグルグルするだけならそこそこ滑れたのだが
すぐに足が痛くなってしまったし上手なヒトを見ても「闘争心」が湧かない。
試しにちょっと技を練習しようとしたがすぐ転んでしまうので2時間足らずで帰った。

果物やゼリーもあまり食べなくなった。
正確に記録している訳ではないが食事の回数は平均1日1.5食ぐらいだと想う。
なんだか必要最低限以上の食事をすることに「罪悪感」のようなものを感じるのだ。

「ココロの状態の変化」はサイクルが非常に短くなっている。
ボンヤリとしながら気づいたら涙が流れていたり「暴力的」な気分になったり。
フレンズのささやかなコトバで愉しくなったり勝手にキズ付いてしまったり。
でもそんな自分をベリークールに「傍観しているカオル」がいる。
「死にたい・消えたい」とはほとんど想わなくなったが「死ぬ日」は心底知りたい。
精神科にはなんとなく通っているのだが「抗うつ薬」などは処方してもらっていない。
なんだか「不自然」だと。そのうち通院自体やめてしまうのかなあと。

ココまで読み返してみた。
すげーつまらない日記だ。
オレはいったい「誰に何を」伝えようとしているのだろう?
わからない。
それでもなぜか「書かなくては」と強く感じる。
たぶん。
まだ「世界と関わっていたい」のだろう。

ではこのへんで。
 

黒旗詩人 2006年01月17日(火)

  2006 1/11(wed) am 8:00
こんな時間でも月が見える。たぶん15日あたりに満月になるな。


ちょうど4ヶ月前にカオルはワンマンライブをやった。
2005 9.11 渋谷 O-Crest「 sweet revolution 〜単独口撃」。
「100人集められなければ洗濯ばさみで腹を切る」と宣言した。
チケット売れ行きは直前までヤベーなーという状況だったが
当日雨だったのに関係者・招待者抜きで140人ものヒトが応援しに来てくれた。
カオルが生まれてから最も「素晴らしい日曜日」だったかもしれない。

盗賊盤にその日の映像を挿入したが
自分で言うのもなんだけれど「かなりかっちょいいライブ」だったと。
忙しいスケジュールの中「援護射撃」してくれたメンバーにはとても感謝している。

カオルは春ぐらいからこの日に照準を合わせていた。バキューン。
テーマは決まっている。曲はどうにでもなる。
オレは昔からそうなのだけれど曲順とかアレンジとかより
「どうやって登場するか・どんなSEでワクワクさせるか
 どんなメンバーでどんな始り方をするか」というのを最も大事にしている。

目を閉じる。徹底的にイメージする。
「開場する。お客さんがあふれてくる。淡々とゆるいピアノ曲が客席に流れている。
 オレ達はタバコを吸いながらユラユラとステージに昇る。
 ピアノにキスをする。曲を始めるまでムダな音は絶対に出さない。
 イラク戦争に対してダサい対応しかできなかったジャパンへのアンチテーゼとして
 『黒地に黄色のピースマーク日の丸』を掲げたい。『犯行声明』を読み上げたい。
 その時バンドには超高速で『ロック君が代』を演奏してもらいたい。
 うん。ドラムは満園英二しかいない。炎が欲しい。ヤッパリ庄太郎だ。
 ベースを燃やしてもらいたい。1曲目は『ルール』しかない。
 ギターソロはマシンガンへを乱射する兵士のように
 くわえタバコで突撃してもらいたい。じゃあSOLT大島だ。
 おし。でけた。よしさっそくこの想いを伝えよう。
 このメンバーがひとりでも欠けたらカオルひとりでやろう」

