カオルの不定期日記

■ 不健康になるための健康法

2003年04月26日（土）

2003 4/26(sat) 16:15 　　　曇っている。とても湿気が多い。 髪を少し切ったせいもあると思うが 久し振りに体重を計ったら2キロ痩せていた。 食事の量はそんなに変っていないので 乗り慣れない満員電車が原因か。 　 カオル式ダイエットのコツは粗食と夜遊び。 酒を飲むときにはつまみなんか絶対に喰ってはならん。 胃が荒れたら飯を食わなくてすむ思い。 大喜びするぐらいじゃなきゃいかんぞ。 　 オレは出されたものは納豆以外 残さずに食べる主義で偉いやつだなあと思っていたが 「食べきれないほどのご馳走」に ありついたことがないだけだったことに気が付いた。 　 最近はずいぶん慣れてきたが 一時期は心許せる人とでなければ 食事ができない時期があった。 オレの中で食事は睡眠・排泄・性行為と 同列に位置する。臆病な野生動物といっしょで 安心できる環境でなければそれができない。 どうしてと訊かれても困る。 祖先が夜行性の草食動物だったのかもしれない。 　 基本的にひとりでの食事がいちばん好きだ。 たまに「今度ご飯でも」などと半ば儀礼的に 誘われることもあるが本当に困ってしまう。 「ゆっくりとワインでも飲みながら楽しい会話弾むお食事」というのが とにかく苦手で飯は飯打ち合わせは打ち合わせにしてもらいたい。 　 軽めの小説や漫画を読みながら 大量のお茶とともに一心不乱ガツガツ喰う。 ハイエナどもに嗅ぎつけらるまえに さっさと食べ終えて隠れ家でグッスリ眠るのが大好きだ。 惰眠をむさぼったあとのタバコはとてもうまい。 タバコがおいしく吸えるために健康でありたいと思う。

■ 名もなき春のお散歩

2003年04月20日（日）

2003 4/20(sun) 16:45　　　風が強い。空も晴れている。 まだ早いし眠かったけど がんばって布団から這出たよ。 最近のオレは12月のケーキ屋のように 作らなきゃならないモノが山ほどあるしな。 　 シャワーを浴びて散歩に出た。 風が強いので髪なんかすぐに乾いてしまう。 ついでに口を開けて中も乾かしてみたが あまりにも無意味なのですぐにやめた。 　 名前の知らない小鳥たちが チョリチョリとうるさいくらいに鳴いている。 よ。おはよう。いい天気だね。 今年の夏は暑くなりそうかね。 　　 名前の知らないオレンジ色の花が 光を浴びてとても鮮やかだ。 オレのカンでは外国の花だな。 きっと誰かがタネを蒔いたんだろう。 アスペリヤ（造語）とか立派な名前があるに違いない。 花言葉は「やけっぱちの情熱」というところか。 　 名前の知らない黒い大きなネコが ボスの歩き方でパトロールしている。 こんにちは。異状ないですか。 わたしはカオル。文系ロックを唄ってます。 金はないですが怪しい者ではございません。 　 今日気がついたのだけれど 家のすぐ裏に杉の木が4本ある。 花粉症じゃなくて本当によかったよ。 　 いつもより長く散歩したので 帰るとすぐに眠ってしまった。 目が覚めたら夕方でオレは心底ダメなヤツだと思ったよ。

■ 熱血！チンピラ先生がやってくるの巻

2003年04月14日（月）

2003 4/14(mon)　　今日は空が曇っている。それはそれで悪くない。 ずいぶん悩んだけど ESP学園の講師を引き受けた。 なんかいいこともありそうな気がしたのだ。 ママも喜ぶし週２回ならジゴロとしての プライドにキズもつかいないしな。 大体いつまでもカスミ喰ったりスネをかじったり ゴクを潰したりしているわけにもいかないのだ。 　 「家の息子は東京で音楽のセンセイをしてるんですのよ。 　オホホホホホホホ。」とほほ。 　 ライフワークがひとつ増えただけで なんだか忙しくなってしまった。 授業中は帽子をかぶらない予定なので マメにリンスなどもしなくてはならない。 　 小娘どもに変なあだ名とか付けられたらどうしよう。 「チョウハツヤロー」「バカジゴロ」「ヒモタバコ」 　 生徒がライブに来るなら学割にしてやろうかなと思う。 「センセイ」と呼ばれた場合は無視することにしよう。 　 今日はこれから医者に行く。 精神科で抗酒剤という酒を飲むと 気持ち悪くなるクスリを貰ってくるのだ。 意志なんかで止められる訳ないじゃんか。 　 酒を止めてもうすぐ１年。 去年の今頃はかなりひどかったな。 免許の写真も顔真っ赤だしな。 いつも軽く手が震えていたよ。 　 そんな野郎が「センセイ」かよ。 まだ見ぬ生徒達よゴメンな。 一生懸命はやるからよろしくな。

