カオルの不定期日記



気分はすでに年末なのか 2003年10月24日(金)

  2003 10/24(fri) 23:00pm  夜は結構寒いなあ。


お香をガンガン焚きながら
2日間かけて大掃除と模様替えをした。
BGMはUA・キャロルキング・スライ・ツェッペリンなど。
 
かなり高い基準でいらないものを処分した。
大きいゴミ袋4つ分の過去の歴史。
今頃横浜市の巨大焼却炉で灰になっているのだろう。
 
あまり使ってなかった機材も下取りに出し
ピアノの音源を買った。
整理・リサイクル。
たぶん今のオレにはそういうことが必要な時期なのであろう。
 
ずいぶん前風水に凝ってベットを不自然な位置においたり
西の壁にドライフラワーを飾ったりしたことがある。
風水というのは調べれば調べるほどかなり高度な文化で
ドクターコパの芳香剤レベルなんかじゃへーこいてぷうじゃ。
オレ自身ベッドの位置を変えたぐらいで運命が好転するとは
思ってはいないがその変えようとする意志・エネルギーが
何かプラスの方向にいくんではないかと考えている。
それと排気と吸気のバランス。
流れが澱めば水は腐る。
だから無意味なダムや堤防を造ってはいかんのじゃ。
 
今日は詩の走り書きのメモや
ノートや古い日記帳を整理しようと思っている。
まあ今月いっぱいはかかるだろうな。
 
ぜんぜん関係ないけれど
酒をやめて本当によかったと思う。
最近は8時には起きてるし
夜は2時前にはまず寝ている。
 
さらにぜんぜん関係ないけれど
bbsの話題が頭に残っているからかもしれないが
昔の恋人達や古い仲間に逢いたいなあと掃除しながらぼんやりと想った。
 

家族ゲーム 2003年10月20日(月)

  2003 10/20(mon)  おだやかなやわらかい天気。


今日は朝9時からリハをしました。
キーボードの調子が悪かったのですが
全体的にはうまくいったと思います。
 
リハの後ロビン君を送るついでに
みんなでお昼ご飯を食べました。
ボクは鉄火丼を食べましたがチョビンは
焼酎を飲んでいました。
 
次の日は手術後最後の病院なので実家に泊まりました。
夕食も鉄火丼でボクはボクを産んだ女にちょっと文句を言いました。
でもボクを産んだ女の作ったほうのが美味しかったです。
 
夜は仏壇に挨拶をしたあとイサムとゲームをしました。
ボクは3人兄弟の長男ですがいちばんバカです。
むかし1台のファミコンをとりあいながら
誰が最初にドラゴンクエスト2をクリアできるか
暗黙の競争を3兄弟でしてました。
ボクはバカですし
女遊びなどで家にいる時間が短いため
どうしても弟達に後れを取ります。
だからボクは荒技を考えたのです。
弟達が中ボスあたりとの決戦であと少しで勝ちそうになると
ボクはトイレに行くフリとかをしながら
電気のブレーカーをバスンと切るのです。
当時はセーブ機能がないのでこの攻撃は効きます。
弟の戦意も喪失しますし
ずいぶん前からやり直さなければならないからです。
そういった苦労の末ボクが最初にクリアし長男の面目を保ちました。
 
ボクを産んだ女の結婚相手も酒にだらしないです。
最近みんながうるさいので隠れて飲んでます。
たけしの「座頭市」に影響されたらしく
頭を坊主刈りにしてました。
「その髪形似合うじゃん」とボクが言うと
「これはスポーツ刈りというんだよ」と
照れながらぽそりとつぶやきました。
 
その夜ボクはとてもグッスリと眠ることができました。
 

カオックス・リローデッド 2003年10月19日(日)

  2003 10/19(sun)  キリッと晴れている。秋の見本のような空。


昨日はグッスリ眠れた。
怖くはないがへんな夢を沢山見た。
夢の中でムグちゃんとおいかけっこをした。
そのせいか今日はとても気分も体調もよい。
 
散歩にいきタバコを買った。
近所の高校のヘボサッカーをぼんやりながめた。
赤いユニフォームをきている方のチームを応援した。
寒くなってきたので鼻歌を唄いながら帰った。
ボクの子分ヨシキ君の「water」。
とても優しくてせつなくて素敵な曲なんだ。
 