なんとか全員の当日のスケジュールを押えたがリハは2回しかとれなかった。
みんな素晴らしいミュージシャンなのだがそれぞれ「アタマのネジ」が緩んでいる。
英二の場合。
カオルメール「英二。あの曲どうしよう?アレンジ困ってイル」
返信。「カオルさ〜ん。暑いっすね。でもオレはツアーでレゲエでyo〜yo〜です!」
何かの「暗号」かもしれないと思って行間を読もうとしたが1行しかないのでムリ。
庄太郎の場合。
「リハなんだけど仮の19日がダメになっちゃた。でも決定の21日はOKだよ」
不正解です。19が「大決定」だったの。
21はすでに大島がダメだってメールしたでしょ。手帳買ってあげようか?
大島の場合。
「ギターはオマエしかいない。ダメならプランを練り直すから大至急やれるか返事を」
そんなメールや留守電を入れたが全然返事が来ない。
1ヶ月ぐらいして連絡が来た。「すんませ〜ん。遅くなって。タビ行ってたもんで」
「旅?ツアーか。じゃあまあしょうがねーな」
「違いますよ。温泉ですよ。夏の温泉いいですよ」
「あのさ。オレ『大至急』って熱い想い何度も連絡したろ?」
「いやーだからカオルさん本気だな・スゲーなって尊敬してたんですよ」

この日の「映像」を発売しようかどうか迷っている。
つーかカオルは見せびらかしたいのね。
ずっこけリハや楽屋での緊張感シーンもたっぷり盛込んで。
本番直前リハの「英二と大島のステージ上でのアドレス交換シーン」とか大爆笑だし。
でもみんなが欲しくなきゃ意味ねーだろ?

ねえ。作るか?欲しいか?
「声」が聞きたい。
bbsやカオルHPに連絡が欲しい。
大至急だ。温泉は行くな。
「観たい」という意見が殺到すればカオルは「編集」するぞ。
なんとなく締切りは今月中だ。
なんとなくその日の曲順を書いておく。

SE サイレントブルース
犯行声明&君が代&庄太郎ファイヤーベース

1 ルール
2 sho-joe
3 トラベリンシューズ
4 ペントハウス
5 ラブレター
6 詩人と天使
7 ロザリオ
8 ハレルヤ
9 雲をつかむような話
10 サーカスの来ない街
11 sweet revolution
12 誰もがハローといえる場所
13 ジェネレーションズ

encore
1 ペテン師の提案
2 社交辞令は最低のコミュニケーション


連絡待っとるぜ。
あちょ〜。
 

ゴビ詩人 2006年01月15日(日)

  2006 1/10 (mon) 6:30am
「天気」とは「天の気分」のことなのだろうか。


8日の大和ハギンズ・ビーのライブでなんとなく宣言しちまったのだが。
「サイレントブルースショートバージョン毎回書き下ろしの歌詞付き」を
今後しばらくライブで続けてみようかなあと。

そん時朗読したやつヤツがコレ。

「火傷しそうな好奇心と不器用な闘争心
 背伸びしていた鼻持ちならないガキの頃
 オレ達は飢えたシマウマのように
 キナ臭い匂いのするモノを貪り食っていた

 アルチュールランボー サルバドール・ダリ
 RCサクセション オールナイトニッポン
 ウォッカ・ハシシ・ビニール本
 
 誰があの娘と最初にキスできるか賭けをして
 勝ったヤツはデートに行き負けたヤツはスタジオでシャウトした

 湘南のサンオイル臭い海
 たくさんの恋人達のすきまにもぐり込んで
 銀色のビニールシートを広げ小さな陣地を確保する
 ハイネケン・ポニーテール・トランジスタラジオ
 
 海の家の真っ赤な公衆電話から
 彼女は生まれて始めてママに嘘をつく
 『今夜はオトモダチの家に泊まるから』

 いつの間にか空は夕暮れてオレ達は立ち上がる
 水着にくっついた砂をパタパタと払って
 『オソロイの指輪の跡だけが白く日焼けしていない』と彼女ははしゃいでいる
 サマータイムブルース 遠い昔のメロディー
 サイレントブルース  通りすがりのメロディー」

この日は全曲お客さんからのリクエストで。
最後のセッションも含め「瞬発力」が試されるカンジ。
例えるならみんながそれぞれ適当に「材料」を買ってきて
それで「フルコース」を作る料理人のような。

サイレントブールスの歌詞は
共演者の「シャッフルズ・コンドー君」を100%意識して。
ふたりとも夏と清志郎さんとロックンロールが大好きだから。
カオルは帽子をかぶらずに髪をオールバックに。
だって「飢えたシマウマのような頃のカオル」は
帽子なんてかぶっていなかったから。

今回の日記は
「ですますである」系の語尾を使わなかったんだけど
意外と読めるモンでしょ?

