カオルの不定期日記



カミュと太陽詩人 2009年11月29日(日)

  2009 11/29 (san) 19:30pm
帰り道に雨が降り出した。


今日パパンが死んだ。
これは「カミュの異邦人の1行目」のマネです。
(今日ママンが死んだ)

夕方にカオルの親父が死にました。
眠ったまま死んだのでよかったと想います。
葬式関係などでバタバタしておりますが
アシタのルックやリハなど予定通りやります。
それはカオルの意志でもありオヤジの「希望」でもあります。

「死んだもんより待ってるヒトがいるところに行って
 カオルにしかできない仕事をしてこい」

覚悟をしていたので
あまり気分の落ち込みや揺れなどはないので御心配なく。

オヤジは入院する時に本をたくさん持って行きました。
そして多すぎたので看護婦さんに「せめて5冊に」と。
さっき「その5冊のホン」をオレはもらってきました。
ある程度「死を覚悟した人間が最後に読もうと想ったホン」に
とても興味を持ったからです。

・日本語の作法/多田道太朗
・うたと日本人/谷川健一
・大唐帝国〜中国の中世/宮崎市定
・日本語事始/梅原猛
・日本の偽書/藤原明

どれもむつかしそうなタイトルですが読んでみようと。

オヤジとの共同作業は
「詩人は夜明けにガムを噛むのあとがきの英訳」
「バラッドキングのチラシやコピーの英訳」
「黒猫物語のあらすじの英訳」でした。

オヤジには3人の息子がいました。
次男はオヤジの「勤勉さ」をうけつぎ
三男はオヤジの「優しさ」をうけつぎました。
そして長男のカオルは
「頑迷/偏屈/活字中毒/アルコール中毒」をうけつぎました。

ブイーン。

冒頭で「カミュの異邦人」のパロディをしました。
その小説の中で主人公が「犯罪の動機」について訊かれると
「すべては太陽のせいだ」と答える場面があります。
ずっと気になっていたフレーズでしたがさっきなんとなくわかりました。

「太陽のせい」を「太陽の責任/太陽が悪い」と考えずに
すこし解釈を広げて「太陽のシワザ/太陽のおかげ」と考えました。

約40億年前の地球にはなにもありませんでした。
ある時に大雨が降り続き「海」ができました。
そこにものすごい落雷がありました。
するとその海の中に「単細胞生物」みたいなものが誕生しました。
それを太陽が育てました。
そのちいさな「いのち」は魚になったり樹になったり鳥になったり
虫になったり様々に進化/変化をしていきました。

詳しくはわかってないらしいのですが(ミッシングリング)
そのなかで「人類の原型」に進化したものがあり
現在の2足歩行と大きな脳を持つ「人間/ホモサピエンス」が誕生しました。

ここからはカオルの憶測になります。
人類の原型は「狩猟採取」で生活をしていました。
日本で言う縄文時代です。
しかし弥生時代になり人類は農耕をはじめました。
これが「ポイント」だったとカオルは考えます。
狩猟採取と農耕の大きな違いは
「食べものを保存できる」ということです。
簡単に言えば「何年分もの米を貯金できる」です。
つまり「米をたくさん持っているヒトが有利」という「階級」ができます。

狩猟採取の時はその日にとったものを
仲間で平等に分け合い基本的に生ものは保存できません。
「米をたくさん持つ」というのは「銀行に預金がたくさんある」というのと同じです。
そして誰もが「それを増やすこと」にがんばりました。
それは「自然な感覚」だと想いますが
結果論で言うと「不平等 競争社会」の原型だったのではと。

さて。
いま生きている我々には必ず両親がいます。
その両親にも両親がいます。
それをずーっとさかのぼっていけば「40億年前のキセキ」にたどり着きます。

だからいま我々が喜んだり苦しんだりしているのも
元をたどれば「太陽のせい」なのかもしれないとカオルは解釈しました。
そしてその太陽も数十億年後には死亡するらしいです。
そういう風に考えると
どの神様も「太陽のせい」でなんか「小物」に想えます。

太陽はただ照らします。
貧乏人も大金持ちも太陽は平等に照らします。
太陽は指示も命令も示唆も天啓もあたえません。
ただ我々を暖かくしてくれるだけです。


海へ行ってなんか「懐かしいな 還ってきたぞ」という気分になることはありませんか?
あったら。
あなたの遺伝子は「とっても記憶力のいい遺伝子」なのでしょう。

我々の祖先は誰ひとり死んでいません。
死んでいたらいま生きている我々はいないのですから。

つまり我々は「すでに選ばれたラッキーな遺伝子」なのです。

楽しく生きていこうと想います。


おわり。
 

黒猫レイン作「銭湯のお話」の巻詩人 2009年11月28日(土)

  2009 11/28 ( sat ) 10:30am
晴れていて暖かい。

レインが執筆していたブログ「黒猫レインかく語りき」が
事故で消滅してしまった。
レインは「次回分」を用意していたので寂しそう。
だからここに載せることにした。
レインへの返信は「黒猫レインと(元)鬱病詩人」の方へ。



にゃままま。

わたしはがんばって「お話」を考えました。

あるところに黒猫のレインと詩人がなかよく暮らしていました。
ふたりは毎日が楽しいのですがお家にお風呂がありません。
だから詩人は銭湯にいきます。
でも遠いから冬は湯冷めをして風邪をひいたらダメです。