基本的にオレは3日に1度は日記を書いているが
発表率は5割りぐらいかな。
読み返して捨てちゃったり手直ししてアップしたり。
だから日付がバラバラなのであります。
 
村上春樹の「海辺のカフカ」に
ネコと喋れる「ナカタさん」という人が出てくるが本当に羨ましい。
「星野君」という愛すべきキャラクターも登場する。
まだ読んでない人は是非読んで欲しい。
最後にホシノ君が闘う「得体のしれない恐ろしい形をした何か」というのは
オレは回避できない戦争や国家権力や思いやりのない人々や
想像力の欠けた自己中心的なヤツらの象徴ではないかと勝手に解釈している。
それに関しては上巻p299から特にp313で「大島さん」が
素晴らしい意見を述べていてボクもまったく同感であり何度も拍手をした。
 
今日は朝から〆切ギリギリだった原稿を
4つ全部仕上げられたのでこれからいわし君にもらった
「イエローサブマリン」のフィギアとガク君にもらったスライムと
レコ初を記念してジャケットを描いてくれたイタル君が
プレゼントしてくれた絵を(ポストカードのやつ)飾るために
模様替えをしようかなあと思っております。
秘密基地のイメージでかっちょいい部屋にしてみたい。
 
その前にネコのトイレ掃除。それにしてもトロ君のウンコはでかくて臭いなあ。
 

鬼と鳥と雨男 2003年10月12日(日)

  2003 10/12(sun) 1:45 申し訳なさそうに雨が降っている。


明日はライブだ。
迷ったが衣装は毛皮にすることにする。
夏はもう終わった。だから秋だ。
あれ。毛皮は冬か。まあいい。決めたのだから。
雨が大嫌いな雨男というのもかっこわるいので
雨男は7月にやめたがまだ初心者なので自信がない。
晴れるとよいのだが。
 
明日のライブでは「サブマリンデイズ」をやる。
いろいろ新しい仕掛けを考案したのでお楽しみに。
ギターとベースはWHO'SWHOのメンバー。
その頃の曲もやる。
その「give me magic」という曲は湾岸戦争の時作ったのだが
歌詞がそのまんま通用するというのはいったいどういう事だ。
パーカションはゲッペルス。
いつも素敵なチラシをありがとう。
今回のも素晴らしいぞ。
 
対バンの兄貴分鬼頭君とはもう20年以上の付合いだ。
情に熱い筋の通らないことが
大嫌いな男気あふれる喧嘩っ早い男だ。
オレが高校生の時停学になって落ち込んでたら
「スカッとさせてやる」といって多摩川で改造拳銃を撃たせてくれた。
オレはビビって全然スカッとしなかったが優しさだけは伝わった。
 
ベルズ出入り禁止事件の後とても不安で悔しくて
眠れなくて布団を抱きしめて呻いていたら
鬼頭君から偶然電話があった。
「よお。カオル。CD聴いたよ。いいじゃんか。
 オマエもいっぱしになったな。13日は楽しくやろうぜ。」
救われたと思った。そして少しだけど涙がでた。もちろん嬉しくて。
 
明日はそんな仲間達と最後のアジトで傷を舐めあう。
そして最後に「誰もがハローといえる場所」を
国家権力に連れ去られて寒い思いをしている親友のために
心を込めて唄う。
 
明日はみんなと逢えるんだ。離れていても逢えるんだ。
 

水浸しの天使 2003年10月11日(土)

  2003 10/11(sat) 3:14am   夜は寒いなあ。でも月が綺麗。


ガキの頃先輩と夜更けまで飲んだ次の日に早朝電話があった。
「わりいカオル。居酒屋にかばん忘れたから
 今日の昼までにとってきて。すごく大事なものが入ってるんだ。」
「ふああ。いいっすよ。昼までっすね。
 ダッシュでいって来ますよ。うっす。」
子分であるオレは寝ぼけマナコの後輩喋りで答える。
 
当時の師弟関係は絶対である。
あーねみー。めんどくせえなあと思いながらも
大急ぎで着替え居酒屋まで取りにいく。
電車に乗りながら実は大変なことを引き受けてしまったことに気付き
オレはそのあまりの恐ろしさに愕然とする。
そう昼に居酒屋は開いてないのである。
 
裏口に回り出入りのの酒屋を調べ
そこからビルの管理者に連絡し不動産屋へ行く。
当時のオレは免許証の写真からはみ出るほどの
爆発カーリーヘアだったので事情を説明してもなかなか信じてもらえず
警察立ち会いのもとなんとかカギを開けてもらい
昼過ぎまでに任務を遂行した。
 