おしまい。
 

トム詩人 2006年01月11日(水)

  2006 1/10 (tue) 22:00pm
今日は「昼間の月」をボンヤリと眺めていた。


「髪の毛の調子が悪い」とメルマガして
リンスをねだったらさっそく頂いた。
今夜試してみたのだがまだ髪が濡れているので効果はわからない。
髪の毛の後ろの方が寝てばっかイルせいで絡んでいるので
さっきバスバスと「ほつれ」を切った。

元生徒からのメール。
「今度会う機会があったらワセリン持って行きます。
 なぜって?前学校来たとき、先生の手が荒れてたカラ(-ヶ-)。
 既に持ってたら塗った方がいいですよ(*ё*)」
カオルはひとりで大爆笑してしまった。
そうか。オレの手は荒れているのか。
水仕事も穴堀仕事もしていないのにな。
とにかくハンドクリームじゃなくて「ワセリン」というのがよい。

今日はずっと「ショパン」と
「トムウエイツ ASYLUM YEARS」を交互に流している。
「 ASYLUM 」という単語の意味がわからなかったので調べてみた。
「収容所・保護施設・精神病院・隠れ場所」という意味らしい。
このアルバムは昨年秋からのカオル大好物でとても落ち着く。
なるほど「アジトで隠れてすごしたいなあ」という
カオルの「傾向」にピッタリなはずだ。
それにしてもトム。さすがだな。
これはTUTAYAで300円ぐらいで借りたものなんだけど
いつか金持ちになったら日本語版のCDを買いたい。
しかし本当に「モノの価値・値段」というのはわからない。

ピロリラ〜ンと話は変わるのだが
食パンの袋を留めてある白とか水色のプラスティックの物体あるだろ。
カオルはなぜかあれが大嫌いで必ず最初に捨ててしまう。
パンは袋をグルグルねじってひっくり返して保存する。
あの物体は先っちょがとがっていてカオルは袋を破いてしまうし
面倒だしアレを使用したところで保存効果が上がるとは思えないのだ。

質問。
「食パンの袋を留める物体の正式名称はなんですか?」

髪の毛がずいぶん乾いてきた。
なんとなくサラサラになった気がする。
ちなみにカオルはドライヤーを使わない。
以前インディアンのヒトに
「ドライヤーとはとても不自然なものだ」と言われたから。
 

結婚詩人 2006年01月08日(日)

  2006 1/7 (sat) 22:00pm
なんだか今日は精神的に寒かった。


いいのかよ。オレで。
と言ったら「絶対にお願いします」と。
そんな訳で子分の結婚パーティーの2次会の
司会と唄を引き受けた。
なんだか頼られたのが嬉しくて楽しみが増えた。

その子分はかなり長い間「カオル付き人」をしていたオトコ。
当時はまだ10代であった。
カオルはけっこう厳しかったし
いっつも酔っぱらってたのに
愛想を尽かさずにずっとサポートしてくれた。
奥様には誕生日にピンクの素敵なTシャツをもらった。
ひさしぶりにカオルの名MCで恩返すぜ。
大船(タイタニック号)に乗ったつもりで安心しろ。
当日天候と氷山に注意すれば楽勝だ。

レディース・ア〜ンド・ジェントルマン。
ボッチャン・ア〜ンド・お嬢ちゃん。
マスターオブセレモニーのカオルでござる。

余談だがカオルは結婚パーティーの司会&企画を10組した。
もちろん自分の結婚も自分で司会した。
統計によるとカオルが司会をしたカップルの離婚率は50%である。
もちろんカオルも離婚した。
だから言ってんだ。
「おい。ホントにオレでいいのか?」