黒猫レインはベランダでお祈りをしていると
シャボン玉の中から七色の妖精があらわれました。
「レインちゃん。なにか困っているの?」
「あ。綺麗な妖精さん。あの。詩人が近くに銭湯があるといいのです。
 だからおうちの近所に銭湯ができたらと想ってお祈りしてました」
「そうですか。レインちゃんはえらいネコですね。
 たいていは。特にニンゲンは自分のお願いばかりですからね。
 わかりました。レインちゃんに『銭湯の種』をあげましょう。
 すっきりと晴れた朝に近所の空き地にいきなさい。
 詩人にはなにもいわずに銭湯の種をまくのです」
「わかりました。とてもありがとうございます。
 種にはお水とかご飯はあげなくていいのですか?」
「大丈夫です。そのかわりレインちゃんは雨の日も風の日も
 毎日1回ベランダでお祈りをするのですよ。
 そしたら半年後にうまくいくでしょう」

わたしは晴れた日に眠そうな詩人を起こして空き地に行きました。
「レイン。眠かったけどこんなに青空だと気分がいいやーね」
「詩人。あそこの空き地にいこうよ。
 そしてこの種を埋めてちょうだい」
「いいけど。その種はなんだ?」
「いまは教えちゃダメなの。半年後に愉しみ」
そして詩人はそっと地面に種を埋めました。

ちょうど半年後。
詩人が喜びながら帰ってきました。
「レイン。ラッキーだぞ。前に種を埋めた空き地にさ。
 なんと銭湯が開店したぞ。近くでラクチンで湯冷めしないぞ」
「ホントだったんだ。詩人は嬉しくてよかったね」
「おお。なんかいまならなんでもお願い訊いてやるって気分だぜ」
「詩人。シャボン玉を買ってちょうだい」
「いいよ。たくさん買おう。いま行こう。
 ふたりで吹きまくろう。このくすんだ世界を虹色に。
 もしかしてシャボン玉の神様が登場するかもよ。くしし」
「神様じゃなくて七色の妖精よ」
「ん?まあいい。買いにいこう」

シャボン玉は綺麗でした。
詩人は「大量生産する」って扇風機でやりました。
近所の子供達もいっしょにやりました。
虹色の妖精さんもあらわれましたがニンゲンには気がつかないようです。
わたしはお礼を言いました。
妖精さんは素敵に微笑みました。

おしまいです。

にゃま?
 

ジェネレーションズの秘密など詩人 2009年11月26日(木)

  2009 11/26 (thu) 14:00pm
暖かし晴れている。


ジェネレーションズ。21世紀最初の名曲。
作詞作曲カオル。嘘吹いてるのもカオル。
(誤用:正しくは「嘯く」です)


秘密1

この曲はライブハウス退社直前につくった。
また「専業バンドマン」になるためのシンボルみたいなものだ。
全体の詩の内容やメロディーの大筋もできていたが
細かいところや「最初の1行目の歌詞」が決まってなかった。

この曲が完成したのは
我が友人ベーシストの種子田健(たねけん)のチカラが大きい。
たねちゃんがいなければ「別の曲」になっていただろう。

2002年の2月頃にたねちゃんがライブハウスを訪れた。
たねちゃんは憔悴していてあまり喋らないので近くのカフェバーに行った。
そしてオレにある「秘密」を打ち明けてくれた。
また「参考になると想う」と帰り際にあるMDをくれた。

たねちゃんがくれたMDがヒントになりメロディーが完成。
たねちゃんの「秘密」で「最初の1行」ができた。
CDはもちろん弾いてもらったし
リハでアレンジなんかにも協力してもらった。
本当に感謝している。

もしジェネレーションズがバカ売れしたら
たねちゃんにはキャビンを100カートンぐらいあげたい。


秘密2

ジェネレーションズ2番のサビに
「秘密がひとつ増えるたび ボクらの距離は近くなる」という詩がある。
たとえば夫婦なんかで
どちらかが浮気をしていたり
内緒でギャンブルしたりなどの秘密は「距離がぐーんと遠くなる」と想う。

オレがこの歌詞で唄っている秘密は「結束」だ。
心理学用語で言うと「親和的欲求」とからしい。

若い頃。バンド仲間で悪いことをする。
「よし。うまくいったな」
「うん。これはオレたちだけの秘密だからな」
「そうだ。オマエは自分のママに誓えるか」
「あたりまえだよ。拷問されても仲間の名前は言わない」
「オレも墓までもっていくぜ」
こういうタイプの秘密はそれを「共有」することで結束が強くなる。


秘密3

オレはジェネレーションズを唄うとき曲中やMCで
「オレの秘密は去年家宅捜査にあった」とか
「三菱銀行のオレの暗証番号は5555だ。残高は2桁だ」など言ったりする。

これはむしろ「口外」して欲しくて
まあ「秘密らしきジョーク」だ。

オレは離婚や鬱病やアル中はまったく恥ずかしくも何ともないので
(むしろ「勲章」だと認識している。少なくとも「キズ」じゃない)
積極的に利用しているがヒトによっては「大事な秘密」の場合もある。


秘密4

45年も生きているといろいろなヒトの「秘密」を知る。
たねちゃんの秘密もそうだけれど基本的にオレはそれは誰にも話さない。
オレを信用して打ち明けてくれたことだから。あたりまえか。
先日の名古屋で小学生のジェネラーカズト君からの素晴らしい手紙も
「誰にも見せないで」と言われたので内容は公開していない。
カズト君。アレはいつも財布に入れてお守りにしてるんだ。