■ それでもキミ達は・・・

2003年04月08日（火）

2003 4/8 (wed) 23:57 　　とても風が強い。雨雲がすごい早さで流されていた。 午後6時。横浜駅前。強風大雨注意報。 選挙カーでは国民の皆様のために 何かをするつもりの男が何かを喋っている。 しかし風に流されてよく聞こえない。 支援者達のおそろいのジャンバーの色はオレンジ。 　 暗い空を泳いでいく雲はティムバートンの映画に 出てくるような不思議な形をしている。 影絵の城に囚われたブリキの姫を ミツバチの軍隊を率いて助けにいくんだ。 　 タバコを吸おうと思うのだがなかなか火がつかない。 雨に濡れたタバコは雨に濡れたタバコの味がする。 　 とても疲れていたし空を眺めながら 帰りたかったのでタクシーに乗る。 「運転手さんタバコ吸っていい？」 「アメリカの味方じゃなかったらいいですよ」 　 オレはタクシーの中でタバコを吸って ウマいと思ったことは一度もない。 誕生日にもらったライターで火を点けた。 ライターには猫背のカオルの絵が彫られている。 　 プレゼントくれた人ありがとな。 回したり点けたり食べたり詰め込んだり かぶったりかぶせたり飾ったり飲んだり 読んだり聴いたり試したり着替えたりしている。 　 しおとゆっけはリボンや紙袋で遊ぶのが大好きだ。 綺麗な紙袋がたくさんあるからとても嬉しそう。 4月11日はそのちびネコ2匹の2歳の誕生日。 しおにはポールスミスの紙袋を ゆっけにはジーンズメイトの袋をプレゼントした。 使い回しで申し訳ないけどそれでもキミ達はイラクのネコよりは幸せだと思うぞ。

■ 自分の名前は好き？

2003年04月02日（水）

2003 4/2(wed) 7:45 am 　　今朝は曇っている。昨日は晴れてたのにな。 久し振りに東京に行った。 街には「新しい人」があふれていて 新品のジーンズのように落ち着かない。 今夜あたり大歓迎を受けるのだろう。 何人かは路地裏で吐くコトになるだろうし バカな芸を仕込まれるヤツもいるだろう。 　 オーケーボーイズ。すべてはオマエ次第だ。 うかうかしてるとオマエのナイフは とてつもないスピードで錆びてしまうぞ。 　 それにしても本当に人が多い。 そしてそのすべての人に「名前」が あるという事実にオレは今更驚く。 タロー・ジロー・トリユキ・ウメゾウ・ユメコ ユメキチ・ユメノスケ・ユメタロウ・ロザリオ 　 オレはカオル。薫風そよぐ春に生まれた。 男でも女でもどっちでもいいように付けたそうだ。 オレは暴走族の当て字みたいな名前や 「親の願い」みたいなのが過剰なのは好きじゃない。 インディアンのように「石を持って立つ女」とか 「光る冷たい瞳」とかそういうのがよい。 確かトーテミズムって言うんだっけな。 自然の中にある見たまんまにちなんだりするヤツ。 　 ガキの頃は女の名前とからかわれたが いつの間にか自分の名前が好きになった。 　 オレには子供がいないし作る予定もない。 ここで４０億年分の遺伝子が途絶えると思うと 何となく寂しく申し訳ないが仕方ない。 上手く言えないがオレには「資格」がない気がする。 　 前略お袋様。まだ旅の途中です。 桜の散るころには顔を出します。　地球より愛を込めて。薫