その大事なものというのが「彼女にもらった紫のサテンのネクタイ」と
「ブルーススプリングスティーンのBORN IN THE U.S.A.のシングル盤」で
それからオレはサテンのネクタイとスプリングスティーンが大嫌いである。
 
WHO'S WHO時代は大坂ツアーの時
徹夜UNOで盛り上がってしまい集計用紙がないので
マジックでシーツにかいて計算したり
そのシーツはなんとなく「耳なし芳一」に似ていた。
ギターのヒサカタ君は(コラムまっしぐら「15円あるにはあるんだけど」参照」)
部屋の中でロケット花火をするし風呂のドアを開けたままシャワーするので
水浸しだし夜の歓楽街にふたりでくりだし見事キャッチバーにキャッチされ
有り金を取られ(といっても5000円ぐらい)
でもヒサカタ君は出すものは出してきたらしくすっきりした顔をしていた。
10月13日の最後のアジトは彼にギターを弾いてもらう。
 

詩人はストをやるのか 2003年10月07日(火)

  2003 10/7(tue) 21:00pm  今日は風邪をひいたせいかなんだか寒い。


「呪う」と「祝う」はなあんとなあく似ている。
きっと思念のバイブレーションが
マイナスかプラスかの違いだけで
その想いのエネルギーはいっしょなのであろう。
 
「恋」と「変」もにている。
そしてその感情もとてもよくにている。
 
「人の夢」と書いて「儚い(はかない)」と読む。
そうか。人の夢ははかないのか。
戯夢人生。酔生夢死。
神様はボクらの夢の中に。
ボクらは神様の夢の中で遊んでいる。
 
「耳」に「心」でなぜ「恥」なんだ。
誰か知ってる人がいたら是非教えて欲しい。
「恥」というのはオレの中で大事なキーワード。
オレは恥知らずなやろうが大嫌いないんだ。
 
それと次の疑問は「傘(かさ)」。
人間4人はちょっと多すぎるんじゃないのか。
 
先日ライブのアンケートを読んでいて
「カオルさんストはやらないんですか?」と言う質問があり
労働組合なんかはいってないしストライキなんかしねーよと思っていたが
何度か読んでいるうちにそれは「ストリートライブ」のことを
指しているんだということに気がついた。あんまりだ。
ストライキ・ストリッパー・ストラトキャスター・ストーブ
ストラディバリウス・ストロベリー・ストレプトマイシン。
彼女の中では「スト」といえばストリートライブのことで
その省略形から他の言葉を連想されるなんて思ってもいなかったのだろう。
オレはその手の省略語が嫌いでパソコンを「パソ」といったり
だいたい「パソコン」が「パーソナルコンピュータ」の略なんだろ。
「ハズい」「キモい」「ムズい」なんかもゲロゲロに嫌いだ。
まあいい。こういうことをいってるとまた若者に煙たがられる。
ちなみに香港では「リモコン」のことを「リモー」と呼ぶ。
 

答えは秋風の中に 2003年10月06日(月)

  2003 10/6(mon) 7:22am   寒い。 靴を履こうかサンダルにしようか。


今日は散歩がてら病院へ。
ちょっとオシャレして香水をシュッとふりかけて。
気分は靴だがまだ10月だしなあ。
 
先日本を沢山買いました。
「菊次郎とさき」ビートたけし
「妖精〜Who's Who」キャサリン・ブリッグズ
「犬の人生」マーク・ストランド
「百鬼園随筆」内田百間
「奇譚クラブの人々」北原童夢・早乙女広美
「日本語の起源を探る」河出書房編集部
「まっぷたつの子爵」イタロ・カルヴィーノ
「真・女神転生 悪魔辞典」
「マザー・グース4」谷川俊太郎訳
 
一見なんのとりとめのない選択だが
オレの中では絵本・童話作りのための資料的要素が強い。
早く書き上げて見せびらかしたいものだ。
 
「傷だらけの天使1・2」を見たんだが
やはりとてつもなくカッチョイイ。
岩井俊二や濱マイクのスタッフが憧れたのもよくわかる。
ああいう具合に生きてみたいもんだ。
それにしてもあれを平日の夜8時ぐらいからやってたと思うと
当時のプロデューサー達はかなりロックな男であったのであろう。
 