まずこれからの話には
看護士も受験生も絵描きも秋田も無関係だ。

「秘密」に関して最近非常に残念だったことがある。

ある女性からメールが来た。
彼女とは互いの電話番号も知らないし個人的に話したこともない。
よく知らないしたまに簡単なメールのやりとりをするぐらいの間柄。

そのメールには「カオルの親友男性」について触れてあった。
オレはその内容が嫌だったので長めの返信をした。
文章的に「親友男性の秘密」を書かないと伝わらないと想ったので
全貌は語らずに「秘密のアウトライン」だけを書いた。
彼女の名誉のためにひとつ言うのならば
「秘密を教えて」という打診はなくオレが自分の判断で書いた。
そして「これはここだけの秘密にしてくれ。絶対に内緒だぞ」と。

しかし。
どういういきさつだかわからないけれど
その絶対内緒だったはずの「オレが秘密のアウトラインを話したこと」が
なんというか「機密漏洩」なカンジで「ふたりだけの秘密」ではなくなった。
要するに彼女がバラしてしまった訳だ。
よく知らない相手に秘密を話したオレがバカなのだけれど
本当にがっかりした。

とにかくオレはバカにされているか
なめられているかその両方なんだろう。

「相棒たちのバラッド2番サビの気分」だ。

ヒトを信じてまた裏切られ
究極のマンネリが胸に沁みる

清志郎さんの歌詞で代弁させてもらえば
「あきれてものも言えない」だ。

該当者がこの文章を読む可能性もあるが
弁明も事情も一切聞きたくないのでメールはやめてくれ。

もめごとは嫌いだ。
とにかく終わったことだ。
これ以上の「続き」はこりごりだ。

秘密5

レインはたまに寝言を言います。
オレには「ナイスだわ」とか「やらしー」とか
「にゃんぜん?」と聞こえます。

レインには内緒ね。

また。

ブブブブイーーン。
 

チャイナタウン詩人 2009年11月25日(水)

  2009 11/24 (tue) 22:00pm
夜。少しだけ雨が降った。


なんというか奇妙な1日だった。

午前中に精神科に行き喫煙室でタバコを吸っていた。
いつも見かけるオトコのヒトでなんとなく気になるヒトがいた。
たくさんの数珠やお守りやパワーストーンみたいなものを
クビやリュクや腕に付けている。本当に大量だ。
彼はいつも静かにタバコを吸っている。
外見をみるとあまり「精神的病を抱えているヒト」には見えない。

ところが彼は今日の喫煙室の中では饒舌だった。
あるヒトの「手相」を観て優しく静かに想ったことを語っていた。
オレも興味を持ったので観てもらった。
「なんでそんなこと知ってるんだ?」と驚いたこともあった。
なんでも占い師だそうだ。
オレは診察のあとに中華街に行って謝甜記2号店でお粥を食おうと想っていた。
「あの。中華街ってけっこう占い屋ありますよね。
 ああいうのってどうなんですか」と訊いたら
「関帝ぴょう通りの(ピョウの漢字が変換できない。「かんていぴょうどおり」)
 松龍成(まつりゅうせい)さんは当たります」と言われた。

モノは試しだ。
お粥を食ってその店に行った。

髪は長く赤く年齢はオレの一回り下。
穏やかで清潔な印象だった。
料金は10分1000円。
オレはせっかくだから30分ぐらいやってもらおうと想った。
でもけっこうサービスしてくれた。
松さん自身も「つくるヒト」で「映画監督」をやりたいらしいのだが
喰えなくて「仕方なく占い師」というカンジが気に入った。
また占い終了後に「直筆の鑑定書」をくれるのもよかった。

「あの。ボクは音楽をやったり文章を書いてます。儲かってはいないです。
 占いの結果がどうであれ『つくること』は続けていこうと想っています」

まずコンピュータを使ってフルネームと生年月日を入力する。
ここでちょっと「アクシデント」があった。
すでに「登録済み」だと。
オレは数年前に遊び半分で自由が丘のインチキ占い館に行っただけで
それ以外には「金を払って占ってもらう」はやったことがない。
間違いなくない。

可能性はふたつ。
同姓同名で同じ生年月日のヒトが以前訪れたか。
もうひとつ。
「誰か」が例えば「カオルとの相性」などを占うために入力したか。
まあどうでもいいのだが「同姓同名の方(女性かも)」は逢ってみたい。

手相。タロット。算命学。それにサービスでエンジェルカードとダウジング。
いろいろ言われた。
「お金に関しては不思議ですね。
 大金をつかむ可能性もありますが貯まりません。
 すぐに使ってしまうでしょ。でもずっとお金に不自由してないでしょう」と。
それはうなずくしかなかった。

ぜんぶは書かないけれど「来年」は
「いままで通りに物事の表面だけではなく『深層』を見つめるを続けてください。
 『人知を尽くして天命を待つ』を意識してください。
 来年は荒っぽくなります。自分の『正義』をつらぬけます。
 目標に向けて一直線に進めます。バランスをとれます。
 周囲からの祝福も変わらずにあります」

そして最後にダウジングで「イエスかノーで答えられる質問を」と。
オレは「来年のマリさんのライブにお客を集めたい。
 前回は40以上集まった。お客はもっと集まるか」
松さんは「縦に振れたらノー。横に揺れたらイエス」と。
斜め横に激しく揺れた。
「30〜40人は集まるでしょう」と。