子分はオレが快諾すると本当によろこんでくれた。
「ありがとうございます。
 当日まで風邪をひかないで下さいね」と。
ボケ。アト2ヶ月近くあるんだぞ。
インフルだって余裕で治るぜ。
それにバカは風邪ひかないし
いのちあるかぎり任務は遂行する。
そんな心配よりオレ様の法外なギャラを稼ぐために株でもしなさい。

結婚パーティーというのは
「カネをもらって自分たちのしあわせを見せびらかす」という僭越なものだ。
だからゲストが楽しめるように素晴らしい余興と「謙虚さ」を企画しよう。

おめでとう。
 

正月詩人 2006年01月06日(金)

  2006 1/4(wed) 18:20pm
数えたわけじゃないけどいつもより星が少ない気がする。


結局正月3日間はな〜んにもしなかった。
けっこう高価かったし天気も良くなかったので
凧揚げはしなかった。
かわりにゆでダコを食べた。

かわり?

テレビはスイッチも入れなかったし
映画もビデオも観なかった。
文章も書かなかったし音楽は聴きたかったけど
「話せば長くなる事情」があって聴けなかった。

「グラスデコ」という絵具でステンドグラスを作った。
あまりうまくいかなかったけれどアジトに飾った。
これは面白い素材でアクリル以外のツルツルしたモノなら
けっこう自由に取りはずしができる。
新モバイルにも「 kaox 」と貼り付けてみた。

年賀状は一枚だけ届いていた。
住所が書いてなかったので自力で配達されたモノと思われる。

2日はスパゲッティを作った。
タマネギを炒めているときはとてもしあわせだった。
しかし香辛料など冒険しすぎてしまい不思議な味になっちゃった。

いつ見るのが初夢なのか知らないんだけれど
正月にみた夢は素敵じゃなかった。
子供の時は初夢に凝っていて
「朝焼けの中を鷹がナスをくわえながら富士山の周りを飛んでる」絵を描いたりした。
しかしヘタクソなカオルの絵は鷹は親切そうなカラスのようで迫力がなく
ナスは紫に塗ったにも関わらずバナナのようで
遠近法などデタラメなので富士山は崩れたプリンのようだった。
それを枕の下にいれて寝たんだけど
絵具がちゃんと乾いていなくて
寝具がテレビドラマの殺人現場のような色になってしまった。

時効ですよね?明智さん。

おしまい。
 

銀座行く詩人 2006年01月05日(木)

  2005 12/28 (thu) 0:20am
月を見たいのだが窓を開けるガッツがない。


最近「カオル大丈夫かよ?」電話・メールなどが多い。
学校を辞めた真相を訊きたがるヤツも。
その頃から「スランプじゃ〜」という日記が多いので
きっとカオルが変なことするんじゃあないかと想われTELみたい。
「思われてる」だろ。
変な変換すんじゃねー。

「かっれからの〜想われTELが〜まちどおしいの〜 
 ワンコールでトルと〜まってたみったいで〜恥ずかしいから5コ〜ルよ」
       カオル適当作「アイドル風無味無臭歌詞」

確かにスランプなんだ。
なぜか「思うように書けない」日々が続いている。
それでも「書かなきゃいけない」なのでパソコンには触る。
いいなあと思っていたアイデアもいざ書いてみると
「なんか違うなあ」となってしまうことが多い。

カオルは依存症でありそれは基本的に治らない。
カオルは「アルコールを3年8ヶ月呑んでない」だけで治ったわけではない。
死ぬときまで呑んでなければその時に
「カオルは本当に酒をやめたんだな」と言われるだけだ。

今年は「写真立てづくり」に依存していたのだが治ってしまった。
「音楽依存」は辞めるつもりも治すつもりもぜーんぜんない。
「恋人依存」みたいなのも同じくじゃー。
「スロット依存」は断酒後ヒドくて再発しないように願っている。
絵と文章はスランプだけれどやっぱり気持ちよく依存していたいと。

最近銀座行く。
いかねーよ。
またかよ。変換。
「銀細工」だろ。
まだわかんないんだけどさ
ちょっと面白そうだから「銀細工」やってみようかなあと。
いいのができたらまた売りつけるから。
法外な値段で。
アナタが銀職人でも銀行員でもシルバー屋でも。
 


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