確かに歳をとるとフットワークが悪くなる。
守るものや荷物も増えてくる。
でもオレはガキの頃憧れてたヒーローように
かっちょよく面白おかしく生きてやると決めたんだ。
肩で風切りヤツらにツバ吐いて
金波銀波のネオンの海で人の情けを背中にしょって
ヘタなピアノを弾きながら汚れた声で唄っちゃるぞ。
いけるところまでいこうぜベイビー。戻れない道などないのだからな。
 
だとすればだ。鬱病なんぞになってる暇などないのだな。うむ。
 

アナライズ・ミー 2003年10月05日(日)

  2003 10/5 1:25am  とてもすごしやすい1日だった。


1週間ぐらいほとんどテレビを見ていない。
以前はニュースだけはチェックしていたのだが。
布団に入って本を読んだりゲームをしたりビデオを眺めたり。
電話の音も嫌なので最近は常にマナーモードにしている。
 
スピルバーグの「太陽の帝国」を観た。
4回は観てると思うんだけどとても好きだ。
でもジョンマルコビッチだとは知らなかった。
 
ココロはまだ不安定だが悪くもなっていない。
ヘボな文章だとしても書けるということはよいことだ。
今回の鬱は長引きそうだが3歩進んで2歩下がるで
エイトビートのリズムで歩いていくのじゃ。
 
精神科に過去3ヶ所行ったけど全部タバコが吸える。
狂った人やおかしい人や不安定な人が
全人口の半分を越えた瞬間に
けんじょー者はおかしー人に肩書きが変わる。
 
特殊な能力・特殊な感覚。
声域が4オクターブある人は生物学的には奇形。
100mを10秒台で走れる人はある意味「超」能力者。
「不思議の国のアリス」を書いたルイスキャロルは
少女にしか興味のない性癖の人だったらしい。
ロリータしながら話した寝物語が世界名作童話。
新宿の公衆便所の前で同じ話をブツブツ言ってたら
変態扱いだ。
 
マトモとはなんだろうな。
オレは恥ずかしながら自分のコトを
とてもマトモだと思っているのだ。
子供の服に月30万円ぐらい使う
オホホな奥様達と同じように。
ココロは不安定だし脱いだ服を片づけるのがとてもヘタだし
ロックンロール依存症だしニコチン中毒者ではあるけれどね。
 
白髪を抜く夢をよく見る。
そういうのが得意な人は分析して下さい。
じゃあ今日はこれで終わり。
 

夕焼け列車 2003年10月02日(木)

  2003 10/2(thu) 17:40  とても夕焼けが綺麗だ。


学校帰り山手線の中。
運良く座れたが結構混んでいる。
人の頭のすき間から時折見える夕焼けだってやっぱり綺麗。
 
外国の人は大事な約束の時
指切りのかわりに何をするのだろう。
そしてその約束を破った時に
針千本のかわりに何を飲まされるのだろう。
 
どうして夕焼けを見ると落ち着くんだろう。
夕焼けを見て気持ち悪くなる人なんているのかな。
ああ。季節外れの海に沈む夕焼けが見たい。
もちろんかわいこちゃんとふたりでな。
 
しつけの悪いガキが騒ぐたびに
気の強うそうな化粧の濃いOL(たぶん)が
そちらの方をにらみつけわざと(たぶん)大げさなため息をつく。
数えてみたんだけど車内で携帯をカチャカチャやってる人が
見える範囲だけで17人もいる。
みんな誰に何を伝えているのだろうか。
隣のサラリーマンは手帳に居酒屋の新メニューらしき飲み物の
名称を描いたり消したりしている。
オレは「台風ビール」というのが気に入った。
新宿からものすごく早口で喋る親子(たぶん)が乗ってきた。
黒柳徹子の3倍は早い。早口も遺伝するんだなあと
学術的根拠もなしに思った。
目の前に立つスーツの中年男性は
「部下に好かれる100の方法」という本を読んでいる。
断言する。オマエは絶対に部下には好かれない。
まずその眼鏡の油を全部綺麗に拭き取り
ポケットをそんなにふくらませるな。
それとページをめくるときに指先を舐めるのを即刻中止せよ。
 
「ブリキの街」の歌詞にも書いたけれど
この電車の中にいる人は100年後誰もたぶん存在しないのだ。
(しつけの悪いガキは生き残ってる可能性アリ)
そしてその誰かが死ぬたびに誰かが涙を流し
葬儀屋は忙しく働き火葬場から空に煙がのぼることになる。
 
もうすぐ渋谷だ。これから友達に誕生日プレゼントを届けにいく。
100年後には存在してない人が歩いている雑踏をかき分けて。
 


- Web Diary ResVersion ver 1.09 -