ふむ。
人知を尽くし天命をまとう。

「あんまり長生きしたくないんですけど」
「大病をする気配がないです。70までは生きるはず」

当たるも八卦。当たらぬも八卦。

では松さんの宣伝。(了承済み)

中華街の「かんていぴょう通り 青龍店」
(玄武店が近くにあるので間違えないように)
横浜市中区山下町189  045−640−0788
松龍成さん。

オレは最後に訊いた。
「先生は自分のガールフレンドとかの手相とか観て
 相性とか占ったりするんですか?」
「みませんよ。頼まれなければ。占いはあまり好きじゃないんです」

けっこう楽しい先生だったから
みんなも遊びにいくといい。
「バンドのカオルから訊いた」といばサービスがあるかも。

では。
おやしゅみ。
 

ツアー詩人 2009年11月21日(土)

  2009 11/21 (sat) 23:30pm
どんどん寒くなってくる。


関西ツアーに行ってからまだ10日ぐらいなのだが
もう数ヶ月前のように感じられる。
個人的には19日のサンバカと20日の暗黒秋櫻までが
「ワンセット」だったのでやっと一段落。11日でライブ5本。リハ6回。
アシタから3日ぐらい積極的に休もうと想っている。
とても密度の恋(誤植変換だがこれいいね)
とても濃密な11日間だった。

ツアーは楽しかった。
なんとなく予感はしていたのだが3日間とも雨だった。
寒かったのだけれど乾燥が天敵のカオルには恵みの雨だった。

10日の朝8時にレインハウス出発。
道に迷ったりアクシデントでスタッフと合流したのが予定よりオーバー。
まあ慌ててもしょうがないのでドライブインでタバコを吸ったり
そばを食ったり道草を食ったり少々遅刻気味に名古屋到着。

対バンが同窓会のカンジで嬉しかった。
オレは瞬間の轍のちかちゃんと七福に挨拶もそこそこに
「シェリー弾いて」と頼みノーウェアと「ジェネレーションズ」を。
確か2日ぐらい前の塚本との電話では「不自由の女神」だった気が。

名古屋ELLに行く愉しみのひとつは事務所でシゲちゃんとやよいさんが
煎れてくれるコーヒーだ。とてもオレの嗜好にあう。
コナ・コーヒーといってハワイまでシゲちゃんは買いにいく。
「マジでこれ砂糖もミルクも入ってないの?」という具合に
濃厚で甘く独特のカオリがしてオレはものすごく好きだ。
シゲちゃんが「いっしょにハワイ行こうぜ」というのだがそんな金はなし。
どっか国内で手に入るところがないかと詰め寄ったら
しぶしぶ「大須商店街のロコバーガーにかなり近いものがある」と。
リハが終わりそっこーでスタッフ清藤と2袋買った。
帰宅して飲んだのだけれど文句ない素晴らしい味だった。

Ell sizeは音が良くて気持ちがよかった。
またシェリーやジェネレーションズを合奏できたのも楽しかった。
しかし塚本晃が終演後「アシタの京都は完全にカオルひとりをみたい」と。
こーきはちょっと参加したそうだったけれど。

終わったあと約束してたお客さんとの合同打ち上げに。
ちかちゃんが仕切ってくれ「名古屋流チャーシューの食べ方」なんぞを
教わった。個人的には「普通に喰った方が美味かった」でした。
ディープな店で「ブドー酒」というのがありすごく飲みたかった。
中華そばを喰ったけれどアタマが昭和47年ぐらいにトリップした。
そうだ。
そこでちかちゃんの生徒で「みもりちゃん」という少女から電話があった。
賛辞のコトバをくれてメールもHPに頂いたのだがなぜか返信ができない。
みもりちゃん。再送頼む。HPの「メルマガ希望欄にすべて記入」すれば
大丈夫だと想う。あとそちらの携帯などの設定も念のため確認してくれ。

しげちゃんとはけっこう真面目な音楽業界の話をした。
まあ専門的愚痴というかロックは死んだのかみたいなカンジの話だ。
「カオル。オレたちは恐竜なんだよ」
「どういうこと?」
「もうすぐ氷河期。絶滅寸前」
「いや。それはオレが嫌だ。氷河期を来食い止める」
「カオル。オマエバカだろ?」
「イエスサー。自覚しております」

翌朝はチェックアウトギリギリまでいてコーヒーを飲んで出発。
安全運転で田村マネージャー走る。ドライブインで飯を食った。
オレはたこ焼きとか団子とかフランクフルトをむしゃむしゃ。
で。
またもや遅刻。
オレは移動中の車内でほとんどロボットを作っていた。
携帯ストラップを6本ぐらい。ロボットは10体ぐらい。
iPodをこの日のために選曲してPuffyも入れてご機嫌だった。

京都の夜想は隠れ家のような素敵な店だった。
スタッフの方もよくしてくれた。
その店でマナブ君という青年に会い
彼もジェネレーションズをカバーしてくれてると。
しかし。
「鬼頭さんが唄ってるのを聴いてええ曲やなと想いカバーをした。
 後に塚本さんが唄ってるのを聴いて塚本さんのオリジナルだと知った」と
たわけたことを抜かすのでCDを売りつけ
「今後カバーする時はカオルの曲だと言え」と厳命しておいた。

