|
2004 10/30(sat) 17:00pm 布団干そうと思ってたのに雨じゃ。しかも寒いぞ。
最近アップされた「ニュース」にも書いたがちょっと前カオルは カバンひとつで19のガキのように家出みたいなもんをしていた。 そのカバンは1991年秋ごろいわゆるバックパッカーとして ひとりで旅行してたとき持っていたものだ。27歳だったかな。 香港を起点にいろいろ行こうと思ってたが少ない所持金を無計画に使いすぎたり 気になる北欧女子がいたりで結局香港から出ることはなかった。 滞在は3週間ほど。アコースティックギターを持っていった。 安宿を転々としちょっと危険なところにも泊まったりした。 夜中にドアノブがそーっと回るコトが数回あった程度の危なさだが。
中国に返還されたとき取り壊されたらしいが 当時香港の九龍には世界的にも有名なスラム街があった。 旅の目的のひとつにはそこにも行ってみたいと。 不思議なもので危険だと言われるところほどココロを魅かれてしまう。 その付近は明らかに雰囲気が違い阿片中毒者のような人が道路にうずくまっていた。
宿の主人に行ってみたいというと「基本的には勧めないが」と前置きをし かなり詳しい地図を書いてくれた。このエリアではビデオカメラを出すなとか この路地には暗くなってからは入らない方がいいとか この区画には絶対に立ち入ってはいけないといろいろ助言を頂いた。 しかし愚かなカオルは好奇心を抑えられず「ちょっとだけだから」的に そのセーフティゾーンを越えてドキドキしながら立ち入ってしまった。
いま思えば「運が良かったとしかいいようがない」と冷や汗をかく様なこともあったし 「おー。すげー。」というような興奮する出来事もあったし 親切な人にも出逢ったし「ガイジン」としてからかわれたリもした。 毎晩絵日記を書いたしビデオもなんとなく撮ったので ガッツ満タンで超ヒマなときにでも旅行記を書いてみたいなあと。
さらに「24歳」の時を振り返れば カオルは軽率・無鉄砲・無知・好奇心のカタマリであり 恐らくは「自分のコト」しか考えていなかっただろうし 「他人の迷惑」なんて全く気にせず「あちょー」しか言ってなかったと思う。 興味のおもむくまま好き勝手に恐い物知らずでかっ飛んでた。 いわゆる(汗)というやつかな。
だからカオルにはイラクで人質になった青年を非難する気はないし またその資格もないと思う。うん。ない。 とにかく世界は広い。とても広い。たぶん知らなかったことが20億個ぐらいある。 テレビの映像ではわからないその土地の「ニオイ」。 信じてたり正しいと思っていた価値観が一瞬で100%吹き飛んでしまうこともある。 観光で有名な世界の中では安全な国と言える香港でさえもだ。
井の中のカオル 大海を知らず。
さてシャワーを浴びるか。 この国では蛇口をひねるだけで綺麗なお湯が出るんだゾー。 おしまい。 |
|
|