|
2005 7/5(tue) 22:20pm 改札をでてすぐ雨が降り出した。昼は晴れていたのに。
あらすじ。
渋谷まで向う東横線の車中でカオルは「グニャグニャの絵」を描いていた。 カオルは帽子をかぶっているし汗っかきなので 「汗臭くなる前に乾かすためクーラー直撃」の席に座る。 だから帽子を脱ぐ。MCなどで「キミタチは眉毛あって得したことあるか? カオルは帽子かぶってるし汗かくようなことしないから」と 「眉毛なし正当化暴論」を掲げていたが「クーラーで乾くまで」は汗が目に入る。 暴論撤回。「眉毛は汗が目に入るのを防ぐ役割がある」。 ジャズの名曲で「smoke gets in your eyes〜煙が目に染みる」というのがあるが カオルの場合は「 sweat gets in my eyes〜汗で目が痛いぜ」だ。 上記のスペル・文法など自信なし。
自由ケ丘で上品な制服を着た女学生が2名カオルの隣に座った。 特にはしゃぐわけでもなくスカートもベラボウに短いわけでもなく どちらかと言えば「爽やかでスッピン」なかんじのする2名だった。 クーラーを直射しながらカオルは絵を描いていた。 するとその女子がカオルを突く。なんかぶつかってんのかなあと知らんぷりしてたが 再度「つんつん」するのでその女子を見た。 彼女は「はい。これあげる」とキシリトールガムをカオルに手渡した。 わけがわからん。知合いか? 「ありがとう。あの。お姉さんはカオルを御存知なのですか?」 「いいえ」 「ではなぜガムをくれるのですか?最近はそういうの流行っているのですか?」 ふたりは笑う。「流行ってませんよ。お兄さんの絵可愛いしお兄さんワイルドだから」 「ワイルドというか確かにわたくしカオルは乱暴でがさつで眉毛がないのですが それでなぜガムなのでしょうか?」 「お兄さんガム嫌いなんですか?」 「イヤ。大好きです。そんなタイトルのCDも出してます」 「えー芸能人なんですか?」 「違います。全然違います。 芸能人は昼下がりに電車内で変な絵を描きませんし眉毛があります」 「お兄さん絵を描くの上手ですね」「お兄さん髪の毛綺麗ですね」「何歳ですか?」 「地元はどこですか?」「どこに行くんですか?」質問攻め。 「ちょっと待って下さい。その質問にはあとでキチンと答えます。 しかし現在の『論点』はガムです。カオルはガムのワケを知りたいのです。 あなた達は電車で他人にガムあげるのが趣味なんですか?日常的行為なんですか?」 またふたりは爆笑。「たまたまです。初めてです。お兄さんワイルドだし」 噛みあわない。ジェネレーションギャップか?からかわれてんのか? そのまま接点を見出せず彼女達は「代官山」で下車しカオルは絵に戻った。
なんでだろう? カオルはひとつの仮説を立ててみた。 それは「カオルはヒマ人オーラがプンプン」なのではないかと。 ノラネコも寄ってくるしホームレスのヒトにもタバコをねだられたりする。 路上や公園・プールサイドでダラダラしているときも多い。 子供にも「カオルと呼び捨て」されそれは嬉しいのだが「同類・同世代」なのかなあと。 「ガク様5歳」には「歯の磨き方がダメ。そんなんじゃ綺麗にならない」と 厳重注意されたり「手品」をせがまれたり。 ふむ。忙しそうなネコやホームレスを見たことない。 うむ。 やはり世間的には「カオル君は忙しいとか言ってっけど絶対ちょーヒマ人だから」と 便宜上判断し「申し訳なさそうに」暮らしていくしかないのであろう。
ちなみにここ2年ほどスケッチブックを常備し絵を描いている。 それは「酒を辞めてから間が持たない」である。ライブの待ち時間など苦しい。 だから「酒以外の別のなにかに依存」しなければならなくて それは「合法で安全・安価」であることで 試行錯誤しているうちに「絵・文・写真立て」になった。 写真立てはボンド臭いので外ではダメだし文は「完全にひとり」じゃないと書けない。 だから「絵」なのである。
カオルは「忙しいそうに絵を描けば」「変な事件に遭遇」が減るのだろうか? むずかしい。「忙しそうな絵描き」は見たことないし。ネコ好きだし。 よくわからんが 「病は気から」である。 デタラメなことわざで「逃げる・お茶を濁す」という技を「いま」発見した。
あ。気になってきた。 お茶を濁す。どうやって濁すんだ?「クリープ」じゃないだろう。 ジャパンなので「醤油を混ぜる」のか?葉を沢山じゃ「濃い」だしな。 まあいい。 「のれんに腕押し」である。 「2階から目薬」というのは凄い発想だ。 確かに「風速・瞳の大きさ・まばたきのタイミング」など困難であろう。 ことわざの意味をカオルは「すげーがんばればできる」と思い込みたいが 「かなり至難の技だぞ。まずムリでしょ」と判断するのが妥当であろう。
では。「汗が目に沁みる」ので。
おしまい。 |
|
|