リハも終わりカフェバーで軽く食事をした。オレはミルクを飲んだ。
そこでオレたちは(田村マネージャー/スタッフ清藤)ちょっと「賭け」をした。
某バンドがリハをしていた。
時間の都合でボーカルが来れなくて残りのメンバーで演奏していた。
某バンドのリハが終わりしばらくするとひとりの女性があらわれた。
店内は薄暗くオレにはスガタカタチや喋り方などで
「このバンドのスタッフなんだな」と認識した。
しかし田村部長は「あの方が絶対ボーカルです」と。
少々議論をしお互いの「根拠」を話して賭けをした。
某バンドがはじまったらスタッフ清藤に「正解」をみてくるように頼んだ。
結果は完全にオレの負けだった。
「化粧」という文字には確かに「化ける」というコトバが。

夜想では選曲に非常に困った。リクエストも多くて。
そして「ラブソング特集」にした。
ひさしぶりに「いっしょに暮らそう」を唄った。
「ムーンライトラバーズ」もやったかな。
優しく熱く唄えたと想う。

そしてまた合同打ち上げ。
京都美人も多くてアップライトピアノを弾いたり幸福だった。
また生八つ橋や美味しいチョコもたくさんもらって
打ち上げから翌朝まで「塩分なし」で過ごした。
簡単に言うと「糖分のみ」だ。
気がついたら午前1時。
慌ててさすがにもう帰ろうと。
声もずいぶんかすれてきたし。

若いバンドマンへ。
ツアーで声が枯れてしまうのは「酒のせい」ではない。
大声で喋るからだ。
たいていの打ち上げ会場はうるさいし
酒を飲むと声がでかくなる。
適度の酒はむしろいい。
大声を出さなければいい。
ボーカリストはちょいと酔いが回ったら
お好みの女子を連行しふしだらなばしょで小声で軽く汗をかくのがよい。

ブイーン。

そして大阪へ移動。
遅刻はしなかったのだが。
オレは「移動中や飯喰ったっけ?」を完全に忘れている。
高速道路で太陽の塔をちらりとみたことは覚えている。
ヤバい。(「危険」の意)
もしかしてオレは飯を食わなかった?
お客さんにもらった暖かいシャツと靴下は重宝した。

江坂ミューズは大きなライブハウスで楽屋もおおきいのがふたつあった。
それを5バンドでナカヨク使うのだが
なぜかオレの楽屋にはオレしかいなかった。
オレが不適な笑みを浮かべながら奇妙なロボットを作ってたから?
奇声を上げたりタバコがモクモクだったからか?
まあいい。

大阪のライブハウスの偉いヒトの平沼君にはじめて逢ったのだが
とても愉快で誠実なオトコで好きになってしまった。
(平沼君がオレを好きかは現在調査中)

その日は「カオルを観に来た」というヒトが24人もいて
「関西で活動した方がいいんじゃネーのか」と真剣に想った。
そうか。年の半分は関西で暮らせばいい。女子のひとり暮らしを狙い。
レインは同行してくれるだろうか。

ステージも広く照明も音もみんなよかった。
さまざまなオレのワガママも笑顔で対応してくれた。
しかしオレの声が死亡している。
エレピを半音下げて楽に唄えるようにした。

何を唄ったのかはよく覚えていない。
最初に「誰もがハローと言える場所」で2回アンコールがあったかな。
とにかく最後の曲は「スローダンス」だった。

物販の売れ行きもよくサインも頼まれてもいないのにした。
確か「肌にサインしてくれ」という女子がいて
オレはたくさんの「キズマーク」をカノジョの腕に油性マジックで書き
乙女をキズモノにしてしまった。

打ち上げはたくさんヒトがいた。
カワイコちゃんばかりで嬉しかった。
ツアーの最終日に吸おうと想って持参した葉巻を吸った。
感無量だった。

しかし。
夜がふけるに連れてみんな少しずつ帰っていく。
「そうなんだ。いつか祭りは終わるんだ」と「祭りのあと」の気持ちだった。
最後は平沼君とスタッフと飲んだ。
名残惜しかった。

「帰り道」のことはまったく覚えていない。
たぶん寂しがり屋のオレの脳が
「夢から覚めたくなくて死んだふり」をしていたのだろう。

そうだ。
打ち上げの時にオレは
「マジで寂しがり屋という店をやりたいんだよ」と行った。
田村ツアーマネージャーが「何売るんですか」と。
そこまでは考えていなかった。
とにかくタダ同然で借りられる場所に
テーブルとイスを置き「店内喫煙自由」にしてコナ・コーヒーを。
音楽を流しレインをレジに座らせ。
あとは勝手に寂しがってもらうと。

今回のツアーで感謝したいヒトはたくさんいる。
まずお客さんだ。雨の中の平日にありがたく想う。
各ライブハウスのスタッフたちにも。塚本晃にも石毛さんにも。

でも今回は「渋谷テレビジョン部長というカタガキを持つ田村」と
「O-WESTのデスクチーフの清藤」が「自腹」で同行してくれたことに
特に感謝している。
つくづくオレは「ひとりじゃなにもできないオトコ」と痛感した。
なんのストレスもなく「ただ唄えばいい」という状況を
つくってくれたふたりに心底敬服している。
清藤がお客さんからの質問にすーっと
「今回のツアーはとにかくカオルさんが楽しいだけになるのが目的」と
答えていてトイレでオレは涙を3粒ぐらい流した。

また最年少のジェネラーの小学生カズト君の「ファンレター」も素晴らしくて名古屋以降ずっとライブの「お守り」にしている。
内容は内緒。
「誰にも見せない」と「オトコの約束」をしたからな。

レインには申し訳ないけれど
ずっとしあわせでご機嫌なツアーだったよ。

また行きたい。


おやすみなさい。
 

映画など詩人 2009年11月10日(火)

  2009 11/9 (mon) 7:00am
なんかよい天気になりそうだ。


今日は朝からツアー用のリハだ。
最終的な「曲順」はいつものように「ステージ上」で決めると想うが
「骨組み」は3日間分やっておきたい。
ぜんぶ来てくれるお客さんもいるから同じ曲順はいやだ。
リクエストもあるし持ち時間はそんなに長くないし
愉しみながら悩んでいる。

天気を調べたら3日間とも
「曇りのち雨 降水確率50%」だ。
やはり「カオルはレインマン」というウワサはマジなのか?

荷造りは90%ぐらい終わった。
移動中に聴く音楽も選んだ。

今夜も多映画を観る。
カオルの趣味が「映画鑑賞(死語?)」のもあるけれど
レインの趣味が「映画中のカオルのヒザとこたつでごろごろ」だからだ。
まあ趣味半分で家族サービスが半分だ。
しばらく逢えないからな。


ゆうべ観た「バタフライエフェクト」という映画は
オレにとってこの10年ぐらいで「いちばん怖い映画」だった。
ジャンルはサスペンス。血が大量に出たり猟奇殺人もない。
主人公は幼少の頃から記憶が途切れることが多いオトコ。
内容にはこれ以上触れたくない。
でも「どれどれ」と観たヒトは
「なにが怖いんだろう? オチがわかりづらいな」と想うんじゃないか?

オレはアル中の最盛期によく記憶をなくした。
まったく覚えてないのだが「やらかした証拠」があったり。
またデパスと酒の併用で「幻覚幻聴」に悩まされた。
その幻覚は「現実的にはないこと」だったのだが
「オレにとっては実際に体験した事実」だった。
夢と現実の区別がつかなくなり奇行三昧だった。

こういうタイプの恐怖は夢野久作「ドグラマグラ」の小説にもある。

アリストテレスとかの哲学じゃないけれど「実存/存在」なカンジだ。
「自分が自分でありいま生きていて現実関わっていると言う証明」

この映画には続編があったみたいだったから今夜観よう。
「オレと同じような体験がるヒトや
 精神科に通ってるヒト」は観ない方がいい。

「マンデラの名もなき看守」という映画はよかった。
アパルトヘイトで幽閉中のネルソンマンデラ氏の担当だった
ある看守とマンデラが20年以上たって釈放される物語。
実話。
マリさんは10代の頃にマンデラ氏に逢いにいって唄ったから
マリさんにもお勧めしようと想う。
いい映画だ。


ツアー中はiモードを持ってるヒトの電話から
レインブログに書き込みするよ。

ボンボオヤージュ。

くしし。
 

残念詩人 2009年11月09日(月)

  2009 11/7 (sut) 14:30pm
暖かい。これぐらいだと嬉しい。


コインランドリーの乾燥機を待つ間に
ずっと気になっていた玄関の蛍光灯を買いにいった。
訪れるヒトはほとんどいないのだけれども
やっぱり玄関の蛍光灯はちゃんと点いた方がいい。

サイズを確認してふたを開けた。
古い蛍光灯を外し新しいのを。
しかし蛍光灯を装着する部分が腐って粉々に落ちてくる。
配線なんかも電気音痴のカオルがみてもアウトだ。
だって線のアチラコチラがたくさん切れているんだもの。
試しにスイッチをいれたけど電気は点かなかった。

残念だった。

過去に4回「作詞家」として残念だったことがある。

1 あるアーティストに詩を提供した。
  それはレコーディングされてメジャーから発売された。
  しかしそれからずいぶんたってからメロディーは同じままで
  そのアーティストが「詩を書き換えていた」んだ。
  数行だけ「カオルが書いた箇所」を残して。
  もしかすると彼は「カオルに電話なり口頭」で
  「承諾」を得ていたのだがオレが「忘れている」だけかもしれない。

2 あるバンドのアルバムの大半を作詩した。
  そのバンドは解散してしまい新しいバンドになった。
  偶然そのバンドリーダーと会った。
  「新しいCDです」ともらった。
  収録曲にはオレが作詩した曲もあった。
  しかし「作詩のクレジット」が「バンド名義」になっている。
  後の関係者にもスペシャルサンクスにもオレの名前はない。
  もしかすると彼はカオルに「許諾」をもらっていて
  オレが飲み過ぎてたりで忘れていただけかもしれない。

3 ある歌手に詩を提供した。
  お金もくれたしクレジットもオレの名前になっている。
  だが歌詞の4分の1ぐらいが「改変」されている。
  もしかすると「カオルさーん。ちょっと歌詞いじりますね」と
  オレに伝えてオレがそれを忘れているだけかもしれない。

4 デビュー曲だから本人が作詩したいとがんばっていたのだが
  うまくいかなかったようでレコーディーングの3日前に
  「カオル君。お願いします。ギャラは印税じゃなくて定額で」と。
  オレはその条件で書き内容も問題なくレコーディングされた。
  しかしもう10年以上「定額」をもらっていない。
  もしかするとオレは受けとっていて
  キャバクラなどでバーット使ったことを忘れているだけかもしれない。

オレはこのすべてを「何も言わず苦笑しただけ」だ。
争ったり「言った言わない」の話は大嫌いだし
オレは「権利/金」を主張する気もなく
ただ「歌詞が可哀想だ」とひたすら悔しいだけだ。

10/29のワンマンでメンバーに
「ネコのぬいぐるみ ジェネレーションズを書いたペン 黒い綿棒」を渡し
「これが今日のギャラ」と言ったがあれはジョークだ。
店からもらったギャラを4で割って渡した。
当たり前のことだ。


先日借りてきたエロビデオは非常に残念な内容だった。

この前ピズムのヨシキから下記のメールが来て
オレは映画を見てその曲を3回みた。

「カオルさん。ローリングストーンズの「シャイン ア ライト」っていうライブ映画があるんですけどね、最近のやつです。その中でキースが「ユー ガッタ シルバー」という曲を唄うんですけれど も、そこの所だけでいいですから今年中に見て下さい。めんどくさいとか言わないで見て下さい。
見れば分かります。

映画自体「60歳過ぎのギンギンロック」でかっこよかった。
問題の曲。
詩や曲は普通だ。たぶんこれは関係ない。
ギタリストのキースリチャードが何も持たずに唄う。
タバコを吸いながらヨレヨレのレインコートを着て。
間奏ではメンバーをからかいにいったり不良全開だ。
ヨシキはなにをオレに伝えたかったのだろう?
わからないのでメールをした。
返信が来た。

「単純に、くわえタバコでコートに手を突っ込んで唄うキースを見て、
 カオルさんは多分、こんなオジイチャンになるのかなと、
 思っただけなんです。不良というかチンピラというか、
 そういうのの美学的な部分でカオルさんも共通する所あるかなと思って。」

ヨシキ。
なぜに「今年中」なんだ?
オレはもっと「霊的な天啓」とかを想像してたんだぞ。
残念だ。

でもオレはそんなヨシキが大好きだ。
ピズムというのは断酒仲間の黒夢の英二がドラムで
オレは「最高に楽しいバンド」だと想っている。踊れて泣けるロックンロール。
でもあまりライブをやらない。
みたいのに。
残念だ。

今日はこれでおしまい。
 

ヨシキ詩人 2009年11月08日(日)

  2009 11/6 (fri) 16:00pm
暖かく晴れて気持ちのよい風が吹いていた。


朝は早起きをして掃除をした。
昼に歯医者に行ってできるかぎり歯を掃除してもらった。
オレは歯石が付着しやすい体質でコーヒー紅茶タバコマンだから
先生は「月1ぐらいで来て欲しい」と。
先生のiPodには「ジェネレーションズ」が入っていて
調子に乗ったオレは「タダ?」と訊いたらなんとなくうなずいた。

最近ヒドい食事ばかりだったのでスーパーマーケットに行った。
豚肉と豆もやしと小松菜とキノコを買った。
古きよきタバコ屋で安物の葉巻を買った。
ツアーの最終日が終わったら吸うんだ。
でも吸いたくなったので路上にしゃがみ込んで火をつけた。
iPodではRCサクセションの「よそ者」が。
素晴らしい曲だ。路上にしゃがんで葉巻を吸って
清志郎さんの唄を爆音で聴いていると
まるで自分が透明ニンゲンになったような素敵な気分になれる。

ピズムのヨシキからこんなメールが来ていた。

『ローリングストーンズの「シャイン ア ライト」っていう
 ライブ映画があるんですけどね、最近のやつです。
 その中でキースが「ユー ガッタ シルバー」という曲を
 唄うんですけれども、そこの所だけでいいですから今年中に見て下さい。
 めんどくさいとか言わないで見て下さい。
 見れば分かります。』

だからTSUTYAに行ってそれを借りて久しぶりにエロビデオも借りた。
チャラとPuffyとキリンジのCDも借りた。
本日使ったお金は4000円ぐらい。

帰ってすぐに米を炊きレインと遊んだ。
レインは「今日シャボン玉の妖精をベランダでみた」と興奮していた。


贅沢でのんびりした1日だった。

またね。
 

レインハウス詩人 2009年11月07日(土)

  2009 11/3 (tue) 8:30am
晴れているが寒い。


レインハウスでレインと暮らすようになってもうすぐ半年だ。

このオンボロアパートには「かえで荘」という
立派な名前があるのだが「表札」みたいなものがない。
そんでオレはレインもいるし
100匹の黒猫も「ソンザイ」するからレインハウスと呼んでいる。

レインハウスには「ないもの」が多い。
まず風呂がない。電子レンジがない。
呼び鈴もないしドアチェーンものぞき穴もない。
ガスの暖房にしようと想ったが元栓が部屋にない。
ストーブも洗濯機も掃除機もドライヤーもない。
湯沸かし器もない。網戸もなかった。
実家を壊す時に何枚か持って行ったらぴったり合うのがあった。
でもカーテンや網戸がない窓もある。
雨戸はあるのだが1度閉めると開けるのがすごく大変だ。
換気扇もなかったのだけれどファンの方がファンを送ってくれた。

昔の6畳だから広い。
居間も4畳ぐらいあるし台所も3畳ぐらいある。
風通しもいい。冬はそれが問題だったりするが
やはり空気は淀んでいてはダメだ。

収納はたくさんあるけれど入れるものがあまりない。
押し入れのふすまを外して
天井にL字型の金具を付けてそこに拾ったカーテンレールを渡して
服を掛けられるようにした。

あまり飾り物はしていない。
壁にはイタルとピカソの絵とマリさんの写真だけ。
まあ詳しくは「ガク様」に訊いてください。

とにかく「欲張りにならなければこれ以上なにもいらない」というカンジだ。

最近は帰りが遅くなることが多くて
食生活が非常によくない。
コンビニでおにぎりを3つ買ってレインハウスにたどり着くまでに食べ終える。
時間がある時は豚汁とキノコの炊き込みご飯で3日ぐらいしのぐのだけれど。

でもオレは実家で鬱々してたときよりも
ずっといまの生活が気に入っている。
実家では蛇口をひねればお湯が出た。
洗濯物を置いておけば翌日には綺麗になっていた。
そういうことが「当たり前」だった。
贅沢三昧だったのだなあと痛感する。

いまオレはこたつに入っている。
オレのあぐらの穴ぼこにレインがピッタリと丸まっている。
レインは1時間ぐらいずっとゴロゴロのどを鳴らしている。
パソコンからはオレの好きな唄だけが流れ続けている。
やっぱりオレは贅沢が好きなんだなあと想う。

レインがいるから「寂しくて意味もなくメールしたりテレビつけたり」がない。
こんなにしあわせでいいのかしらんと想う。

アシタは掃除と整理の日だ。
掃除機はレインが嫌いだからほうきとちり取りと雑巾でヤル。


レインハウスにはないものが多い。
「パンドラの箱の逆」というのかな?
「希望」しかないんだ。


いい夢を。
 

トンボ風車詩人 2009年11月06日(金)

  2009 11/5 (thu) 23:pm
だんだん冬の気配が。


今日はニュースステーションを実家のテレビでぼんやりと眺めていた。
そして沖縄の「嘉手納基地と普天間基地」のコトを考えた。

オレは「詩人的モアベターな方法」をふたつ考えた。
もちろん政治家じゃないしシンクタンクでもないから
「予算/現実性」みたいなものは考慮していない。

様々な問題がある。
まず嘉手納基地は「アメリカにとって軍事的に最重要な場所」だということ。
確かにアメリカが日本から完全撤収したら
「チャンス!」とミサイルなど攻撃をしてくる国もあるだろう。
日本はわからないけれど
「日本を仮想敵国」として訓練している国もある。
アメリカもそうだ。

そして「問題の解決の仕方」によっては「アメリカとの外交が悪くなる」問題。
負の遺産と言うか「安全保障条約」ってヤツだな。

基地周辺の住民の問題。
まず騒音。オレも基地のそばで穴掘りしたことがあるけれど
アレはすごい音だ。暴走族など問題にならない。
そんな音を日々聞いていたらかなり厳しいと想う。
アメリカ兵の「酔った事件」や「訓練の事故」の危険もある。
巻き添えを食う可能性も高い。
だって50mぐらい先で「戦争の練習」をしてるんだからな。

その一方で「アメリカ軍相手の商売」をしているヒトたちもいる。

ざっとオレが考えただけでもこれだけ「いろいろな立場」があるのだから
「オールウイン」というのは相当難しいのじゃないかと。

では「詩人的モアベターな方法」をふたつ。

1 嘉手納基地の沖合に人工の島を作る。
  軍事的な重要性を保てて騒音が聞こえない距離に。
 「アメリカ軍相手の商売」のヒトはそこでやっていい。
 金は日本とアメリカで半分こ。

2 嘉手納基地周辺の住民に別の場所に移動してもらう。
  土地家屋はアメリカが買う。
  またどこでも好きなところに行ってもらい
  その費用やいままでの「迷惑料」も払う。
  どうしても「嘉手納がいい」というヒトには
  毎月双方が納得する「騒音手当」みたいなモノを支給する。
  もちろん商売したいヒトはやっていい。

どうでしょうか?
「なにも考えないヒトよりは幾らかマシ」だとカオルは想います。

ブイーン。

また別の番組で「トンボの羽の研究者」をみました。
素敵でした。
トンボの羽というのはものすごく優秀で
現代の「飛行機とかそういうの」よりずーーっと優れていると。

その研究者は「小型で場所をとらない微風でも回転する風力発電の実現化」を
目指して日々精進しておりました。

現在の風力発電はまずサイズがデカいので場所をとる。
そして風が強くないと回らないし
でも台風だと羽が折れてしまうと。

科学者いわく「トンボの羽の形状を応用した風車」と「従来の風車」を
比較している映像がありました。
結論から言うと「トンボ風車は風速1mの微風」でブイーンと回る。
そして「風速30mだと従来風車」は羽が折れてしまうけれど
トンボ風車は「まだ余裕」でした。

これが実現できたら原子力発電はいりません。
電気に困っている国も助かると想います。
こういう研究者に補助金や援助をした方がいいと想います。
そして「実現しそう」になったときに「圧力」とかやめてください。
原子力発電所の天井はあまり頑丈ではないとききました。
もし小型でもミサイルが命中したら。
「核爆弾」と同じことになります。

「そんなあれこれ」に対して
清志郎さんは「唄で戦い」を挑んだのですが「発売禁止」になったのです。
想像力のない権力者が多すぎるのでしょう。

だいたい沖縄の基地問題も「戦争という風習」さえなければ。

ブイーン。

先日は専門学校で臨時講師をやってきました。
嬉しかったことは女子生徒たちに
「カオルさんはスナフキンみたいだ。なんか自由ってカンジがする」と。
オレは嬉しかった。
でもあえて訊いたのです。
「キミタチは不自由なのか?」と。

学校が原宿だったので知り合いが働いている表参道の喫茶店に行きました。
しかし「本日はオヤスミを頂いております」でした。
渋谷まで3km歩きました。
そしてツアーの打ち合わせをしました。

わくわくしております。

じゃいならぶー。
 


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